劇場公開日 2020年1月10日

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「予告も観てなくてストーリーも全く 知らない状態でしたが エドワ...」マザーレス・ブルックリン ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0予告も観てなくてストーリーも全く 知らない状態でしたが エドワ...

2020年1月19日
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鑑賞方法:映画館

予告も観てなくてストーリーも全く
知らない状態でしたが
エドワード・ノートンの監督作品なので
鑑賞が楽しみだった作品。

序盤は、エドワード・ノートン扮する、
主人公のライオネルのキャラの独特さと、セリフの多さに馴染めず、
エドワード・ノートンは凄く頭の切れる人というイメージがあり
その彼が脚本、製作も兼ねてるのだから
凄く複雑な作品で理解できる内容なのか
ちょっと不安に……。

主人公ライオネルはトゥレット症候群≒チック症なんですが、記憶力がとにかく凄い。
この2つの特徴を活かしながらどんどんとストーリーが展開してゆくのですが、
ライオネルと登場人物の関わり合いの
描き方がとても上手い。
ともすればマイナスなイメージに
なるかもしれない症状を語弊があるかもしれませんが、笑いに変えてしまう。
そのセリフは心の声となっていて観てる側をもほっこりさせてくれる。
おっぱい発言も全く嫌みがないんすよね。
知らず知らずのうちに序盤に感じていた
不安感は消えていて作品にのめりこんでしまう。
誰も信じられなくなって、
誰もが怪しく思えてしまうから不思議。
そこは脚本の良さかもしれません。
まぁそれでも登場人物の名前と関係がわからなくなりかけましたが…(笑)

この作品は音楽も良かった。
哀愁漂うトランペットの調べが
ライオネルや登場人物の哀しみを代弁しているかのようで。。
1950年代のニューヨークのハーレムにトリップさせてくれるJazzがこんなにも心に染みるなんて。
そしてエンドクレジットにトム・ヨークの名前がありビックリ!
どうやら、1曲だけサントラで曲を
提供していたみたいです👀

152分の長さのある作品ですけど
出演している役者さんも
皆さん素晴らしい演技でしたし
哀しみも温かみも感じられる内容で
鑑賞して良かった。
続編を作って欲しいなぁ。
上映館が少ないのはちょっと勿体ないくらいの良作ですね。

とみまる