ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方

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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方

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解説

自然を愛する夫婦が究極のオーガニック農場を作り上げるまでの8年間を追ったドキュメンタリー。ジョンとモリーの夫婦は、愛犬トッドの鳴き声が原因でロサンゼルスのアパートを追い出されてしまう。料理家である妻のモリーは、本当に体によい食べ物を育てるため、夫婦で愛犬トッドを連れて郊外の荒れ果てた農地へと移住する。都会から郊外へと生活環境がガラリと変わった2人は、自然の厳しさに直面しながらも、命の誕生と終わりを身をもって学び、動物や植物たちとともに美しいオーガニック農場を作るために奮闘の日々を送る。映画製作者、テレビ番組の監督として25年の経歴を持つジョン・チェスターが、自身と妻、そして愛犬の姿をカメラに収めた。

2018年製作/91分/G/アメリカ
原題:The Biggest Little Farm
配給:シンカ

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映画レビュー

4.5美麗な自然とキャラの立った動物の映像が楽しめる“理想の農場”ドキュメント

2020年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ロサンゼルス郊外にある東京ドーム約17個分のやせた土地を、自然と共存した豊かな農場に変えていく8年間のドキュメンタリー。映像がとにかく綺麗で撮り方も格好よく、自然のなかで生きる動物たちの貴重なショットを沢山見ることができます。
夫婦が農場をつくるきっかけになった犬のトッド、出産シーンが印象的な豚のエマ、そのブタと仲良くなるニワトリなど動物のキャラが立っていて、展開も劇映画かと思うぐらい面白くできています。ドキュメンタリーにありがちな辛気臭さやお勉強しましょうといった感じがないのも好感がもてました。
中盤、農場の貴重な収入源である卵を産むニワトリがコヨーテに襲われ、農場主でもある監督はコヨーテに銃を向けつつ葛藤します。害虫や害獣を安易に排除しないことから頓知のように生まれてくる共生のアイデアはゲームのような面白さがあり、「DASH村」の大規模バージョンを見るようでした。

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五所光太郎(アニメハック編集部)

4.0題名通り、見応えあるドキュメンタリー映画

2020年6月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

世界各国の映画祭で観客賞など数多くの賞に輝いたドキュメンタリー。ロサンゼルスから郊外に引越し、大自然の中で究極のオーガニック農場を目指す夫婦2人の8年という長い年月で巻き起こる奮闘の様がリアルに映し出されていく。
夫婦が里親となった黒いワンちゃんを筆頭にどんどん「新たな家族」が増える一方でトラブルも増えていくが、それらを乗り越えていく2人から「本能的な人間の強さ」さえ感じる。
コントロールできない自然を相手にしているため、思いもしない状況が常に生まれる臨場感が、通常のドキュメンタリー映画と一線を画す本作の魅力である。
困難は自然だけではなく、夫婦に知恵を与えていた唯一のアドバイザーである師匠が歳を重ねて弱ってしまう切ない状況でも生まれる。それらの困難に夫婦は、自分たちの理想の実現に向けてどのように立ち向かっていくのか?
「オーガニック」という美しい響きからは程遠い「過酷な現実」の課題にぶつかっていく綺麗事無しの本作だからこそ、夫婦の絆や自然の厳しさ、それらを乗り越える瞬間がその都度心に響く。
本作を見ることにより、日常生活では目を伏せがちな「自然の調和による、時には残酷な理想と現実」が垣間見える。
思わぬトラブルにぶつかり続けながらも笑顔を絶やさずに常に自然と向き合う8年間の現実だからこそ、地球(自然)と人間(生命)のあるべき姿などをより深く考察するきっかけにもなる秀作。

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山田晶子

4.0小さな生態系、大きな感動

2020年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

萌える

公開1週後の3月23日時点で注目度32位は、比較的地味なドキュメンタリーにしては大健闘だろう。映像作家と料理研究家の若夫婦が、無駄吠えする愛犬と共にアパートを追い出され、郊外の放棄された農場に移住する。農地が荒れ果てた原因は単作だったことから、夫婦は多品目を栽培し、家畜も多種類飼育する複合農業によって土地の再生を目指す。

愛らしい動物たちをとらえた映像が何とも素晴らしい。大きな母豚エマの小屋に物好きな鶏が闖入し、最初は迷惑そうだったエマも諦めて同居するエピソードなんて最高だ。台本通りに動くわけもない、予測不可能な動物たちのふるまいを長期間にわたって追い続けた撮影者の根気強さに感心する。

作物を荒らす害獣や害虫を、飼っている動物たちが餌にして駆除してくれるという展開も痛快で鮮やか。動植物と景観を瑞々しく収めた美麗な映像のおかげもあり、意外なほど大きな感動と癒しをもたらしてくれる。

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高森 郁哉

4.0人が作り出す自然の摂理

2021年5月4日
iPhoneアプリから投稿

荒れ果てた大地を大農園に変えた夫婦の奮闘記。

なによりも自然、動物が可愛らしいし、ところどころポップさも出してきて、ただのドキュメンタリー映画にはみせないところがおしゃれ。
ナレーションもたっぷりだし、映画を意識した作りにはなっている。

生態を作り、自然を作り出していくその夫婦の働きはまるで神のようではあるが、この映画の良いところは自然に対する考え方だ。足し算はあっても引き算はしないということ、あくまで弱肉強食、人間が動物を殺すということを極力せず、鳥などを狙うコヨーテなどまで含めて、すべての動物が何かしら自然保護に対して有益性を持っているという考え方だ。

全くの0から230トンもの食料を受給できるような大農園に育てたダイナミックなドキュメンタリー、評判が高い映画なのはおおいにうなずける一本だ。

アカデミー賞や、各地の名画座でも、ハニーランドと比較されやすい、もしくは同時上映されるような作品ではあるが、どちらも大変素晴らしいものの、ただ私は僅差でハニーランドが好みではあった。ややこちらにはドキュメンタリー映画を超える作り込み性が感じられるから。

そうはいっても、自然と農業の勉強ができる、稀有な作品として非常にオススメな一本ではあった。

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やべっち
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