すばらしき世界のレビュー・感想・評価
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役所広司さんの圧倒的演技と苦しい生きざまが痛々しい良作
刑務所から出てきたヤクザ上りの男が生きづらい現実の中でもがき苦しみながら居場所を探す心の旅を役所広司さんが素晴しい演技で魅せます
役所さん、九州なまりが本当に上手いなと感心してましたが、長崎出身の方みたいですごく納得しました
カッとなるとどうしてもヤクザの血がたぎり暴力的な言動・行動が出てしまうのを、周りから諌められ、必死に直そうと自分と戦う姿が痛々しかった、私もヤクザではないけど(笑)同じ様な一面があるから、直したくても直せない辛さがよく分かってリアルに苦しかった
梶芽衣子さんが歌う、名曲「見上げてごらん夜の星を」が心に染みて印象的、観終わって暫く頭から離れなかった
大好きな長澤まさみさんが相変わらずとても綺麗でしたが、出番が少なかったので残念でした
最後は、えーーーっ?
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元ヤクザで妻を守るために殺人を犯した役所が出所。
弁護士が後見人になってくれて、仕事を探すが難航する。
正義感が強く短気で暴力的、という純粋さのためだった。
最初はおもしろがってTVが取材についてたが、その話もなくなる。
そんな中でも力になってくれる人達はいたが、素直に受け入れられない。
他人の施しを受けるのは恥という心が常にあった。
そしてついに昔の兄弟分に連絡を取るが、今はヤクザは苦しかった。
ちょうどそんな折、その組に警察の手入れが入り、壊滅(たぶん)。
あなたは堅気で生きなさいという、兄弟分の妻の言葉が響いた。
やがて介護の仕事につく。そこで職員同士のいじめを目撃。
チャラくて頭悪そうなその職員の言動にキレそうになる役所。
でも自分を支えてくれる人達のことを考えて辛抱した。
その帰り、昔の嫁から電話があり、娘と共に会えることになる。
でもこのささやかな幸福感が死亡フラグだった。
持病のあった役所は帰宅後急死したのだった。
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元ヤクザにとって今の時代が生きにくいことは間違いない。
おれはその世界には縁がないが、少数派の人間なので共感はある。
主人公が根は純粋で真面目なのもまた共感できた。
身元引受人の弁護士・役所の生活保護課の人・彼を取材してたライター
・偶然同郷だったスーパーの店長・・・みんな優しいし温かい。
ラスト15分くらいになって、急に物事が好転し始めるもんだから、
結局ダメでした~・・みたいなオチが待ってる気がして怖かった。
だってそのまま終了、じゃ映画として面白くないだろうから。
でもつまらん終了でいいから、何事もなく終わってって祈ってたな。
自分を信じ、更生を祝ってくれる人達を裏切って欲しくないから。
もちろん一生懸命頑張って来た自分自身のことも。
そしたらまさかの急死。えーーーーっ?って思ったけどな。
でもこれ、また道を踏み外すよりはハッピーエンドなんよな。
そんなことに胸をなでおろす、謎な自分がいたわ。
役所広司
私達が生きている世界は素晴らしいか
ストリーミングで視聴
とても良かった
役所広司演じる一匹狼のハグレモノ、三上が刑務所から出所後、カタギに戻っていく話
正義感が強く、真っ直ぐで不器用なやくざ者を演じる役所広司、流石だ
実生活で近くにいたら、怖いだろうな。。。
彼が殺してしまう、傷つけてしまうのは、弱いものいじめをするもの、ということである意味、ダークヒーローとしても描かれている
刑務所よりも、外の世界のほうが、我慢の連続で、よほどヤクザな世界だ
弱いものいじめも起こる、見て見ぬふりをして周りと上手くやっていかなければならない場面も往々にして起きる
そんな世の中に対し『すばらしき世界』というタイトルが印象的だった
仲野太賀が身分帳を下に、記事を書く中で三上と心を通わせていくのだが、ここはもう少し、厚みがあっても良かったかもしれない
後半、俗世になじむために自分の正義感をぐっとおしころす三上の姿にはハラハラしながらも、胸が痛く、涙が出てしまった
強い人間ならば、社会経験をもう少し積んでいたならば、ああいう難しい場面も上手くコントロールできたのではないだろうか
自分を押し殺すんだよ、という極端な押しつけではなく、対人スキルを身につけることで、解決する方法もあったろうに、と思うと悲しい気持ちになる
最後、三上の死因は、解剖学的には病死だろうが、本当の理由は『すばらしい世界』の理不尽さだったのかもしれない
❇️正義感の強い小学生の様なおじさんの生き様に共感❗️
すばらしき世界
🇯🇵東京都葛飾区
4歳で親に捨てられ、その後暴力団になり、殺人事件を起こして14年後出所する。
要領が悪く、駆け引きできない、短気で真っ直ぐな男が社会復帰をする為にもがく姿と、過去のストーリーをリンクさせて描く。
❇️の正義感の強い小学生の様なおじさんの生き様に共感❗️
◉77E点。
★彡殺人をしてしまった人が世の中で普通に暮らす事は本当に大変なんだなぁ〜と思いました。役所さんの人柄がどんどん好きになり、応援したくなりました。
幼少期に体験した親による虐待や暴力できっと普通の人が味わえる体験をスルーしてしまった男。不器用やクソ真面目だと損をしてしまう世の中に勝機はあるのか?
🟢感想。
1️⃣人を殺すと生きるのが大変。
★彡仕事をどうやって見つけるのか!
社会と適合するのが大変そう。
2️⃣役所さんの漂わせる雰囲気がハマり役。⭕️
3️⃣姉さん。メッチャカッコいいやんけ!⭕️
★彡役所さんの短気行動を冷静に止めて、堅気を進めるシーンなど、オラオラでもなく、強さを魅せる演技に惚れた。
4️⃣真っ直ぐ過ぎる男の生き様。
★彡不器用すぎる役所さんの生き方がだんだん親近感が湧いて応援したくなりました。
😤🤬🤛🌫️🏚️📱💊
🈲ネタバレ保管記憶用
ワイは人を殺して、14年が経ち、やっと出所した。血圧が高くて家で安静にしてろと、医者は言うが、早く仕事を見つけて人並みに暮したいと思ってるんや。
しかし世の中、人殺しには中々仕事はみつからんねんな。
すぐ頭に血が上り怒ってしまうさかいに。
それでも、ワイの周囲には身元引受人や、取材記者、スーパーの店長、役所の人など、親切にしてくれる人の力で、福祉の仕事が見つかり何とか切れずに頑張っていたんよ。
しかし持病の血圧がワイの命を奪いにきたんよ。やっとこれからって時にしゃーないな。
みんなおおきにほんま最後は良い時間をすごせたねん。
みんなありがとうな。💤すばらしい世界やったで〜
しらんけど。
じんわりくる。
凄いアクションがあるわけでもなく、展開があるわけでもなく。1人の人間の再生の物語なのだが、役所広司が良いんだなあ。出てる演者の力なのか入り込んで見てしまった。
他人は優しいところもあり、残酷すぎるところもあり、それが世の中であり。
綺麗なだけの世界はなくて、汚いところもたくさんあって。正しい事が正しくならない事もあるのが世の中で。
じんわり沁みてくる、これは邦画ならではな良い作品だった。
すばらしき映画
リアル、ポイントは以下だ。
空を見ようと思った
ハッピーエンド
それでも、空が広い
時代遅れ
原作は法廷マニアでもあった佐木隆三の「身分帖(1990)」が原作、身分帖とは刑務所の収監記録で入所態度や経歴、行動、家族関係など詳細に記載されている書類。
出所したものの社会になかなか適応できず葛藤する元ヤクザを助ける善人がでてくるものの、何を指して「すばらしき世界」と言っているのか意味不明。
主人公には田村明義という実在のモデルがいて本人自ら佐木隆三に本にしてくれと売り込んだらしい。映画の後半は原作に感銘を受けたという西川美和監督のオリジナル脚本。
ストーリーは概ね想像通りの展開で、見どころは役所広司さんの熱演位、今では任侠に生きるヤクザは皆無だろうし、カタギの衆の方が質が悪いことが実感できますね。
なんとなく河島英五さんの「時代遅れ」の唄が頭の中で流れてきます・・。
♪~目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず、人のこころを見つめつづける、時代遅れの男になりたい~♪
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