マザーレス・ブルックリンのレビュー・感想・評価
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エドワード・ノートンの多才さが好き
ブルース・ウィルスが主役かと思ってたから実際にはエドワード・ノートンでラッキーだった。
ストーリーよりも思ったことが口から出ちゃうって生きづらいだろうなと、そればかり感じてしまう。
豪華な俳優が出てるし、トランペットの人のまったりした雰囲気嫌いじゃない。でも2回は見ないな。
IF!! 実力派俳優エドワード・ノートン約20年ぶりの監督作はそれ...
IF!! 実力派俳優エドワード・ノートン約20年ぶりの監督作はそれほどまでに彼が長年熱望してきた待望の企画であり、製作・脚本・監督・主演という主要4役を務める(それ故に手堅い?)ミステリーの良作。原作には無いググ・バサ=ロー演じるローラというキャラを足すことで主人公ライオネル"ブルックリン"の行動原理が単に師/父フランクの死の真相を追うというものだけで無くなり、物語に深みがもたさられるし、(彼女が誠実なキャラなのでそこまででは無いが)一種ファムファタール的立ち位置としてのノワールとしても機能する。また、時代設定を90年代から50年代にすることで、東海岸版『L.A.コンフィデンシャル』的趣も。何より(今更言うまでもなく)豪華キャストの共演・アンサンブルが素晴らしい。そこには僕の大好きなウィレム・デフォーも! 彼の役は一見クセ者ながら誰よりこの原作を熟読してきたであろうエドワード・ノートンが言うようにオビ=ワン"ベン"・ケノービ的側面・奥行きも兼ね備えているし、実際彼の毎度ながらの名演でそれは無理なく体現されている。アレック・ボールドウィンはまさしく権力を象徴しているし、ポスタービジュアル等にフィーチャーされるメインキャスト以外にもボビー・カナヴェイルやレスリー・マン等本当にそうそうたる面子揃い踏み。コレはきっと現代屈指のメソッド俳優エドワード・ノートンの実績と交友故だろう(そんなに予算・規模もデカくないだろうし...)。
それが発揮されるのは音楽面でも然りで、彼自らレディオヘッドのトム・ヨークに「曲を書いてくれないか」と依頼したらしく、それを受けて現代屈指の音楽家トム・ヨークが書いた"Daily Battles"は冒頭の方のフランクを失った直後と、終盤で見事なエモーショナルさで使われている。それ以外の間も、この長めな本編の間殆どを実に見事なジャズが奏でられており必聴。昔ながらの味わい深い大人の雰囲気に酔いしれる。時にそれはキャラクター達に寄り添うばかりかサスペンスを盛りたてるのに一役買い、またある時には腹にズシンと来る音で場を制する。それらによって交錯する親の不在といくつものメロドラマ。回想シーンの入れ方とか手堅すぎて観客の理解度を少し信頼し切れていないのかと思ったけど、俳優エドワード・ノートンは今回も流石の役作りで、時に自身の出世作『真実の行方』を時に『レインマン』さえ彷彿とさせるよう。そして帽子ハットという小道具に象徴されるように最後は自分自身の選択で生きていくのか。去年から見たかった作品やっと見られた! ベイリー!
俳優監督週間
私たちは毎日戦っていると。
ライオネル( Edward Norton)は母親に小さい頃死なれて、探偵事務所経営のフランクに拾われ親か友達にようにして育てられた。その、フランク(Bruce Willis)が殺され、そこで働く彼の謎解きが始まった。ライオルはトゥレット障害 Tourette’s syndorome(瞬き、顔しかめ、首ふり、肩すくめ、咳払い、鼻鳴らし、叫び声、汚言症) の障がいを抱えていて、それにOCDもあるから、物事に対して執着心があり、これらの才能でフランクの殺人事件を解決する。
ライオネルが人と話すと、相手は『なに言ってるんだよ』というから、よっぽど彼を理解してあげていないと付き合うのは難しい。だから本人はガールフレンドともうまくいかなかったと。かれのこの障がいを『人は毎日戦ってるのよ』だから、みんな同じそれぞれ違った問題(障がい)をかかえているのよというようなことをローラ(Gugu Mbatha-Raw)はいう。ーー人は皆同じだという意味のこのシーンが好き。
驚いたことに悪人役のモーゼス ランドフ(Alexander Rae Baldwin)にとってはすぐライオネル才能を見つけ出し、障がいに関して興味を示さずどうでもいいようである。人種差別はするが、障がいのある彼には弱みを握られているせいかどうかは知らないが、モーゼスはDeveloper (街や土地を開発する不動産会社)人の良さや才能をすぐ見つけ出す能力がある。一般論だが、障がいを持っているの人はどこか他のところに長けている。フランクがミーティングでライオネルに公衆電話の裏にいて影の存在になってもらうところがいい。ーーいいアイデアだね。
この映画を見始めて、20分で飽きてしまって、やめようかなと思った時、興味のある内容に入っていった。すべての映画が政治と結びつくと絶対飽きないで見られる。私にとって、出だしのスローな展開が辛かったけどこれは小説の映画化だからね。(これは90年代の小説を映画
の脚本にノートンが書き換えた)小説は読んでいないが、ノートンの脚本は小説のようで好き。内容が深くて言葉で表現する映画で、かれは才能あるね。
この映画の好きなところは:
50年代のニュヨーク開発(ブロンクスやブルックリンなど)で、橋や公園を作ったりしたのは低所得者の人の住まいが多いスラム街(?)の住民を強引に出させ、そこを取り除き、再開発したものだが、アクティビストやそこに住んでいる人々は、「我々はスラムに住んでいるんではなく,ここに住んでいるのは労働者だ」と。そうだと私も思う。下から上への動きでこういう草の根運動から私は力をもらう。
アクティビストは『ニグロ(1950年代の黒人はこう呼ばれていた)を撤去させてる」と憤慨。現実はローラ曰く、ニューヨークに公園は255あるが、ハーレムに公園は一つしかないと。
50年代のデベロッパー(不動産会社)は公園や橋を作ったが(ここから収益を上げるつもりで)、今の不動産会社は、低所得者の住んでいる地域を一掃して、住まいを増やしたり、企業や商店が入れるビルを作ったりしている。住まいは所得が高くないと入れないような高額な住まいやアパートだ。これは、「gentificationジェンティフィケーション」といって、低所得者、特にマイノリティーを追いやって、そこを再開発する現在の社会問題と似ている。追いやられた特にマイノリーティーは十分に生活できなく、他の州に引っ越して生活できればいいが、再開発によって生活できなくなった人々は車の中に住んだり、ホームレスになったり、遠距離に家を購入して、そこから例えば、月曜日の朝早く通って、どこかに車を止めて寝て、金曜日に遠距離に購入した家に帰っていく。50年代も今も同じなんだな!
当時のニューヨークのハーレムのジャズは最高だ。
トランペットのソロはWynton Marsalis. https://www.youtube.com/watch?v=ST5NgujQiMk
https://www.youtube.com/watch?v=P09T9JYvo2w
最後はThom Yorke https://www.youtube.com/watch?v=gFjep-baGuU
の曲でライオネルの障害があるための寂しさや孤独感をよく表しているとノートンかだれかが話していた。Frederick Law Olmsted (April 26, 1822 – August 28, 1903)の名前が出てくるが、かれはニューヨークのセントラルパークやナイアガラの滝の公園を造園した人。
Robert Moses, (December 18, 1888 – July 29, 1981) というデベロッパー(不動産業者)であり、政治的にもボスであった現実に存在した人がモーゼス ランドフに(アレック ボードウィン)に近い存在だと。
俳優エドワード ノートンが脚本、主演、監督を手掛けた映画で映画俳優や声優だから名前はしっているが、ここで彼の才能をまた開花させたと思う。収益をあげた映画ではなかったが、彼の場合、やりたいことをやるような人に見えるので、これが、いい足がかりになると思うが(?)かれは、日本に留学したこともあり、日本びいきで伊丹監督の『タンポポ』を好きな映画の一つにあげている。
主人公は風変わりだが、ハードボイルドの王道だなぁ
1957年の米国ニューヨーク。
私立探偵事務所で探偵を務めるライオネル(エドワード・ノートン)。
画面チックと突発的な発声などの障害を抱えながらも驚異の記憶力で、ボスのフランク(ブルース・ウィリス)からの信頼も厚い。
ある日、ボスが追っていた事件の最中に、ボスは拉致され、ライオネルの前で撃たれ、息絶える。
ボスの最期の言葉をたよりに事件を追ううちに、ダウンタウンの再開発計画とそれを牛耳る大物が絡んでいることが判ってくるが・・・
というところからはじまる物語で、「アメリカンノワール」と銘打たれているが、典型的なハードボイルド映画。
なにが典型的なのかは、個人的な好みもあるが、次のとおり。
1.一見、簡単そうに見える事件が実は裏の裏、人物関係が複雑
2.主人公の行動によって、物語は進む
3.運命の女性(ファム・ファタール)が登場する
1については、簡単そうな事件かそうかはさておき、人物関係が複雑で、事件の全貌・細部には、よくわからないところがあります。
これについては、2.の主人公視点で物語が進むので、客観的描写は省略される(映画では描かれない)ことが多いためでもあります。
また、2.のパターンでよく採用されるモノローグも、この映画でも採用されている。
3.は、これが重要な要素だと思っているのですが、いわゆるミステリーやサスペンス分野の映画では、事件の解決・解明に焦点があてられるが、ハードボイルド映画では、運命の女性と主人公との関係に焦点が絞られて収斂していきます。
概ね、運命の女性=悪女の場合が多いのですが、そうとも限らない。
この映画では後者のパターンで、主人公はいつしか事件の解決・解明よりも、運命の女性の運命の方が気がかりになっていきます。
そう、ハードボイルド映画は、犯罪がらみの恋愛映画、というのが本質的なのではありますまいか。
ということで、いやぁ、このパターン、久しぶりに観ました。
事件の全貌が明らかになっていく過程は長尺にもかかわらず、意外にもわかりづらいが、主人公が運命の女性のことが気がかりになっていくには、これぐらいの尺が必要。
2時間20分という長尺、もっと切り詰めてもいいような気がするのだけれど、個人的には長いようで短い・・・
もしかして、3時間のディレクターズカット版が登場するかも、などと思ったりもしました。
基本的は、満足な一篇でした。
じきに彼の声が聞こえるよ。「しっかりしろ。前を向け」って。
映画の雰囲気がとてもいい。ミステリーでありながら哀愁が漂い、主人公の切なげな生い立ちが、古き良きNYによく溶け込んでいる。チック症の彼は、人の気持ちをうまく受け取れない軽く自閉症のきらいもあり、そのせいか女性ともうまく付き合うことができなかったトラウマもある。そんな自分につまずきながらも、その内面を見てくれる女性にも出会えた。
正義がどこかしら影があり、悪が悪なりの理屈がある。その理屈に負けそうにもなるが、その悪を「巨人の刀を持つのは素晴らしいが、その刀を巨人のように使うのは暴虐だ」と切り捨てる。きっちりと締めるところは締めてくくれる。
そしてなにより、探偵ものにはJAZZがよく似合う。
作品の持つ雰囲気がとてもよかった。
全然話題になってない作品ですが、このまま埋もれてしまうの勿体ないくらいよかった。
ストーリーもよかったですが、BGMのジャズだけでなく、映像や台詞がかっこよくて雰囲気に持ってかれた感じです。
久しぶりに実写映画でDVD等出たら買おうと思える作品でした。
今月来月と気になる映画多いですが、2回目是非観たいと思います。
2回目観ました。
やっぱ1回目は話なんだけどわかってない部分多かったです。
最後モーゼスとライオネルの温水プールのシーン、きっちりとモーゼスがライオネルより格上であるの見せつけてたんですね。
これ気付けてよかったです。
マザーレスはどこに…
エドワードノートンは好きだし 彼とニューヨークも好きだ jazzだし…好きな要素ありありだったけど なんか惜しい
トランペッターはとてもカッコいい 謂わばCOOLな役だけど それがカッコダサかった 特に最後トランペットで殴って 人倒せるかなぁ… その後のセリフもすべってる
そして、残念なのは 孤児四人の繋がりは特別なものなのに それが表れてない。
一人が裏切る?のもありだけど もっと4人のキャラや絡みがあっても題名からも思う。
あと 説明し過ぎなのが色々ないい要素を壊してしまっている気がした あの病気を絡めて起きる何かアイディアがあっても良いのに 「これは病気なんだ」っていちいち説明したりして…
ラストもなんか25時とかショーシャンクに似てるような…
けなしてばかりだが、それはエドワードノートンには期待してしまうからで…
終わって ストーリートミュージシャンの酷い演奏を耳にして 彼のように首を振りながら やり過ごした。すっかり影響されてる自分がいた。 チック症というのは 内外部からの不協和音に対する防御なのかも知れないなあ なんて思いながら…
中川家?
文句なしに面白い作品である。144分という長めの映画だが、あっという間に感じる。ウィレム・デフォーとアレック・ボールドウィンのランドルフ兄弟が悪役としてはややステレオタイプというきらいはあるものの、総じて気の抜けない作品だった。
レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説に雰囲気が似ていると思った。フィリップ・マーロウという探偵が主役の一連の小説だ。第二次大戦中から戦後にかけて書かれており、本作品と時代が近い。マーロウの台詞として有名なのが「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」という言葉である。森村誠一原作の角川映画「野性の証明」のプロモーションでも使われて有名になった台詞だ。
本作品の主人公ライオネル・エスログの雰囲気もどことなくフィリップ・マーロウを思わせる。頭の回転が速くていち早く真相に辿り着くが、俺が俺がと自己主張するタイプではなく、控えめで人にやさしい。好感の持てるキャラクターである。マーロウも銃を持っていたが滅多に撃たなかった。その点も似ている。
黒人差別、迫害、権力者の横暴、業者との癒着と、当時の政治社会問題を背景に、ボスが殺された事件の真相に迫っていくエスログ。ボスだからといって必ずしも絶対視も神聖視もしない。仲間だからといって全面的に信用するわけでもない。ひたすら事実だけを積み重ねて推理していく。エスログを敢えて精神障害者にしたのもいい。社会問題の場面では自然に被害者側の立場になる。
他の登場人物も魅力的で複雑なキャラクターである。単なる善人や単なる悪人というのは登場しない。それぞれの思惑が交錯して、主人公の行動を邪魔したり助けたりする。淡々とした描写もハードボイルドタッチである。BGMは当然ジャズだ。
息もつかせぬというほどではなく、適度にゆるいシーンもあるが、登場人物の人となりを紹介するのに必要なシーンでもあったと思う。緊迫のシーンと交互に見せることで観客の集中力を持続させる高等技術なのかもしれない。
それにしてもランドルフ兄弟が中川家に見えて仕方がなかったのは当方だけだろうか。
まったりとしたサスペンス
この映画は、とてもまったりとしたサスペンスです。
それしか言いようがありません。
面白くなくはないです。ただ、もう少し短くすることはできたと思う。
ダンスのシーンもまるまる一曲踊らなくてもいいと思うし、演奏め何曲もしなくても良かったんじゃないかと。カーチェイスのシーンももう少し短くても問題なかったし、そういう余白みたいなシーンが多いため、話が判りづらくなっていたのではないかと。
多分エドワード・ノートンにとってはどれも思い入れがあるのでしょうけど、、、
久々に映画らしい映画を見た!
50年代モダンジャズ全盛期、アメリカ流パワーポリテクス・不動産再開発・地上げに絡む恐喝・殺人。今日と全く変わらない人間の欲望のアガキの中に、一条の人間性の輝きを描く
映画。所謂ハードボイルドにしては秀作だと思う。ウイントン・マルサリスの音楽も完璧に映像と一体化、バッチリ決まっています。俳優陣も中々素晴らしいのに、なんでこんな良い映画が話題にならないかな?
入り口は音楽だったけれど、見応え強し
ラジオで偶然サントラ盤のことを知り、その時に聴いた、レッチリのフリーとトム・ヨークが共作したという曲に惹かれて興味を持ち、鑑賞。
音楽を聴いて映画を観たくなるという、なかなかない経験をした。
で、結果は「観て正解」だった。
あまり予備知識なく観たのがかえって功を奏したというか。当時の世相を反映するいくつもの主題が織り込まれ、話の展開に引き込まれた。
音楽ももう一度聴きなおしたい。
予告も観てなくてストーリーも全く 知らない状態でしたが エドワ...
予告も観てなくてストーリーも全く
知らない状態でしたが
エドワード・ノートンの監督作品なので
鑑賞が楽しみだった作品。
序盤は、エドワード・ノートン扮する、
主人公のライオネルのキャラの独特さと、セリフの多さに馴染めず、
エドワード・ノートンは凄く頭の切れる人というイメージがあり
その彼が脚本、製作も兼ねてるのだから
凄く複雑な作品で理解できる内容なのか
ちょっと不安に……。
主人公ライオネルはトゥレット症候群≒チック症なんですが、記憶力がとにかく凄い。
この2つの特徴を活かしながらどんどんとストーリーが展開してゆくのですが、
ライオネルと登場人物の関わり合いの
描き方がとても上手い。
ともすればマイナスなイメージに
なるかもしれない症状を語弊があるかもしれませんが、笑いに変えてしまう。
そのセリフは心の声となっていて観てる側をもほっこりさせてくれる。
おっぱい発言も全く嫌みがないんすよね。
知らず知らずのうちに序盤に感じていた
不安感は消えていて作品にのめりこんでしまう。
誰も信じられなくなって、
誰もが怪しく思えてしまうから不思議。
そこは脚本の良さかもしれません。
まぁそれでも登場人物の名前と関係がわからなくなりかけましたが…(笑)
この作品は音楽も良かった。
哀愁漂うトランペットの調べが
ライオネルや登場人物の哀しみを代弁しているかのようで。。
1950年代のニューヨークのハーレムにトリップさせてくれるJazzがこんなにも心に染みるなんて。
そしてエンドクレジットにトム・ヨークの名前がありビックリ!
どうやら、1曲だけサントラで曲を
提供していたみたいです👀
152分の長さのある作品ですけど
出演している役者さんも
皆さん素晴らしい演技でしたし
哀しみも温かみも感じられる内容で
鑑賞して良かった。
続編を作って欲しいなぁ。
上映館が少ないのはちょっと勿体ないくらいの良作ですね。
変化球のハードボイルド
発達障害を抱えた探偵を描いたハードボイルド。原作は未読。
記憶力や思考能力は高いがチック症のある主人公。奇声を上げたり、余計なことを言ってしまう症状はどうしても笑いを誘うシーンになりがちだ。原作がそうなのかもしれないが、この設定はいるのかな?と疑問に感じてしまった。
話としては上司であり友人でもあるフランクが殺された事件を追うというもの。設定の場所と時代がとてもいい。ドジャースがLAに移る前の話。色々と開発していこうとする話が絡んでいく。サスペンスとしてきちんとしていた。ただ全体的に渋い。渋すぎる。こんなハードボイルドが好きと思える人じゃないと途中は厳しいんじゃないかなと思う。眠気が襲ってきたのも確か。
それぞれが求めたもの
所謂「チック」を患っている探偵が、恩人であり友でもある師が殺された事件の真相に迫っていくサスペンス物語。
舞台となる時代もそうだが、終始、古き良きサスペンスといった作品で、序盤のカーチェイスから始まり、複雑に絡み合う登場人物の関係性と謎を明らかにしていく。
自身の症状に苦しみながらも、かけがえのない師の為に危険な世界に飛び込んでいく主人公は、師の目的を知ったとき、果たしてどのような思いを抱いたであろうか。
金・権力・正義。
王道でありながらここまで引き込む役者人の芝居に脱帽です!
皆魅力的だったけど、個人的にはトランペット奏者がとにかくカッコよかった。
「企業は1人の人間の影」も、悲しくとも名言ですね。
権力の沼
鋭い洞察力と推理力、及び、驚異的な記憶力を持つチックを抱えた探偵通称ブルックリンが、ボスであり恩人であり友人であるフランクが殺されることになった事件を追う話。
何を調べているのかを知らされないまま、目の前で銃撃されて死亡したボス。
ボスの死の真相を知る為に、復讐の為に、ボスの残した断片的なヒントを頼りにとNYの闇に触れて行くストーリー。
最初は頼りなさ気な主人公が身分を隠し調べあげていくけれど、かなりデカい話になっていって見応えたっぷりだし、主人公がどんどんイケメンに見えてくる。
鑑賞している側も、いったい何がと推理しながら見られる展開で、一部何故早くそこに気がつかないかなー?というものもあったけど、素晴らしいサスペンスだった。
ちょっとしか出てこないけど、スカーフェイスのラッパ吹きも痺れる渋さだった。
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