KESARI ケサリ 21人の勇者たち

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KESARI ケサリ 21人の勇者たち

解説

わずか21人の男たちが、砦を包囲した1万人の敵勢力に立ち向かったという近代インド史の激戦を映画化し、インドで大ヒットを記録した戦争スペクタクル巨編。1897年、イギリス領のインド北部(現在のパキスタンとアフガニスタン国境付近)には、辺境部族を警戒する砦が築かれ、英国軍とシク教徒が警備していた。そんな砦のひとつであるサラガリ砦に、下士官イシャル・シンが派遣される。イシャルは英国人将校の命令を無視して部族の女性を救ったため、僻地であるサラガリ砦に派遣されたのだった。そこには実戦経験の乏しいシク教徒20人が配属されているのみ。イシャルは20人の部隊を鍛えなおすことからはじめるが、その頃、1万人に及ぶ敵軍が一斉攻撃を企てていた。主演は「パッドマン 5億人の女性を救った男」のアクシャイ・クマール。

2019年製作/154分/R15+/インド
原題または英題:Kesari
配給:ツイン
劇場公開日:2019年8月16日

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映画レビュー

4.5勇猛とは「闘う」と決めること

2024年2月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

もうね、シク教徒のオッサンが走ってるだけでドラマチックに魅せてくる訳です。砂煙の舞う砂漠で、向こうから駆けてくるターバンの男。
そこにバーン!と壮大な音楽。無音で観たら面白くも何ともないシーンなのに、走る男のたぎる血の熱さが伝わってくる。
私がインド映画に求めているのは、まさしくコレだ!この高揚感だ!と、スタートから盛り上がっちゃったね。

サラガリ砦を巡る攻防戦を描いた今作は、21人で1万人を迎え撃つ壮絶な史実がベース。36シク連隊の誇り高き兵士たちに、胸熱くなること請け合いである。

そもそもサラガリ砦は通信の為の中継基地で、駐屯している兵は少なく、衝突も少なく、なんかノンビリした雰囲気に包まれている。
そこへやって来るのがロックハート砦で一騒動起こしたイシャル・シン軍曹。上官の命令を無視してしまうのは軍人的にアレだが、シク教徒の名に恥じない高潔さを感じる男である。
ゆるゆるのシク36連隊から最初は反感を買うものの、「鶏事件」を経て団結する様が非常にコミカルにインド映画らしく描かれ、ほっこりする。

この映画を観て俄然シク教に興味が湧き、成立から行動様式から、果てはタイガー・ジェット・シンの逸話まで調べに調べてしまった。
知れば知るほど興味深い。

映画の中で頻繁に「平等」が言及されるが、シク教の原点はカースト制度への疑問と形骸化した教義の批判だ。
形だけにとらわれ、個々に持ちうる神聖さを尊重せず、平等を排する思想からの脱却と自衛がシク教徒のシク教徒たるアイデンティティ。
自分がシクであることの証明がターバンと髭であり、家でもないのにターバンも巻かず下着姿でダラダラしていた訳だから、イシャルが怒るのもムリなかったのだなぁ、と思う。

難点を上げるとすれば、みんなターバンでみんな髭、おまけに軍服という三重苦で、誰が誰やら見分けに苦労するところか。
名前も全員「ナントカ・シン」だしね。
それでも生まれた土地を思い、仲間を思い、平等と誇りをかけて闘いに繰り出す21人の獅子たちはそれぞれにカッコいい。

巨大な宗教の交わる土地で、己の信じるものを貫き、他者への愛を忘れず、少数ながらにその真価を見せつけてくれたサフラン色の勇姿は、語り継がれるに値する近代の伝説として申し分ない。

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つとみ

4.5シンさんだらけの砦防衛線

2022年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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まきぐも

3.5濃い口しょうゆドバドバ注ぎました。

2022年5月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

インド映画祭の鑑賞2作目。公開時は見損ねてました。と言うか、広島市では公開されなかったかも。

「墨攻」のインド版。もしくは「スリー・ハンドレッド」や「アラモの戦い」あたりがイメージと期待だったんですが、今一つ乗り切れませんでした。

物語りの筋書きは、小さい砦のポンコツ部隊が、シーク教徒として心を一つに、誇りを持ってパシュトゥーン人の侵攻に立ち向かうと言うもの。

侵攻を企てた「師」への反撃や、残虐な族長を道連れにする場面など、印象に残る場面は多いし、突き立てたサーベルが日時計になっている演出や幻影の妻など、発想的にも面白いんです。

でもでもでも。

何処が、今一つだったかと言うと。
これでもかと言う「過剰演出」が、実を結んでないこと。
これにつきそうで。

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bloodtrail

2.5歴史的事実さえ守れば

2021年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

19世紀末のインド北部は、アフガニスタンからの侵略に手を焼いていた。
小さな砦をイギリスと協力する20人ほどのシク教徒がまもっていたが。
そこへ1万人のアフガニスタン勢が攻めてくる。
インド映画らしく大げさで長いのが難点。

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いやよセブン