思い、思われ、ふり、ふられのレビュー・感想・評価
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咲坂伊織原作の実写作品で群を抜いて良作◎
公開前から、映画評論家とか俳優陣とかからやたら評価高かったので期待に胸躍らして観に行きました◎咲坂伊織の漫画はキュンだけじゃなくて人物描写とか話の展開とか印象に残るセリフとか…全て含めて面白いから大好きで、1番はやっぱストロボエッジだけどこのふりふらも一時期の私の中での少女漫画ランキングがぶっちぎりの1位だったので、凄く楽しみにしてた。キャストが発表された時はテンション上がったよ…ストロボよりもアオハライドよりも群を抜いて原作に忠実なキャスティングだったので…!!
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で、実際の作品ですが、確かに良かった◎
キャストもですが内容や構成が上の2作品よりも全然良かった。原作の登場人物の一人一人の思いや、そこに家族がどう絡んでくるか、親の思いと子供側の意見など割とちゃんと作られた感じでした。
原作の切ない部分を抽出して、丁寧に仕上げた感じで。出てくるメインの4人はそれぞれの人柄・経験値・考え方が様々で、この人はこういう考えを持ってこの発言をした、この行動をした、この人のこの意見が相手にこんな影響を与えた…などが明確に出てて良かった。
そして、大人達の事情に振り回される子供たちの様子が映画では鮮明に描かれていて、そこが観たお客さん達の心を鷲掴んでいるところでもあるみたいで、私は原作を読んで恋愛模様中心に見てしまっていたけど、確かにそこもこの作品の見所だったんだと分かりました。
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この映画化の良いところは、恋愛のキュンよりも上記のような親にかなり振り回される子供たち…とその子供たちの葛藤と、恋愛が、良い意味で真面目に真摯に丁寧に作られているところで…。その結果常時切ない空気に包まれた綺麗な作品に仕上がっていたような気がします。
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ここからは私の好みや面白みの話になります。
漫画の実写化はとても難しく、「見た目の似てる似てないを大事にするか?」「作品の雰囲気を似せた感じにするか?」「とりあえず全巻を2時間にまとめることに注力するか?」「原作と全く違う感じにするか?」などどこに力を入れるかでどんな作品になるかに影響してきますが、この映画は私的に、原作の「きらきらした純粋な青春」「親・大人達との分かり合えない葛藤」を特に抽出して作ってるなぁと思いました。あと、原作は「由奈・朱里」という割と正反対な性格の女子ダブル主人公という少女漫画の中では割と新鮮な設定がウリで、2人の目線からそれぞれの恋や家族との確執、人間関係を描いてて面白いけど、映画は「朱里・理央」が中心になってて(まぁ敢えてそう作ったんだと思うけど。浜辺美波・北村匠海のキャスティングだし)、そこが割とこの作品を良くも悪くも普通寄りにしてしまってる感はありました。血が繋がってない姉弟の恋愛もよくあるしね…。まぁそれはそれで仕方ないし、その2人は実際いつも通り透明感と演技力がある2人だから相変わらず良いなぁと思えて良かったんだけど。由奈演じる福本莉子も、和臣演じる赤楚衛二も、見た目や雰囲気はキャラクターに近くて良かったし、この原作の2人のキャラクターも大好きなのでこの人達ももっとグイグイ出てたらなぁとは思った。(それをしてしまうと作品の統一感的なものが無くなって原作の全部のせみたいなごちゃごちゃが出ちゃうから仕方ないんだけどさっ)
由奈と和臣は朱里理央に比べて主役性は若干薄いのかもしれないんだけど、読者投票したらキャラ濃い人達を割と抜いちゃうようなキャラクター性あって良いんだけどな…。浜辺北村のキャスティングされたらまぁそっち寄りにならざるを得ないよなぁ。別の監督が別途撮るなら、由奈和臣メインのも見てみたいなとは思った。あくまで私の好みの範囲の話ですが。
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キャラクターの使い方、メインのもってき方以外に思ったのは、原作にあるコメディ的な、人間らしい部分や滑稽な部分が削ぎ落とされてたとこ。ちゃんとターゲット層を決めてそこに向けて忠実に作ってるのは良いことなんだけど、あのキャラクター達はもっと人間臭くておっちょこちょいで青春の黒歴史な部分や若い時ならではのやっちまったエピソードとか言動とか沢山あるから、そこも含めてくれてたら真剣なシーンや想いもよりグッと強くなったのになぁといつになく何かの専門家かよみたいな意見をもってしまった笑。あと、そこまではいかなくていいかもだけど「センセイ君主」みたいな映画のテイストをちょっと入れて作ってたら何か凄いモンスター映画になってたんじゃないかと思った。特に若手の女優には珍しいコメディエンヌ演技が上手い浜辺が出てるから余計になんか勿体ないなと感じた。でも浜辺美波のコメディエンヌ演技を全員に要求してしまったら役者毎に差が出来すぎてそれもそれで全体的にだだ滑りしそうだからしゃあないのだが…。(原作であった、理央が何とも思ってなかったはずの由奈への想いが爆走し出すきっかけとなる、理央の夢のシーンとか…あれ上手く映像化出来たら超やばい良いと思うんだけど笑)。もしドラマ化とかして、ちょっと趣向を変えた作品にするとしたらそっち路線に作ったら良さそうだなー。
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原作ファンでこの実写を観た人と、もっともっと話したいなと、思いました…◎
案外すんなり
予告を見た感じよくある形で浜辺さんと北村さんがくっついて終わるのかなと思ってました。
北村さんと浜辺さんがくっつかないと面白くない!
なんでだ!とかは全く思わないし、むしろ今まで見たことある恋愛映画と違って面白かったです。
だけどその割には北村さんと浜辺さんの関係が強すぎるなと思ってしまいました。北村さんは浜辺さんのことが結構好きそうで(逆も然り)分かっていてもキスもしてしまうくらいでした。なのでやっぱりここが一回別れてまたくっつくんだなと見ながら思ってました。
浜辺さんのことを諦めるシーンもなんかさらっとしてて
そんな簡単に諦めるんだって感じで想いの強さとあってないように感じてしまいました。
福本さん可愛い。
泣けなかった。
君膵から浜辺美波と北村匠海のタッグが好きになり
またこのダブル主演の作品ということと
タイトルが哲学的で気に入り
どんな作品だろうと楽しみに見に行きました。
家庭の事情や不器用さが絡み合い俯瞰して観ている身としては
上手くことが運ばなくてむず痒い。
きっとこの映画のエンド後もいろいろあるんだろうなという感じ。
コミックス原作のようで
端折られていると思うので原作がとても気になりました。
月川監督の作品の中の2人は
天真爛漫な浜辺美波に
北村匠海が振り回されるという構図がなんとも
たまらないのですが
この作品では浜辺美波は
天真爛漫さをもっているが
事情と不器用さに向き合っていく様と、
北村匠海が今作は自分をしっかりと持っていて
そのしっかりと立った上で人に言葉をかけ変えていく様が
作品・監督は違えど演じてきたキャラクターの
成長のように感じて(あくまでその作品のキャラクターなのですが)面白かった。
2人の演技は良いのですが由奈役の福本莉子さんの
演技もとてもよかった。
控えめな性格が段々と社交的に明るくなっていく様が
とても良く演じられていると思った。
セリフの言葉選びや表現・言い回しや
その演技に鳥肌が立ちました。
ただ感動はしませんでした。
三木監督の「ソラニン」はとても感動し
泣いた覚えがあるのですが、
この作品は泣けるような感動は誘ってくれませんでした。
演出がイマイチだったのかな。
静かに心に響く映画でとてもよかったです 映像も美しかった 映画に過...
王道の恋愛漫画で何が悪い!!
おもしろかった
まあ可愛かった。
浜辺美波は可愛いな。
ストーリーも、なんも、知らんかったし中盤であらそっちという感じになりました。
そう難しいこともないので楽しく見れます。
可愛かった。
ハッピーエンド!?
今年(8月中旬まで)見に行った中では文句なく高評価
ちょっと遅くなりましたが感想投稿。
どなたかも書いていたかと思いますが、この映画に限っては「映画案内」(映画のだいたいのあらすじを解説するページ)も見ないほうがいいんじゃないかと思います。
結局、多かれ少なかれネタバレになっちゃいますし(この映画の場合、そのネタバレの量がやはり他に比べて多い)。
もう高校を卒業して理系大学・大学院も卒業して10年以上たつ私ですが、高校生特有の甘酸っぱい恋愛感情や、(実話ではないので、漫画をベースにした)「意外になさそうな設定」をテーマにして恋愛を描くのは、この年になってももう15年もたつ私ですが、いい意味で高校時代を思い出して(共学でした)良かったです。
悪人も誰も出ないし、アクションシーンもないし、ややもすると「単調な映画」という評価も出せはしますが、そういう評価軸で見る映画ではないですしね。
9月にアニメ版も出るとのことですが、アニメ版も見て比較してみるのも良いのではと思いました(アニメ版も見に行く予定)。
上述通り原作アリなのですが、amazonのkindle版で「大人買い」をしようとしたら、全部集めようとすると10,000円くらいかかるようで断念しました(涙)。
減点要素は下記の0.1ですが、ごくわずかな減点要素にとどまるので、4.9を繰り上げて5.0(満点)にしました。
0.1点分 … エンディングクレジットが流れた後、日本映画だとよく「後日談」が語られることが多いと思うのですが、この映画はそうではなく、9月公表予定のアニメ版の宣伝が「唐突に」始まるので、涙して(?)見ていた映画の雰囲気が「少し」台無しかなぁ、とは思いました(致命的とは言えないし、商業的な都合もあるのでやむなし)。
多くの方は高校(高専など実質同等なものを含む)で経験した甘酸っぱい恋愛を多かれ少なかれ経験されているのではないかと思いますが、その「甘酸っぱい恋愛」を(年齢の差こそあれ)思い出して「高校生ならではの恋愛」を描くのはとてもよかったです。
上述の通り、ギャグ要素やアクションシーンなどなく、「ストーリー一本勝負」という映画ですが、これは5.0、低くても4.5は与えられると思います。
迷ったらぜひおすすめ。放映終了にならない間にぜひどうぞ。
アオハルかよ!!
見事に騙されました
将来自分の子供に観せたいと思った映画
みんなイイ!!!
観に行く前は、
これは絶対に胸キュンあまずっぱ高校生の
青春ラブストーリーなんだろうな~と、
あまりストーリーに期待はしておらず
でも大好きな浜辺美波ちゃんと北村匠海くんを
あの大画面で拝みたい!!と思い
観に行きました。
良い意味で期待を裏切られ、
私は3回くらい涙流してましたね、、
誰かが告白して切なくなるシーンよりも
朱里と由奈の性格真逆コンビの友情に涙してました。年取って泣くツボがおかしくなったかな?
そしてこれは4人が主演なのでは?!??!と
思うくらいに福本莉子ちゃん、赤楚衛二くんが
サイコーでした。
2人に感情移入してしまう場面も多く、
とっても良かったです。
むしろエンディングが流れたときは
赤楚衛二くんが主役だったのでは!と思うほどてしたね。
原作を読んでいないせいか
ちょっとついていけなかったのは、
朱里は理央のこと好きだったの?
和臣はいつから朱里のこと好きだったの?
この謎を解くべくもう一度映画館へ足を運びたいと思います。
とっても良い作品でした!
あなたの安全基地になりたいの…。
・素敵なストーリーでトキメキました。
青春っていいなぁって、若返ります。
・浜辺さん、ホントに魅力的で素敵です。
・主役4名をどういう人なのか、分かりやすいエピソードがあって、感情移入出来て良かったです。
アオハルだね〜❗️
4人全員を応援したくなる!
同級生がある日突然家族になる、という漫画やアニメのあるあるシチュエーション。しかし、現実にはそうそうないです。自分の周りを眺めても、そんな家族はたった一組しか思い当たりません。ましてやイケメンと美少女の組み合わせで、以前から恋心を抱いてたなんて、そりゃもう天文学的な奇跡です。そして、幾多の障害を乗り越えて、最後は結ばれるハッピーエンド、ベタだけど本作もそんな感じかなと予想してました。まあそれでも、浜辺美波さんと北村匠海くんのキミスイカップルの恋の成就を見届け、自分にはなかった甘酸っぱい恋愛を疑似体験させてもらおうかと、映画館に足を運びました。
しかし!そんなチンケな予想を軽く超える、深みのある仕上がりで、何度も目が潤みました。正直、ベタなイチャイチャラブストーリーと舐めてて、本当にすみませんでした。まさか、高校生からこんなに深い教えをもらうとは、思ってもみませんでした。ラブストーリーの形を借りて語られるのは、生き方そのものでした。それも、中心人物となる朱里、理央、由奈、和臣の四人が、それぞれに自分や家族や友達と向き合い、互いの思いと言葉をしっかり受け止め、人として一回り大きく成長していく様が描かれ、心が温かくなりました。
「やらないことの言い訳探し」「大事なことは後でしか言えない」「傷つきたくなくて本心を隠す」 はい、それ全部自分のことです。4人の高校生の素直で正直で真っ直ぐな生き方が、あまりにもまぶしすぎました。いい歳して、いまさら生き方を変えることなんてできませんが、それでも、少しぐらい挑戦してみようかなと思わせてくれる、素敵な作品でした。
主演の浜辺美波さん、北村匠海くんは、本作でも抜群の演技で魅せてくれますが、福本莉子さんも展開と共に輝きを増す演技がすばらしかったです。赤楚衛二くんも、仮面ライダー万丈とは真逆のイメージで初めは気づきませんでしたが、清々しいほどの好青年ぶりがよかったです。とにかく、この4人がみんないい子なので、全員を応援したくなります。だからこそ、後味のよい、温かいラストシーンからヒゲダンへの流れが最高でした。…それなのに、最後の最後にアニメ版の宣伝とか、ありえないです。鑑賞後の余韻が台無しでした。
ダサいが青春映画ってこういうのでもいい
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