T-34 レジェンド・オブ・ウォー
劇場公開日:2019年10月25日
解説
第2次世界大戦時、ナチスの捕虜になったソ連兵が、たった4人の味方と一台の戦車で敵の軍勢に立ち向かう姿を描いたロシア製戦争アクション。「太陽に灼かれて」の名匠ニキータ・ミハルコフが製作を務め、撮影にはT-34の本物の機体を使用した。第2次世界大戦下、ソ連の新米士官イヴシュキンは初めて出た前線の戦いで敗れ、ナチス・ドイツ軍の捕虜となってしまう。イヴシュキンが戦車の指揮をしていたことを知った敵軍は、収容所で行われているナチスの戦車戦演習のため、ソ連軍の戦車T-34の操縦をイヴシュキンに命じる。しかし、与えられたT-34は実弾を装備せず、演習では敵の砲火から逃げ惑うことしかできない。確実に死が待ち受ける演習を前に、T-34の整備を命じられたイヴシュキンは、仲間とともに無謀な脱出計画を立て、実行に移す。
2018年製作/113分/G/ロシア
原題:T-34
配給:ツイン
スタッフ・キャスト
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2019年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
むかし懐かしいナチスプロイテーションのノリの作品で、ソ連の戦車が大活躍する話である。この手のロシア映画はロシア軍がわりと協力していることがあるので、ディテールも本格的である。今回の戦車も本物だ。(その代わり、この手のロシア映画はプロパガンダ臭もただよう。)
戦車は動きが俊敏ではないので、案外アクションで魅せるのが難しい。重要なのは音だが、この映画の音もいろいろ工夫されている。「ガルパン」でも真に迫った砲撃音を作っていたが、こちらの音はかなりリアル。さらに砲弾が金属に擦れて、戦車内に残響音がこだまして、それが乗組員に多大なダメージを与えるなど、ユニークかつリアルな描写がされている。
動きが俊敏でないと先に書いたが、この映画に限ってはかなり俊敏に動く。白鳥の湖に合わせて戦車が華麗にダンスしたりする。あんな動きをできるものだとは思わなかった。戦車の魅力を余すところなく伝える痛快な娯楽アクション映画だ。
2022年10月31日
iPhoneアプリから投稿
心。ナチス軍の捕虜となりながらも、戦車隊それぞれがロシアの軍人である魂を忘れず、ナチス軍と勇敢に戦う。
技術。武器の装填や発射を的確に行い、戦車を自らの体を動かすように自由自在に操る部下兵士たち。
頭脳。知恵や計算から、部下兵士は的確な指示を出す、戦車長。
この、心・技・頭により、脱出が遂行される。
男はほんまどうしようもないな
女は戦車興味ないやろ?どうなん?
男ばっかやん戦争するの
2022年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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出だしの逸話、最初の独ソ戦車戦のエピソードが良く効いていて、なかなか良くできたストーリー。加えて、T-34戦車自体のスピード、操縦性、破壊力をしっかりと見せつける映像も
とても珍しくて、かなり楽しめた。
実戦は初と言いながら戦車の性能を知り尽くしている士官アレクサンドル・ペトロフの野生味と知性を兼ね備えたキャラクター設定と、彼の風貌・演技がとても良かった。リアリティは不明ながら、戦車に砲弾が掠った時の金属的衝撃音の描写が、何ともユニークでかなり笑えた。
アレクセイ・シドロフ監督による2018年公開のロシア映画。脚本はアレクセイ・シドロフ監督、撮影はミハイル・ミラシン。
出演は、アレクサンドル・ペトロフ、イリーナ・ストラシェンバウム、ビツェンツ・キーファー。