糸のレビュー・感想・評価
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ひたすらに眼福
何より主演の2人がお似合い。顔が良い。
2ヶ月ほど前に観たので全部は覚えていないが、小松菜奈が泣くたびに泣いたのは覚えている。
外国で泣きながらカツ丼?食べるシーンで一番泣いた。
空港でガラス越しに受話器で話すシーンが断トツで好きだった。
ガラスが2人を隔てているのが、届きそうで届かないもどかしい感じを表現しているように感じて、とても切なかった。
小さい頃は下の名前で呼んでたのに、ある程度成長して恥ずかしくなって苗字呼び捨てで呼ぶ感じがリアルできゅんきゅんした。
結ばれないで終わっちゃうのかと思いかけたけど、題名も題名だしそりゃハッピーエンドか、と思い直した。
丁寧に作られているが少し詰め込みすぎのような
中島みゆきさんの糸をテーマに平成の時代に二人の男女の巡り合う運命を描いた作品。
冒頭のミサンガから始まり、携帯電話、そして東日本大震災…所々に当時を伺わせるモチーフが散りばめられており、そういえばあの頃そんなものが流行っていたなぁ、と懐かしく思えるシーンがいくつもある。
ちょうど平成初期前後に誕生した人なら、その次代の移り変わりをまるで自分の今までの人生を重ね合わせるように共感できるだろう。
作品の感想としては、はっきり言うと映画というよりドラマの総集編と言った印象。
冒頭の少年時代のエピソードから伏線が貼ってあり最後にそれを回収するシナリオは非常に丁寧ではあるものの、ややこじつけ気味なわざとらしさを感じてしまった。
また登場人物が非常に多く、回想や場面転換も頻繁に繰り返すのでタイムラインが把握しづらく混乱してしまう。
そして日本映画にありがちなキャストは非常に豪華なものの個々の個性が強すぎて一体誰が主人公なのか分かりづらいという点。まさにアベンジャーズ状態。
もちろん目当ては主役の二人を銀幕で見たかったというのが正直な動機ではあるが、作品の登場人物として役になりきれているか、今までとは違う演技が見れるのではないかという期待もあった。
しかし菅田将暉は「あああ~~!」と叫ぶシーンは今にも変身するのではないかとドキッとしてしまったし、小松菜奈は終始冴えない表情で世界に出て活躍する園田葵のキャラとは少しイメージがマッチしなかった。
他にもキャストを色々詰め込んで個性豊かな俳優陣ではあるものの、脇役のほうが目立ちすぎてしまって、肝心の二人の登場シーンが少ない。
何故友人の結婚式のシーンはあれだけ丁寧に撮っているのに、漣や葵のシーンは全くないのか。
葵が事業に失敗するシーンも、裏切った友人の方が思いつめたものがあり何故か葵が可愛そうだと思えない。
結局、二人の巡り会いよりも子供食堂のおばちゃんがすごい良い人だったという印象に全部持っていかれてしまった。
倍賞美津子の演技力がいい味を出しているものの、存在感が強すぎて若手の演技があまり印象に残らない。
しかもエンドロールのエピローグでも二人の結婚式に呼ばれているので、なおさらおばちゃんが全部面倒を見てあげてハッピーエンドになったかのような印象を受けてしまう。
そして最悪だったのが真ん中に縦線を入れて二分割するシーン。映画はテレビじゃないのだから大きなスクリーンで見ているとバラエティ番組のような安っぽい編集は非常に興ざめ。
一体どっちの人物に焦点を当てていいのか分からず首を左右に頻繁に動かすことになり集中できない。
パソコンで編集ばかりしていて大きなスクリーンで視聴することを全く意識していないのではないか。
それとも単に尺がなくなってしまって帳尻合わせで終盤を二分割して詰め込んだのだろうか。
いずれにしても少しお粗末だと感じた。
2時間ドラマ10話分の尺なら名脇役として個性ある役者は多数必要なのかもしれないが、あくまで映画として見せるのであればもう少し他の役者のウェイトは少なくすべきだろうと思う。
そして映像としても二人の人生を描くにはあまりにもせわしく味気ない。
糸というよりは織物と言った作品だった。
特にクセもなく気持ちのいい映画でした。 期待せずに肩の力を抜いて観...
重厚で感動的なストーリーだが惜しい
平成史と共に歩んできた2人の恋愛映画。
糸・ファイト・時代など、色褪せない中島みゆきさんの名曲とそれにマッチしたストーリー、主演の2人を中心とした人間模様など、非常に魅力的な映画だった。(キャストも非常に豪華!!)
長すぎる初恋を描くストーリーは、弥生 三月 君を愛した30年に近い(偶然にも成田凌さんが両作品に出ていますね。)が、自分はストーリーが王道的な本作の方が好きだろうか。
非常に魅力的な映画だが惜しいのは2点。
クライマックスのシーン、ケータイ(スマホ)はどこ行った?笑 いくら相手が既婚でもメアドくらい交換してるでしょ。幼馴染の初恋相手なんだから。恋愛映画の王道的場面とはいえ、現代ではありえない展開。(弥生〜はそのあたりに向き合っていた。)
まぁケータイの件はご愛敬として、、、
平成元年生まれの主人公2人と同世代だからこそ感じるのだが、流石に人生が濃すぎませんか?31歳で、結婚相手をガンで亡くしたり、親友が再婚していたり、海外で起業して友人に裏切られたり。人生の濃さ的にせめて40歳くらいでないと説得力が無いよね。
平成元年生まれの2人の主人公という設定と、菅田将暉・小松菜奈という、若い主演キャストが原因でしょうか。
テーマからすれば、平成元年生まれの設定には拘らず40代の設定&キャストの方がベターだったと思います。物心ついてから昭和→平成の改元を経験した40代の方が“平成史”を実感しているし、中島みゆきさんの曲も刺さるでしょう。
結局のところ、映画のターゲット層が不明瞭なのです。平成生まれがターゲットなら平成史を振り返るというテーマは壮大過ぎるし、昭和生まれがターゲットなら主人公が若過ぎる。実に惜しい作品でした。
エピソード盛り込みすぎかな。
残念、「織りなす糸」に非ず
原作か脚本なのか、話の構成がおかしい。
葵(小松菜奈)は冴島亮太(高杉真宙)から誘われたシンガポール再渡航を村田節子(倍賞美津子)の報道を見ただけであんなに簡単に止めるのか。
村田節子が漣(菅田将暉)の妻の香(桐野香)との死別を先に伝えていたが、葵が漣に声をかけることを躊躇うのは既婚者と思っていたからではないか、後に伝える設定の方が良くないか。漣が娘を置いて葵を函館港まで追いかけるのは親として不自然ではないか。
利子(二階堂ふみ)の精神が病んだという東日本大震災の話が必要なのか。他にも水島大介(斎藤工)や高木玲子(山本美月)が葵に転機をもたらすべく話の都合上のように簡単に現状を放り出す。
これらの矛盾や強引さで「縦糸」「横糸」を紡ごうとしている。俳優の演技は良いが、監督は疲れたと思う。
糸繋がってます
感動的なシーンが多い
期待し過ぎた分、残念な気持ちに…
すてき
泣き所は?
瀨々監督の楽園が素晴らし過ぎたので、とても期待していた作品。
興行成績も良さそうで安心出来るかと思ったが、暴力シーンは多少あるものの、いわゆる不快シーンがほぼないのにもかかわらず、こんなにも酷い作品を観る事になるとは思わなかった。
直前に観た、窮鼠の内容が余りにも酷かったので、そういう意味ではかなりハードルが下がっていたのだが、それを大きく超えたワースト作品。窮鼠にしても内容観て判断して評価してるのか疑問な程評価が高くて驚く。
いかにも泣かせようとしてる作品なのに全く泣けない。
主役の菅田さんの作品はちゃんと観た事が殆どなく、ドラマで少しだけ観た時に熱演しているイメージだった上に、演技力あると聞いていたので、こんなにも演技してます風な演技をするとは思わなかった。菅田さんの演技が自然だったのは叫ぶ時と子役と演技している時のみ。
青くて痛くて脆いの上映が終わってしまいそうだったので、最初に青くて、次に窮鼠、そして糸の順番で連続で観たが、先の2作品の自然な演技の後では余りにも観るに耐えない演技だった。
小松さんは以前の作品含めあまり印象が良くなかったが、宣伝を見た時に菅田さんが小松さんは映画に映える様な話をされていたので、これも期待していたが全く映えていなかった。映画ばかり出ているからお世辞だったのだろう。とにかく気持ちが全く伝わらない演技で愕然。食べているシーンも戻してるみたいな演技でこちらが気持ち悪くなった。
小松さんの役の子供時代を演じた子役の子は良く似ていた。ホクロは描いて合わせたのだろうか?こんなによく似た子を見つけたのは凄いと思う。
子役は男の子2人と菅田さんと榮倉さんの子供役の子がとても演技力があって、これから楽しみになった。
それにしても本当に同じ監督なのであろうか?
楽園はとても心理描写を大事にしていたのだが、糸はご都合主義が多く、演者の演技力がなさ過ぎて泣いてるシーンで気持ちが離れた。
唯一泣きそうになったのは二階堂さんが泣くシーン。しかし、すぐに演技してます風の主役にカメラが切り替わってしまい、気持ちが冷めた。
抜群に良かったのが斎藤工さんと二階堂ふみさん。物凄く素晴らしかった。この二人が主役だったら評価は全然変わっただろう。二階堂さんが友情出演だったのには驚いた。
そして北海道、東京、沖縄、シンガポールと色々出てくるが話の流れからすると違和感あり過ぎて、ただ制作費で旅行したかったのかと思う程だった。特にシンガポールは全く要らなかった。ネタバレありのレビューも後日追記。
前評判程には泣けないまでも、中島みゆきの「糸」を実に上手くインスパイアした作品!
予告CM等でも頻繁に上映後の様子が流され、泣ける映画としてクローズアップされていたが、男性目線では前評判程泣けるシーンは少ないというのが本音!!
但し かの中島みゆきの「糸」という音楽を非常に上手くインスパイアしている事にはただただ感心!!
ただラストのドラマティックなシーンの盛り上げ方には多少?と思えることも・・・・・・! また監督が瀬々敬久だけに幼少期のシーンなどはもう少しセックス描写も含め、親子関係の描写をリアリズムを追及すると思ったのだが・・・・・・? まぁこの作品でそういった方向性を望むのは無理というものなのだろうが、作品に深みを持たせるという意味では少々 物足りなさを感じるのも確か! キャストについても菅田将暉は見事な演技で見るものを共感させたが、小松菜奈のキャスティングはおそらくミスキャスト・・・・・!?
余り期待しないで見に行ったら概ね良かったです
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