糸のレビュー・感想・評価
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重厚で感動的なストーリーだが惜しい
平成史と共に歩んできた2人の恋愛映画。
糸・ファイト・時代など、色褪せない中島みゆきさんの名曲とそれにマッチしたストーリー、主演の2人を中心とした人間模様など、非常に魅力的な映画だった。(キャストも非常に豪華!!)
長すぎる初恋を描くストーリーは、弥生 三月 君を愛した30年に近い(偶然にも成田凌さんが両作品に出ていますね。)が、自分はストーリーが王道的な本作の方が好きだろうか。
非常に魅力的な映画だが惜しいのは2点。
クライマックスのシーン、ケータイ(スマホ)はどこ行った?笑 いくら相手が既婚でもメアドくらい交換してるでしょ。幼馴染の初恋相手なんだから。恋愛映画の王道的場面とはいえ、現代ではありえない展開。(弥生〜はそのあたりに向き合っていた。)
まぁケータイの件はご愛敬として、、、
平成元年生まれの主人公2人と同世代だからこそ感じるのだが、流石に人生が濃すぎませんか?31歳で、結婚相手をガンで亡くしたり、親友が再婚していたり、海外で起業して友人に裏切られたり。人生の濃さ的にせめて40歳くらいでないと説得力が無いよね。
平成元年生まれの2人の主人公という設定と、菅田将暉・小松菜奈という、若い主演キャストが原因でしょうか。
テーマからすれば、平成元年生まれの設定には拘らず40代の設定&キャストの方がベターだったと思います。物心ついてから昭和→平成の改元を経験した40代の方が“平成史”を実感しているし、中島みゆきさんの曲も刺さるでしょう。
結局のところ、映画のターゲット層が不明瞭なのです。平成生まれがターゲットなら平成史を振り返るというテーマは壮大過ぎるし、昭和生まれがターゲットなら主人公が若過ぎる。実に惜しい作品でした。
エピソード盛り込みすぎかな。
残念、「織りなす糸」に非ず
原作か脚本なのか、話の構成がおかしい。
葵(小松菜奈)は冴島亮太(高杉真宙)から誘われたシンガポール再渡航を村田節子(倍賞美津子)の報道を見ただけであんなに簡単に止めるのか。
村田節子が漣(菅田将暉)の妻の香(桐野香)との死別を先に伝えていたが、葵が漣に声をかけることを躊躇うのは既婚者と思っていたからではないか、後に伝える設定の方が良くないか。漣が娘を置いて葵を函館港まで追いかけるのは親として不自然ではないか。
利子(二階堂ふみ)の精神が病んだという東日本大震災の話が必要なのか。他にも水島大介(斎藤工)や高木玲子(山本美月)が葵に転機をもたらすべく話の都合上のように簡単に現状を放り出す。
これらの矛盾や強引さで「縦糸」「横糸」を紡ごうとしている。俳優の演技は良いが、監督は疲れたと思う。
糸繋がってます
感動的なシーンが多い
期待し過ぎた分、残念な気持ちに…
すてき
泣き所は?
瀨々監督の楽園が素晴らし過ぎたので、とても期待していた作品。
興行成績も良さそうで安心出来るかと思ったが、暴力シーンは多少あるものの、いわゆる不快シーンがほぼないのにもかかわらず、こんなにも酷い作品を観る事になるとは思わなかった。
直前に観た、窮鼠の内容が余りにも酷かったので、そういう意味ではかなりハードルが下がっていたのだが、それを大きく超えたワースト作品。窮鼠にしても内容観て判断して評価してるのか疑問な程評価が高くて驚く。
いかにも泣かせようとしてる作品なのに全く泣けない。
主役の菅田さんの作品はちゃんと観た事が殆どなく、ドラマで少しだけ観た時に熱演しているイメージだった上に、演技力あると聞いていたので、こんなにも演技してます風な演技をするとは思わなかった。菅田さんの演技が自然だったのは叫ぶ時と子役と演技している時のみ。
青くて痛くて脆いの上映が終わってしまいそうだったので、最初に青くて、次に窮鼠、そして糸の順番で連続で観たが、先の2作品の自然な演技の後では余りにも観るに耐えない演技だった。
小松さんは以前の作品含めあまり印象が良くなかったが、宣伝を見た時に菅田さんが小松さんは映画に映える様な話をされていたので、これも期待していたが全く映えていなかった。映画ばかり出ているからお世辞だったのだろう。とにかく気持ちが全く伝わらない演技で愕然。食べているシーンも戻してるみたいな演技でこちらが気持ち悪くなった。
小松さんの役の子供時代を演じた子役の子は良く似ていた。ホクロは描いて合わせたのだろうか?こんなによく似た子を見つけたのは凄いと思う。
子役は男の子2人と菅田さんと榮倉さんの子供役の子がとても演技力があって、これから楽しみになった。
それにしても本当に同じ監督なのであろうか?
楽園はとても心理描写を大事にしていたのだが、糸はご都合主義が多く、演者の演技力がなさ過ぎて泣いてるシーンで気持ちが離れた。
唯一泣きそうになったのは二階堂さんが泣くシーン。しかし、すぐに演技してます風の主役にカメラが切り替わってしまい、気持ちが冷めた。
抜群に良かったのが斎藤工さんと二階堂ふみさん。物凄く素晴らしかった。この二人が主役だったら評価は全然変わっただろう。二階堂さんが友情出演だったのには驚いた。
そして北海道、東京、沖縄、シンガポールと色々出てくるが話の流れからすると違和感あり過ぎて、ただ制作費で旅行したかったのかと思う程だった。特にシンガポールは全く要らなかった。ネタバレありのレビューも後日追記。
前評判程には泣けないまでも、中島みゆきの「糸」を実に上手くインスパイアした作品!
予告CM等でも頻繁に上映後の様子が流され、泣ける映画としてクローズアップされていたが、男性目線では前評判程泣けるシーンは少ないというのが本音!!
但し かの中島みゆきの「糸」という音楽を非常に上手くインスパイアしている事にはただただ感心!!
ただラストのドラマティックなシーンの盛り上げ方には多少?と思えることも・・・・・・! また監督が瀬々敬久だけに幼少期のシーンなどはもう少しセックス描写も含め、親子関係の描写をリアリズムを追及すると思ったのだが・・・・・・? まぁこの作品でそういった方向性を望むのは無理というものなのだろうが、作品に深みを持たせるという意味では少々 物足りなさを感じるのも確か! キャストについても菅田将暉は見事な演技で見るものを共感させたが、小松菜奈のキャスティングはおそらくミスキャスト・・・・・!?
余り期待しないで見に行ったら概ね良かったです
シチュエーションに無理がありすぎ
経験者も多いと思うが、東京に出た女子大生と、北海道に残って地元の工場で働く男性、、、って、まず数年経って恋愛感情が続くはずがない、まして、小松菜奈の役柄の女性はキャバクラでお金を稼ぎ、 若き実業家の斎藤工に大学の学費をを出してもらい、女子大生になる
そんな「経験豊富な」女性が地方にそのまま残った男性と。まず価値観が合うはずがなく、、年が経つに連れ、大きくずれてくるんで話が合わなくなってくる
また、シンガポールで一度ビジネス成功体験を得た園田葵が、たとえ山本美月役のパートナーの使い込みで一度挫折しても、そうした体験があるなら、後輩パートナーの高杉真宙の ”ここ(シンガポール)でまた一緒にやりましょう、、、” の誘いがあれば、まずシンガポールで再起を目指すはず・
何も誘いがなければ生まれ故郷に帰ることもあり得たが、、、英語もバンバン使ってビジネスをやってた人間が、そのまま美瑛(or 上富良野か?)に帰る、、、なんてまずあり得ない。
あと、美瑛(or 上富良野)は中学生の葵が、父から虐待を受け続けた場所だし、大人になってビジネスで成功した人間なら、そんな場所に帰ろう、、、なんてまず考えない。
あまりにシチュエーションで無理がありすぎで感情移入できなかった。
むしろ小松菜奈の作品としては、福士蒼汰と互いに叡電沿線の住人、学生同士という身分、オール京都(一部近郊)の場面だった、「僕は明日、昨日の君とデートする」の方が、遥かに恋人同士、、、と言う感情を共感できた。(時間の逆転現象というのは抜きにして、、、笑)
役者の力量に差がある
ありきたりの絵恋愛映画。この手の映画は見ないが主演と中島みゆきの糸が気になり鑑賞。
映画作品としてはそこそこ。涙が出るシーンもあり、それなりに楽しませてはくれる。
自分にはこんな過去はないし、現実にあり得るのか?憧れが混じり、羨ましくあり、映画だよなと感情が交差する。
普通のシナリオ、ありきたりの恋愛となると、俳優陣の力量がひしひしとスクリーンに出ており、キャストでもう少しミスしたら終わってたなと思う。
小松菜奈…素晴らしい。感情が入り込んでしまう。将来大女優の予感。
菅田将暉…小松菜奈に助けられた。恋愛系には向いていない?
榮倉奈々…最近、作品中でよく死んでしまうのが残念。安定の演技。
成田凌…演技がザツだな。コードブルーが頂点か?
倍賞さん、松重さんあたりの脇を固めているベテラン俳優たちが主演を助けた感はある。
小松菜奈主演でテレビドラマ化して、もっと詳細を描いて欲しい。
盛りだくさん
3回泣いた
3回泣きました。全部子どもがらみで、ぎゅーっと抱きしめるシーンで涙が止まりませんでした。泣かせようと強要している感じもありましたが、そこは敢えて乗っかりました。
それにしても数分の歌をよくもまあこんな大作に仕立てたものだ。感心する。
最後はハッピーエンドで良かった。不幸の連鎖の話だったからラストはどうなるかと思ったわ。
菅田将暉の演技を初めてまじまじと見たけど、なかなか上手くて飄々とした感じが好印象を持ちました。彼が出ている作品も見たくなりました。
駆け足な展開だったけど、魅せたい場所はじっくりと時間をとって描いていて伏線の回収も無事できていてうまいなあと思いました。
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