ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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ダンスと音楽 ➡ どちらも最高!
Today,
you become a man.
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Now, Jojo Betzler, what is your mind?
-Snake mind.
And Jojo Betzler, what is your body?
-Wolf body.
Jojo Betzler, what is your courage?
-Panther courage.
And Jojo Betzler, what is your soul?
-A German soul.
いきなりジョジョとアドルフによるドリフのコントなんてそうお目にかかることはないと思うほどそれほど意表を突くお話。それが終わると突然、外にジョジョは飛び出して、♪Oh, komm doch, komm zu MIr...... Komm, gib Mir deine Hand♪ 聞きなれた?ビートルズのいつもの音楽に乗りながらオープニングクレジットが始まるって⁉ 何…この始まりかたは、二度目のハンブルグ公演ででビートルズが本格的始動・・・オマージュなの、えッ!?
ヒトラーユーゲントの教育は徹底していて嫌味に感じる。ジョジョ。トラウマ人間となる。
キバ✙蛇のペロペロ✙ウロコ➡魚と交尾➡ユダヤ人の一丁出来上がり
なんてイメージをベッドタイムでヨーキーとおしゃべり、とその時
♪When I'm lyin' in my bed at night……♪で始まるトム・ウエイツの ”I don't wanna grow up” いいタイミングにピッタリに
ただの靴紐の結べない子供の成長を描いたものだけではない。このタグを見た方はそんなこと本当にしていたのかとあまりの惨さに非道という言葉を信じてしまう。
BEFREIT DEUTSCHLAND
BEKÄMPFT DIE PARTEI
妖精の森から出てきたような年上の少女エルサとの出会いは彼女のこんな言葉から
I'm far too hungry, and you know how much we love the taste of blood.
人の優しさ・・・・・一番のシーン!このシーンは説明するより映画館で
May 7th. What?
She was born on the 7th. わたし、涙腺の蛇口が解放状態となる。
"Jew and Nazi are not friends." 歴史の中では当然の言葉で嫌な言葉
映画が進むとJojoの街も戦火に巻き込まれていく。けど...いい感じのジョジョとエルサのお二人さん。
What's the first thing you'll do when you're free?
"Dance."
窓から見る夜空に爆弾が破裂する様子は、少し大きめな花火のよう。二人は肩を寄せ合います。そしてLOVEの♪Everybody's gotta live And everybody's gonna die なんて自然にサウンドスケープが.....そしてその後
明くる朝、夢が覚めたようにプロットポイントの展開がJojoを追うようにカメラがパーンするとそこには瓦礫の山と化した町が突然現れる。そして彼のことを心配になっている間もなく、次の瞬間砲撃音が一発。その爆撃音や敵の連合国軍の総攻撃に対して怯むこともなく、町の住民が皆それぞれ銃や武器を持ち戦いに臨む。そのラスト。本来なら惨たらしいシーンになるはずが、スローモーションで撮影されたものがあまりにも美しすぎるほど美しすぎて罪を感じてしまう。
リルケの言葉がエンドロール・クレジットとで紹介されているなんて意味があるのはわかるけれどもこの映画監督はただ者ではない。
Let everything happened to you
Beauty and terror
Just keep going
No feeling is final.
それは信じられないほどの映画のインスピレーションと慰めの引用として、 私たちは人生の極限として最高と最低を経験することがある。しかし、私たち自身が経験することを許している人はほとんどいないと同じように 恐怖と同じくらい美を恐れることがあるのだろうか? おそらく、一方を他方から区別できない場合や両方から目をそらしたりした場合、自分自身を葬ってしまうこととなる。
敗北、迷い、無力感を感じるかもしれませんが、永続的なものは存在しないことを言いたい。
二人の自由な会話が、この映画の締めくくりとして幕を閉じます。
Is it dangerous out there?
"Extremely"
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What do we do now? そして……
デヴィッド・ボウイの “Helden”
♪Du, könntest du schwimmen Wie Delphine, Delphine es tun......
あなたって、イルカのように泳げますか?イルカが泳ぐように
誰もチャンスをくれないけどね
しかし、永遠に私たちは勝つことができます
そして、一日だけなら私たちはヒーロー
余談。あくまでも余談。ひつこすぎる? 監督の名前からニュージーランドの先住民マオリ族の出身だとすぐに気が付いたが...オークランドのダウンタウンをマウントイーデンの方に上っていくといかがわしい通りに出てくる。その通りを少し行くとY.M.C.A.があり、その2階から覗くと小学校があって、警備員が門の前に常駐していた。その学校は、ベンツ・ポルシェ・BMWの最高級車が狭い道路に学校が終わるころには、ひしめき合っていた。日本車って、ありません悪しからず。
多くの人に見てもらえたら素敵だなぁと思います
自由の素晴らしさを
日経ホールにて試写会鑑賞。
日本人の殆どが生まれた時から自由を持って存在するわけだからどうしても当たり前になってしまうが、こういう作品を見ると改めて自由って素晴らしいことなんだと思わされる。
主人公のジョジョはヒトラーに憧れて軍に入隊することを夢見る少年。ただ本質はウサギも殺せないとても優しい少年。ただヒトラーは偉い、軍に入隊し国に尽くすことがかっこよく正しいんだと生まれた時から国全体でそう育ってしまうわけだ。同時にユダヤ人も悪だと擦り込まれる。
家の中にユダヤ人のエルサがいて彼女との会話の際に洗脳されるという言葉をジョジョは発していたが、すでに国家に洗脳されているジョジョが発言したのはとても印象に残った。
ジョジョはエルサと会話を重ね、時を過ごすとともにユダヤ人への理解を通り越し彼女に恋をした。恋をすると同時にジョジョはエルサに優しく接するようにとても温かい時間を過ごす事になる。
最後はドイツが敗れた。その際はもうユダヤ人がどうだとか周りも関係なくなり自分の事で一杯になる。それと同時にヒトラーへの忠誠心なんかも全くなくなる描写もあった。
洗脳や決められたレールで生きることはとても窮屈であり、同時に簡単に壊れやすいものである。
ジョジョは母から考える自由を与えてもらった。
その自由の先には愛や優しさが待っていた。あのままヒトラー政権が続いていたらジョジョは愛や優しさに触れることなく戦場で死ぬこともあったかもしれない。
そう考えると改めて自由って素晴らしい事だと思わさせれる。縛られた環境の先には限られた可能性しかないが、自由には無限の可能性がある。非常に温かい気持ちで鑑賞し終得ることができた。
「愛は最強」
試写会にて。
どこまでも純粋ゆえにナチズムに染まりきっているジョジョのイマジナリー・フレンドは、極めて分かりやすくアドルフ・ヒトラーである(タイカ・ワイティティのなりきりぶり...あとちょっと腹が出ている...)。時は第二次世界大戦末期、ヒトラーユーゲントの子どもたちも戦闘員として駆り出される時代。
合宿でイマジナリー・フレンドに鼓舞されて手榴弾をぶん投げるジョジョ。どこまでも本当に考えが真っ直ぐすぎる故に、まだまだ機微の分からないジョジョ。怪我の為に戦うこともできず、顔にはフランケンシュタインみたいな傷ができて不満顔のジョジョの家に隠れていたのはユダヤ人の少女...。
子どもゆえに視野が狭く、とにかくなんでも信じ込んでいるジョジョと、様々な経験を重ねたエルサのおかしくも不毛なやり取り。イマジナリー・フレンドたるアドルフの頓珍漢な鼓舞。なんでこんなこと信じてるのかしら...と逆に微笑ましくなってしまったり。
スカーレット・ヨハンソン演じる母がどこまでも格好良い。子どもを愛し、信念を貫き、愛を教える。母の言葉を鬱陶しがるジョジョも、結局のところこの母の心根を受け継いでいることで成長する。ナチズムに染まってしまった息子を母は嘆くが、彼女の愛はきちんと息子に届いているのだ。
ジョジョが少しずつエルサに見せる、ぎこちなく幼い気遣いは本当にかわいい。
前半は戦争、ナチズムを背景にしているが、くすりと笑える展開に仕上がっている。アドルフだってコメディ要員だ。
しかし後半は大変にシリアスな、戦争の描写が続く。
無邪気でただ純粋に、ナチズムを、ヒトラーを信奉していたジョジョの前に突きつけられる現実。子どもも銃を持たされ、殺されていく人びと。前半が穏やかな分、非常にこの描写が効いてくる。
そしてコメディリリーフ要員ながら重要な役割を果たす親友ヨーキーとキャプテン・K。素直さがジョジョとは別のベクトルで発露されるヨーキーの台詞と、ただの面白いひとかと思いきや、大変な思慮と気遣いでジョジョを救うキャプテン・K。サム・ロックウェルで泣くとは...(すみません)。
純粋すぎるが故に視野が狭いジョジョの視界を広げるのは、周りの優しい人びと。ものすごい「愛」の強さ。「愛は最強」。これだ!
ものすごく重い題材を軽やかに、そして繊細に描いたタイカ・ワイティティ監督。そして自らが扮するアドルフ・ヒトラーをイマジナリー・フレンドに設定することで、その考えの歪さを巧妙に物語に組み込む手法は素晴らしかった。そして靴紐と、母の言葉の回収。素敵だった。
ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビス君の表情演技は最高でした。あとヨーキーね...。アーチー・イェーツ君...。彼はくるね...。ホーム・アローンのリブートも彼で決まったらしいしね...。
生きるって素晴らしい!心がダンスする映画
子供の目線から戦争を描くことで、戦争の愚かさや無意味さを伝える映画はよくあるけれど、
この映画を見終わって一番強く感じたのは「生きる」ってことの素晴らしさでした。
素敵なラストシーンに感動(T ^ T)
戦渦にいる人々からしたら贅沢な悩みだと思われるでしょうが、それでも日々を生きていくということは、楽しい事ばかりではない。
平和ボケした日本に暮らす私ですら、辛く悲しいことや理不尽な出来事に、生きていくのが嫌になる時もある。
そんな現代を生きる私達一人一人に、全部飲み込んで生きていく勇気をくれる。
心がダンスしたくなる映画でした。
良くも悪くも純粋なジョジョがとにかく可愛い!
まだ10才なので、強くてカッコ良い大人の男に憧れて、背伸びしたいお年頃…。
父親が不在なこともあり、彼の憧れの対象は立派な兵士。夢はアドルフの側近。
男らしさや勇気をはき違えている狂気な時代にあって、繊細で優しい彼は、心の辻褄を合わす為に妄想のアドルフに叱咤激励してもらいながら、一人前の男として成長すべく奮闘する。
前半に見せる子供らしくてとびきりキュートな表情と
後半に見せる大人びた表情とのギャップ萌え〜(≧∀≦)
覚悟を決めた男の顔にグッときます。
スカーレット・ヨハンソン演じる母親が魅力的!
ミステリアスな美女で、独特なセンスの持ち主。
息子に対しての愛情が深くて、驚くような行動に出ることもありますが、決して過保護ではない。
戦時下においても自分の中に確固とした価値観を持ち続ける強さもさることながら、どんな時でもユーモアを忘れないところが、何より最強だと思えます。
ジョジョの友達のヨーキーが良い味出してます。まるで戦争ごっこのノリ。
実際、社会全体がアイドルに心酔して熱に浮かされたような、リアリティが無い時代だったのかもしれません。
いや、そもそもリアルに考えたら人殺しなんて出来ないですし。
巻き込まれ型に見えるヨーキーですが、どんな状況にあっても意外と腹が座っているので
なんだかんだで生き残って、店とか出して成功してほしいww
監督、はしゃぎすぎ!
東京国際映画祭で鑑賞
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