羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来

劇場公開日:

羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来

解説・あらすじ

妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製の劇場アニメ。この世には妖精が実在し、彼らの中には人間の格好をして社会に溶け込んでいるものもいれば、山の奥で隠れて暮らすものもいた。森で楽しい日々送っていた猫の妖精・小黒(シャオヘイ)は、人間たちによって森が切り開かれてしまったことから、暮らす場所を探して放浪する。その旅の途中で妖精のフーシー(風息)、人間のムゲン(無限)と出会ったシャオヘイは、彼らとの交流を通じてさまざまなことを学び、成長していく。「羅小黒戦記」は、中国で2011年から配信がスタートしたWEBアニメシリーズ。国産アニメとして中国で徐々に人気を博し、2019年に劇場版として本作が製作されると大ヒットを記録。日本でも同年、字幕版が小規模公開され(チームジョイ配給)、映画ファンやアニメファンの間で口コミで評判が広がる。これを受けて20年11月にはアニプレックスが共同配給につき、花澤香菜、宮野真守、櫻井孝宏という人気声優陣による日本語吹き替え版「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」として全国公開される。

2019年製作/101分/G/中国
原題または英題:羅小黒戦記 The Legend of Hei
配給:アニプレックス、チームジョイ
劇場公開日:2020年11月7日

その他の公開日:2019年9月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0アニプレックスによって日本用にカスタマイズされた中国で大ヒットした2D型アニメーション映画。

2020年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「鬼滅の刃」の社会現象などが象徴的ですが、まだまだ日本では2D型アニメーションが圧倒的な強さを持っています。
そんな中、本作を見ると「日本の2D型アニメーションのマーケットはもっと世界に広がっていけるのかも」という希望を抱くことができました。
「羅小黒戦記」は、2019年9月に中国で公開され興行収入49億円を稼ぎ出しました。
本作はパッと見は日本製の印象ですが、これは中国のアニメーション映画なのです。
ただ、日本で見慣れたフォーマットのため作品に入りやすいと思います。
とは言え、字幕版だとアニメーション映画は全集中できずに不利な面があります。
実際に中国の公開後に日本でも公開されていましたが、そこまで話題にならなかったと思います。
ところが今回は日本でいま一番アニメーション映画の配給に長けているアニプレックスが日本の声優を使って日本語吹き替え版を制作したのです。
これでようやく見やすくなり、細かいシーンも含めて楽しむことができました。
「妖精と人間が共存する世界」において、住んでいた森を追われた主人公の猫の妖精・小黒(シャオヘイ)を軸に物語が進んでいきます。
世界観にオリジナリティがありますし、アクションシーンなどもしっかりとした作品になっているので中国でヒットしたのも分かります。
日本が得意とする分野でこのような質の高い作品が出てくるのは歓迎すべきでしょう。
本作を機に2D型アニメーションが国境を越えやすくなっていくと、本作に負けないような作品が日本には数多くあるので輸出が増加することにもつながりやすくなります。
主人公のシャオヘイはネコと子供の可愛いらしさをもつキャラクターですし、ちょっとしたギャグシーンもちょいちょい出てくるので子供が見ても楽しめます。
ちなみに、エンディングは最後に日本バージョンもありますので慌てて席を立たないようにしましょう。

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共感した! 20件)
細野真宏

4.5この普遍的なテーマを持つ本作が今の中国で作られヒットした意味。

2025年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

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共感した! 2件)
レント

5.0とんでもない名作を見てしまった。

2025年3月16日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

笑える

知的

噂には聞いていたが、まさかここまでとは。。
1つの映像作品として、問答無用に面白かったです。
そして現代のアニメーション表現として、間違いなく新たなステージに到達した1本だと思います。

アニメーション表現がとにかく素晴らしい。
植物や光、エフェクトに頼らないアクション、生き生きとしたキャラクターの仕草や表情。
それらどれもが高次元かつ、唯一無二の表現になっている。
ここが凄い。
普段アニメから遠ざかってる私でも、純粋にアニメーションの素晴らしさに魅入ってしまった。

次にストーリー。
普遍的なテーマもモチーフにしながらも、対立する両者それぞれに寄り添う姿勢に好感が持てました。
何が良いとか悪いとかではなく、両者を知った上で自分の意思で選び取る。
様々な対立構造が浮き彫りになっている現代に深く刺さるテーマでした。
師弟関係モノが好きなのもあいまって、終盤はボロボロ泣いてました。
ストーリー構成にも一切無駄がなく、全くダレる事がなかったです。

正直、見る前は「中国のアニメだから」とか「ファンタジー苦手だし」とか「ジブリのパクリでしょ」とか、色んな先入観で満ち満ち溢れていました。

でもいざ見てみると、そんなことは全くなく。
一つの作品として非常に魅力にあふれた物になっていました。

2も控えているとの事なので、今後の展開も楽しみでなりません。

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共感した! 0件)
ジョイ☮ JOY86式。

5.0ダムの決壊のように(吹替版鑑賞後追記)

2023年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ラストでは全俺が号泣してしまいました。文句なしに名作です。
川崎チネチッタのLIVE ZOUND✕RGBレーザーで鑑賞。
ストーリーや音響はパーフェクト。中華のレベルってすごいです。
ただ、画像は多少の懐かしさを覚えつつ、声優さんの演技が拙いところは日本のアニメとの差、なのかもしれませんが、仮に日本語吹き替えで作ったらどっかのスタジオの後継作品と錯覚させてしまうレベルです。ギャグパートは相当に日本の影響を受けています。
ファンタジーな世界ですが、終始、王道なストーリーで進み、善悪って正義ってなんだろう、思いやりってなんだろう、仲良くするって意味あるのかな?チベットやウィグルとかとリンクしてんじゃね?大丈夫?とかいろいろと考えさせられましたが、頭空っぽにして観るのが一番いいです。
上映館があまりに少なすぎます。どっかのメジャーさん、配給してくれませんか?全国に。ネタ的にイオンさんあたりがピッタリだと思います。

吹替版鑑賞
待望の吹替版は素晴らしかった。声優演技の拙さは解消どころか想定以上(但し、宇垣美里を除く)、音響も静かに迫力迫ってくる重低音に四方八方からガンガンくるスピード感は予想外で、パーフェクト。映像は変わっていないはずなのだけれど戦闘シーンでのスピード感が数段増した印象を受けました。とても素晴らしい出来なのでぜひ映画館、それもできれば、立川の爆音/極音、川崎のLIVE ZOUNDなどの岩浪チューニングで楽しんで下さい!

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