TENET テネットのレビュー・感想・評価
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考えるな感じろ
最初のシーンから怒涛の勢いでストーリーが進みます。一体これは何が起こっているのか??
と思う人も多いかもしれません。
最小限の説明と繰り返し発生する「現象」を観ながら感覚で理解する。理解した瞬間にはもう虜になっているはず。
緻密なストーリーと映像は何度も観たくなる中毒性を持っていて、観れば観るほど絡みとられていきます。
多くを語らない登場人物達ですが、そのまとった空気、わずかな視線、行動から観る人に色々な想像を掻き立てます。自然で説得力のある演技に見惚れてしまいます。
アクションがふんだんにあるのにもかかわらず、繊細で品があってとても美しいです。
最終局面のシーンは胸が熱くなり、涙が止まりませんでした。
これは何度でも観る価値がある。
そして考察を楽しみながら多くの人と楽しめる素晴らしい映画。
めんどくさい
うーん、「賛」ぎみの「否」かなあ。
アイデアと映像は脱帽なんだけど、ストーリーとその語り口って部分でちょっと…っていう。
要するに、何かすごいとは思うんだけど分かんないっていうか、そんなに面白くないって感じ。
「メメント」「ダンケルク」と、時間軸をいじってくる監督なのは知ってて
それでもこの語り口のぎこちなさっていうのはどうなんだろうと。
序盤の方で「考えるな 感じろ」みたいなこと言ってたので、それが正解なんだろうとは思うけど。
個人的なクライマックスはもうオープニングのオペラ劇場のくだりで、
そっから先は「なんだか分からんが何か変だろ」って感覚が拭えず。
言い換えれば、腑に落ちない状態に次々と新しい疑問が追加されてくっていう。
これは難解っていうより未整備っていう印象だった。
ちょっと考察サイトとか見る気にもなれないんだけど、
ストーリー上のラストでセイタ―がああなったってことは、その先はどうなるんだろう?
僕の理解力不足ってとこもあるとは思うけど
そういう割と大事なディテールが伝わらないっていうのはどうなんでしょうねと。
面白かった
逆の逆の逆
話題作なのでとらえず観ようと思ったが1時間程度でリタイヤ。 第3次...
難しすぎる
難しかった…!!!解説聞きながらもう一回観たい!! 最後の友情の話...
つまらないと言ったら 頭悪いと思われる感
それでも、これは「つまらない」と言って良いと思います。
2時間30分以上になってる時点で、話をまとめ切れずにフィルムが延びちゃった感が凄い
設定が命ゆえに、設定を明確に説明していかないといけないのは分かるけど設定が複雑過ぎるので全編がほぼ説明。
悪い意味で1秒たりとも見逃せない。
しかも、そこまで物理に凝っているようで、過去に進んでいく人物のどこからどこまでが有効範囲なのかって部分もかなりご都合主義で若干の興ざめを起こす。
場面場面の概要を理解しながら読んでいける小説だったら面白いんだろうと思いますが
いりくんだサスペンスの楽しさにたどり着くには、くそつまらない勉強ドリルをやり終えないと辿り着けない感じは単純にダルい。
これは細かな設定作り込みが為された?実験映画
見ている時は??で、見終わったじわーっと面白みが伝わる映画ですね。あたかも自分も映画の記憶を遡って時間逆行しているような?
ただ、わからないのは①セイターの若い頃に契約書渡したのはどうやった?何十年も時間逆行し続けた物や人がある前提?
また、セイターが悪役になりきれない良いおじさん笑顔で、キャットが美人だが復讐顔でない感じがなんだか気になった。
逆行の設定が複雑すぎ。未来から来たなら過去の出来事はすべてわかるは...
最初に見た光景が後々生きてくる
面妖な007もの
ターミネーターやバック・トゥ・ザ・フューチャーなど時間操作をテーマにした娯楽大作はもはや出尽くした感があるので新しいアイデアをひねり出さなくては気のすまないノーラン監督には気の毒に思えます。そこで思いついたのがアナログ的な逆回し、TENET(信条)は謎の組織名、逆から読んでもおなじ逆さ言葉・・・。
エントロピーが何とかと言っていましたが所詮SF、視覚的には逆回しだしマシンも回転扉もどきと極めてシンプル、ノーラン監督定番の人の心の闇問題も今回は控えめだし、別人のような作風の変化に驚いた。
プロットは過去を消滅させる未来人の陰謀を元CIA工作員の主人公をスカウトしたTENETのメンバーたちが必死で阻止する活劇だが、過去を壊滅させたら未来は再生できるのか素朴な疑問、劇中でもパラドックスとかパラレルワールドとかはぐらかしていましたね。
未来人が出てくる訳では無く手先となったロシアの武器商人が敵役、その妻が味方するあたりも往年の007と似たようなティスト、訳の分からないセリフで煙に巻くのはいつものことなのでさして気にならなかったが2時間半の長尺は流石にかったるい。
まあ、派手な爆破シーンやカーチェイスなど予算タップリな視覚効果なのでそこは見どころでしょう。
コンディション悪く眠気に負けた
散りばめられた伏線と、驚愕の映像は想像もつかない映像美。動きの優雅さと、アクションの迫力、もはやデジタル処理ですら追いつかないレベルの異次元の撮影技法は、どうやって撮ったのか想像する余地も与えない。さぞや俳優さんたちはハードな動きを要求されたんだろうなと想像する。いや、スタッフの面々も、ノーラン監督の要求する映像にどうやって答えるか苦悩の連続だったんじゃなかろうか。
残念ながら、パンフレットが売り切れていて、撮影については何の情報も得られなかった。それどころか、コロナ禍の劇場では、座席もディスタンスでほぼ満席状態だった。つまり50%の動員ということだ。しかし、アメリカでは動員に苦戦して、これ以降予定されている大作が再び延期される検討に入ったとか。
『ワンダーウーマン』『ブラックウィドウ』が、ちゃんと劇場で見られる日が来ることを祈るばかり。
それにしても、これほどの異次元のアクションで、やっぱり眠気を催す自分に嫌気がさす。瞬きするのももったいないのに、寝てしまうなんて。
きちんとストーリーを理解できなかったのは仕方ないとして、コンディションのいい日に、もう一度見に行こうと思う。それほど魅力的な映画だった。複雑なタイムパラドックスものは、日本人好みのストーリーラインと言えるし、俳優のキャラも立っていた。映像に合わせた音も、IMAXのド迫力で楽しめた。音楽も良かったし、何よりも、アクション大作が劇場に戻って来たことがうれしかった。
クリストファー・ノーラン作品としては『メメント』『インセプション』『インターステラー』の系譜を継ぐ時間の概念を弄ぶ演出で、とことん考え抜かれたシナリオだった。今年は映画がほとんど見れなかったが、少しは取り戻せた気になった。
2020.9.21
知ったかぶり映画
映画の見方が変わる作品
近年,連続ドラマやゲームといった競合メディアの発達によって,映画はそのアイデンティティをどう持つかが問われているのではないかと感じます.
言うまでもなくクリストファーノーランはその命題に対しての挑戦し続ける素晴らしいクリエイターで,TENETはその情熱が滲み出る作品だと思います.
おそらくこの先映画は,早送り的作品もしくは続編前提での作品といった商業的作品と,俳句や短歌のように尺を美しく用いる芸術的作品に二極化してゆくのではないかと感じていますが,クリストファーノーランは商業性と映画の尺を活かした芸術性の両立を目指すイノベーターなのではないかと思います.
時間的挟撃がテーマの本作品はまさに2時間30分を双方向的に利用した作品で,例えるならゲルニカのような大きな絵画のごとく,隅から隅まで舐め回すように鑑賞することができる作品です.
そもそも映画ファンの方の中ではそうした映画の楽しみ方が一般的なのかもしれませんが,自分にとっては改めて映画の楽しみ方の気づきになりました.
その観点ではメメントからクリストファーノーランのやりたいことは一貫しているように思えますが,最新の映像技術でエンターテイメントとの両立がどんどん進歩しているように思えます.次の作品が楽しみです.
追記:本作品,音楽がハンスジマーじゃないんですね,Ludwig Goransson,若手なのにすごい…!
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