劇場公開日 2019年7月27日

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パラダイス・ネクストのレビュー・感想・評価

全34件中、1~20件目を表示

4.0音楽畑出身、アジア名匠とのコラボを経た監督ならではの感性

2019年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

論理的ではないかもしれないし、あいまいでわかりにくいかもしれない。半野喜弘監督はもともとミュージシャンとして世に出て、アジアの名匠と呼ばれる著名監督らの作品で映画音楽を手がけるようになり、2016年の「雨にゆれる女」で映画監督デビューを果たした才人。前作でも、青木崇高と大野いとが演じる男女が過去の罪と宿命の愛でつながりぶつかる暗いストーリーを、やはり独特の感性で紡いでみせた。 今作では、豊川悦司が強面の寡黙なヤクザ者、いっぽう妻夫木聡は馴れ馴れしさと饒舌さで対照的なキャラクターとして、過去に殺された女性をめぐって因縁のある裏社会の男2人を演じてみせた。台湾ロケの映像が雰囲気を盛り上げ、台北の都会から東海岸の古い町・花蓮への逃避行が、「楽園=安息の地」へのかなわぬ想いに共鳴する。良くも悪くも邦画のロジックに収まらない、アジア的感覚のエッセンスを吸収した半野監督の野心作と言えるだろう。

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高森 郁哉

3.5どんより感だけが漂う

2024年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

2019年の作品 特徴的などんより感が漂う 出来事の因果関係を明確にしないことがこの作品を難しくする。 おそらく描きたかったのは、島と牧野がシンルーの死をどう考えるのかということを、巻き添えとなって死んだシンルーそっくりのシャウエンの死を通して表現したかったのだと思う。 しかし、それにしては物語の筋がわからないので共感しにくく、特に島の考えがまったくわからないままで、牧野も車の中で泣き喚くが、ヤクザに言われて薬を用意しただけということがどれだけ牧野を苦しめているのかわからない。 「誤りと後悔」がこの作品のテーマだろうか? 楽園という言葉が登場するが、この作品から想像し得ない。 物語は、 一人の女性シンルーが麻薬中毒死したことがすべての発端のようだ。 ただし、シンルーと島の関係ははっきりしないがその死因と復讐を兼ねて事件を追うのがシルバーのスーツを着た片目の男。表向きの顔は不明だが工作員と殺し屋を兼ねた人物だと想像する。 この片目の男と島は顔見知りだと思われるが、島は日本のヤクザがシンルーに麻薬を投与するなどとは思ってもいなかったのでパーティ会場から早々に消えた。 結果的に島は深い失望感を抱いてしまうのだろう。 島は現場にいなかったことで因果関係などわからない。 片目の男にとってシンルーは娘同様の存在だった。彼は二人の男と仲良くしているシャウエンを殺すことで同じ思いをさせたかったのだと思われる。 島は元々日本のヤクザで、頭の加藤の手下だったが、日本の警察から逃げるために台湾ヤクザを紹介された。台湾で仲良くなったのが片目の男とシンルーだったと思われる。 島にとってこの事件は八方塞となってしまったのだろう。 また、 女と一緒にドライブする二人の男を片目の男はどう捉えたのだろう? 早々に二人を殺さなかったのは、おそらく島をそれなりに信用していたからだろう。 食肉の中から島は現金と拳銃を手に入れた。 それは台湾ヤクザから受け取ったのだろう。目的は牧野殺害 しかし島は動こうとしない。 ここがこの作品最大の謎だ。 なぜ島は牧野を始末しなかったのだろう? その要因の一つは、バーで出会ったシンルーそっくりのシャウエンに動揺したのではないだろうか? 自分がしようとすることに間違いがあるというインスピレーションを受取ったのだろうか? しかもねぐら場所におかしな親子が住み着き、通訳として牧野が連れてきたのがシャウエンだった。そうして徐々に彼女と接点を作ってゆく。 この過程で加藤が射殺され、台湾ヤクザも殺害された。島は牧野を始末する任務を引きずりながらその遂行の意味をなくしただろう。 同時に島はシンルーを守れなかった自分への罪悪感を背負うようになったのだろうか? 島は片目の男の幻想を見る。 彼の言葉が聞こえてくる。 それを振り払うように車を出ると、幻想に向かって拳銃を発射する。 拳銃は、牧野を始末するためのものから片目の男と対峙するためのものになる。 結局片目の男は島との対峙を選択しなかった。 さて、 片目の男 彼は非情だ。 娘そっくりの女性を殺すことができる。 それは島に対する復讐と絶交を意味するのだろう。 ではなぜ牧野を殺さなかったのだろう? 日本のヤクザが牧野を狙った理由は出来事の目撃者だったからだ。 片目の男はすでに事件の情報すべてを手に入れてしまったのだろう。 牧野は目的ではなくなった。 片目の男は島を良く知っている。彼の弱みを知っている。 片目の男が島に求めたのは、娘への哀悼だろう。 しかし、すべては私の勝手な妄想でしかない。 まったくレビューに自信がない。 さらに、 島が船にシャウエンを乗せ沖へと出る際、目をつぶって拳銃を発射したのはなぜだろう? 彼に拳銃を向け発射した事実 島に託された使命の遂行 片目の男の気持ちとの重なり しかし、 楽園には結びつかない。 難しすぎる。

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R41

1.030分に縮めてしまえばよかったのに

2023年6月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

基本は長回しで、ちゃんと台本も決まっていない感じに見える。台湾との合同制作ということなので、「日本の映画産業を勉強して、人脈も作りたい」という色気があってお金を出した台湾の人がいたのでしょう。 出演人数も少なく、派手なアクションも無いので、これと言って入念な準備が必要なシーンが見当たらないのです。ただ、撮影許可と天気が合えば、ロケハンも兼ねて「どこででもカメラ回せるね」みたいなノリでまとめ上げた印象が強く、おそらくスタッフの宿泊費とギャラ以外はほとんどお金も掛かってないと思います。それが出来栄えに結びつくかというと微妙な話ですが、破滅的な生き方の殺し屋が追い詰められていくストーリーにしてはずいぶん幻想的で美意識にこだわったなと思いました。 砂浜で車を燃やしたり、なんだか環境に良くなさそうなことを平気でやってのけるのも無神経な日本人の悪評を拡げそうで嫌な気になりました。 これで主演が妻夫木聡じゃなかったらとてもじゃないけど見ていられなかったと思います。そして30分ぐらいにギュッと縮めてしまえば良かったのにとも思いました。

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うそつきカモメ

1.0MVの域を出ない!!

2021年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

言葉の壁がありますが、妻夫木君はニコニコして食事をしたり日本語を喋っているだけで、企画そのものを疑問に感じました。トヨエツの渋い表情も印象に残りますが、内容自体はとても薄くMVの域を出ず、中盤に英語のバラードが流れて来て苦笑するしかありませんでした。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

4.5美しい映像、ぬくもりのサスペンス

2021年3月28日
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こんな映画があったこと自体全く知らなくて、U-NEXTの配信で鑑賞しましたが、映画館で観られなかったことを大後悔。。。 とにかくアートとして私好みの美しい映像!色彩、光、画角、カット割り。台湾の美しい景色が、アンダーグラウンドなサスペンスストーリーとキャラクターたちの闇を、引き立てるのではなく、包み込んでしまうような美しさ。それはダークさが美しさで中和されているとも異なり、なぜか緊張を忘れさせることなく、ぬくもりを感じさせました。 そして口幅ったいこと承知ですけれど、豊川悦司の目の演技と、妻夫木聡の肌から滲み出す演技は、圧巻でした。好みはあれど、御二方ともイケメン俳優だと思うんですが、そのイケメンさを一度ゼロにして、「雰囲気イケメン」を再構築しています。 また、台詞は少なく、中国語がわからない設定のキャラクターもいるのに、相互コミニュケーションの行間<だけ>がそこに存在しているような掛け合い。この俳優陣だから作れる空気感だと思いました。 とても静的な展開で、ともすれば眠くなってしまいそうな雰囲気もありますが、次のカットが楽しみで楽しみで、眼を見開いて観てしまいました、、、 さらに音楽も美しくて、わたしって映画を観ながら音楽が刺さるといつも坂本龍一なんだよな、と思ったら、この映画も坂本龍一だった。。。 私にとっては、どの酷評レビューも「そこが良いんじゃん!」という内容ばかりでした。 とにかく舞台の台湾の魅力が100%、画として表れている作品だと感じます。私が一度観光で行った台湾とは違うけれど。台湾いきたいわん!

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美咲

1.5う〜ん???

2020年12月25日
iPhoneアプリから投稿

 私がよっぽど理解力が無いのか、、、解らない、何がなんだか解らない💦  島の過去になにがあったのか、何故牧野は台湾に来たのか、シャオエンが殺される理由、誰が殺したのか、とにかくわからないことだらけ。  島の無口なところも、なんかイラッとしてしまった。返事してよ〜、寡黙過ぎるっ😫  夜、自転車🚲とスクーター🛵で走ってる場面や、水色に塗った車でのドライブシーンは目を惹くけれど、ちょっと浮いてしまっている感じがする。  私には理解できない映画だった😔

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アンディぴっと

2.0台湾ラーメンみたいな映画だなみゃー、エリャー勘違いしとるで!❓‼️

2020年10月6日
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世間知らずの監督と脚本です。 反社会のことや、台湾の実情も、何も知らない、そんな映画です。 映像と音楽は見事です。 二人の主役は、内容がなくても演じられる、名優なのです。 GO to台湾。 自殺偽装の連続殺人に揺れる芸能界の中で、爽快な隙間風です、ドンマイ。

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アサシン5

2.0ウサギ、キリン、カバ、ライオン

2020年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 坂本龍一のピアノや現地の人たちの歌など、音楽だけは心地よい。美しい映像もあるにはあるけど、ほとんど汚いところばかり。豪邸やドライブシーンの美しさはそれに対照的であるため際立ってはいるんですけど、楽園というテーマにしては絶望しか感じられない映像なのが残念でした。  ストーリー性にはこだわってないのだろうけど、シャオエンが可哀そうすぎる。ただ、妻夫木の表情からすると、殺されてもしょうがないことがわかってたんだろうなぁ。結局、意味不明にしてしまったのは、途中でヤクザの加藤が東京で殺されたという設定にしたため。生きてさえいれば、死から逃れる妻夫木と、彼を殺さなければならない豊川の構図がピッタリまとまっているのに・・・これも残念。

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kossy

2.5笑顔

2020年7月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑わないのか、笑えないのか。 ラストの微笑みは誰のための笑顔なのか。

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上みちる

3.0妻夫木と豊悦のプロモ

2020年7月6日
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まろ

2.0台湾ロードムービー

2020年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

台北でひっそりと暮らす日本人の男(豊川悦司)の前に、軽薄そうだが、その男のことをよく知っている日本人の男(妻夫木聡)が現れる。 ひっそり男は軽薄男がウザいのだが、軽薄男が命を狙われていると知って・・・。 冗長感があり、あまり集中出来なかった。

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いやよセブン

2.5ありがち。

2020年4月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

なヤクザ映画という感じ。どこかで見たことあるような設定、話。どうしてもリアルに思えなくて感情移入できず。トヨエツと妻夫木は好きです。

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いつこ

1.5「俺はあんたの救世主なんだよ」

2019年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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いぱねま

4.0ダンディーな豊川悦司❗

2019年9月23日
スマートフォンから投稿

星🌟🌟🌟🌟最近時代劇の家老役がハマり役になっている豊川悦司ですがやっぱりダンディーな役が良く似合います❗脳天気な役が似合いの妻夫木聡とのコンビでなんとか観れる作品になってます❗単館系ぽいっ内容なので好き嫌いがあると思いますが私は好きな作品です❗ラスト妻夫木聡はどうなるのだろう…気になります❗

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ミリン一番搾り

3.0Paradise Next

2019年9月11日
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鑑賞方法:映画館
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重金属製の男

3.5島さん、楽園ってほんとにあると思う?

2019年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原題「亡命之途」。逃げ延びることができた土地を楽園というのなら、それはどこまで行けばたどり着けるのだろうか。二人は、そんな場所なんてないってわかっているのだろうな。迫りくる死を意識的に避けながらも牧野は、悲しげでありながらいつも笑顔だ。そのせいか、フィルム・ノアールでありながらも絶望感が希薄だ。そのヒリヒリ感のなさを物足りなく感じる人もいるだろう。だけどそれは、牧野が逃げ切れるとは思っていないからしょうがない。狙われている自分の命を、ろうそくの灯が小さく細く消えていくように受け止めているように見える。それは、諦観ゆえか、もしくは南国ゆえか。

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栗太郎

3.0半野監督はネオ・ノワール風にしたかったのだろうか?画は少し良かったが、しかし、脚本はプロに任せた方が良い。

2019年9月1日
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鑑賞方法:映画館

 ニッキー・シエという美しい台湾の女優さん及び、妻夫木聡、豊川悦司の存在が、何とか映画として作品を成立させていた感が強い。  監督は映画音楽畑の方だそうだが、これからも映画監督をやられるならば、脚本はプロに任せた方が良い。  妻夫木聡、豊川悦司のお二人はこの作品に出演して、どう思っているのだろう?と思ってしまった作品。

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NOBU

2.0相性が悪かったようです

2019年8月26日
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鑑賞方法:映画館

勢いは感じたのですが、1回見たきりでは何を示したかったのかがわからなかったです。 かといってもう一度見たいかといわれると。。。もういいかな?って感じ。 時々の映像は美しくてどきりとしたのですが、物語は余白が大きいというか。。大きすぎるというか考えようにもわかりませんでした。 相性が悪かったようです。

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ちいまめ

3.0疑問点もあるが、それ以上に人物を丁寧に描くことに徹した感。

2019年8月22日
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鑑賞方法:映画館
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キッスィ

1.5うーん2

2019年8月11日
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鑑賞方法:映画館

112本目。 帰ろうと思ったけど、ピータールーで消化不良だったから観賞。 この監督作品、結構観てるなと後で分かったんど、うーん。 サスペンスなのかが良く分からないし、観てて何の感情すら湧かず、目の前のスクリーンを眺めてて、気付くと終わった。 そんな感じ。

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ひで