ダンシングホームレス
劇場公開日 2020年3月7日
解説
路上生活経験者によるダンスグループ「新人Hソケリッサ!」の活動を捉えたドキュメンタリー。 路上で生活するホームレスは五感などの感覚が原始的な身体に近いと考える振付師・アオキ裕キが、人間本来の生命力あふれる踊りを見たいとの思いから結成した「新人Hソケリッサ!」。ルールは「人に危害を加えないこと」のみで、アオキは彼らのあるがままを受け入れて踊りへと昇華させる。家庭内暴力や病気、社会的な挫折を味わい、疎外感にさいなまれながらホームレスになった彼らにとって、踊ることは社会との唯一の接点であり、彼らの“生きる舞”は社会への痛烈なメッセージでもある。家族も財産もすべてを失った彼らが、自身の肉体と圧倒的な熱量で、彼らにしかできない肉体表現を追求する姿を映し出す。
2019年製作/99分/日本
配給:東京ビデオセンター
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キネマ旬報で、全て星4つの高評価だったので気になっていた作品。社会とは、生きるとは、人とは?という根源的な問いをとても自然にみせ、深く問いかける。キネ旬のコメント通り、秀れて示唆的な作品。
2021年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ホームレスでダンシングユニットを作っている人たちのドキュメンタリー。
捕まらない程度にルールを守り、やりたいことを、やりたいときにやる、という生き方だが、これも人生。
2021年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
正直ゲテモノを想像していたが、いい意味で裏切られた。良質なドキュメンタリー。
2021年7月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
キネマ旬報にて、評論家の川口敦子氏がこう評していた。
「開巻、行き交う人の足もとにある眼差しを映画は掬う。それが路上で暮らす人の目の高さだと示す。そうやって路上生活者を“特別の存在”とすること、その避け難さを彼らのダンス・グループを率いるひとりも、そんなグループにキャメラを向ける映画も請け負い、そこに生じる罪悪感も優越感もまた嚙みしめている。だからいい人めいた嘘臭さをきわきわの所で回避していく。「マラノーチェ」以来、G・V・サントが成就したストリート・キッズとの脱力的共振、その力がここにも感知されるー」
唯一残された身体で、自身を表現する。震えた。
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