糸のレビュー・感想・評価
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お気に入りの映画です。
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
菅田将暉さん、小松菜奈さん出演とのことで鑑賞しました。
ストーリーとしてはおもしろいです。少しありきたりなところもありますが、ほかの作品とは全く違う展開で新鮮でいい映画でした。ラストは演出がとてもよくドキドキしました。いつもなら展開が読めるのに「もしかして!?BADEND!?」と先の読めない展開は監督である瀬々敬久氏の腕前の良さが表れています。
そしてなによりもキャストの演技が最高です。
永島 敏行さんがお酒を飲みすぎて止められるシーンや、カラオケで成田凌さんが大きい声を出したときに周りに「すいません」とばかりに頭をちょこんと下げる菅田将暉さんなどリアルなシーンが多く現実味があり、作品を静かに盛り上げてくれました。これはキャストの演技力のなのでしょうか。素晴らしいです。
個人的には小松菜奈さんが裏切られたのちにまずいかつ丼を頬張るシーンがとても印象的でした。今まで散々なことがあり、訳が分からなくなり泣きながらかつ丼を食べる姿は名シーンです。かわいい泣き顔の奥に深い演技力が込められています。
そして菅田将暉さん。イケメンのスーパースターにもかかわらず、あの普通感は素晴らしいです。どこかっこいいけれどもどこか不器用なところがうまく表現されており、このキャラクターの適役だったと思います。
加えてラストのエンドロールが堪りません。エンドロールまでこだわって撮影編集している作品に悪いものはありません。この作品はメイキングなどではなく、本編の続きをわかりやすく映像にしています。この短くてわかりやすいエンドロールはとても評価できます。
ぜひ皆さんにも鑑賞していただきたい作品です。
うーん薄っぺらい
いやー浅いな浅い薄っぺらい。
なにひとつ感情移入ができなかった。強いて言えば、主人公の泣きの演技が凄かった。
最後もなに?大事な一人娘を置いて女に走るwwいやいやいやいや。。。
誰一人にも感情移入ができなかった。
娘が一番不憫だなって思う映画でした。
両面あり
若者のなんとも不安定な揺れ動く感情の描写の数々は、共感できるところが多く、心に残る映画だった。
一方で、最後は主演の二人に都合良く作られたストーリーという感じがして、現実感がない終わり方な気がして、ちょっと残念。まぁ、それこそが映画なのかもしれないし、こういう展開こそが好まれるのかもしれないが。
リアリティに欠けるがむしろ新鮮
平成元年生まれの二人、という設定の割には極めて昭和っぽい感じがした。二人の出会い、養父からのDVに苦しむ少女と、無垢な少年との初恋、、期待に反しその後の展開が陳腐すぎる。平成に起きた事件や出来事の取り扱いも中途半端な気がした。この映画のテーマが、二人が別々の人生を歩み紆余曲折を経ても、二人の心の底にはお互いを求める気持ちがあった、ということとするなら、そこまで遠回りしなくてもと思うし、もっとお互いの状況を知っていてもおかしくないし、むしろなんの連絡もせず、偶然に再会するパターンが多すぎてリアリティに欠ける気がした。最後のハッピーエンドがその最たるもので、あのような抱擁はありえない気がしたし、これが「運命の糸」と言うなら、皮肉ですがさすが映画の世界、、と言わざるを得ない。しかしながら、逆に、これまでにはなかった恋愛映画としてある意味成功しているのか。初恋こじらせ男子と、世界を自由に羽ばたいていた女性が、時を経ても愛し合えるのか、エンドロールを観て疑問も残った。 もちろん実生活のお二人には幸せになって欲しいですが。
ガッカリ
菅田将暉さん、小松菜奈さん。
ご結婚おめでとうございます。
お二人を引き合わせた作品のようなので拝見しました。
「陳腐な作品」が第一印象でした。
豪華なキャスト人ですが、誰一人、印象深いシーンがありません。
原作、脚本がありきたりすぎてガッカリ。
人に「どうだった?」と聞かれても、「なんの先入観も持たず、自分で評価しな。」程度。
自分からは、人に勧めません。
手堅いですね。
このところ、血塗れのような作品ばかりだったので、偶には恋愛物を。
(間違って借りてしまったのは内緒です(´∀`;A)
観ようかどうしようか迷ったのですが、主役が菅田将暉さんと小松菜奈さんと嫌いな俳優さんではなかったもので、取り敢えず観てみました。
一言で言えば“卒無く作られた映画“でした。
主演は菅田将暉さんと小松菜奈さんと演技の安定した御二人でしたし、ストーリーも手堅く、恋愛物としては上手く出来ていたと思います。
ただ、実際にあったとすれば劇的ではありますが、フィクションとして見てしまうと普通に思えてしまいますし、別に平成に拘る必要はなかったような気がしますね。
ネタバレになってしまうので、ここには書きませんが、おかしく思う点も無いわけでは無いのですが、それでも良い作品だと思いますよ。
脇役ではありますが重要な役柄を務められた榮倉奈々さん、役作り素晴らしかったですね。
作品に直接関係するわけではありませんが、中島みゆきさんの歌の中では“糸”より作中で使われていた“ファイト”の方が個人的には好きなんです。
作中、榮倉奈々さんと成田凌さんの“ファイト“
良かったですね。
[ここからはちょっとネタバレなので、ご注意下さい]
気になる点なんですが、青森を目指した2人が確保された時、あそこでいくら娘に口止めしても漣が警察に話せばDVが発覚しそうな気がするのですが、そこが有耶無耶になってしまっている点と、最後、葵は漣が来ている事を確信しているかのような行動を取っているのが少し不思議に思えました。
小松菜奈の演技の素晴らしさ、優れた脚本にお洒落な演出、そして眩しい2人の姿
64-ロクヨン-等で知られる瀬々敬久監督による2020年8月公開の日本映画。中島みゆきの「糸」に着想を得てTBSテレビ理事の平野隆が原案及び企画プロジュース。脚本は2015年に日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞の林民夫、音楽は東京事変のベーシスト亀田誠治。撮影は64-ロクヨン-で毎日映画コンクール撮影賞受賞の斉藤幸一。配給は東宝。
主演は菅田将暉、小松菜奈。他、馬場ふみか、成田凌、主役の子供時代を南出凌嘉と植原星空、榮倉奈々、高杉真宙、山本美月、二階堂ふみ、斎藤工、倍賞美津子、松重豊、永島敏行、中野翠咲と稲垣来泉(菅田の娘役)らが出演。
何といっても、小松菜奈の演技に心打たれた。とても難しいシチュエーションとも思うのだが、友人に裏切られた彼女がシンガポールの日本食店で、カツ丼を食べながら悔しさと悲しさから涙を流すシーンの表現は特に素晴らしかった。背景に流れる糸の歌詞も効果的。
菅田の妻役榮倉奈々は、一人娘に泣いている人がいたら抱き締めてあげなさいと教える。榮倉が癌で亡くなった後、娘が抱き締めたのは祖父にあたる永島敏行。そして、その次に抱きしめたのが昔お世話になった倍賞美津子が作ってくれた食事を食べてその美味しさから昔の辛さ思い出しむせび泣く小松菜奈。このことがきっかけで、主役二人は再会へ動き出す。故郷と子役を生かしての上手い脚本と、大きく感心させられた。
あと、亀田によるピアノ音中心のオリジナル音楽は、とても良かった。まあ、中島みゆきファンとしてはファイトと時代以外の音楽も流して欲しかった気持ちも少しあるが。
最後の、なかなか会えないすれ違いを見せながらの、小松による菅田の手を握るストップモーションと、そこに二人の出会いの言葉“大丈夫?”をかぶせる演出は、とてもお洒落で流石と思わされた。そして、エンドロールで流れる二人の結婚式映像が、今の時点では現実とも交錯し眩しい限り。
歌に助けられている感。
何回聴いてもしみじみとする『糸』をモチーフにしているということで気になってDVDで鑑賞しました。
全体をまとめると惹かれあっていた2人がすれ違ったり、違う大切な人ができたり、挫折したりしながらもまた再会して、2人で生きていくと決意した展開は感動しました。
何十年というスケールなので飛び飛びになってしまうのは仕方ないですがすこし置いてけぼりにされてしまう感覚でした。
また、メインの2人ではなくその2人と関係を持っていく斎藤工さんや榮倉奈々さんをはじめとするメンバーがサラッとしすぎてるかなというイメージです。メインは2人と言えどもう少し深堀してもいいのかなと思いました。
所々で流れる歌に助けられている感じはしました。
情報過多で何も見ええてこない
中島みゆきの「糸」になぞらえて、テーマ後付けしている感じが否めない。プロットも情報が過多すぎて、惹きつけられるものがなく、より一層そのテーマすら見えてこない。劇中曲(歌)も途中方向性を失っている。
菅田将暉と小松菜奈という配役も勿体無いと思う。もう少し彼らがキャラクターに色づけできる様な脚本、演出にしてもらいたかった。
きっとこの話のためにもうすごいダイエットをしたであろう榮倉奈々の努力にだけ感服した。
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