劇場公開日 2021年2月11日

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すばらしき世界のレビュー・感想・評価

4.0507
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採点

全507件中、1~20件目を表示

4.0元ヤクザの目をとおして描かれる、今の時代の生きづらさと微かにある希望

2021年9月30日
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長い刑務所生活を終えた元ヤクザの三上(役所広司)が、浦島太郎状態になって戸惑いながらも何とか社会に適応しようともがく姿を描くことで、今の時代の生きづらさと微かにある希望を描いているように感じました。窓にはじまり窓に終わるところも気が利いていて、後半のあるポイントで三上が嘘をつなかければならない一連のシーンは役所氏の演技も相まって大変な凄みがありました。
西川美和監督はエッセイも面白くて、本作のメイキングがつづられた書籍「スクリーンが待っている」を読むと、さらに本作が楽しめます。特に、役所氏のリクエストで西川監督が書いたセリフの細かい言い回しなどを変えていくやりとりは、ユーモアもありつつ、西川監督から見た役所氏の役者としての凄さが書かれていて、とても興味深かったです。

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五所光太郎(アニメハック編集部)

4.5役所広司がチャーミングだ。ヤクザをこんなにチャーミングに描いた作品...

2021年3月31日
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鑑賞方法:映画館

役所広司がチャーミングだ。ヤクザをこんなにチャーミングに描いた作品は今までにどれくらいあったんだろうか。
長い刑期を終えて、出所した男を待っていたのは厳しい社会の現実だった。すっかり世相は変わり、暴力団に対して厳しい世の中になっている。短気な性格の主人公もなんとか自分を抑えながら生きているが、時に暴発する。路上で絡んできたヤンキー連中をボコボコにした時に役所広司の無邪気さがすごい。衝動的に(ある意味でそれは自分らしく振舞っているということでもある)暴力をふるう主人公がどこか子どもっぽく、かわいく見えるように西川監督は撮っている。なかなかすごい発想である。性根は真っすぐで、仁義に厚いとかそういう面もあるにはあるが、それにしても暴力衝動に駆られた時にその無邪気が最大限に発揮されているというのがすごい。
2020年代は、この映画の主人公のような人物が、自分らしく生きられる時代ではなくなった。それでも人は生きていかねばならない。いい奴もいれば悪い役も相変わらずいる。時代に居場所を奪われた人はどうすればいいのか。自分を殺して社会に合わせることが良いことなのか。本作を観た人がそれぞれの人生で考えねばならないことだ。

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杉本穂高

4.0これは「役所広司を楽しむ映画」

2021年2月17日
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泣ける

悲しい

殺人罪で13年の刑期を終え、出所して来たのは、時代の変化に対応できず、何事にもすぐにキレてしまう三上なる男。しかし、見た目は荒くれ者でも、彼は他人の不幸を見逃せない実直で正義感に溢れる人物であった。だから、身元引受人の弁護士夫婦や、TVプロデューサーの指示で三上の出所後の動向を撮影しようとする小説家志望の青年や、三上を万引き犯と勘違いしたことをきっかけに親しくなるスーパーマーケットの店長等、周囲の人々を自然に巻き込み、そして、魅了していく。やがて、気付くのは、なぜ、三上のような人間が犯罪を犯し、人生の時間を奪われ、社会復帰に苦労しなければならないのか?という疑問だ。それは同時に、今の日本社会を構築している我々への問いかけでもある。30年以上前に出版された佐木隆三の原作を現代に置き換えた物語は、細部に変更を加えて、2021年の日本人に向けて痛烈なメッセージになっている。「果たしてここは、すばらしい世界なのか?」という。秀逸な社会派人間ドラマであることは間違いない。でも実のところ、三上を演じる役所広司を見ているだけで、知らないうちに時間が過ぎ去ってしまう、言うなれば、「役所広司を楽しむ映画」でもある。ここ何十年もの間、高い頻度で日本映画に貢献してきた稀代の演技派が、それでもまだ、物凄く面白くて新鮮でさえあるという事実の方が、映画そのものより衝撃的なくらいだ。

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清藤秀人

4.5タイムスリップしたような主人公の境遇が現代社会の生きづらさを巧く表す。役所広司ありきの作品!

2021年2月10日
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「ゆれる」(2006年)で❝期待できる監督❞となり、「ディア・ドクター」(2009年)でこれは凄い監督が現れたと思った西川美和監督の最新作。
実は、残念ながら私は「ディア・ドクター」以降の2作についてはあまり響かなかったのが本音でした。
オリジナル脚本にも限界はあるので、本作では長編映画で初の原作物の作品となりました。原作の主人公は「実在の元殺人犯」で、本作では舞台を約35年後の「現代」に置き換えるなどしています。
その結果、「今のヤクザ」には、様々な法律で縛られている背景があるため、生きづらさを、より見せやすくすることに成功していました。
生活保護の現実や、住まい、仕事など様々なシーンでの生きづらさを描いています。
とは言え、本作は不思議と❝湿っぽい❞感じの作品ではなく、常に❝面白み❞が存在しています。これは主人公のキャラクターが大きく、役所広司でなければ、ここまでの面白さや凄みなどのある人物像を作り上げることができなかったと思います。
そして、長澤まさみがテレビのプロデューサー役で登場し、そんな13年の刑期を終え「社会に適応しようとあがく主人公」を追った番組を作ろうとします。
最初は、企画を立てた長澤まさみと、フリーディレクター役の仲野太賀が2人で追いかけていきますが、プロデューサーである長澤まさみは比較的早く仲野太賀に押し付けるなど、こんなところでも現実社会を投影しています。
主人公が終盤で行きついた仕事先は介護施設でしたが、ここでもやはり生きづらさは多くあります。ただ、一方で❝あたたかさ❞もあり、最初は意味不明な映画タイトルですが、ラストで意味が分かると思います。
西川美和監督の新たな挑戦となった本作を、私は成功だと感じました。

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細野真宏

4.5心がえぐられる「すばらしき世界」

2021年2月9日
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鑑賞方法:試写会

西川美和監督が、実在の男を描いた昭和の原作(身分帳)に惚れ込み、時代を「今」に置き換えた本作の主人公(三上)は、役所広司。西川美和監督が描きたかった「生きづらくて、優しい」社会を生き抜く三上という人となりがストレートに伝わり、彼の「優しさ、時々狂気さ」が見え隠れする言動は見る側の心に突き刺さる。
三上は、困っている人を放っておけず、「これはいけないことだ」と思うと、つい当事者のために罵声や暴力を正当化してしまう元殺人犯。しかし、ベースは「優しさ」から起こっていることが作品を通して感じられるため、厳しい描写よりも人間の温かみを感じるところが本作の見どころの一つとなっている。
三上の行動を軸に、「社会に対する疎外感」を伝える西川美和監督(脚本)の視点がリアルで、ユーモアもあり泣けてくるうえに、改めて「社会」と「人間」を考える架け橋のような映画に仕上がっている。
年配で身体も想定以上に弱っているのに、見る側がドキドキしてしまう三上の二面性を、役所広司が期待を上回るほど見事に演じ切っていた。彼のストーリーに関わる人物も豪華なキャスト。皆それぞれ人間味あふれる役柄で、重要なポジションとなっていて、個性豊かな登場人物全員が「社会の厳しさ」を痛感しているので、誰かしらに共感できるはず。
私は見終わった後、爽やかな風に揺られる秋桜が愛おしくなった。

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山田晶子

4.5幸福の定義を問いかける西川美和の傑作

2021年2月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

西川美和監督はオリジナル脚本にこだわり続け、これまで活動してきたが、今作は長編映画としては初めて手掛ける原作もの。
佐木隆三が実在の人物をモデルにつづった小説「身分帳」が原案だが、舞台を現代へと移している。人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男にとっては、現代ほど生きにくい世の中はないのではないだろうか。本編でも不寛容な社会が描かれており、正義感が強く直情的な主人公・三上(役所広司)は、いたるところで壁にぶち当たる。劇中であっても珍しい、役所が声を荒げる光景を目の当たりにすることができる。シリアスなだけではなく、くすりと笑える描写も多々ちりばめられている。散々な状態のときにこそ、思わぬ人から温かい言葉をかけられた経験は、誰にだってあるはず。行きにくい世の中にあって、三上は幸福を探し出すことが出来たんだろうか……。とにかく劇場でご覧いただきたい作品。

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大塚史貴

5.0役所広司の役者魂と人間力を焼き付けた西川美和監督の新たな代表作

2021年1月31日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

怖い

3年ほどの間隔で傑作、力作を発表してきた西川美和監督。小説家でもあることからオリジナルの物語を創作して映像化することへの人一倍のこだわりは明らかだが、今作で初めて他の作家の小説を原案に長編映画を撮った(短編では夏目漱石原作のオムニバス映画「ユメ十夜」の第九夜を担当)。

佐木隆三の「身分帳」は、人生の大半を獄中で暮らした男の刑務所内の個人記録を基に、その人物の生き様をたどったノンフィクション小説。1990年の刊行だが、映画では舞台を現代に置き換え、携帯電話などのアイテムをストーリーに活かしている。

元殺人犯の三上は出所後に自立を目指すが、前科者ゆえに働き口が見つからず、さらに体の不調もあってままならない。人懐っこい面と、筋が通らないことには“瞬間湯沸かし器”のようにすぐカッとなる暴力的な面を併せ持つ複雑な人物像を、役所広司が実に人間味豊かに体現している。真摯な役作りの賜物であるのはもちろんだが、さらに演技を超えた“人間力”が映像に焼き付いているように思えた。

共演陣も皆素晴らしいが、特にテレビディレクター役の仲野太賀と役所の風呂場でのシーンが泣ける。あと、アイヌのムックリのような民族楽器のビヨンビヨンという音色とホーミーの不吉な感じが絶妙だった。

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高森 郁哉

4.0もしかしたら人間社会というのは全体的には酷いけど、いいこともある的なことを言いたかったのかもしれない。

2022年12月10日
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今村昌平監督の『うなぎ』みたいな映画なのかなと思って見たけど、だいぶ違っていた。

主演も役所広司さんで同じだし、ネタ的にも近いものがあるけど、『うなぎ』というより今流行りの”おっさんブチ切れ映画”(自分で勝手に呼んでるだけだけど、『アオラレ』とか『ミスター・ノーバディ』とか『ファイル・プラン』とか『ドント・ブリーズ』みたいな映画)に近いものだと思う。

先がどうなるか分からなくて、ハラハラドキドキして面白かった。

とにかく役所広司さんがうまくて、ほとんど一人芝居みたいなもので、どのシーンも役所さんが出ていて、役所さんで始まり役所さんで終わるみたいな映画だった。

この映画を監督した西川美和さんって、『ゆれる』と『ディア・ドクター』しか見たことなくてあまり注目してなかったけど、こういう”おっさんブチ切れ映画”みたいな流行りにいち早く気づいて、乗っけてきたのなら、そうとうセンスがいい人かも?

この映画は原案があるらしいけど、現在オリジナルを中心にやるような監督は、自分のやりたいことをやるだけの人が多い。

それだとたまたまヒットすることはあっても商売になりにくいので続かない。

世間の求めるものに合わせながら自分のやりたいこともやって、尚且つ面白い映画を作るのは相当な実力がないとできないと思う。

この映画は『すばらしき世界』とか題名がついているので、最後はすばらしい世界になって感動するのかと思ったけど、最後まで見ても全然すばらしくなくて「酷い世界」で終わったような気がした。

この映画の主人公は頭が悪くて、怒りを我慢できないから酷いことになるという自己責任もあるけど、親とかこの人物の周辺の人、それから社会も酷いと思う。

でも酷いばかりではなくてたまには助けてくれる人もいて、何度も破滅の危機があったけど、とりあえず主人公が暮らしていけたのが救いだった。

でも前科のある人だけじゃなくて、普通の人もこんなもんかもしれないと思った。

現実でも酷い人が多いけど、たまには助けてくれるいい人もいて、やなことばかりが多いけど、たまにはいいこともある。

天国ではないにしろ、地獄でもないみたいなアンビバレントな感じだと思う。

もしかしたら人間社会というのは全体的には酷いけど、いいこともある的なことを言いたかったのかもしれない。

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Push6700

5.0 社会は残酷だ。でも、それでも守るべき価値はある……のだろうか。

2022年11月22日
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鑑賞方法:VOD

 こういう映画が見たなかったなと思える映画の一本でした。

 公開前の予告編から期待をしていたのですが、色々とタイミング悪く見れなかった気がする。公開日を調べてみたら案の定「二月は大変だったな」と思う時期だった。

 そんな曰く付きもあり、約一年半の時を経てようやくの鑑賞。

 監督は西川美和。自分も好きな「永い言い訳」などの監督さんです。

 原作は「身分長」という、実在の人物をモデルにした小説を基に作られている模様。この小説自体も1990年という古いものであり、現代風にシフトして作り直すにはそれなりに大変だったと思う。なんせ、一歩間違ってしまえば「ヤクザファンタジー」なってしまうので。

 しかし、蓋を開けみれば、そんな不安など一蹴するようなまとまり具合だった。

 しっかりと主人公が更生していく様……というより、現代の反社(暴力団組織)に対する厳しさがよく分かる。カタギと言われる我々の取り巻く世間の厳しさが「三上正夫」に襲いかかる。元々、短気で喧嘩早く、シャバでも刑務所でも問題続きだった男だ。なかなか上手くいくわけがない。

 おまけに持病の高血圧もあり、出所後も仕事や運動にも制限が掛かるなか、生活保護を受けつつ職探しも難航する日々。そんな中「母親探しを手伝う」手前、三上を取材したいと申し出る「マスコミ」の人間が現れたのだった。

 あたかも、現代のマスコミをあり方を問われるような描写も多々あり、それを食い物にしようとする人間たちの闇を見ているような気持ちにもさせられる。その一方で、三上を必死に支えようとする人間たちもいるのだ。

 とはいえ、三上は正義感?がやたら強く、己から湧き出る感情を抑えきれない。多分、筋は間違ってはいないのだろう。彼にとってみれば仲間を守っていただけ。しかし、そんな失敗を何度も繰り返すうちに三上も自分の取り巻く環境を徐々に理解し始めるのだった。

 正直言いますと、これが「更生」だというのは少々釈然としない感じもした。これは、更生というより「適応」に近い感じがする。許せないことでも、悪いことでも、黙って目を瞑れと言っちゃっているのですよね。

 そうして、ようやく就職先が決まった介護施設でのやり取りの一件など。
 確かに、暴力は良くないが、殴られても仕方ないようなゴミクズが沢山いるのも事実。また、介護施設では「そういう人間」が集まってしまうというジレンマも存在している。

 「善良な市民がリンチされておっても、見過ごすのが立派な人生ですか?」

 「なんで、戦ってブチのめすしか策がないと思うんですか!?」

 「お前らような卑怯者になるぐらいなら、死んだ方がマシったい!」

 でもね、僕は思うんですよ。いま目の前で助けなければダメだという時に、素直に世間のいうことやルールに則ることが本当に大事なことなんでしょうか。命の危機に晒された時、黙って立って見ているのが最善な策なんでしょうか。何かが間違ってる気がしてならない。

 僕らの生きてる社会ってなんなんでしょうね?

 暴力は確かに良くないが、相手が圧倒的な暴力で来た時はやはりどこかで戦わないとならない。暴力に対しては、暴力で対抗しなければならない時がある。だって、そうでもしないと全てが奪われてしまうのだから。

 現在起きているウクライナとロシアの戦争一つとってもそうだ。
 あんなことになったらそんな悠長なこと言ってられるだろうか。話が極端だというかもしれないが、現実に起きてしまっている事態でもある。こんなこと起こるはずがないという事象が実際に起こっているのだ。

 そんな時、あなたは大切な人をどうやって守りますか?

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くろしげ

4.0社会の

2022年11月19日
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歪に足を引っ掛けてしまいそこから抜け出られない人に親切な人はおらず観て見ぬふりで通りすがるのが世の中だ。とはいえ、観たことをしっかりと書き留め記録し寄り添おうとする人はいる◎そう訴えているように感じた映画🎞
キラキラ輝くだけが素晴らしいのではなく。くすんでいようが光り続けることができる社会こそこれから望まれる社会である筈だ◎

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tomokuni0714

5.0友達におすすめする映画。ほんと素晴らしかった。

2022年11月12日
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友達におすすめする映画。ほんと素晴らしかった。

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映画すき女子大生

4.0それでもこの世界で生きていくしかない

2022年11月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

まっすぐで熱すぎる主人公・三上。生きづらい人生を三上が終えるとともに物語は終わり、そこに「すばらしき世界」のタイトルが現れる。

我々の住むこの世界がすばらしいわけがない。三上の物語を見たとおりである。この世界に対する静かな皮肉のようなタイトルである。

小さな幸せを糧に、今日一日そして明日もまた、この世界で我々は生きていくしかないんだろう。

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惑星

4.0上手い演技の役所広司

2022年10月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

上手い! 上手すぎる演技の役所広司。
ヤクザもんや前科もんを演じさせたらピカイチ。
哀愁のある男がピッタリです。
務所上がりの人間には冷たい世の中。
作品では周りに気をかけてくれる人がいたことで
何とか堅気になれそうだったけど
現実はなかなか上手くいかないことだらけ。

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tom

4.5ラストのタイトルでゾワッとした

2022年9月25日
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『ヤクザと家族』とは比べようもないほどの脚本のおもしろさ!

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21歳®︎

4.5役所広司と仲野太賀

2022年8月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

熱演&巧演でした。
とても切ない「すばらしき世界」でした。
凄く良かったです。

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tuna

4.5後味良し

2022年8月28日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

すばらしき世界
現実もこのようであってほしいと願う。
三上を取り巻くシャバの人間が、皆温かいのだ。
スーパーの店長、六角精二さんなんて最高じゃない!?
あんないい人いる?
ヤクザになるという道しか見つけられなかった三上。
子どもの時の環境が大きく影響している。

子ども時代は大切だ。
だから、もっと教育に国家予算を使おうよ。

話を戻しす。
最後、三上があそこで死んで胸を撫で下ろす私は酷いだろうか?
もし生きていたら、これからもっと苦しい思いをするだろうと想像し、正直ホッとした。(映画だし)

久美子からの電話、自分を抑えることができたちょっと複雑な満足感、新しい生活への希望
そんな感情の中で人生を終わらせた三上を、ちょっと羨ましくも思う。

役所浩司さんの品の良さが時々どうしても出てしまい、それが残念。

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サマースノー

4.0映画という「すばらしき世界」

2022年8月23日
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鑑賞方法:VOD

役所広司が演じる三上は、殺人罪で13年服役していた。まっすぐで優しく、自分が正しいと思うことに正直ですぐキレてしまう。しかしそれはこの世界では通用しない。

シャバは長い刑期を終えて出所した前科者には生きづらいようで、また暴力による罪を犯して刑務所へ戻ってしまうのかとハラハラしながら、物語が進んで行く。

介護施設への就職が決まり、出所後に知り合い、助けてもらっている人たちが三上の自宅へ集まってのお祝いシーンがある。三上は本当に嬉しそうで、周りに感謝していた姿が良かった。周りも嬉しそうにし、これからは絶対にキレるんじゃ無いぞと応援していたときには、私も三上の周りに集まった優しい人たちのひとりになっていたかのように嬉しかった。

役所広司の演技がこれまたすばらしき世界。介護施設で三上がキレかけるシーン、我慢するシーンはまさに圧巻の演技で、役所広司が凄まじい。
仲野太賀の演技も、役所広司に負けず劣らず素晴らしいし、六角精児もいい味出してる。

監督、俳優たちが演じる主役に脇役、秀逸な脚本…
映画という「すばらしき世界」を楽しめました♪

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錫龍

5.0希望のない世界

2022年8月7日
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TSUTAYA

4.0【人。人間を見た。成人君主でもなんでもない。ただの人。癖のある人。それが社会で生きていくこ との軌跡を通して、「あるべき生き方」を考えさせてくれる物語】

2022年6月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

・2020年公開の日本のヒューマンドラマ映画。
・実在の人物をモデルとして13年の刑期を終え出所した元殺人犯の男の苦悩を描く、佐木隆三さんの小説「身分帳」を原作とした邦画です。
・幼いころに母と離別し、ヤクザの世界に入る主人公三上は幾度となく刑務所の中に入る。最終的に、人を守るためと犯した殺人によって13年間を刑務所で過ごすことに。刑期を終え出所した彼は娑婆の世界で生きることを決意する。心の内側には「優しさ」を持つ彼だが、社会=ヤクザの世界しか知らない彼は、故に生まれる世間との軋轢などに苦悩する。それでも前を向いて生きていく三上は一体どうなるのか…という大枠ストーリー。

[お勧めのポイント]
・「すばらしき世界」とは一体…簡単には教えてくれない面白さ
・皮肉めいた表現にとにかく考えさせられる哲学的逸品映画
・役所広司さんの演技が圧巻すぎて映画にのめり込み過ぎる

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

[物語]
・ごく一般的な家庭なら子供の頃に経験する成長(社会の中で生きるという事を学ぶ)を、かなりの大人になってからするということ。それを語る物語。
 ∟大人なのに、どこか子供のような無邪気さを持つ三上。ヤクザの世界しか知らない彼は「世間体」「(大多数がよく言う)普通」を知らない。心のうちでは誰よりも「弱きものを助ける優しさ」や「間違ったことを許せない正義感」「仁義心」を持っているにもかかわらず、それを知らないだけで、社会で生きることがどれだけ難しいかを、物語は魅せてくれます。しかし、その「世間体」や「普通」が良いのか悪いのか、は映画では区別していないように思います。あくまでも、三上の生きざまを描きながら客観的にそれを語ってくれているだけ。だからこそ、それを観るものとして「どう思うか」「どう生きるべきか」を考えさせてくれました。
・プロデューサー吉澤の数々の哲学的な言葉が刺さる
 「社会のレールから外れた人が今ほど生き辛い世の中ってない。一度外れたら死ねと言わんばかりの不寛容がはびこっている。だけど、レールの上を歩いている私たちもちっとも幸福なんて感じていないから、レールからはみ出たやつが許せない。本当は思うことはみんな一緒」
 「撮らないなら止めろ。止めないなら撮って人に伝えろ。上品ぶって、お前みたいなやつが人を何も救わない。」
 ∟昨今の他者批判や正義の名のもとに行われる行動に対する、ある視点の考えがビンビンと伝わってきて、私自身は共感できました。あくまでもプロデューサー吉澤に持たせた台詞なので、正しいとか間違っている、という事ではなく、それを受けて観客としてももどう考えるのか、という事を問われている気がしました。

[演出]
・スカイツリーと東京タワーを使ったモンタージュは、主人公の心や動向をわかりやすく画的に表現してくれる映画的面白さ。
 ∟最初に出てくる昼間のスカイツリーは「13年の間に変わった世界」を、次に出てくる煌びやかな東京タワーは「過去とのつながり、執着」などを、再度出てくる煌びやかなスカイツリーは「未来への希望」を、感じました。1度目のスカイツリーで、三上が刑期中に変わった世界への希望をほんのり感じさせ、次の東京タワーで過去へ執着するもそこにもなじめず…行き場を失った三上が行き着く先が2度目の煌びやかなスカイツリー(=希望)だった。のではないかと勝手に考察。
 ∟三上の心や動向を台詞ではなく画で説明してくれていて、しかもわかりやすい。これぞ映画的、と思いました。
 ∟そして、2度目のスカイツリーの後の物語の流れは、「一体、何を希望と捉えているのか」ということを深く考察させられます。考えるきっかけをわかりやすく画で教えてくれて、でも答えは言わない。これぞ哲学的な映画に思いました。

[映像]
・三上の家では、いつもキッチンが見える状態でワンルームが映し出されます。そこにはモノがほとんどなく、いつも整理整頓されている。これがどこか「貧しい中でもつつましく正しく生きようとする三上の姿勢」を感じさせてくれて、味のある映像だなぁ、と思いました。

[音楽]
・際立って感じたことはありません。

[演技・配役]
・役所広司さんの演技が素晴らしすぎて…
 ∟圧巻としか言いようがありません。筑紫野出身の博多弁。世間から取り残された立ち振る舞い。ヤクザの世界だけから得た純粋無垢な無邪気さある行動。その一つ一つがリアルに伝わってきて、役所広司という俳優を忘れ、「三上」という人物にしか見えません。
・ディレクター津乃田役の仲野太賀さんとプロデューサー吉澤役の長澤まさみさんのセットが素敵
 ∟まず、長澤まさみさんという大女優をこう使うか!という驚き。ただ、その吉澤役は、少ないながらも核心をついた台詞が津乃田の行動を変えるきっかけとるため、とても重要な役割。それを少ない時間で見事なまでの存在感で成り立たせています。さすがです。
 ∟仲野さんも初めてお見受けする俳優さんでしたが、「表面だけで生きていて考えも浅く深みのない若者が、三上と触れ合うことで芯を持つ大人に成長してゆく」様を、表情を使って見事なまでに表現されているように感じました。特に、無関心が感心のまなざしに変化していく様は、観ているこちらも嬉しくなりました。

[全体]
・「すばらしき世界」とは一体…簡単には教えてくれない面白さ。
 ∟エンドロール手前でタイトルテロップ「すばらしき世界」が現れます。これには皆さん、一旦は「…」となるのではないでしょうか。私はなりました。笑
 ∟スカイツリーモンタージュからの流れもあり、この流れでのタイトルテロップ、私はかなり戸惑いました。本質はカントクのみぞ知る、ですね💦
 ∟私なりの考察・解釈は「人が人を貶める複雑な世の中ではあります。そんな世の中ではありますけども、どんな人でも、どんな最悪な状況でも、その人自身が前を向いて動き出せば、あなたを想ってくれる人は、あなたを助けてくれる人は、必ず現れます。そんな素敵な世の中でもあります。そんな、すばらしき世界。」です。こうやって考えさせてくれる映画は、必然的に自分で自身の内面をえぐる作業をさせてくれる哲学的な素敵な映画だと思いますので、個人的にはとても好きです。

・「無邪気で無鉄砲でも誰よりも仁義や優しさを持つ三上」と「世間様の常識を手に入れてうまく生きる(時に見過ごす)術を知った三上」の対比に「あるべき生き方」を考えさせられます。
 ∟タイトルテロップの入れ場所にしても、物語の流れにしても、キャラクターの台詞にしても、陰(マイナス)と陽(プラス)の性質のものを多数、観客につきつけてきます。しかも善悪もつけずに。そういう意味では皮肉まじりといいますか、こちらに投げかけすぎでしょう、とすら思います。いや、それがこちらも好きなんですが笑
 ∟そんな様々な投げかけの中で、物語的にも一番盛り上がった個所である三上の葛藤シーンの投げかけ。この時の行動に対して善悪をつけるのが非常に難しい。そしておそらく、同じようなことが、私たちの日常生活でも多々あると思います。そんな中で、どう考え行動するのか。改めて問われた気がします。三上が最終的にとった行動を単純に「成長」と捉えてよいのだろうか。。。なんかしっくりきません。
 ∟こんなムズカシイ問題をキャラクターの行動を通して問いかける辺りも、皮肉さを感じずにはいられませんね。笑 ただ、答えはなくても、いつまでも何も考えずにいてはいけないよ…と言われているような気もします。あっている間違っているはさておき、一人一人が三上の行動を見て、何を感じ、それを元に自身を振り返り、この先をどう生きていくのか。レールを外れてしまった三上と同じように、レールの上を乗った我々も、日々同じように苦悩して考えて生きていくことが大切なのかもしれない、と思わせてもらえました。

・総じて、観ている最中からとにかく考えさせられる映画でした。
・毎日を何も考えずに生きるよりも、本当に大切にすべきものや善悪などの価値観について、もう一歩踏み込んで考えて、行動につなげていけば、私自身の日常生活ももっと「すばらしき世界」になるかもしれない。そう教えてもらえた気がします。ありがとうございました。

#映画 #すばらしき世界 #2020年 #ヒューマンドラマ #哲学的映画 #善悪 #モンタージュ #西川美和監督 #役所広司 #仲野太賀 #長澤まさみ #六角精児 #考えさせられる映画
#全体3.7 #物語3.8 #演出3.7 #演技3.8 #配役3.6 #映像3.6 #音楽3.5

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3104arata

3.5役所広司さん渋いなぁ

2022年5月8日
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Norman
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