みをつくし料理帖

劇場公開日:

みをつくし料理帖

解説

映画プロデューサーとして「犬神家の一族」「セーラー服と機関銃」など数々のヒット作を手がけ、「天と地と」「汚れた英雄」などでは自ら監督としてメガホンを取った角川春樹の8作目となる監督作品。ドラマ化もされた高田郁による同名人気時代小説を、テレビドラマ版「この世界の片隅に」の松本穂香主演で映画化。享和二年の大坂、仲の良い幼なじみだった8歳の澪と野江を大洪水が襲う。数年後、大洪水で両親を亡くし、野江とも離れ離れになってしまった澪は江戸に暮らしていた。蕎麦処「つる家」の店主に助けられ、天性の料理の才能を見いだされた澪は女料理人として働き、さまざまな困難に立ち向かいながらも店の看板料理を生み出していった。その味が江戸中の評判になっていったある日、吉原・翁屋の又次がつる家にやってきた。又次の用件は、吉原で頂点を極めるあさひ太夫のために澪の看板料理を作ってほしいというものだった。澪役を松本、野江役を「ハルカの陶」の奈緒、又次役を中村獅童がそれぞれ演じる。

2020年製作/131分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2020年10月16日

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映画レビュー

5.0いつの時代も希望だけはあり続ける

2024年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

いつの時代にも何らかの規則があって、そのために自由が奪われ、一番の願いが叶わない。 この作品の時代背景も、そんなことで些細な希望が夢のまた夢の先にある。 だから、物語になる。それは重々わかる。 少し前に「JIN-仁」というテレビドラマがヒットしたが、その中で武田鉄矢さんが演じる医師が死ぬ間際、主人公の南方仁に対し「南方先生のいた世界は、太平の世ですか?」と問うシーンがあるが、南方は涙を流しながら頷いて答える。しかし今の世界も相変わらず戦争に明け暮れている。南方は死の間際の彼に対し、安心してもらいたいと思ったのだろう。未だ変わらず人間同士が戦いをやめない世界が現代だ。当時の志士たちが命を斗して太平の世を築き上げようとしたにもかかわらず…。 当時からの願い、人の願い、自由な思想と自由な発言。 変わったようで何も変わってない世界。 このことに気づいたとき、涙が流れてくる。 物語は、「4千両という身請け料は、登龍楼を超えれば夢じゃない」ことを伝えている。 この針の穴を通るような希望。 あきらめない意志。 その思いがあまりにも純朴なので涙があふれてくる。 しかしなぜ小野寺はつる屋では小松原と名乗っていたのだろう? 彼の言動が謎となっているので、ここにテーマや核があるのだろうか? 彼もまた、本心を他人には言えぬお家の事情などがあるのかもしれない。見合いの席をすっぽかしてまでつる屋に出向いたのは、自分自身の選択権を一縷の望みに掛けたのかもしれない。「実は好きな女子がいる」本当はそういいたかったのだ。 しかし立ち聞きしたこと。それはミヨの大きな夢。おそらく小野寺は、自分自身がそのような夢を持ってはおらず、ミヨに見合っていないのはむしろ自分自身だったことに気づかされたのではないだろうか? 恥 彼はもう一度出直す必要があったのだろう。自分自身を取り戻す必要を知ったのだ。 最後に心を寄せた女性に今後どうすればいいのかアドバイスする。彼の重要な役目と同時に決心も固めた。 彼なりに男と武士道を貫いたのだろう。その気持ちはわからなくはない。 主人公は女性。この時代にふさわしくない設定。しかも、親友の身請け人を目指すという有り得ないこと。 いつの時代でも、誰もが何でもできる、少なくとも希望は持てることをこの作品は伝えているのかもしれない。 わかりやすい作品だったし面白かった。 しかし、 松山ケンイチさんがあんなちょい役で登場させるほどの作品だったが、小松原が店じまい時間にやってきて、食べて去るとき、持ってきた提灯を忘れているが、忘れれば暗くて帰れないんじゃね。監督が「カット」したんだろうが、NGですね。

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R41

4.0世界的名作になりうる作品ではあるがTV版のほうが良かった。

2023年9月22日
PCから投稿

泣ける

世界が、このような日本の時代劇を理解出来るようになるまでに、あと何年かかるだろうか? 欧州はともかく、ハリウッド映画が世界一という米国人には何年かかっても無理だろう。 一番残念なのは、藤井隆と浅野温子のド下手でクサイ演技にシラケさせられたこと。 しかし、松本穂香と奈緒の演技は素晴らしかった。

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ジャーネ

3.5食欲そそられる

2023年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

ドラマ版は全く知らない状況ですが楽しめました。 劇中に出てくる料理には食欲がそそられます。 また、キャストがかなり豪華だと感じた作品です。 中でも、藤井隆のクセのある演技と窪塚洋介の役柄にアクセントがあったかと思います。 全体的に静かな作品ではありますが楽しめました。

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たけお

3.5面白い

2023年4月2日
スマートフォンから投稿

流れが綺麗で面白かった。幼馴染と料理で再会する場面が良かった。茶碗蒸しとか金柑とか久しぶり食べたくなりました。

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ぬおーん