ジョジョ・ラビット

ALLTIME BEST

劇場公開日:

ジョジョ・ラビット

解説

「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督が第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマ。第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう。母親とふたりで暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づいてしまう。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。主人公のジョジョ役をローマン・グリフィン・デイビス、母親役をスカーレット・ヨハンソン、教官のクレツェンドルフ大尉役をサム・ロックウェルがそれぞれ演じ、俳優でもあるワイティティ監督が、ジョジョの空想の友だちであるアドルフ・ヒトラーに扮した。第92回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。

2019年製作/109分/G/アメリカ
原題または英題:Jojo Rabbit
配給:ディズニー
劇場公開日:2020年1月17日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第92回 アカデミー賞(2020年)

ノミネート

作品賞  
助演女優賞 スカーレット・ヨハンソン
美術賞  
衣装デザイン賞 マイェス・C・ルベオ
編集賞  

第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ローマン・グリフィン・デイビス
詳細情報を表示

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13

(C)2019 Twentieth Century Fox

映画レビュー

5.0ヒトラーユーゲントの心の機微を描いた傑作

2024年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
猿田猿太郎

3.5ナチスドイツが作り出した「ゴースト」からの脱却。

2024年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
すっかん

5.0ほのぼのした語り口と容赦ない現実

2020年1月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

萌える

 オープニングに流れる「I Want To Hold Your Hand」ドイツ語バージョン(カバーではなくビートルズ演奏!)がフックになって、この物語の世界に引き込まれていく。ナチスドイツが支配する時代のイメージにそぐわないカラフルな世界観。あどけなく愛らしい主人公ジョジョ、明るくてユーモアのある母親。一見、子供も無邪気に見ていられる安全仕様の作品なのかと錯覚する。  しかしこの映画は、語り口はそのままに、容赦ない現実をぼかさず淡々と差し込んでくる。物語の中で観客は、自分の日常の中で悲劇に遭遇するのに近い衝撃を受ける。そして、ジョジョのヒトラーへの心酔とユニークな空想の世界を生んだ背景の悲しさ、残酷さを実感として知ることになる。  ほのぼのした語り口とシビアな展開は「ライフ・イズ・ビューティフル」を彷彿とさせる。ルックス以上に骨太な作品。  サム・ロックウェルが、「スリー・ビルボード」「リチャード・ジュエル」に続き今作でも彼でないとと思わせるインパクトを残している。自己の信条を秘めて温かく軽妙洒脱にふるまう母親を演じたスカーレット・ヨハンソン。映画全体の温かい空気は主に彼女によるもの。どこかポップな感じの衣装がどれもよく似合っていて見とれてしまう。  ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスは撮影当時11歳だったそうだが、作品とインタビューを見て、完全に大人の理解力を持っていることに驚いた。次の作品を見たい天才子役。  FOXサーチライト印の作品に外れなし、ということをまた確信してしまった作品でもある。 追記  その後再観賞。  あらかじめ流れを知ってから見ると、ディテールがより鮮明に見えてきて1度目より深く心に響いた。  キャプテンKは最初から色々と分かっていたのだろう。ジョジョの家に来るくだりやラストは彼の思いを想像すると切なくなった。  ジョジョの成長のアイコンである靴紐に関わる描写は改めて素晴らしいと思った。  いたずらに感動を煽らない描き方だからこそ心動かされるものがある。スタンダードになってゆくであろう特別な作品。

コメントする 1件)
共感した! 16件)
ニコ

3.0「ドイツが勝った」。ジョジョの嘘におっさんは泣かされたよ。

2020年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

もちろん、子を持つ親にしてみれば、子を第一優先にしていなかったような「あの結果」は死ぬほど悔しいし、その前の足元だけの、からのしつこいほどの描写も「あれありき」でズルいんだけど、一応子供目線の、という注釈がつく映画なので、素直にそこは泣かされた。 中盤のお決まりのゲシュタポ家宅捜査、ジョジョの、ユダヤ人に対する「教育」とエルザの「嘘」でつづられた本が救う皮肉。 ラストの「ドイツが勝った」。 すべてを失ったジョジョの嘘。その嘘を解き放った勇気こそが靴紐を結ばせる。 ジョジョの成長のみを丹念に丁寧に追った映画だけど、その後の「敗戦国ドイツ」の惨状を知っているものにとっては、いくらなんでも能天気すぎる、という気持ちもある。 だがそこで「Heroes」 これまでも映画でこの曲がアホのように使われきたが、 We can be heroes for just one day 「敗戦国ドイツ」の惨状がこのあと二人を待ち受けている。にしても、この日だけは、という歌詞がぴったりくる。 この二人に限らず、今は、今日だけは、まずは自由を謳歌し、踊ろう。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
しんざん

他のユーザーは「ジョジョ・ラビット」以外にこんな作品をCheck-inしています。