失われた殺人の記憶

　チェ・デヨン警部補が、殺されたミヨンの夫チェ・ジェンホ宅にやってくる。。殴りつけて逃走したジェンホは記憶を取り戻すべく、一緒に飲んでいた友人パク・ジンスと連絡をとるのだが・・・緊迫感がないのは深酔いして記憶を無くしたためじゃなく、犯人じゃないと思ったからか？

　一筋縄ではいかない殺人事件。ヤミ金の女王みたいなキム室長やら、その部下の残忍な性格が浮き彫りになった映像。借金を返せないなら指や手や足を切り落として労災扱いで金を手に入れようとするのだ。あらまぁ、恐ろしや・・・

　借金を作るのはほぼギャンブルによるもの。ギャンブルでハメて、借金を誘うやり口があくどすぎるといった内容が怖かったけど、どうせならもっとギャンブル依存症のようなテーマで終始一貫してもらいたかった。映像は斬新でもなかったが、新人監督として今後が期待できそう。

　飲みすぎて記憶がない。朝目覚めると警察が来て奥さんが殺されたと告げられる。でも昨夜、友達と飲み、途中までしか記憶がない。見ると自分の服には血が付いて、ナイフまで出てくる始末。とりあえず警官から逃げて、記憶を辿っていく話。
　殺されてしまった別居中の奥さんは、旦那の借金を肩代わりして嫌な仕事もして気の毒としか言いようがない。
　主人公の夫はとことんクズ。警官もクズ。
夫の部屋に来て事情を聞いているのに、殴られて気絶している間に逃げられ、それが恥ずかしいのか報告しない。おまけに犠牲者の部屋にある大金を提出せずに隠し持つ。着服する気満々。ヤミ金業者もクズだし、高校生もクズ。
　ラストもまた、反省をしない主人公のクズっぷりにイライラ。後味悪い印象！

酒に酔っていて昨日のことを思い出せないという話。
酔っていた割にメッチャ普通に活動してるやん、というのと、真相がそうなら現場もっとごちゃごちゃじゃん。何で警察わからんの？という思いが消えないね。
あと、コンビニが何かの布石になるかと思ったけどならんし、ラストもよくわからずでした。

妻殺しの容疑をかけられた男。
ただ、酒を飲んで記憶がほとんどない状況で身の潔白を証明しなければならない。
ストーリーとしてはそこそこおもしろかった。
ただ、この男がクズ過ぎる。
奥さんはこの男のせいで殺されたようなものだし、エンディングも最悪。