見えない目撃者のレビュー・感想・評価
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コロナ以前
なるほど~ 韓国映画のリメイクでしたか~
原作を知らないので邦画から感じた感想ということになってしまうが、登場人物たちの設定と物語の構成はとてもよくできていた。
しかしながら、構成をつなぎ合わせるためのプロットは粗が多くご都合主義的になってしまっている感は否めなかった。
「1秒先の彼」と「1秒先の彼女」のようにいくつか設定が違うのだろうか?
サスペンスとしての流れは悪くなく娯楽として楽しめたが、細部はどうしても粗さが気になってしまった。
コロナ前の作品
コロナ渦では様々な規制がされ生きにくさが生まれたが、この間に邦画が大きく生まれ変わったのかもしれないように思う。
この作品に描かれているように普遍的価値観である、主人の変化と成長
同時に彼女をサポートする男子高校生の成長
彼女にとってそれは弟のような存在
やりたいことなど何もなかったのが、警察官を目指したいとなる。
犯人が警官だったという大どんでん返しも悪くなかったが、その行動には多々疑問点が残ってしまう。
特に基地となったあの屋敷での犯人の行動はあまりにもご都合主義的だった。
また、
「家の間取りを教えて」
と主人公がいうが、目が見えない人にいったいどうやって間取りなど説明できるのだろう?
このような些細な疑問点を徹底的につぶしていったのが、コロナ後の邦画なのかもしれない。
特に裏設定というのか、表面上見えない設定が仕込まれていて、そこに気づけた人がさらに物語が楽しめるような仕込みが数多くなったように感じた。
例えば同年代に出た「みをつくし料理帖」では、小料理店に通う武士(窪塚洋介さん)が一体何を考えていたのかという点がとても面白く感じた。
武士はいつも小料理店で食事をするが、主人公の料理に対し感想を述べる。
表面上それは主人公の料理の腕の成長を意味するが、武士として、男としてどんな女性を選ぶべきなのかというのを彼はずっと思案していたのだろう。
彼はお家という絶対に背くが時すでに遅し、さっきまで見えていた縁というものがいつの間にかなくなっていたことに気づく。去り際の後ろ姿。
その演技と構成と細部にわたるプロットが素晴らしかった。
主人公以外の設定の細部にこそ神が宿るのだろう。
視力を失った元警察官が犯人を追い詰める!
韓国映画のオリジナルは未鑑賞で予備知識なしで映画館鑑賞でした。
サスペンススリラーとして王道かつ飽きさせない出来でした。猟奇的な連続殺人気に犯人は誰なのか?その動機はという謎解き要素もあり、警察が案外無能でわからずや組織で有ったりとこれまでもよくあるストーリー。
特に本作が面白ところは犯人を追うのが視力を失った元警察官(なつめ)という設定です。どうやって盲目で犯人を追い詰めていくのか?という部分が非常に面白く、盲目だからこそ通常の人より嗅覚・聴覚がすぐれ犯人をつきとめていく展開が見事であります。そして元警察官という設定に関してもしっかり活かされています。
なつめ演じるのは吉岡里帆ですが、今までは可愛い系やヒロイン役が多く男性ファンは多く女性からは敬遠されることが多かったのですが、本作で新たな彼女の魅力が開花したのではないでしょうか。自分のせいで弟と視力を失った絶望の淵から、犯人を捕まえるという希望を持ちたくましく挑む役柄や視力ない演技(目の黒目視点が見事)が、すばらしくまさに熱演といった感じです。しかも、ほぼほぼすっぴんで挑んでますからね。
ただ本作でもったいないなぁと思えるところは、後半になればなるほど、現実味離れしすぎてしまっているところです。例えば、なつめが犯人に追われるシーンでは他人と会わなすぎですし(駅中で誰も会わないのはあり得ない)、犯人自身も追い詰められている割には主人公たちを殺せる機会が何度もあるのに、中途半端なまま生かしてしまい自ら次の展開に持ち込む気満々な展開です。物語を進行する上での無理やりな設定を作り込んだ感が見え隠れし、もう少しどうにかできなかったのかなぁっと思った次第です。
とはいいつつも、リメイクではありつつも日本のオリジナル要素を結構入れ込んでいるようで面白いと思えるサスペンススリラーの映画でした。えー、この人死んでしまうの!ってな展開もあり意外感も良かった。
ちなみに鑑賞前はなぜレーティングがR15+(15歳以上しか鑑賞できない)なんだろうと思っていましたが、しっかりグロめなシーンがありましたね。
見えない主人公VS殺人鬼
本作は凄く面白い映画でした。
どんでん返しあり、最後まで飽きさせずにワクワクしました。
一つ文句があるとすれば、実際に殺人鬼がいれば「喋りながら攻撃する」が普通だと思いますが、この映画の殺人鬼は「喋る→隙ができる→攻撃する」のワンパターンでそれを何度も繰り返すので「どうして主人公たちは殺人鬼が喋っている間に逃げないのか!」となります。これは映画としては仕方がないのかも知れませんが、リアリティラインがしっかりしていて素晴らしい映画なのにこの部分でリアリティがそがれています。
でも文句はそこぐらいで、他は圧倒的に素晴らしかったです。
特に最後の最後でとある人物の目がどうにかなるのですが、それが伏線になっています。
主人公の吉岡里帆さんが「本当にこの人は盲目じゃないのか」ってぐらい名演でした。
本当にいい映画でした。
想像以上に面白かった!
不幸になる展開が見てられなくてイライラする
いやー、面白い!
グロシーン豊富、耐性がある方向け。
少年とわんちゃんと元警察官のバディサスペンス
濃厚な味
所轄の障害者差別
面白い作品ですが宣伝が下手糞というかなんというか(苦笑)。
警察学校を卒業した浜中なつめ巡査がやっと交番に配属される前日にヤンキーな弟に付き合って事故に巻き込まれて視覚障害者になってしまった。
不運ながらも仕方なく依願退職して民間人に戻った浜中なつめ。
視覚障害者になった事でホームズ顔負けの推理力と超人的な聴覚と嗅覚を武器に、
即席の名探偵として事件解決に活躍するという作品。
所轄がイラッとするくらいにやる気なしってのは後半に盛り上げる為の演出ですね。
踊る大捜査線を見ると分かりますが、
所轄は事件が大騒ぎになると本庁が美味しいとこ取りしてしまい、
結局は雑用しかさせてもらえないとすっかり屈折した組織になりました。
まあ所詮は地方公務員と国家公務員の違いですから要は逆恨みなんですが(苦笑)。
最後に見所は2つ。
一つは視覚障害者になりましたが何故か1%程度の視界があり、
点と線程度の視界の区別がつくのを時折映像で見せてます
(これが視覚障害者の現実を観客に見せて目が見えない緊張感を盛り上げてる)。
もう一つは犯人は警察官で事件を揉み消しているので、
事件として表沙汰になってないのが所轄のやる気のなさの要因になってます。
逃げ出したくなる、サスペンス
日本版「羊たちの沈黙」もしくは「セブン」。
犯人が模倣犯であるが故に、自身の儀式殺人になんの興味も無いというのが面白かった。女子高生という一貫性も最後には崩れていたことからもそれが分かる。
特に、「はい、頭終わり」というセリフはキレキレだった。
設定だけに頼りすぎた感
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