劇場公開日 2021年2月11日

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すばらしき世界のレビュー・感想・評価

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4.0元ヤクザの目をとおして描かれる、今の時代の生きづらさと微かにある希望

2021年9月30日
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長い刑務所生活を終えた元ヤクザの三上(役所広司)が、浦島太郎状態になって戸惑いながらも何とか社会に適応しようともがく姿を描くことで、今の時代の生きづらさと微かにある希望を描いているように感じました。窓にはじまり窓に終わるところも気が利いていて、後半のあるポイントで三上が嘘をつなかければならない一連のシーンは役所氏の演技も相まって大変な凄みがありました。
西川美和監督はエッセイも面白くて、本作のメイキングがつづられた書籍「スクリーンが待っている」を読むと、さらに本作が楽しめます。特に、役所氏のリクエストで西川監督が書いたセリフの細かい言い回しなどを変えていくやりとりは、ユーモアもありつつ、西川監督から見た役所氏の役者としての凄さが書かれていて、とても興味深かったです。

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五所光太郎(アニメハック編集部)

4.5役所広司がチャーミングだ。ヤクザをこんなにチャーミングに描いた作品...

2021年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

役所広司がチャーミングだ。ヤクザをこんなにチャーミングに描いた作品は今までにどれくらいあったんだろうか。
長い刑期を終えて、出所した男を待っていたのは厳しい社会の現実だった。すっかり世相は変わり、暴力団に対して厳しい世の中になっている。短気な性格の主人公もなんとか自分を抑えながら生きているが、時に暴発する。路上で絡んできたヤンキー連中をボコボコにした時に役所広司の無邪気さがすごい。衝動的に(ある意味でそれは自分らしく振舞っているということでもある)暴力をふるう主人公がどこか子どもっぽく、かわいく見えるように西川監督は撮っている。なかなかすごい発想である。性根は真っすぐで、仁義に厚いとかそういう面もあるにはあるが、それにしても暴力衝動に駆られた時にその無邪気が最大限に発揮されているというのがすごい。
2020年代は、この映画の主人公のような人物が、自分らしく生きられる時代ではなくなった。それでも人は生きていかねばならない。いい奴もいれば悪い役も相変わらずいる。時代に居場所を奪われた人はどうすればいいのか。自分を殺して社会に合わせることが良いことなのか。本作を観た人がそれぞれの人生で考えねばならないことだ。

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杉本穂高

4.0これは「役所広司を楽しむ映画」

2021年2月17日
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泣ける

悲しい

殺人罪で13年の刑期を終え、出所して来たのは、時代の変化に対応できず、何事にもすぐにキレてしまう三上なる男。しかし、見た目は荒くれ者でも、彼は他人の不幸を見逃せない実直で正義感に溢れる人物であった。だから、身元引受人の弁護士夫婦や、TVプロデューサーの指示で三上の出所後の動向を撮影しようとする小説家志望の青年や、三上を万引き犯と勘違いしたことをきっかけに親しくなるスーパーマーケットの店長等、周囲の人々を自然に巻き込み、そして、魅了していく。やがて、気付くのは、なぜ、三上のような人間が犯罪を犯し、人生の時間を奪われ、社会復帰に苦労しなければならないのか?という疑問だ。それは同時に、今の日本社会を構築している我々への問いかけでもある。30年以上前に出版された佐木隆三の原作を現代に置き換えた物語は、細部に変更を加えて、2021年の日本人に向けて痛烈なメッセージになっている。「果たしてここは、すばらしい世界なのか?」という。秀逸な社会派人間ドラマであることは間違いない。でも実のところ、三上を演じる役所広司を見ているだけで、知らないうちに時間が過ぎ去ってしまう、言うなれば、「役所広司を楽しむ映画」でもある。ここ何十年もの間、高い頻度で日本映画に貢献してきた稀代の演技派が、それでもまだ、物凄く面白くて新鮮でさえあるという事実の方が、映画そのものより衝撃的なくらいだ。

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清藤秀人

4.5タイムスリップしたような主人公の境遇が現代社会の生きづらさを巧く表す。役所広司ありきの作品!

2021年2月10日
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「ゆれる」(2006年)で❝期待できる監督❞となり、「ディア・ドクター」(2009年)でこれは凄い監督が現れたと思った西川美和監督の最新作。
実は、残念ながら私は「ディア・ドクター」以降の2作についてはあまり響かなかったのが本音でした。
オリジナル脚本にも限界はあるので、本作では長編映画で初の原作物の作品となりました。原作の主人公は「実在の元殺人犯」で、本作では舞台を約35年後の「現代」に置き換えるなどしています。
その結果、「今のヤクザ」には、様々な法律で縛られている背景があるため、生きづらさを、より見せやすくすることに成功していました。
生活保護の現実や、住まい、仕事など様々なシーンでの生きづらさを描いています。
とは言え、本作は不思議と❝湿っぽい❞感じの作品ではなく、常に❝面白み❞が存在しています。これは主人公のキャラクターが大きく、役所広司でなければ、ここまでの面白さや凄みなどのある人物像を作り上げることができなかったと思います。
そして、長澤まさみがテレビのプロデューサー役で登場し、そんな13年の刑期を終え「社会に適応しようとあがく主人公」を追った番組を作ろうとします。
最初は、企画を立てた長澤まさみと、フリーディレクター役の仲野太賀が2人で追いかけていきますが、プロデューサーである長澤まさみは比較的早く仲野太賀に押し付けるなど、こんなところでも現実社会を投影しています。
主人公が終盤で行きついた仕事先は介護施設でしたが、ここでもやはり生きづらさは多くあります。ただ、一方で❝あたたかさ❞もあり、最初は意味不明な映画タイトルですが、ラストで意味が分かると思います。
西川美和監督の新たな挑戦となった本作を、私は成功だと感じました。

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細野真宏

4.5心がえぐられる「すばらしき世界」

2021年2月9日
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鑑賞方法:試写会

西川美和監督が、実在の男を描いた昭和の原作(身分帳)に惚れ込み、時代を「今」に置き換えた本作の主人公(三上)は、役所広司。西川美和監督が描きたかった「生きづらくて、優しい」社会を生き抜く三上という人となりがストレートに伝わり、彼の「優しさ、時々狂気さ」が見え隠れする言動は見る側の心に突き刺さる。
三上は、困っている人を放っておけず、「これはいけないことだ」と思うと、つい当事者のために罵声や暴力を正当化してしまう元殺人犯。しかし、ベースは「優しさ」から起こっていることが作品を通して感じられるため、厳しい描写よりも人間の温かみを感じるところが本作の見どころの一つとなっている。
三上の行動を軸に、「社会に対する疎外感」を伝える西川美和監督(脚本)の視点がリアルで、ユーモアもあり泣けてくるうえに、改めて「社会」と「人間」を考える架け橋のような映画に仕上がっている。
年配で身体も想定以上に弱っているのに、見る側がドキドキしてしまう三上の二面性を、役所広司が期待を上回るほど見事に演じ切っていた。彼のストーリーに関わる人物も豪華なキャスト。皆それぞれ人間味あふれる役柄で、重要なポジションとなっていて、個性豊かな登場人物全員が「社会の厳しさ」を痛感しているので、誰かしらに共感できるはず。
私は見終わった後、爽やかな風に揺られる秋桜が愛おしくなった。

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山田晶子

4.5幸福の定義を問いかける西川美和の傑作

2021年2月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

西川美和監督はオリジナル脚本にこだわり続け、これまで活動してきたが、今作は長編映画としては初めて手掛ける原作もの。
佐木隆三が実在の人物をモデルにつづった小説「身分帳」が原案だが、舞台を現代へと移している。人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男にとっては、現代ほど生きにくい世の中はないのではないだろうか。本編でも不寛容な社会が描かれており、正義感が強く直情的な主人公・三上(役所広司)は、いたるところで壁にぶち当たる。劇中であっても珍しい、役所が声を荒げる光景を目の当たりにすることができる。シリアスなだけではなく、くすりと笑える描写も多々ちりばめられている。散々な状態のときにこそ、思わぬ人から温かい言葉をかけられた経験は、誰にだってあるはず。行きにくい世の中にあって、三上は幸福を探し出すことが出来たんだろうか……。とにかく劇場でご覧いただきたい作品。

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大塚史貴

5.0役所広司の役者魂と人間力を焼き付けた西川美和監督の新たな代表作

2021年1月31日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

怖い

3年ほどの間隔で傑作、力作を発表してきた西川美和監督。小説家でもあることからオリジナルの物語を創作して映像化することへの人一倍のこだわりは明らかだが、今作で初めて他の作家の小説を原案に長編映画を撮った(短編では夏目漱石原作のオムニバス映画「ユメ十夜」の第九夜を担当)。

佐木隆三の「身分帳」は、人生の大半を獄中で暮らした男の刑務所内の個人記録を基に、その人物の生き様をたどったノンフィクション小説。1990年の刊行だが、映画では舞台を現代に置き換え、携帯電話などのアイテムをストーリーに活かしている。

元殺人犯の三上は出所後に自立を目指すが、前科者ゆえに働き口が見つからず、さらに体の不調もあってままならない。人懐っこい面と、筋が通らないことには“瞬間湯沸かし器”のようにすぐカッとなる暴力的な面を併せ持つ複雑な人物像を、役所広司が実に人間味豊かに体現している。真摯な役作りの賜物であるのはもちろんだが、さらに演技を超えた“人間力”が映像に焼き付いているように思えた。

共演陣も皆素晴らしいが、特にテレビディレクター役の仲野太賀と役所の風呂場でのシーンが泣ける。あと、アイヌのムックリのような民族楽器のビヨンビヨンという音色とホーミーの不吉な感じが絶妙だった。

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高森 郁哉

5.0今年の最高傑作ではないでしょうか

yanzouさん
2021年10月18日
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鑑賞方法:VOD

前評判が高かったこの映画を先日、ようやくAmazon Prime Videoで観て以降、毎日、映画の各場面の映像が頭から離れません。主演の役所広司さんをはじめとして見事な演技をみせる俳優陣もさることながら、この映画に込められた深いメッセージに心を揺さぶられる思いです。愛情に飢えたまま若いころから暴力に頼って生き、その結果、長い刑務所暮らしを経て出所してきた主人公にとって、この世の中は最初とても生きづらい。巷に垣間見る悪や不条理に対してキレてしまい、刑務所のほうが生きやすかったとも思ってしまう。しかし、次第に彼の周りには彼の人生を理解し、罪を再び起こさないよう励まし続け、再生を助ける人々が増えていく。この世界はたとえ不条理な出来事や孤独が襲っても決して絶望する必要はない、生きていれば生きていてよかったと思えることも必ずある、普段他人と思える人が実はつながっていて、互いに支えあいながら生きている、この世界はすばらしい世界で人生捨てたもんじゃない、ということが映画に込められたメッセージではないかと思いました。今後、長い間、日本人の記憶に残る名作ではないかと個人的には思います。

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yanzou

4.0誰かの大切な人

2021年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

六角精児のギターで梶芽衣子が歌う見上げてごらん夜の星を
安田成美との電話のシーン
裁判所のシーンも良かった。
三上のまわりの優しい人々に心和む。優しい人々の心にも当然割り切れないところはあり、それを隠さずに荒々しく生きる三上を理解して支える。そのあたりの表現がすばらしい。

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シゲポン

5.0役所広司の見本市

CINE LADAさん
2021年10月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

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CINE LADA

3.5すばらしき役所広司

2021年10月11日
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この映画は役所広司じゃなければこんなに心にずーんとこなかっただろうってくらい、役柄がハマってる。
いきなり感情が沸点に達するあぶない前科者主人公三上。
特別盛り上がるようなドラマはないが、前科者には生きにくい世の中、社会的受け皿がないので再犯に走るのはありがちな中で頑張って生き抜こうとするのは見ててしんどそうだった。
根はいい人なので手を差し伸べる人もいる、孤立するのが1番よくないからそこは救いがあったね。
ラストは残念だなぁとは思ったが、あのままあそこで働いていてもいずれ問題は起こるだろう。
ちと地味すぎる部分もあったがうるっときました。

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まあ映画好

5.0かつてヤクザの扉を叩いた男が、希望の光と扉を開く

近大さん
2021年10月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

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近大

4.5皆に優しい世界であってほしい

sannemusaさん
2021年9月28日
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sannemusa

3.0絶対すばらしき世界などならないが願望を混めて3点

優一さん
2021年9月24日
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鑑賞方法:映画館

役所広司は相変わらず演技が上手く、
脇を固める俳優陣も素晴らしい演技を披露する

そこまで涙を頂戴するベタな展開ではなく、
ギリ現実にありそうな物語が進行していくが、
どうしても山場がないので個人的にはインパクトに欠けて
鑑賞者を圧倒する何かが足りない

老いた刑務所あがりの元ヤクザが
生活保護を受けながらも世間と関わり合い
知り合う人々と交流を繋ぎながらも
途中で元ヤクザの血が騒ぐというのが
大きな流れだが、

だからどうしたの? という感じだ

なぜなら、この映画を絶賛する人に問いたいが、
あなたは刑期を終えた人殺しと親密に付き合う事は出来るか?

少しの意見食い違いで激高する男と
俺は腹を割って定期的に付き合うのは絶対に無理だ

で、そのような現実・事実がありながらも
なぜかこの映画に登場する一般人は皆、
妙に親切で温かい

そして半グレや現役ヤクザや半端者には
やけに現実の残酷さを突き付ける

タイトル・すばらしき世界とはまるで
こんな悪者を排除した世界こそが理想のように
語っているように思えてならないが、

でも違うだろ

そんなヤクザがいるからこそ、こんな作品が
誕生したのではないのか?

ラストシーンも含めて、どうも小市民が求める
安心安全な世界を作ろう作ろうとする気持ちが
強すぎる

腑に落ちないシーンはいくつもあり、例えば
生活保護を受給するのは良いが
だからといって今時あんなボロアパートに住む
保護者はまずいない
家賃補助があるのだからいくら東京でも
風呂付のもっと良い物件がいくらでもある
それをしないのは橋爪演じる弁護士の怠慢

免許証失効で役所広司が警察署?の受付で文句を言う
シーンなどはその典型で、
長年ムショぐらしの男がこんな常識を知らない訳がない
なぜなら囚人同士の会話で免許失効は鉄板中の鉄板だからだ

白竜演じるヤクザが立ち上がるまで片足切断に
役所が気付かないのも強引過ぎて辟易

そして極め付けは生活保護のケースワーカーが
役所アパートに何度も足を運ぶ点で、
現実的には精々半年に一度ぐらいで
それも元ヤクザのムショ上がりに進んで訪問するなど有り得ない

これらを無視して絶賛するほど素晴らしい映画とは言えず
ただただ役所広司が頑張る映画で完成している

最後に俺なら
カップラーメンではなくマルちゃん正麺を叩きつける

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優一

4.5良い行いとは何か、何を幸せというか

ONMYOさん
2021年9月19日
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ONMYO

4.0承認を求め続けた男の物語

doronjoさん
2021年9月15日
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テーマは承認されることの大切さ。

* 三上(役所広司)のストーリー
主人公の三上は親からの承認を得られず、放浪した末、承認を与えてくれるヤクザの世界に居場所を見つける。

暴力で「敵」を叩くことで褒めてもらえるんだという世界観は、刑務所で長きを過ごした後でも上書きできなかった。

しかし、出てきたシャバでチンピラを撃退して、得意げに振り返ってみても、褒めてくれるはずの人はそこにはいなかった。

そして福岡で、もう暴力で褒めてもらえる世界ではなくなったのだということを悟る。

そんな彼は、これまでと違うやり方で承認してくれようとする人々によって変わり始める。

* 吉澤(長澤まさみ)のストーリー
三上を承認しない悪役として描かれていたTVプロデューサーの吉澤は三上の対立軸ではない。

彼女もまたマスコミというヤクザ界で承認を得るために、平凡な感覚では承認を得にくいような言動をとるようになってしまったという構造は、三上と同じ。

彼女に石を投げる者は、三上に石を投げる者でもあるだろう。

* 津乃田(仲野太賀)のストーリー
三上の部下?の津乃田についてはもう少し分かりやすいキャラ設定があってもよかったかも。

衝動的に危害を加えてくるかもしれない三上に対する愛の強さの出所は少々分かりづらいと感じた。

お風呂でのシーンで彼とその父との関係が暗示されていたのがヒントかも。

不適合者としての自分を三上に代弁させて執筆に昇華させたかったのか、あるいは吉澤の言葉に「俺は彼を救って文も書いて見返す!」となったのか。

* 以下ネタバレ

三上はシャバに出て、たくさんの困難に出会うものの周囲は敵ばかりではないことを知った。

歌のすばらしさ、花や空の美しさを知った。

元気の出るクスリがなくても、(それが親でなくても)自分を応援してくれる人のために頑張れることを知った。

最後、チンピラが仕返しに来て悲劇的なことになるのではないか…といった懸念を観客は持っただろう。

でも、そうはならなかった。

もちろんもっとよい事後ストーリーはあり得ただろうけれど、すばらしき世界の片りんを見つけたことを素直によかった、と思った。


今の刑務所はあの頃と違ってもう少し出所後の社会適応を視野にいれて運営されていると知って少し安心。

でも、あんな風に、お母さんみたいに見送ってくれたらまた戻って来たいって思わせてしまうかもね。

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doronjo

4.0更生について考えた

2021年9月10日
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最後まで夢中になって観た。
更生、社会復帰はすごく難しい。
映画の中では、理解者が周りにたくさんいたが、現実ではどうなんだろう。

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ざおとん

4.0素晴らしい。役所広司と西川美和

2021年8月11日
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西川美和監督作品が好きで、今回は、「当たり」の作品。
コロナ禍で映画観に行くのもままならなかったけど、行って良かった。
役所広司の演技は圧巻。正直、他を圧倒。この役はこの人以外、考えられない。
凡人でも、ヤクザでも、この人は、その役に染まるから、作品が印象に残るのよねー。

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マイメロラブ

4.0もがいて生きる

こころさん
2021年7月15日
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こころ

5.0完璧で素晴らしい作品

2021年7月10日
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鑑賞方法:映画館

自由を求めるのは、人間だけでなく動物の本能だ。散々自由にやってきた代償として刑務所という不自由があり、刑期を終えてシャバに出てきたら自由になる代わりに我慢という不自由がついて回る。時に正義感をも我慢しなければ社会とうまくやれない。自由な発言をすればやがて社会で居場所がなくなっていく。やくざをしてきた人がいかに生きづらい社会か、テーマ自体はやくざと家族ととてもよく似ていて、どちらも非常にリアリティがあって素晴らしい作品だ。そもそも十人十色である人間という存在をヤクザというラベルで一括りにし、社会から排除するのが本当の正義なのか。素晴らしき世界を生きているテイをとっている私たちもまた窮屈さを感じながら自由で本能的な正夫のような人間に憧れている部分もある事も遥のセリフを通して残る。登場人物の良い面、悪い面を見せたり、設定やストーリーに過剰にショーアップされた要素が少ないことでドキュメンタリーを見ている様な多面性のある世界を描いている点が好みだった。極め付けに映像作品として、展開のスピード感や音楽、美しい映像が挿入されるタイミングなども心地よくて久々に完璧の作品に出会えた。

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bluecinema
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