フィードバックのレビュー・感想・評価
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タイトルの意味が僕には理解できなかった。
改めて思ったがエディ・マーサンの演技力は素晴らしい。彼にはおみおくりの作法(傑作映画の1つだと思う)のイメージが強すぎてこういう展開になるとは全く想像出来なかった。犯人グループの恨みは理解できるがここまで無関係な人々を巻き添えにするのも、ラストで主人公が必要の無い殺人を犯すのにもリアリティが感じられない。2011年に本当に起こったことはなんだったのかもはっきりしない。そもそもこのタイトルはどういう意味だったのだろうか?フィードバックがあっても相手の発言に耳を貸さない登場人物ばかりだし、誰が犯罪者で誰が被害者なのかも途中から混沌としてくるし。
観客を驚かせることが趣旨になっては困ります。
ラジオの深夜番組が3人組の犯人グループに襲われ、人質を取られた有名パーソナリティが脅される・・・というストーリー。
シチュエーションスリラーです。
「ラジオのブース」という閉ざされた空間で、パーソナリティを含めた人質達が追い詰められていきます。
人質達の恐怖、不信、そして犯人グループの残虐性。犯人達の軋轢も描かれていて、中盤までは緊迫感を味わえる良作に感じました。
ただ、後半からはトーンダウン。特異な設定だけに、その動機や終わらせ方が難しかったのですが、良いアイデアが浮かばなかったのでしょうか?
パーソナリティが女性を死に至らしめた過去があるなら、絶対に忘れないし、事件発生時に直ぐに思い当るのでしょうが、その素振りはありませんでした。
共犯のような立場の人物と同じ仕事をするなど、お互いにあり得ないでしょう。
動機に対する戸惑いと、主役に対する共感を失ってしまった戸惑いで、前半の緊迫感を持続出来ませんでした。
せめて、犯人の勘違いで、「実は主役のパーソナリティは殺していなかった」ってオチにした方が、映画の面白さは増したように感じます。
「観客を驚かせる」を意識し過ぎたように感じられ、とても残念に感じました。
2011年のベルファストとかって、アイルランド問題を扱うのかと思ってたら、ちょっと下衆なほうの話だった・・・
まぁ、真っ先に思い浮かべたのが『ラヂオの時間』って・・・全く違いました。完全に個人的な復讐です。テロリストというのもおこがましい事件。ラジオスタジオを使ったシチュエーションものという珍しさだけが光っていた。
まぁ、恐怖度だけは凄いし、役者の演技だって迫力があった。犯人の中では唯一大人な考え方の男がいて、それがまたじわじわと恐怖を盛り上げてくれる。エディ・サーマンの人柄から考えても酷いことしないだろうという先入観もあり、脅されて真実を語り始める心理描写も良かったです。
それにしても、娘のボーイフレンドが呆気なく殺されたり、調整室のアンソニーが関係ないのに殺されたりと、復讐するために余計な殺人を犯す奴ら。よく考えたら、ラジオでジャービスの罪を暴くのが目的だった気もするのに、単にクレアの思い込みを確かめたかっただけに落ち着いてしまうのも理解できない。また、事態を収めようと「殺した」と言ったのか、本当に殺したのかもわからないまま・・・まぁ、ちゃんと救命救急科まで見届けなかったのだから、殺したも同然ということか?
「残酷な現実」って番組もたいしたことないのが残念。金ばかりかけて有名人集めて、最後にはトランプだって呼んじゃうとか言ってたし、結局フェイクニュースばかり流してそう・・・
どういうこと?
ラスト、本当に殺したのか、この状況を切り抜けるために、殺したと自白し、娘を助けのか、はっきりわかりませんでした。娘に愛想つかされたということは本当に殺したということなのでろうか。犯人二人の覆面、ハンマーは恐ろしい。覆面外しても怖かった。
「パンズ・ラビリンス」の少女
主人公(エディ・マーサン)はベテランの辛口ラジオパーソナリティ。
ある日、スタジトが暴漢に占拠され、過去の事件の真実を話せ、と迫ってくる。
「パンズ・ラビリンス」の少女を演じていたイバナ・バケロに会える。
せめて回想シーンを
ワンシチュエーションスリラー(?)なのか、ワンコンセプトスリラーなのか。
「CUBE」のように背景は変わらないながらも、見せ方で鑑賞者を飽きさせない工夫がもっとあってよかった。車内に閉じ込められたり、棺桶に生き埋めされたりの類で、ラジオブース内に閉じ込められているが、大きく見れば「ビルの〇階」に閉じ込められていることになっている。
謝罪のシーンもレイプ被害者がその時の恐怖を訴えるシーンも、鑑賞者に「そのシーンはイメージして自分たちで見てね」といわんばかり。
冒頭の社長室みたいなとこで、おじさん3人が話し合うシーンだけでは、主人公と加害者男の人となりがざっくり紹介でイメージもしにくい。
暴力的なシーンで恨みつらみの感情を表現してるのだろうが、ラジオブースに閉じ込める必然性が感じられない。
女性スタッフとして、2か月前から用意周到にラジオ局に入り込んだわりには、ブース内で血の気の多い男友達が衝動的に加害者男を殺してしまう。用意周到に入り込んでおいて、そのへんはわからなかったのだろうか。とか。
あと、ラジオ放送されてるのかどうかがわかりにくい。
「SNSの反応がある=放送されてる」としているのだろうが、「どの部分がどれだけ放送されてるか」がわからないから、リスナーのシーンもないので「そのシーンはイメージして自分たちで見て」ということなのだろうか。観る側に対するフィードバックが少ない気がする。
惜しい
地味に存在感のある役をこなすエディマーサン主演の映画と言うことで見てみました。
ラジオのスタジオで突然謎の二人組がやってきて占拠される、そして過去にあった出来事を問い詰められるという話
よくわからないのは、現在ラジオは放送されているのかいないのか
あんなドタバタしてたら聞いてて不審に思うような視聴者もでそうだが、、
エディマーサンのラストの手際の良さはなかなかで、娘の最後の表情もよい。ラジオスタジオのみのシチュエーションでなかなか飽きさせずに見られた。
もう一歩ハラハラさせてくれる部分があればもっとよかった。
悪人は誰だ
「真実は冷酷で醜い」
理不尽な占拠脅迫はやがて、闇に葬られた事件を堀り起こした。
この作品、ただの監禁系スリラーにあらず!!
全てがギリギリでショッキング、息つく間もなくただひたすらに恐ろしく、悲しく、楽しい映画だった。
しかしコトの全貌が見えた時に抱えてしまうモノの重さよ。やり場のない怒りと、それでも感じてしまう仄かな安堵と、胸糞悪い人間の本性。
自分の中で矛盾に苦しむことができる映画でもある。
生放送のラジオ現場が覆面の二人組にジャックされた。
半隔離されたのスタッフルームとレコーディングブースにて、一方通行な要求と意思疎通できない苛立ちがテンションを掻き立てる。
突然の激痛に苦しみ、不気味なマスクに慄き、理解不能な行動に追い詰められる楽しさ。
目的が形を現したところからが本番。
パニックと爆発する憎悪はヒートアップにヒートアップを重ね、緊張と唖然とが止まらない。
犯人達の中でも主張や計画にすれ違いが生まれ、またヒリヒリ感を増幅させてくる。
だんだん善悪の境が曖昧になってくる気持ち悪さ、面白さ。
どこに真実があるのか、何があったのか。
ただ耳を傾けスクリーンを凝視すること以外は何もできない。
矢継ぎ早に発せられる言葉を受け取るしかない。
ゼェハァと息を切らせて呆然としながら迎えたラスト。
その表情と行動の中に、私は少なくとも三つの結末を見た。
悪魔のような選択をするのか、周りから崩れて破滅するのか、自ら正直に終止符を打つのか。
深みのあるマルチエンディングだと思っている。
このストーリーをワンシチュエーションでやり切る力強さを感じた。いや、ワンシチュエーションだからこそ映えるストーリーなのか。
さりげなく入る「フィードバック」、SNSでの反応もなかなか皮肉的。
クールな造形の舞台も好き。無音室の魅力も強い。
ガンガンに振り回される興奮と恐怖が最高で、観た後もずっと心臓がドキドキしていた。
沢山の人に観て欲しい。東京ではもう上映終了してしまったけど…。
未体験ゾーンにおさめるにはもったいないくらいの作品。
ラジオネームもアウトでしょw
ラジオの生放送番組が武装した二人組の覆面男にジャックされ、パーソナリティに「残酷な現実」の告白を強要する話。
サブコンのスタッフを人質にして脅したり、ブースに閉じ込めたパーソナリティに直接暴力を振るいながら、それを聴取者に悟られない様に放送をさせようとする犯人。
何を話させたいのか、何をしたいのか良く判らない中で物語が進行していき、不穏な感じや緊張感は良いけれどちょっとやきもき。
もう一人のパーソナリティがスタジオ入りすると、いよいよ本題への流れとなり、2011年にベルファストのホテル・ヨーロッパでの出来事を語らせ様としていく。
直接本人を脅せば良いのに間接的に話をさせようとするから話をはぐらかされてなかなか進まず、ワンシチュエーションで引っ張らなきゃいけないから仕方ないけどちょっとまどろっこしい。
その後過去の話が始まり、ってもうこの時点で犯人はお察し。
ここからの流れは暴走に加えてお約束の様な内輪揉めだったり思慮不足のおバカさん展開もみせつつ引っ張っていく。
過去の話にしても締め方にしても胸クソの悪さはなかなかのもので、娘のリアクションがちょっとだけそれを軽減させるけど…個人的にはそれすら無しの、もっとぐちゃぐちゃの真っ黒でも良かったかなとは思いつつ、なかなか楽しめた。
役者がいい
ラジオ局の一室という閉ざされた空間の中で繰り広げられるサスペンス。アクションやカーチェイスなど派手なシーンがないまま進んでいく映画であるが、それだけに役者の演技とセリフが見どころになっている。リベンジものであるが、どちらの言い分が正しいのか、本当の悪人は誰か、だんだんわかっていって面白い。主人公、ジャービスの娘、ジュリアの最後の表情が見ものである。
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