再会の夏
劇場公開日:2019年12月13日
解説
「画家と庭師とカンパーニュ」のジャン・ベッケル監督が、フランスの作家ジャン=クリストフ・リュファンのベストセラー歴史小説を映画化。第1次世界大戦後のフランスを舞台に、主人を待ち続ける1匹の犬と勲章をめぐる物語を、美しい田園風景とともに描き出す。1919年、終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。戦争の英雄であるはずのジャック・モルラックが、人気のない留置所で頑なに黙秘を続けている。彼を軍法会議にかけるか否かを決めるためパリからやって来た軍判事ランティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける1匹の犬に関心を寄せる。さらにモルラックについて調べるうち、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かび上がる。「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼがランティエ少佐を、「ダリダ あまい囁き」のニコラ・デュボシェルがモルラックを演じる。
2018年製作/83分/G/フランス・ベルギー合作
原題:Le collier rouge
配給:コムストック・グループ
スタッフ・キャスト
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2022年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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犬に罪はない、ということなのでしょうね。しかし、第一次大戦の頃って犬を戦場に連れていけたんですね。きっと軍用犬に登録したりとかあったのでしょうけど。
なんか、反戦とか社会性とか、そういうことよりも、時代に翻弄される主人公と、ただただ主人に付き従う犬とを対比させる、ヒューマンドラマだと思いました。当時のフランスの田舎を感じることが出来て、まるでミレーの絵画を見ているように楽しめた感じです。舞台が日本だったらどこになるんだろうなぁ。東北とかなのかなぁ。
2022年8月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
思わぬ勘違いから視聴。
忠犬ハチ公のようなドラマ展開かと思っていたけれど、血生臭い戦争により心に闇を抱えてしまった一人の男性の誤解から生まれる愛と反戦のミステリーでした。
軍判事ランティエがとにかく人柄がよく、人犬を関係なく接していることで、まるで"名探偵ランティエ"と呼んでしまいそうなストーリー。
感情移入が全く出来ず個人的には物足りなさが残るクライマックス。黒犬に名前さえあれば愛着が湧いたかも。
2022年5月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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嵐の前の静けさ。
この家族に今後押し寄せてくる嵐を全く匂わせずに映画は終る。傑作だと思う。
争いを続ける人間の本性と、争いを作る者に対して、皮肉をたっぷり込めている。
フランスは第二次世界大戦の時には『まやかしの戦い』を仕掛けて、ドイツ軍にパリをほぼ無血開城している。フランス人にとっては、第一次世界大戦の方が、過酷だったと僕は高校の世界史で習った。なるほどね。
2022年4月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
とんだ勘違い野郎だけど、
それでも待っててくれて、帰る家があって何より。
やはりいつの時代も戦争は全てを奪い壊す。
絶対にあってはいけない悲劇。