ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
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上質なミステリー
007と同じく延期に次ぐ延期、ようやっと劇場公開に至った作品。
劇場でトレーラー見たの一体いつ?なくらいです。
本作の監督であり主演のケネスブラナー、彼の芝居に終始圧倒されるように物語はページを捲ります。
始まってまず思ったのは、これはIMAXDで観たかった。
それくらい絵が綺麗で、街並みとかもすごかったです。
それと一番思ったのは、幸か不幸か原作を読んでなくて良かった。でした。
アガサクリスティは以前読んでいたのですが、何故かポアロでは無くマープルだったんですね。
それは正にめくるめくかの様な展開の連続。
ケネスブラナーの演技も相まって、本当に上質なミステリーでした。
「ミステリー傑作」
今年26本目。
アガサ・クリスティ原作のポアロが主人公で2020年1月の「ナイブズ・アウト」がミステリーの傑作だったが、それと同じ位のこれまた傑作でした。「アンチャーテッド」と同様女性が魅力的だったなあと。
豪華で美しい王道ミステリーに酔う
世界一の名探偵エルキュール・ポアロが、美しき大富豪のハネムーンで起きる愛憎渦巻く殺人事件を解き明かしていく本作。
ミステリー作品をそれなりに見ている方なら、真犯人・動機・トリックは恐らくすぐに分かります。私もタネ明かしでの驚きやカタルシスは特にありませんでした。
でも本作の魅力はそこではなく、ゴージャスな美術や、エジプトというミステリアスでセクシーなロケーション、豪華で美しいキャスト、それらを贅沢に使い古き良きコテコテの愛憎ミステリーを堪能できるところにあると思います。
そういった意味では期待通り。楽しかったです。
ガル・ガドットへの憧れと羨望
前作ではあまり描かれていないポアロの内情(ひげの理由)も描かれている。
ワンダーウーマンとは違う女王を演じるガル・ガドットへの憧れと羨望が表裏一体となっている。
原作はアガサ・クリスティの『エルキュール・ポアロ』シリーズの一作『ナイルに死す』。
とのことで次回作にも期待。
IMAXでの鑑賞。
86点
愛は凶器にもなりうる
壮大なエジプトの風景(スフィンクス、アブ・シンベル神殿、ピラミッドなど)優雅な豪華客船と共に描かれる重厚な本格サスペンス。
サスペンスとともに描かれるのは、愛によって狂った人間の姿、憎悪や嫉妬(人間の汚い部分を炙り出す作品は私の大好物)。今作も分かりやすいメニューだけど複雑でもあり、最高に美味しくいただきました。人間の心の機微について考える作品でもある。
「オリエント急行殺人事件」を手がけたケネス・ブラナーが監督・製作・主演のため、オリエント急行殺人事件の描写と重ね合わせてみてしまう。
ポアロの髭、冷淡な性格になった理由を知れる冒頭シーンから始まり、1時間ぐらいは事件などは起こらずにエジプトの美しい風景、登場人物たち一人一人に焦点が向けられそれぞれのキャラクターが紹介される。多くの人が、この時点から誰が犯人か…と考えながら見ているはず、見せ方も巧みだ。とくに、始めの30分間はなかなかエジプトシーンに移行せずで、何の意味が?と思っていたものの、ラストにはしっかりと伏線回収される。
ただ、ラストの謎解きでは粗さが少し目立つ。
製作者にはリゴリー・スコット監督の名前が!活躍してるなぁ。
ピラミッドで凧上げ、やってみたい。叶わぬ夢ですが。
字さえ読めれば楽しいやつ
美しい女性大富豪の結婚パーティーで次々と起こる殺人を解こうとするポアロの話。
前作『オリエント急行殺人事件』は結末を知っていたけど、今作私は結末知らなかったのでとにかく字幕を必死に読むことに集中しすぎて他のことは全く考えれなかった。作品が良い悪いどうこうより、単純に、「事件が起きて犯人誰でした、はいそうですか」以外の感情が湧いてこなかった。
やっぱり、キャストも豪華だしハリウッド超大作なので『ワイスピ』とかトム・クルーズ作品とかと同列に考えればいいのかなと。こういうのって頭使わずアクションをとにかく楽しめば良くて、今作もアクションじゃないけどストーリーさえ追ってれば、大画面で綺麗な景色見れるしガルガドット美しすぎるし普通に良いんだよね。字さえ読めればIQゼロでも楽しいやつ。
と思うと絶対Netflixで4話リミテッドシリーズとかでやった方がいいのにと思う。大画面で綺麗な景色見れるのは良いけど、2時間椅子に拘束されて字幕読み続けるの疲れる。ぼーっとしちゃってもすぐ戻せる配信がベストだと思うな。
今作でなんか胡散臭いサイモン演じたアーミー・ハマー、去年、性問題と薬物で更生施設入っててなんかピッタリじゃん(笑)こういうイケメンってだいたい本当はヤバい奴なのどうにかしてくれ。
けっこうよかった
『古畑任三郎』をセカンドシーズンまで見ていた直後で、古畑が一目で犯人を見抜いて詰めていくのに対して、ポアロは無差別に一人一人を詰めていくのが面白い。
最後の最後まで犯人が分からなかった。人が次々死ぬのも意外で面白い。
説明を聞けばなるほどと思うのだけど、犯人を見抜いた決め手が何だったのかよく分からない。絵具などがヒントになっていたけど、どこでそれをトリックに用いたことに気づいたのだろう。
あらら、わかりやすい
エジプト。
美しいなぁ。
以前見たエジプトの夕陽は本当に真っ赤でした。
ポワロがピラミッド眺めてる場面でのスフィンクスの目の前はピザハット 😆
とか一人で内心笑ってました。
あー、旅行行きたいのを我慢して映画に思いを馳せるコロナ禍です。
本作、開始すぐで犯人わかっちゃった。
なのでアブシンベル神殿とかのナイル気分を味わう旅してる
ような気分でのんびり観てたミステリー。
お金持ちの美女の災難。
結婚相手は家柄に吊り合った人を選ぶのが一番かもね。
純愛と善人金持ちにハッピーはないよね。
ポアロに思いを馳せる
冒頭の戦争シーンが今のウクライナ軍と重なって最後まで払拭できず、戦地での過去を引きずるポアロの人生ばかりを思う映画でした。ミステリー自体はイージーで、「オリエント急行」の方が面白かった。 美男美女の豪華キャストで楽しめました。ラスト、ポアロが口髭を剃って現れたシーンで思わず笑えて、スカッとしました。
人間ドラマが希薄
殺人事件は、その背景に人間の「業」であるとか因縁のようなものが隠されていてこそ、人間ドラマとしての深みが生まれるもの。その点、この映画は、容疑者全員に動機がある中での真犯人捜しという面白さはあるものの、物語を貫く人間のドラマがない。
「愛」というテーマも希薄。
むしろ、ポアロの恋人とヒゲにまつわるエピソードのほうが、ドラマとして深みがあるかも・・・
人間関係のドロドロと事件の謎解き面白い
アガサ・クリスティーの原作の良さもあるけど、脚本が良く書けていて、最後まで謎解きが面白いし、事件の背景にある人間関係の愛憎が生々しく良く描けている。
それとガル・ガドットの美貌。うっとり。
エジプト観光PRに使えそうな撮影も美しくて、大画面で見る価値あります。
犯行の動機は愛じゃない
オリエント急行殺人事件の感想でポアロはラプラスの悪魔だと言いましたが、オープニングからまさにラプラスの悪魔の本領発揮でした
なのに今回の事件は後手後手に回って、とても名探偵とは言えなかった
次々起こる殺人を止める事が出来なくて、犬神家の一族状態
最後の殺人なんて、完全に危機管理の欠如でしたね
久しぶりに映画を堪能しました
エジプト行ってみたいなあ
スフィンクスとクフ王のビラミッドを重ねて見てお茶する
なんて贅沢なんだろう
そして
ガルガドットの横顔のシルエットには平たい顔の民はみとれてしまいましたよ
ダンスもエロかったぁ
ポアロの愛の喪失は
”ドライブ・マイ・カー” の西島秀俊をちょっと思い出させられました
ラストのポアロの行為はどんな気持ちだったのか
ガサツな僕にはわかりませんが、グッとくる悲しみを感じました
さて、謎解きですが
ここからはネタバレになるので観てからにしてください
原作未読ですので、誰が殺されるかもわからず目を凝らしてみていました
赤い絵の具が無くなったあたりでトリックは予想がついたのに、うまいストーリーに翻弄されて犯人を見失いました
”オリエント急行殺人事件”の展開からして複数犯には違いないけれど
本当に気をそらせるのがうまい
結局、最後の尋問でようやく気が付きました
愛か金かで迷ってしまった
映画は愛だと言ってましたが、あれは金ですね
どちらが主犯かといえば、たぶん男でしょう
女の動機は浅すぎます
男は稀代の女ったらしで、女を踏み台にしてのし上がっていく術にたけてるんですよ
まあ、僕みたいな人間には天敵だ
あと何故か、ブークのお母さんが草笛光子に見えて笑ってしまった
終わってみればツッコミどころが2箇所
6週間以上前から念入りに計画を練っていたのに、絵の具を現地調達はおかしいでしょう
もう1つは
おもちゃのような22口径の拳銃で人の胴体を貫通し、もう1人にも致命傷を与えるのは不可能じゃないかと思うんです
もし貫通出来たとしても、あの体制で2人とも急所に当てる事は考えられませんよね
今回はアメコミファンにとって嬉しいことに
ワンダーウーマンのガルガ・ドット
ブラックパンサーの妹、シュリのレティーシャ・ライトが出演しています
ミステリーファンでない人にも新鮮に映ったでしょうね
殺す理由が?
70年代の前作は見てませんが、かなり話題になったことは覚えています。
20世紀初頭のおおらかさやイギリスの繁栄みたいなものは感じましたが、ストーリー自体は至ってシンプルであまりひねりがあるとは思いませんでした。
金と名誉のためならなんでもあり?
豪華客船であんなに人が死んだら問題ありでしょって思うのは下世話なんだろうか?
新しい時代のポアロ
本作品は、第一次世界大戦における塹壕の兵士たち、彼らの凄惨な戦闘を生々しく描写した後、1936年に時代が飛び、ロンドンの退廃的で甘美なバー、異国情緒溢れるエジプト、絢爛なナイル川上のクルーズ船での殺人事件を描いています。
私にとっての本作の見所は、アガサ・クリスティの原作『ナイル河に死す』では描かれなかった、第一次世界大戦の凄惨さとロンドンの退廃的な爛熟の対比でした。
フィッツジェラルド『グレートギャッツビー』では白人社会の倫理性を欠いた享楽ぶりを描いており、本作における対比も、その欺瞞の描写として味わいました。
本作が『グレートギャッツビー』と異なるのは、登場人物が白人だけでなく、インド系、黒人と多様であり、その属性に対し尊厳を持って描かれている点でした。
アスワンハイ・ダム建設以前のナイルの映像と併せて、深い感動を受けながら、固唾を飲みながら、ポアロの推理を楽しませてもらいました。
難しい
評価がね。
話の内容的には満足感は高くないかな。
ちょっと暗めだし、痛快な推理というわけでもないし。
なるほど!と思う点もそんなにでも。
映像は現代に沿ってるから綺麗。
後は古い方とそんなに変わらずかな…
内容知ってただけに評価が難しいなw
まぁ、期待通りといえば期待通りでした。
人間ドラマとして観るべき
アガサ・クリスティといえば本格ミステリーの古典。殺人のトリックを名探偵ポアロが解き明かしていくというやつ。中学生くらいのときに何冊か読んだことを覚えているが、実はナイル殺人事件は読んでいない。今、本格ミステリーの古典を読むとどう感じるのだろう。ショボいなと思ってしまうのかも。ケネス・ブラナーがリメイクした「オリエント急行殺人事件」のリメイクも実はあまりハマっていなかった。中盤でとても退屈してしまったから。
本作も殺人が起こるまでが結構長い。でも、さすがはエジプト。風景だけでも結構見れてしまう。そして愛のために人はどこまでできるのか?というテーマの人間ドラマとしてなかなか面白かった。人間ポアロを描き出そうとする意欲は感じた。
もちろんトリックは粗いし、謎を解き明かすポアロも脅す方法を使いすぎだし。言い逃れができない謎解きをあまり感じられなかった。原作ありきだし仕方ないところなんだけど。そして白人と黒人のカップルやLGBTの要素が入ったりする現代的な設定変更(原作や映画オリジナルを知らないので勝手な予想)は必要なのかなと思ったり。トータルではあまり高い点数にはできなかった。
ストーリーの骨格が面白く、概要を読んだだけでワクワクできる作品
「オリエント急行殺人事件」の続編とのことで劇場へ。
タイトルは「ナイル殺人事件」とシンプルなものだが、ストーリー概要を読むと「新婚旅行中の夫婦が乗る豪華客船内で起こる殺人事件。容疑者は乗船者全員」とある。これだけでミステリー好きの方であればワクワクして劇場へ足を運びたくなるのではなかろうか。
実際に衣装やセットが素晴らしく、それだけで気分が高揚する。現場となる豪華客船はもちろん。パーティー会場、遺跡。ダンスパートの華やかなドレス。事件までのお膳立ては完璧だと感じた。
ただ、事件と推理に関しては今ひとつ。
犯人に関しては大半の人が途中で気づいてしまうと感じる。捻りが少なくて犯人の特定が容易だ。もっと複雑にトリックを絡ませても良いのではなかろうか。
この点に関してはネタバレになってしまうので多くは語らないものの、ポアロの推理に違和感を覚える人が多いとも思う。
殺人事件の方はネタバレになるので伏せておく。別に殺人未遂の推理をするのだけれど、ここに関しては推理も雑だし、何の根拠も示されていないのに犯人は自らの行為を認める。不思議だ。
以上のことから「オリエント急行殺人事件」との比較を抜きにしても、ミステリーとして楽しむには少し物足りない作品だと感じている。
ただ、作品のゴージャスな雰囲気を楽しむぶんには良いと思う。序盤にポアロの髭の秘密などが明かされるので、ポアロそのものに興味がある人も鑑賞して楽しいと感じるだろう。
個人的には次回作に期待。
コナン君と良い勝負
原作、リメイク元は申し訳ない事に観たことがありません。「オリエント急行殺人事件」は鑑賞してきました。
正直、長い間公開延期していた割には拍子抜けの内容でした。
今作の事件を解決するポアロ、原作での描かれ方がどうなのかは分からないのですが、名探偵にしてはやけに恫喝で事件の真相を確かめるような節があり、声を荒げまくるシーンが多かったように見られました。しかもほぼこの人が絡んだせいで死者が増えていくのも某名探偵コナンを彷彿とさせる、寧ろ大人な分こっちの方がタチが悪いなとも思ってしまいました。
今作に出てくる登場人物が怪しいというよりかは不快に近い行動ばかりしてきます。リネットは仲の良かったジャクリーンの婚約者サイモンを奪い去っており、その上ジャクリーンの前で見事なイチャイチャっぷりを見せつけるのであーヤダヤダです。サイモンもサイモンで未練は断ち切ってないし、ジャクリーンはストーカーを極めているしで主要人物がイライラさせる起伏剤として見事に機能していました。
事件が起きるのが大体半分を過ぎたあたりなので、それまでは謎めいたシーンと旅行を見せられるので若干退屈でした。映像というか景色はとても綺麗でした。あんな場所に行ってみたいもんです。事件が発覚した後はかなりトントン拍子に進んでいくのもあり、ただの答え合わせの模様を見せられました。殺人の過程もポアロの前で堂々と行うあたりバカなんじゃないか?と思ってしまいました。この犯人もサイモンとジャクリーンという予想通りのものでした。
トータルしてずっと低空飛行のような映画でした。そりゃガル・ガドットも宣伝しないわなーと思ってしまいました。ガル・ガドットとエマ・マッキーが美しかったです。お粗末。
鑑賞日 3/1
鑑賞時間 16:05〜18:20
座席 J-13
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