1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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全編ワンカット撮影
この作品の最大の宣伝文句であるこの手法、見ている側の没入感を高めるという点では非常に効果的だと思うが、ともすれば、バトルロイヤルゲーム(例.PUBG、荒野行動 etc.)をしているような感覚に陥って、安っぽいB級戦争映画の扱いをされかねないリスクもあったろう。
そういう意味では壮大なる賭けであったとも思う。でも、そうさせなかったのは徹底的にリアリティーにこだわったからだろう。
塹壕・トラック・戦闘機・戦闘服などは第一次大戦当時のものがよく再現されていたし、爆撃で上がる煙や累々と積み重なる屍も戦地の実態を充分に伝えている。
もっと細かい点では、英国とフランスでドブネズミのサイズが違うなんてことまで。
戦争映画にありがちな合間に織り交ぜた人間ドラマの部分を濃密にし過ぎたばかりに、かえって戦地の緊迫感を削いでしまったというようなことが無いのもむしろ好評価。その辺のバランスは非常にいい。
終盤で流れた「Wayfaring Stranger」もエモーショナルで耳に残った。
映画館の対応に感謝
まず、映画本編ではないが映画館の対応に感謝したい。
本日(2月23日)、TOHOシネマズ上野でこの映画を鑑賞したのだが、私は間違えて24日のチケットをインターネットで予約していた。そうとは知らず発券し、入場する際に一日間違えていることが判明。その場で映画館のスタッフの方が、空いている席を確認し、予約済みの席をキャンセルして別の席を用意してくれた。おかげで予定通り映画を鑑賞することが出来た。
素早く親身に対応してくれたスタッフの方、ありがとうございます。
映画本編だが、戦争の悲惨さと家族への愛情、使命を全うしようとする主人公の苦闘を描写する良い映画であった。戦争映画であるため、割とリアルに死体が描かれていたり、爆発シーンがあったりと、ショッキングな部分があるので、そういうものが苦手な人は注意が必要だ。苦手な人はわざわざ戦争映画を観に行かないとは思うが。
全編ワンカットというのはまさに本当で、約2時間の映画がずっと同じカメラで捉えられていく。実際には当然カットを割っているのだろうが、それを感じさせないような編集とカット割りの技術が駆使されているのだろう。そのため、映画を観ている視聴者が主人公と同じように、第3の登場人物として一緒に行動しているような印象を受ける。それによって戦争の悲惨さ、主人公に課せられた使命の過酷さが、よりリアルに感じられるようになっている。
ところどころ主人公のいる場所が急に飛んでいるように感じられるところもあるものの、2時間に収めるためには仕方ない部分だろう。
全体としてはとても良い映画だと思う。
ワンカット風の効果は成功
人の人生にはケチつけられねぇや
観やすかった
兵隊さんは、つらい!
命令を受けると
無理と分かっていても
やらなあかん!
それが、軍隊だ!
ブラック企業どころやない。
大佐が言ってましたね。
今回は、撤退だが
明日は攻撃命令が出てる。
ラストのお兄さん中尉との
やりとりは、
涙が出てしまった。
裏方さんたちに惜しみない拍手。
ロジャー・ディーキンススゲェ!ジョージ・マッケイガッツポーズ!しかしすべてはラストの戦争のむなしさを描くためでした。裏方さんたちに惜しみない拍手。
「ワンカット風」ばかりがクローズアップされる作品ですが、これは、そうかよしよし頑張ったなとサム・メンデスの肩を軽くたたいてスルー。ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)とスコフィールド(ジョージ・マッケイ)の視点で見せることで、より恐怖とむなしさを表すことに成功しているのだから。
それよりも、食事もとらず、川に浮かぶ死体をかき分けて進んだり、敵を助けようとして返り討ちにあったり、戦友の死を兄に伝えたりという、負の部分をさりげなく描写した脚本は良かったと思う。
メイキングが面白いです。
https://youtu.be/Y7bxPBLbTks
ワンカット風にするために一貫性を持たせることが必要で、そのために曇りの状態での撮影したと、メイキングで語られている。現にRichard Wildという人がweather consultantとしてクレジットされているのも面白いところだ。
故郷へは帰らない覚悟で参戦したスコフィールドが、伝令を遂行する中で、死体を踏みつけ、死を自分のものと感じ、友を看取る。伝令を果たし友の死を兄に伝えたことで「本当の死の覚悟(生きる覚悟)」を実感したラストシーンがよかった。
労力とリーダーシップと協力
初め慣れなくてこりゃ疲れると思いましたけど すぐ慣れました
主人公はエキストラぽくて逆にリアリティーがあります
ワンカットていう単にイロモノじゃなく内容も誠実で丁寧です
いわゆる文部省推薦的な上等な映画です
それにしても ワンカットの企画が上がり しかもストーリーを聞かされた時は 関係者は絶句してみんな反対しただろなぁて思います
その逆境を跳ね返して企画を通した リーダーシップ 制作中の関係者の協力と想像も出来ない労力 すべてに驚きます
それでも ダラ~ッと生きている身にとっては 何か責められいるようで 観心地は良くない感じでした
予想以上の緊張感がありました
或る一日
文化祭の中止を上級生のクラスに伝えに行く感じ
ここ1年で一番良かった
ワンカット風なので、
最初のうちは脳裏にカメラを止めるなの後半のシークエンスがチラついて集中できずw
そんなこと考えてたら、
いきなりネズミが落ちて来て爆発したシーンで
ジュースを吹き出すほどビックリした、、!!w
そのシーンと、気絶のシーン以外で
シーンの切り替わりは気付かなかったけど
それ以外は全部長回しなのかな?
舞台裏気になる!!
戦闘シーンが少ないので、
狙撃されたり襲われるシーンは
異常な程ハラハラしてホラーよりホラー!
全体通して大きな話の起伏や、過剰な演出がないのもリアリティあって良かった。
最初主人公だと思ってた彼が死んでしまうシーンで、
徐々に血の気が引く様に顔が青ざめていくのがとてもリアルだったなー。
個人的に良かったシーンは、いくつかあるけど
まずは
ぬかるみにハマった車を押すシーン。
余裕のないスコに無関心そうだった部隊の人達が、
一緒に押してやろうとなるシーンは仲間がいると思えてひどく安心したなー。
特に彼を亡くしたばかりだったし。
観てるこっちもバディ物かと思ってた矢先でショックでかかったから、ホロリとした。
良いシーンかはわからないけど、
赤ん坊と女性もひと時の安息をありがとう!!
あーゆー温もりがいかに価値のある物なのか。。。
よく学ばせて頂きました。😭
そして何より、
ここね、ここ。
彼の兄貴!!
演技うますぎ!!
スコと一緒にたどり着いて疲弊しきった心に
あの演技はパンケーキにナイフを通す様に
ズサズサ来ました!!←表現力w
泣かない!奥歯で噛み殺しながら、
目に涙を浮かべて時より漏れそうになる阿吽を押し殺す姿がやばすぎた。
食事をして来なさいとすぐに会話を終えようとするが、
母親へ手紙を出したいとスコに告げられて、
彼は1人じゃなかった。最後に一緒にいてくれてありがとうと握手したシーン。
画面観れん程泣けた。。。
あの長回しの中失敗は許されない、
あの一発で最高の演技!間の取り方まで完璧。
凄すぎる。邦画には無理だなと思った。
というか邦画だと泣き崩れたりごちゃごちゃ喋って大袈裟な音楽流してお涙頂戴だろうな。。。
いやしかし感動したわ。
カンバーバッチ出てきたのもびっくりしたけど。
事前情報調べなさすぎw
そんなカンバーバッチに
友を亡くし命辛々伝令をしてミッションコンプリートなのだが、
明日には命令が変わる。何度も繰り返してきたと言われた時の、
これが戦争の中の数あるストーリーの一つに過ぎないんだなって、やっぱ戦争ってとんでもないなって思った。。。
でも入り口の少佐に
よくやったと言ってもらえて私は救われたよ。。。
ここ一年で1番いい映画体験になった!
本当臨場感ハンパない。
内省的な映画
なんと内省的な映画だろう。
服が重そう、靴も最初からグズ濡れ。空腹で寒そうで喉も水分だって満足にとれない。大勢いる人たちがみんな疲れきっていてだるそうで。もちろん戦場になど居たくなくて家族を恋しく思っていて。
ああ、これが戦場なんだな、前線てこういうことか。鉄鎖が意味を為し、壕に身を隠す。
敵陣の把握が作戦の要にあり、状況把握に一発の信号弾が頼りだったり。
そして士気維持も難しそうなのに指揮系統の確かさたるや。
でも、ここで描かれるのは戦争の愚かさでも非道さでもない。必死の伝令が朝令暮改の一つにすぎない、には虚を突かれましたが。それが主軸ではない。
喪失感を抱えながらもそれに蓋をしていた者が喪失感にやっと向き合えるまでのストーリーだった。
愛する家族、思い焦がれる故郷。それを持つ友人の、友人の思いを引き受けて「代わりに」走る。
空っぽだった心に友人の心を詰め、使命を果たすことで友人の心を家族に返し。自分の心がいかに空っぽで寂しかったのか、やっと寂しいという感情が流れ込んでくる。
ワンカット撮影の効用でいえば
それは幾度も連なる遺体の山を越えることになっても必死で生きていくしかない姿を写し出すことと、
この映画の到達地は伝令を渡す大佐のところでもなく、思いを伝える友人兄のところでもなく、自分の気持ちに向き合うところだと示すことにあるのでしょう。
見終わったときなんだか深い思いにとらわれました。
そして、見始めたとき「え?伝令はともかく場所の説明一発で分かりにく!それに途中のどこそこが目印の何があったらどうしろも覚えきれん!私には無理だー」と次元の低い目線でいたことを恥じます(汗)。
命をかけた伝令
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