すばらしき世界のレビュー・感想・評価
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監督、気持ち悪いです
本作は、見応えある内容となっていました。
役者も最高で、テーマも殺人という犯罪をした人がいかに更生し社会の一員として振る舞うのが困難かを誠実に描いていて、胸を刺してくる内容となっていました。
原作は『身分帳』著者は『佐木隆三』原作は実在の人物を基にした作品となっているが、映画本編では、著者の佐木も寄り添う形で登場している。
今回の脚本で特に良かった点は、この津乃田の視点を入れた所にあります。
この人物がが入る事で、時間に取り残され、身よりもない主人公が本当の意味で社会とリンクしていく様が描かれています。そして、一番辛いのが主人公が社会とリンクする為に自分の意志を殺して、社会の一員になれた、その結果本当に死んでしまったところです。メタファーとしての死は、精神の死と同じ意味を持つ事を示唆しているように感じました。
私達は、見て見ぬふりをする事に慣れすぎたのか、そんな社会で良いのか、彼のような人が真っ直ぐのまま生きられる社会が理想なのか。。。
思案に耽けさせられる作品でした。
さて、どこが気持ち悪いか。
節々で感じる女性からの視座。って書くと蔑視の様になってしまうけれど、平等であれば、気持ち悪さも無いかもしれないのだけれど、父性がすっぽりと抜け落ちてしまっているのが、どうも気持ち悪い。
この表現は吐きそうというよりも、インナーを着ずにワイシャツを着て汗かいたみたいな気持ち悪さ。
一言だと調和が取れてない感じです。
マザコンみたいな主人公に、喧嘩を撮影して逃げ出す津乃田を責める女、主人公が地元の仲間へ帰った先の風俗嬢、地元の仲間の姉さん。
翻って主人公の友人となった男達は軟弱そうな役作りとなっています。
なんていうか、こんな監督しかいないなら邦画はもう見なくても良いかなって気持ちです。
原作を2時間かけて最高の役者で紹介してくれてありがとうございます。
それ以上には残念でしたが、私個人としてはなりませんでした。
1時間かそこらでまとめてくれたら良かったかなと思います。
圧倒的な役所広司、そして堅気になることの苦悩
どうでもいい世界
この映画を鑑賞後、映画のタイトル「すばらしき世界」って何故?って考えてると涙が出て来た。何となく主人公の三上が施設の子供達とサッカーをした時、流した涙と同じ?と思った。何故?と解らない事ばかりで溢れ出す感情。考えたってキリが無いし、しょうが無いんだって自分に言い聞かせて冷静になる。本当は答が欲しかったのに、その疑問に蓋をする。でも、やはり、どうしても納得する事が出来ない、でも、この世界で生きてくしか無いと言う答を出したら神様が助けてくれたのか、三上はこの世を去った。
人生の大半を刑務所で送っていたにも拘らず、これ程憎めない人っているんだなあって思わさるくらい純粋な人。この人が居なくなった世界は、果たして雲ひとつ無い晴れ渡った青空なのか、どんより厚い雲に覆われた空なのか、もう三上にはどうでも良い事なのだろうと思った。
人間の生きづらさと人情
何の前知識なくなんとなく見ました。
刑務所出所してからの
社会での生きづらさを、
わかりやすく伝えていました。
刑期終えて社会にでても
再犯率が多いのは
帰る場所がないこと
支えてくれる人、環境がないこと…
が問題視されている。
しかし
映画の中では
素敵な人達との出会いで
しっかりと生きていく術をつかんだのに…
場面は異なりますが
精神的に
追い込まれた時
少し回復期にも
にているような…
にげてこそ次へチャレンジできるのよ
わたしたち
てきとうにいきているのよ
のセリフが
ふっと心に染みました
真面目すぎて
まっすぐすぎるあまり
こんなに生きづらい世界が
共感できたからです。
素晴らしき世界
の価値は人それぞれで
映画の中の
主人公も
素晴らしき世界をみることが
できたのかな?と思います
役所広司の真髄
西川美和監督の作品が好きでよく鑑賞する為映画館で見たかったのですが、タイミングを逃してやっと鑑賞。
役所広司が出所してからの話というのは知っており、孤狼の血でも凄まじい演技で圧倒されていたのでドキドキしながら見ました。
出所前は非常に真面目で規律正しい印象だったが、言われた事や見た事にすぐカッとなり手を出してしまう三上。生活保護を受けるも資格を取ったり仕事を探すのも一苦労で途方に暮れるが、周りの人達の助けにより更生していく。
カッとなった後に我に返り後悔する表情や、突っ伏したり自分の顔をぶつ姿。本当にリアルでした。
レール通りに生きていても皆幸せではない、だからはみ出た人を批判する。というセリフや出所後の人間が適切な支援を受けられず孤独になり再び犯罪を犯すというナレーションも常々感じていたので、改めてこうして作品の中で問題提起される事で1人でも多くの人が考えるきっかけとなるといいなと思います。
それでも終始重くなりすぎず、景色や音楽が美しく軽やかにまとめられているのが流石です。
最初は撮れ高を求めるマスコミの人間なイメージだった仲野太賀くんがとても素敵な演技でした。三上と少しずつ仲が深まり、背中を流すシーンから最後にかけて、三上を見つめる視線の優しさや絆に涙が出ました。
最後の青空にタイトルが出て、すばらしき世界とは何か。本当は皆一人一人が生きているだけですばらしいはずなのに、そうはいかない。しがらみやもどかしさ、闇の部分もしっかり捉えながら、私達にそう問いかけられているような作品です。
あまりにも残酷で…余韻半端ない。だからプラスに考えてみた
映画評論家でもなく、なんなら読書感想文が大の苦手だった自分がいうのもなんだが、胸が苦しいほど残酷な結末だと思ってしまった…
観終わって丸一日経った今でも、思い出しては苦しく、ずっとモヤモヤしていた。
こうして、レビューを書くことで精神保とうとしているのかもしれない。
色んな箇所で感情移入。数えきれない。
施設で涙する三上にも、背中を流すシーンも。
喧嘩して動揺して逃げてしまった津乃田にも。
他にも色々と。
とにかく純粋でまっすぐな性格で。
就職祝いで皆に言われた“受け流す、聞かない、逃げる”などの掟を、己を殺して守り抜いた真面目さ。皆の顔に泥を塗るような事は本当にしなかった三上。
どんどん成長していく。
同じアパートの外国人とも挨拶交わしてうまくやっており、仕事も順調、教習所でも実技が上達していき、元嫁から連絡が来たり食事の約束も。
順風満帆になってきた矢先に…
スタート地点に立ち、ようやく“普通”になってきたというのに。
嵐の中、洗濯物を混んで姿が見えなくなって「えっ、やだまじかーーーーーーーーつらーーーー」と、つい声を出してしまった。
そもそも持病ありながらチャリ通勤も心配だったが、階段急いで駆け上がって血圧上がってしまったのかな。(そうであって欲しい)
こういう結末だから面白いとか、ありきたりじゃないから評価が良いのかもしれないが。
ハッピーエンドが好きな自分としては、もうありきたりでもいいから、マジであのタイミングで死なないで欲しかったわ〜。辛すぎる。
お花持ち帰って部屋に飾って欲しかった。
阿部ともう一度お話しするシーンも欲しかった。
免許も無事に取得して、送迎の仕事もやって欲しかった。
津乃田も小説を書き終えて出版して欲しかった。
三上の母親、見つかって欲しかった。
リリーのように息子を迎えに行く、というようにせめて三上の母親も本当は迎えに行く予定だったがその前に病気で他界…みたいな展開であって欲しかった。
最後、アパートの外で全員が落胆していて、カメラは空を向ける…
えっこれでおしまい?!呆気ない!
観てるこちらも落胆よ。
せめてさ、置き手紙とか日記が見つかったりとかさ、その後のみんなのストーリーがあってもよくない?!津乃田と三上の思い出シーンとかさ。
まぁその後はご想像にお任せします、ってのが、映画鑑賞プロの方たちにはたまらないのかもしれないけど、素人(笑)の自分には、ちょいときつすぎました。
えっと、とにかく辛すぎるので、
考え方を少し変えてみようと思います。
(映画鑑賞プロはこれが簡単にできるのかとしれない…だとしたら尊敬でしかない)
あの場で息を引き取ったおかげで、誰の顔にも泥を塗らずにすんだ。
もし、三上が次の日に出勤してから、また同じような虐めの現場を見てしまったら、今度こそ本当にモップで殴りかかってしまっていたかもしれない。
ある意味、美しく息を引き取る良いタイミングだったのだと思う。
再び刑務所の中や、ヤクザとして死ぬのではなく、優しさで摘まれた花の香りをかぎ、最後に愛する人の声を聞いて空に旅立ったのだから、三上にとってこれ以上の幸せは他ないであろう。
実際は、残酷な現実・世界だが、三上は純粋でまっすぐな心を持っているからこそ、純粋に、“すばらしき世界”と想いながら、最期を迎えることができた。
そう感じて、悔いはないと息を引き取ったのであろう。
みんな、まっすぐ生きよう。
組には絶対入っちゃだめだよ。
世の中色んな人がいるから、まだまだ諦めないで。
まだまだ這い上がれるよ、大丈夫!
と、伝えてくれているのかもなあ。
最後に一つ言えることは、
仲野太賀さん演技うますぎるし、
役所広司さんが、とにかく凄い!!!!!
素晴らし過ぎる演技力。
世界の役所広司さんなだけある!
あ〜、文章化して気持ちがだいぶ落ち着いたわぁ(笑)
こういう映画観たあと、テレビとかでその俳優さん(役で死んじゃったとか)見ると安心するのは自分だけ?(笑)
因果応報は世の常て話
世の中で生きていけない人間が頑張って世の中で生きていこうとする姿には熱くなるものがある。
てのは側から見た感想で
世の中には因果応報てのがあって
良き行いも悪い行いもバランス良く返ってくるものである。
社会不適合と言ってしまってはそれまでだが、至極当然の結末を迎える内容
役所広司さん本当に演技が素晴らしい。
分からないなあ
殺人を起こした暴力団に入っていた経験を持つ一人の男の物語。その男が刑務所から出所して社会復帰をしていく中での人々との出会いが物語られている映画。出所した人の約5割が再び犯罪を犯して刑務所に戻るという統計がある通り、出所した人を迎え入れる社会の土壌というか理解は程遠い事が描かれている。ある程度の割り切りが必要。見て見ぬふりをしないと自分の社会的立場が追いやられてしまう。人に対してムカついたり傷つけられてしまう人を見過ごすわけにはいかない。見て見ぬ振りが出来ずについカッとなって(「カッとなって」という言葉は好きではないが)、たとえ誰かを助けるためであっても暴力をもってその場を解決すれば社会的制裁を受けるのは当たり前の事であり、でも誰かが傷つけられることを見過ごしたり自分の正当性を表に表すために強い気持ちで意見を発したりを抑えたり、社会的地位を確立する事には我慢が必要というか、何だか生きにくい世の中だなあとも思うが、純粋に当人の力で問題を解決しようとすればそりゃ暴力が手っ取り早い時もあるだろうし、じゃあ問題解決にあたって暴力やはっきりとした正当性を示すための意見を周りを憚らず言うこと無しにどうにかしようにも、前科者として生きる協力者や理解者が限られている状態では苦汁をなめざるを得ない事ばかりで映画を見ていて強く胸が締め付けられた。どうする事も出来ない事に対して周囲に説明しても耳を貸してくれないのかもしれない。でも何かしら強気で出ないと、意見も行動も無しに世間の言う通りというか「偉い子」を演じるように社会が求める自分を演じても、自分を押し殺しても、なかったことというか当人の問題が明るみに出ずに世間のシステムで何となく処理されて終わり、的な事になりかねないから、そんな暴力というか行動というか意見というか何だか、よく分からないなあと思った。自分の意志を貫きつつもでもそれが過剰になり過ぎないように社会に合わせていかないと誰にも耳を貸してもらえないそんな世界の冷たさの中に、それでも自分が生きたいように生きる生きざまに共感してくれた(少なくとも理解を示そうとしてくれた)人々と、結局はどこか隔たりを感じてしまうのは、社会での居場所がある人が誰か弱い者とは一線を画す生き方、それこそがこの日本において(日本以外の事は詳しくないが)の推奨される生き方なのだと、僕も不器用な人間側なので何だかモヤモヤしている。でもたとえ結末がどうであろうがその結末までのストーリーの躍動感というか人間模様というか、凡庸な言い方ではあるが、当事者の何とか社会に適応しようとした中での瞬間瞬間のドラマの熱量は、やはり純粋に生きようとしている、社会で生きにくい人だからこそ見せられる景色なのかもしれない。僕はそう思いました。
少しドラマ仕立て過ぎる印象だが、役者陣の演技は大いに観ごたえあり
役所広司さんは言わずもがな、配役が完璧 方言もすばらしかった
ヒューマンドラマ好きの私にっては、心から「観てよかった」と思える作品でした。
どんなに素晴らしい作品であるかは、たくさんの方がレビューしてらっしゃるので、ここでは省略するとして、違う視点から…
配役が絶妙でした!
主人公の役所広司さんは言わずもがな、
フリーのディレクターの仲野大賀さん、
役所の北村有起哉さん、
スーパーの店長の六角精児さん、
橋爪功さん、梶芽衣子さん、キムラ緑子さん、白竜さん…
なんといっても、長澤まさみさんと三浦透子さんのなんてぜいたくな使い方!
でも、そんな名優のおふたりだからこそ出せる、
“撮れ高”のことしか考えてないプロデューサー(ディレクターかな?)の身勝手な感じや、障害のあるアルバイトの陰口に加わる介護士の、加わってるクセに「私言い出しっぺじゃないし」感というか、“余計なパス”出す感じとか…
ストーリーの中の重要なスパイスを演じられるのだと思います。
いったい、事務所にどんな感じでキャスティング依頼をしたのだろう…
ほんのちょこっとだけキャスティングに関わる仕事をしたことがあるだけに、そこがとても気になりました。
もう一つ、私が着目したのは、役所広司さんの方言。
福岡弁うまいなー、と思ってみてたら、長崎のご出身なんですね。
北部九州の県は方言が似通っているので、役所さんにとって福岡弁は、他の地方の方よりかは習得しやすかったかもしれないですね。
どの映画やドラマにも、方言指導の方はいるけど、どうしても出身地以外の方言を使ったセリフって、わざとらしくてウソくさくて、その地方出身者じゃなくても「あ、なんかイントネーション変だな」「違和感あるな」って分かるじゃないですか?
そういうのを見るたびに興ざめするのですが、役所広司さんの福岡弁は、ほぼ完ぺきだったんじゃないかと思います(福岡出身者が言うから間違いない)。
なんなら、福岡出身の橋本環奈ちゃんでさえ、福岡弁が台詞になると変にわざとらしさがでちゃってた(NHK『おむすび』)のに、
方言習得も含めた、役所さんの演技力のすごさを目の当たりにした気がしました。
改めて、本当にみてよかった映画でした。
原作も読んでみようかな、と思ってます。
えー!ラスト無理だわー
ラストこれだとあんまりだよ。
これからだったのに。
最後で懐疑的になって、思い起こすと結構不運も作為的だったなと。
東京住んでて街中でカツアゲされている人なんて見たことないし。
そもそも拘置所なんて食事制限と労働させられているところで血圧上がるのかって言う。
う~ん、個人的にはラストのせいで全体の作風に疑問を持ってしまったので3.5になってしまいました。
支援する人の仕事だけではない付き合い方だったり、自制を覚えた主人公の成長だったり
良いところもたくさんありましたが、最後が本当に残念。
はぁ~、なんだかな~
すばらしき世界ならPERFECT DAYSでいいや。
タイトルなし(ネタバレ)
無邪気で純粋で優しくて、でもすぐカッとなってキレてしまう、不安定で、時々イライラしながら…でも応援したくて、心配になって…
もっとカタギとして生きて欲しかった、反面、再犯することなく死んで良かったとも…
役所広司と六角精児が素晴らしい
役所広司、そして脇役ではあるが六角精児が素晴らしい。この話は実話に基づいているらしく、本当の主人公は映画化するなら自分の役は高倉健に、と言っていたらしいがこの役を高倉健がやっていたらリアリティーがゼロだっただろう。ラストは自殺ではないだろうがそれに近い形(素晴らしい一日の終わりだった)だと思う。ヤクザ映画にはハッピーエンドはまずないが(僕の経験ではゼロ)、ほぼハッピーエンドに近かったのではないか?もう少し短く纏めてもらえると尚良かった、
暗闇に生きてきて光溢れる世界に。
カタギになるんだと思っていても簡単には行かずやはり戻ってしまう。
そりゃ居心地の悪いのにそこでがんばって行くのはしんどいもの。
慣れ親しんだ世界が心地いいさ。
でも彼は『世話になった皆さんの顔に泥を塗る訳にはいかない』と決意して立ち向かって行く。
自分の中の正義を捨ててでも。
籠の中の鳥ならエサも水も好きなように与えられて暑さ寒さも感じなくなる。
籠の外なら大空を自由に飛び回り好き勝手に生きていけるなんてのは人間の妄想。
鳥だって生きづらい世界よりも籠に戻ってくるさ。
でもそんな辛い世界にでもほんの小さな幸せを見つける為の旅を誰もがしているのかもしれない。
主人公の彼も光り輝くものを見つけられたのかもね。
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