水上のフライト
劇場公開日 2020年11月13日
解説
不慮の事故で走り高跳び選手としての夢を絶たれた女性が、パラカヌーとの出会いを通して希望を取り戻していく姿を、中条あやみ主演で描いたヒューマンドラマ。走り高跳びで世界を目指す遥は、事故に遭い歩くことができなくなってしまう。心を閉ざし自暴自棄に陥っていたある日、パラカヌーと出会った彼女は、周囲の人々に支えられながら新たな夢を見いだしていく。「超高速!参勤交代」シリーズの脚本家・土橋章宏が、実在のパラカヌー日本代表選手・瀬立モニカとの交流に着想を得て、オリジナルストーリーとして脚本を執筆。「キセキ あの日のソビト」の兼重淳監督がメガホンをとった。遥を支える仲間・颯太を「居眠り磐音」の杉野遥亮、母・郁子を大塚寧々、コーチ・宮本を小澤征悦がそれぞれ演じる。
2020年製作/106分/G/日本
配給:KADOKAWA
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2020年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
まずは、お詫びから。すみません、いつの間にか中条あやみ主演作を軽んじていました。
中条あやみはモデルとして非常に良いと思います。
ただ、映画となると、どことなく安定感がなく、無理が感じられる…。これまで中条あやみ主演作を見続けての私の印象はこうでした。
そう、本作を見るまでは。
本作では、モデルとしてのストイックさと、アスリートのストイックさの相性がピッタリだったようで、非常に自然で上手かったです。
また、本作では小澤征悦もハマっていて、ムードメーカー的で自然体な演技で、おそらくこれが小澤征悦という人に近いのかな、と思えるほど生き生きとしていました。
子役らも自然に生き生きとしていたり、寡黙な杉野遥亮も良かったです。
安易な恋愛映画とかではなく、「キセキ あの日のソビト」でスマッシュヒットを記録した兼重淳監督の実直な演出手法が合っていました。
パラカヌーは極めて高い運動神経が要求されますが、それを訓練で難なくこなした中条あやみは見事だと思います。
人との大切な絆や、挫折からの脱却、パラリンピックにおける人と「装具」の意味などを丁寧に描き出しています。万人受けしやすい作品だと思いますが、特に何かで挫折感を持つ人にオススメしたい作品です。
2021年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
負けたくない、前に出たいなんて、車の運転でその性格が出たらまずい。それを読んでいた小澤征悦もエラいなぁ。
映画館に観に行かなかったのは、予告編でほぼ内容がわかってしまうためでした。コロナ禍で東京オリパラが延期になり、その時はまだオリパラを応援するつもりだったのですが、強行開催という愚策に呆れてしまい、今回のオリパラは全くTV観戦しませんでした。あぁ・・・
この作品をTVで観ても結局は普通のスポーツ再起ものだな~くらいで、意外と杉野遥亮演ずる寡黙な義肢装具士の世界がわかり勉強になりました。車椅子をトランクに入れることも結構多いタクシー業。折りたたみ方も色々あるのですが、特殊な車椅子の付き添いの方は簡単にやってくれるので助かります。
気になってしまうモデルとなった瀬立モニカさん。今回の東京パラリンピックでは7位。そしてカヌー競技だけではなく医学部に入って医師を目指しているとのこと。スポーツだけではなく、実生活でも夢や目標を持っているのが凄い!この作品を観て調べたことがきっかけだから、これは大きな副産物。この記事に感動してしまったくらいです。
2021年8月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
健気で美しく、努力する姿はカッコ良くも有りました
『調子がいい時も悪い時もやる事は一緒なんだよ。努力するだけ!』
パラスポーツの理解も少しですが深まった気がします。選手を支える人達と母の愛に胸打たれました。
とても良かったです。
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