フェアウェル

劇場公開日:

フェアウェル

解説

中国で生まれアメリカで育ったルル・ワン監督が自身の体験に基づき描いた物語で、祖国を離れて海外で暮らしていた親戚一同が、余命わずかな祖母のために帰郷し、それぞれが祖母のためを思い、時にぶつかり、励まし合うながら過ごす日々を描いたハートウォーミングドラマ。ニューヨークに暮らすビリーは、中国にいる祖母が末期がんで余命数週間と知らされる。この事態に、アメリカや日本など世界各国で暮らしていた家族が帰郷し、親戚一同が久しぶりに顔をそろえる。アメリカ育ちのビリーは、大好きなおばあちゃんが残り少ない人生を後悔なく過ごせるよう、病状を本人に打ち明けるべきだと主張するが、中国に住む大叔母がビリーの意見に反対する。中国では助からない病は本人に告げないという伝統があり、ほかの親戚も大叔母に賛同。ビリーと意見が分かれてしまうが……。「オーシャンズ8」「クレイジー・リッチ!」のオークワフィナが祖母思いの孫娘ビリーを演じる。

2019年製作/100分/G/アメリカ
原題または英題:The Farewell
配給:ショウゲート
劇場公開日:2020年10月2日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)

受賞

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) オークワフィナ

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
詳細情報を表示

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画レビュー

3.0ラストの軽いジャブ、謎の選曲

2020年10月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 中国では今でも命に関わる病を本人に告知しないことが当然のようにあるということに驚いた。ただ、振り返れば日本も一昔前まではそのような風潮が主流だったので身近な感覚のようにも思えた。
 幼い頃両親に連れられてアメリカに移住した主人公のビリーや、日本に移住したおじ、日本人の彼女がいるいとこなど異文化に親しんだ人物の視点を複数置くことで、この「嘘」の描写が賛美にも批判にも寄らず、「嘘」をつく側もつきたくない側も根底にナイナイへの強い愛情がある点は同じということを浮き彫りにする語り口は好感が持てた。
 比較的オーソドックスな物語の流れに油断していたら、一番最後の数秒で自分の先入観に軽いジャブを食らわされるような映像が現れてびっくり。

 余談だが、披露宴で日本人彼女といとこが随分渋い歌を歌うなあと思いエンドロールを注視したら「竹田の子守唄」だった(字幕は”komuriuta”と誤字になっていた…)。名曲ではあるが、曲の成り立ちも含め、披露宴で今の若者が歌う設定にとてつもない違和感を覚えた。監督は何故この曲を選んだのだろう。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ニコ

3.5思いの外、一筋縄ではいかない人情噺

2020年10月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
村山章

4.5中国の勢いを感じさせるアメリカ映画

2020年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

幸せ

ルル・ワン監督は中国生まれの米国育ち、その実体験に基づく劇映画の主演に、やはり父親が中国人の米国人女優オークワフィナを起用。米国文化で育った“現代の華僑”が、中国に里帰りして親類たちと過ごし、祖母に余命告知をするかどうかで対立するというドラマが、心に染みる物語に仕立てられた。アメリカ映画でありながら中国系のスタッフ・キャストが米中のカルチャーギャップをユーモラスに描く本作は、米映画界の多様化と差別撲滅の追い風を受けた面もあるとはいえ、やはり中国という国の勢いを感じさせ、日本の観客として羨望と嫉妬を禁じ得ない。

描かれるのは、東洋と西洋の死生観や家族観の違いであると同時に、中高年と若者の世代間の価値観のギャップとしてとらえることもでき、若い世代ならむしろその点でより共感できるのではないか。大方の予想を裏切るラストも心憎い。あの「ハッ!」が海を越えて届くのも、映画ならではの素敵な嘘だ。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
高森 郁哉

5.0ホテルの従業員から浴びせられる不躾で絶え間ない質問攻め、 食卓や結婚式での会話、 墓参りの風景、 中国人社会らしい情景がおもしろい。

2023年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

動画配信で映画「フェアウェル」を見た。

劇場公開日:2020年10月2日

2019年製作/100分/G/アメリカ
原題:The Farewell/别告诉她
配給:ショウゲート

林家珍(奧卡菲娜)
姜永波
马泰
林晓杰
章静
趙淑珍
卢虹
水原碧衣
王子逸・脚本監督

中国で生まれアメリカで育った王子逸監督の自伝的物語。
主演のオークワフィナの中国語の当て字は奧卡菲娜。
彼女の中国語は上手くない。
普段は使わないのかも。
ひょっとしたらこの映画のために勉強した可能性がある。

セリフは90%普通語。
10%英語。
ハリウッド映画だがおそらく全編中国で撮られている。

ビリー(オークワフィナ)は6歳で
両親と長春(中国)からニューヨークに移住した。

祖母が末期がんだと診断された。
ビリーの従兄の結婚式という名目で
家族全員が長春に集まった。

中国では助からない病は本人に告げないという伝統があり、
ほかの親戚も大叔母に賛同。
余命を本人に宣告するか否か
ビリーと意見が分かれてしまう。

ホテルの従業員から浴びせられる不躾で絶え間ない質問攻め、
食卓や結婚式での会話、
墓参りの風景、
中国人社会らしい情景がおもしろい。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ドン・チャック