ドント・リサーチ 恐るべき素顔
2018年製作/84分/メキシコ
原題:Compulsion
スタッフ・キャスト
- 監督
- アンジル・ゴンザレス
- 製作
- アンジル・ゴンザレス
- 製作総指揮
- ジョセ・パスター
- 脚本
- アンジル・ゴンザレス
- 撮影
- ロサナ・トーレス
- 音楽
- ジャビアー・カーラスコ
-
マリーナ・エステベス
-
パコ・マンザネド
-
スサナ・アバイツナ
-
エライナ・デ・グズマン
-
ポル・カードナ
-
ナイア・ロペス・アルバレス
-
アンジェラ・ポスター
2018年製作/84分/メキシコ
原題:Compulsion
マリーナ・エステベス
パコ・マンザネド
スサナ・アバイツナ
エライナ・デ・グズマン
ポル・カードナ
ナイア・ロペス・アルバレス
アンジェラ・ポスター
同棲しているパートナーを尾行した女性。尾行先で、パートナーが行う女性監禁を目撃した主人公の恐怖を描く物語。
派手さはありませんが、監禁された女性の恐怖、息遣いが感じられる映画でした。
特に、先に監禁されていた女性の描き方は秀逸でした。恐怖の感情表現は勿論ですが、ややモノトーンの画面の中で鮮やかな赤い服を着る女性。コントラストが見事で目を奪われます。
ただ、映画全体としては面白みに欠けます。
犯人の描き方が表面的だったのが一つ。良く言えば、被害者目線なのかもしれませんが、鑑賞者からすると犯人の「顔」が見えず戸惑いを覚えます。
また、被害者側の行動にも疑問がいくつもあります。勿論、恐怖に直面している人の行動ですから、仕方ないのかもしれません。だた、登場人物の行動が総じて「?」では、画面に突っ込みを入れたくなります。
「各国のファンタスティック映画祭で高評価」とWOWOWでの触れ込みがあっただけに、少々残念に感じられました。
同棲相手の態度を不審に思った主人公は、尾行することに。
そこで見たのは快楽殺人鬼の顔だった。
果たして生き残ることができるのか?
夢を見せないと半分で終わってしまうかな。
面白い!と感じたのは、OPの赤いドレスの女が主人公だと思わせておいて、実は浮気相手だったというところだけだったか。一旦はその浮気中の彼氏と女を追跡してから帰宅するも、気になってもう一度見に行ったエスタ。なんと、赤いドレスの女が監禁されていた!それに知らない死体までも発見する。
その後はまったく捻りもなく、普通のサスペンスホラー。気になったのが、『勝手にしやがれ』(1959)で使われたフィルムのコマを抜いてぎこちなくするテクニック。ゴダールが好きなのかもしれないが、ホラーではそんなに効果がない。他にもカットの妙というか、編集が独特なところに目が行ってしまう。
妊娠検査キットも使いようによっては武器になるとか、ラストのビデオ映像ではゾクっとさせる未来も描かれるものの、強烈なインパクトのある部分はないように思われます。スプラッター系を見慣れた人にとっては平凡な作品に映るかも・・・
『ドント』とついてたら思わず観てしまいます。
・ショッキングな場面に遭遇した主人公がすぐに逃げずに建物の中に隠れる
(犯人が帰ってきていたとはいえ、出入り口が沢山ありそうな建物だったから、逃げられるような気がするんですが…)
・隠れる途中で腕を負傷するというお決まりのパターン。しかも結構な怪我…でっかい釘?ボルト?で負傷するという…。
こういう映画で怪我をしないパターンってあるんですかね、私が観る映画って基本序盤で怪我しますね…
・娼婦が主人公に助けに来た主人公に向かって「(助けに来るのが)遅い」と言った後、いざ助けてもらったら「私は逃げられないからあなただけ逃げて」と言うのが、
この状況下に混乱している感じがしてとても良かったです。
多分、助けてもらって立ち上がった瞬間足首に繋がっていた手錠を見て、無理だと悟ったのでしょうが…
・見ず知らずの全く関係ない人に助けを求めて、その人たちが死ぬというお決まりの……
カップル?の彼女、その人の死に方は結構ショッキングです(殺される描写はないが、死んでいる描写はあり)
・娼婦が犯人に反撃!だがポケットの鍵を取る時に油断して反撃され殺される!…というのもよくありますね……
・妊娠検査薬使った後、にんまりと笑う犯人は凄く良かったです、気味悪さがあった
・主人公の反撃の仕方が予想外というか…あ、それで死ぬのかという…
・そして最後。犯人との間にできていた娘がペットを殺した。驚く主人公に笑ってみせる娘……
血は争えないということ?かなりインパクトありましたけど、スタッフロールを見ながら「……え?」と冷静になってしまった
夫(犯人)は昔から殺人鬼で、それでも妻(主人公)は殺さなかった。だが妻に決定的な瞬間を見られ、殺すことに……。
というのはよくあるとは思うんですが、妻に見せる表情・殺人鬼としての表情・妻に正体がバレてからの表情、それら全てが全部同じなので、うーん…という感じ。
妻の前では凄く優しくて紳士で、でも全てがバレた瞬間から態度が豹変、というのもありきたりかもしれませんが、そちらの方がやはりインパクトはあるなぁと思いました。
まぁ何というか…がっかりですね
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