パラダイス・ネクストのレビュー・感想・評価
全34件中、1~20件目を表示
音楽畑出身、アジア名匠とのコラボを経た監督ならではの感性
論理的ではないかもしれないし、あいまいでわかりにくいかもしれない。半野喜弘監督はもともとミュージシャンとして世に出て、アジアの名匠と呼ばれる著名監督らの作品で映画音楽を手がけるようになり、2016年の「雨にゆれる女」で映画監督デビューを果たした才人。前作でも、青木崇高と大野いとが演じる男女が過去の罪と宿命の愛でつながりぶつかる暗いストーリーを、やはり独特の感性で紡いでみせた。
今作では、豊川悦司が強面の寡黙なヤクザ者、いっぽう妻夫木聡は馴れ馴れしさと饒舌さで対照的なキャラクターとして、過去に殺された女性をめぐって因縁のある裏社会の男2人を演じてみせた。台湾ロケの映像が雰囲気を盛り上げ、台北の都会から東海岸の古い町・花蓮への逃避行が、「楽園=安息の地」へのかなわぬ想いに共鳴する。良くも悪くも邦画のロジックに収まらない、アジア的感覚のエッセンスを吸収した半野監督の野心作と言えるだろう。
どんより感だけが漂う
2019年の作品 特徴的などんより感が漂う
出来事の因果関係を明確にしないことがこの作品を難しくする。
おそらく描きたかったのは、島と牧野がシンルーの死をどう考えるのかということを、巻き添えとなって死んだシンルーそっくりのシャウエンの死を通して表現したかったのだと思う。
しかし、それにしては物語の筋がわからないので共感しにくく、特に島の考えがまったくわからないままで、牧野も車の中で泣き喚くが、ヤクザに言われて薬を用意しただけということがどれだけ牧野を苦しめているのかわからない。
「誤りと後悔」がこの作品のテーマだろうか?
楽園という言葉が登場するが、この作品から想像し得ない。
物語は、
一人の女性シンルーが麻薬中毒死したことがすべての発端のようだ。
ただし、シンルーと島の関係ははっきりしないがその死因と復讐を兼ねて事件を追うのがシルバーのスーツを着た片目の男。表向きの顔は不明だが工作員と殺し屋を兼ねた人物だと想像する。
この片目の男と島は顔見知りだと思われるが、島は日本のヤクザがシンルーに麻薬を投与するなどとは思ってもいなかったのでパーティ会場から早々に消えた。
結果的に島は深い失望感を抱いてしまうのだろう。
島は現場にいなかったことで因果関係などわからない。
片目の男にとってシンルーは娘同様の存在だった。彼は二人の男と仲良くしているシャウエンを殺すことで同じ思いをさせたかったのだと思われる。
島は元々日本のヤクザで、頭の加藤の手下だったが、日本の警察から逃げるために台湾ヤクザを紹介された。台湾で仲良くなったのが片目の男とシンルーだったと思われる。
島にとってこの事件は八方塞となってしまったのだろう。
また、
女と一緒にドライブする二人の男を片目の男はどう捉えたのだろう?
早々に二人を殺さなかったのは、おそらく島をそれなりに信用していたからだろう。
食肉の中から島は現金と拳銃を手に入れた。
それは台湾ヤクザから受け取ったのだろう。目的は牧野殺害
しかし島は動こうとしない。
ここがこの作品最大の謎だ。
なぜ島は牧野を始末しなかったのだろう?
その要因の一つは、バーで出会ったシンルーそっくりのシャウエンに動揺したのではないだろうか?
自分がしようとすることに間違いがあるというインスピレーションを受取ったのだろうか?
しかもねぐら場所におかしな親子が住み着き、通訳として牧野が連れてきたのがシャウエンだった。そうして徐々に彼女と接点を作ってゆく。
この過程で加藤が射殺され、台湾ヤクザも殺害された。島は牧野を始末する任務を引きずりながらその遂行の意味をなくしただろう。
同時に島はシンルーを守れなかった自分への罪悪感を背負うようになったのだろうか?
島は片目の男の幻想を見る。
彼の言葉が聞こえてくる。
それを振り払うように車を出ると、幻想に向かって拳銃を発射する。
拳銃は、牧野を始末するためのものから片目の男と対峙するためのものになる。
結局片目の男は島との対峙を選択しなかった。
さて、
片目の男
彼は非情だ。
娘そっくりの女性を殺すことができる。
それは島に対する復讐と絶交を意味するのだろう。
ではなぜ牧野を殺さなかったのだろう?
日本のヤクザが牧野を狙った理由は出来事の目撃者だったからだ。
片目の男はすでに事件の情報すべてを手に入れてしまったのだろう。
牧野は目的ではなくなった。
片目の男は島を良く知っている。彼の弱みを知っている。
片目の男が島に求めたのは、娘への哀悼だろう。
しかし、すべては私の勝手な妄想でしかない。
まったくレビューに自信がない。
さらに、
島が船にシャウエンを乗せ沖へと出る際、目をつぶって拳銃を発射したのはなぜだろう?
彼に拳銃を向け発射した事実
島に託された使命の遂行
片目の男の気持ちとの重なり
しかし、
楽園には結びつかない。
難しすぎる。
30分に縮めてしまえばよかったのに
基本は長回しで、ちゃんと台本も決まっていない感じに見える。台湾との合同制作ということなので、「日本の映画産業を勉強して、人脈も作りたい」という色気があってお金を出した台湾の人がいたのでしょう。
出演人数も少なく、派手なアクションも無いので、これと言って入念な準備が必要なシーンが見当たらないのです。ただ、撮影許可と天気が合えば、ロケハンも兼ねて「どこででもカメラ回せるね」みたいなノリでまとめ上げた印象が強く、おそらくスタッフの宿泊費とギャラ以外はほとんどお金も掛かってないと思います。それが出来栄えに結びつくかというと微妙な話ですが、破滅的な生き方の殺し屋が追い詰められていくストーリーにしてはずいぶん幻想的で美意識にこだわったなと思いました。
砂浜で車を燃やしたり、なんだか環境に良くなさそうなことを平気でやってのけるのも無神経な日本人の悪評を拡げそうで嫌な気になりました。
これで主演が妻夫木聡じゃなかったらとてもじゃないけど見ていられなかったと思います。そして30分ぐらいにギュッと縮めてしまえば良かったのにとも思いました。
MVの域を出ない!!
言葉の壁がありますが、妻夫木君はニコニコして食事をしたり日本語を喋っているだけで、企画そのものを疑問に感じました。トヨエツの渋い表情も印象に残りますが、内容自体はとても薄くMVの域を出ず、中盤に英語のバラードが流れて来て苦笑するしかありませんでした。
美しい映像、ぬくもりのサスペンス
こんな映画があったこと自体全く知らなくて、U-NEXTの配信で鑑賞しましたが、映画館で観られなかったことを大後悔。。。
とにかくアートとして私好みの美しい映像!色彩、光、画角、カット割り。台湾の美しい景色が、アンダーグラウンドなサスペンスストーリーとキャラクターたちの闇を、引き立てるのではなく、包み込んでしまうような美しさ。それはダークさが美しさで中和されているとも異なり、なぜか緊張を忘れさせることなく、ぬくもりを感じさせました。
そして口幅ったいこと承知ですけれど、豊川悦司の目の演技と、妻夫木聡の肌から滲み出す演技は、圧巻でした。好みはあれど、御二方ともイケメン俳優だと思うんですが、そのイケメンさを一度ゼロにして、「雰囲気イケメン」を再構築しています。
また、台詞は少なく、中国語がわからない設定のキャラクターもいるのに、相互コミニュケーションの行間<だけ>がそこに存在しているような掛け合い。この俳優陣だから作れる空気感だと思いました。
とても静的な展開で、ともすれば眠くなってしまいそうな雰囲気もありますが、次のカットが楽しみで楽しみで、眼を見開いて観てしまいました、、、
さらに音楽も美しくて、わたしって映画を観ながら音楽が刺さるといつも坂本龍一なんだよな、と思ったら、この映画も坂本龍一だった。。。
私にとっては、どの酷評レビューも「そこが良いんじゃん!」という内容ばかりでした。
とにかく舞台の台湾の魅力が100%、画として表れている作品だと感じます。私が一度観光で行った台湾とは違うけれど。台湾いきたいわん!
う〜ん???
私がよっぽど理解力が無いのか、、、解らない、何がなんだか解らない💦
島の過去になにがあったのか、何故牧野は台湾に来たのか、シャオエンが殺される理由、誰が殺したのか、とにかくわからないことだらけ。
島の無口なところも、なんかイラッとしてしまった。返事してよ〜、寡黙過ぎるっ😫
夜、自転車🚲とスクーター🛵で走ってる場面や、水色に塗った車でのドライブシーンは目を惹くけれど、ちょっと浮いてしまっている感じがする。
私には理解できない映画だった😔
台湾ラーメンみたいな映画だなみゃー、エリャー勘違いしとるで!❓‼️
世間知らずの監督と脚本です。
反社会のことや、台湾の実情も、何も知らない、そんな映画です。
映像と音楽は見事です。
二人の主役は、内容がなくても演じられる、名優なのです。
GO to台湾。
自殺偽装の連続殺人に揺れる芸能界の中で、爽快な隙間風です、ドンマイ。
ウサギ、キリン、カバ、ライオン
坂本龍一のピアノや現地の人たちの歌など、音楽だけは心地よい。美しい映像もあるにはあるけど、ほとんど汚いところばかり。豪邸やドライブシーンの美しさはそれに対照的であるため際立ってはいるんですけど、楽園というテーマにしては絶望しか感じられない映像なのが残念でした。
ストーリー性にはこだわってないのだろうけど、シャオエンが可哀そうすぎる。ただ、妻夫木の表情からすると、殺されてもしょうがないことがわかってたんだろうなぁ。結局、意味不明にしてしまったのは、途中でヤクザの加藤が東京で殺されたという設定にしたため。生きてさえいれば、死から逃れる妻夫木と、彼を殺さなければならない豊川の構図がピッタリまとまっているのに・・・これも残念。
妻夫木と豊悦のプロモ
最初の食べるシーン。 長いなぁ~ そっか、この映画はそういう映画なんだな、と思えば、それに乗っちゃおう、という感じ。
自転車のはしゃぎっぷりとか、彼女をつつく感じとか、妻夫木君らしさ、彼の魅力を、最後まで、追及したかったんだろうな、と。
豊悦の、シミだらけの顔に似合わない、長くて白い爪、とか。
長回しのドライブの絵とか。
そうそう、私の大好きな「冒険者たち」を思い出さずにはいられませんでしたよ。
だったらなぁ、もうちょっと、彼女の魅力的なショットを研究してもらいたかった。
そこは、あまり凝ってないんだな。。
中国語教えるところも、回収がなかったから、ただのあるあるか、と残念。
どうせなら、もっともっと、キュンキュンさせてほしかったよ~~~
100分位だし、ちょっと映画観てみよう、と、オンデマンドで観たけど、
まぁ、そんなに、観て損をした、ってほどのこともなく、長めのイメージビデオ的な作品でした。
「俺はあんたの救世主なんだよ」
『物語の整合性だけ見ていけば、リアルなドラマとしては破綻している部分もあるが、半野監督によればそれは意図的狙いとか、この作品では物語主導ではなく、映像と音楽によってその瞬間に伝えられる心情、空気感を大事にしたいという。特に台北からシャオエンが暮らす花蓮に舞台を移してからの夕暮れから夜の描写は見事で』云々…
上記はある雑誌での監督のコメント抜粋である。確かにストーリーの状況説明は極端にそぎ落とされている。とにかくトヨエツが演じている役の余りにも寡黙振りが尋常ではない。高倉健よりも台詞がないんじゃないかと思ってしまう程だ。なので一体彼がどんな立場なのかは最後迄不明である。断片的には、どうも実力者の娘とおぼしき女と付合っているのか結婚しているのか(後で調べてみたらボディガードしているとのこと)、その女が殺されてしまい、守れなかった罰として暗殺されることを怖れたので、同僚のヤクザに紹介され台湾へと逃げたという設定で正しいのだろうか?実はその紹介したヤクザが、その女を薬物で無抵抗にして犯そうしたら効きすぎて中毒死してしまったという顛末で、トヨエツはそのことは知らなかった?。一方ブッキーはその娘にクスリを隠して酒に仕込んで提供した。同じく、ヤクザに消されることを怖れて同じように台湾に逃げた。そんな立場の男同士が、ひょんなことから死んだ女に面影が似ている女と知り合い、三人での奇妙な生活が始まる。しかしその実力者の刺客?が追い詰めていくという筋書きである。どんどん周りの関係者が殺され、そして一緒に生活していた女をも毒牙に掛けたのだが、あっさりとトヨエツがその刺客を殺す。ラストは死んだ女と一緒にボートで海へ繰り出したブッキーに、目をつぶってトヨエツは拳銃の引き金を引き、当然ながら命中する訳もなく、物語は終わるのである。刺客というのがハッキリしないのだが、何度もシーンに思わせ振りにヒットマンが、現実とも想像、夢の中に現れ、トヨエツを精神的に追い詰める描写はサスペンスフルである。一つ一つのカットやシーンはアート性が高く、情緒を揺さぶられるのだが繋ぎ合さると何故だかフワフワしてしまう味気のないものに落ちてしまう。音楽も、最初と最後のラテン音楽は絶妙で、台湾の影みたいなものを的確に表現している。まるで外郭は素晴らしいのに、肝心の話自体がぶつ切りになっているような印象なのである。ラスト前のブッキーの告白のシーン等、今までの集大成のような彼の演技力の深さに凄みを感じ、久しぶりのトヨエツのガチガチの硬派の演技は、充分スクリーンからオーラを感じる。しかし、バディもの特有の心の通い合いみたいなものは伝わらない。にもかかわらず、変に表面上気を遣ってあげている部分のちぐはぐさが奇妙。ヌルヌルした質感、生温い気持ち悪さに受け取ってしまうのである。これを意図的に作っているのならば、何を表現したかったのだろうかと訝しがってしまう。あくまでも女は“触媒”としての機能でしかないのは理解出来る。男二人を結びつける媒介者なのだが、それが不自然さを益々膨らませてしまっているのではないだろうか。どちらか、又は両方と肉体関係を持ってしまうとか、なにかしらの深みがあれば、シフトチェンジするのにそれも盛り込まれず…。台湾の匂い立つような暑苦しさ、豚の生肉の臭みや汚れ、そんなリアルな印象は充分感じられた。そして、行なわれていることの残酷さと、人間関係の希薄さと、結果だけが提示されその原因が覚束ない寄る辺無さ。“楽園”のその先のヒントが掴めなかったのは自分の解釈力の無さであろうか、かなり不思議な作品であったことは確かである。ただ、いわゆる“神の目”と喩えられる俯瞰での立場である観客を、登場人物と同じ目線に落下させた建付けであることは気付いた次第である。唐突感と疑問が満載というのは、現実世界では当たり前なのだからそこに目くじらをたてるのは野暮なのだろうw
ダンディーな豊川悦司❗
星🌟🌟🌟🌟最近時代劇の家老役がハマり役になっている豊川悦司ですがやっぱりダンディーな役が良く似合います❗脳天気な役が似合いの妻夫木聡とのコンビでなんとか観れる作品になってます❗単館系ぽいっ内容なので好き嫌いがあると思いますが私は好きな作品です❗ラスト妻夫木聡はどうなるのだろう…気になります❗
Paradise Next
妻夫木聡と豊川悦司のダブル主演作ということで、勝手に期待値を高めて挑んだら、結果として肩透かしをくらってしまった。確かに台湾の風景や、撮影技法そのものに芸術性を感じた箇所はあったものの、全体的に余白の多い作品であった印象である。
半野監督が元々映画音楽畑出身であり、彼が「ストーリーを語るだけの映画は作りたくなかった」と言うように、脚本が完璧に筋立てられているかどうかよりは、音響や映像美に重きを置いた作品なのだと思う。アジアの熱気や湿度をそれらによって演出するのが狙いであったようだが、台湾原住民のボーカル入りの曲は私には安直なように思え、窮屈ささえ感じてしまった。台湾で撮影することを重要視するわりにはキューバの音楽を使っていたりと、私の美的感覚にはハマらなかった。
キャストに多くを語らせない手法は、観客に想像力を働かせる手段として有効であるし、提示された情報を繋いでいけば映画の持たせるテーマに焦点を当てながら観ることができるが、今作は削ぎ落としすぎな印象があった。あれほど島と牧野の過去を意味ありげにしておきながら、最後まで明らかにしないのは、完璧な筋立てを期待して観に来た人にとっては肩透かしをくらうのではないか。
しかしながら「楽園はあるのか?」「生きるとは何か?」という問いはきちんと提示されていたように思う。死後の世界にあるとされる楽園のように観念的な楽園の存在を問うているのではなく、現世においてその存在を感じられる楽園はあるのか?ということだ。過去の罪から逃れ、常に死と隣り合わせの島と牧野は、シャオエンと出会うことで楽園の存在を見出すことができたのかもしれない。「だって、わたしたちには今がある。それで充分でしょ?」生きている「今」こそが楽園なのであり、生きていく上での苦しみから逃れる者に、その楽園の存在は見出すことはできない。楽園へ向かっていたはずの車が地の果てで炎上する。島と牧野に残された「逃亡之途」は、現世で自分の罪と向き合う途しかないのではないだろうか。
島さん、楽園ってほんとにあると思う?
原題「亡命之途」。逃げ延びることができた土地を楽園というのなら、それはどこまで行けばたどり着けるのだろうか。二人は、そんな場所なんてないってわかっているのだろうな。迫りくる死を意識的に避けながらも牧野は、悲しげでありながらいつも笑顔だ。そのせいか、フィルム・ノアールでありながらも絶望感が希薄だ。そのヒリヒリ感のなさを物足りなく感じる人もいるだろう。だけどそれは、牧野が逃げ切れるとは思っていないからしょうがない。狙われている自分の命を、ろうそくの灯が小さく細く消えていくように受け止めているように見える。それは、諦観ゆえか、もしくは南国ゆえか。
半野監督はネオ・ノワール風にしたかったのだろうか?画は少し良かったが、しかし、脚本はプロに任せた方が良い。
ニッキー・シエという美しい台湾の女優さん及び、妻夫木聡、豊川悦司の存在が、何とか映画として作品を成立させていた感が強い。
監督は映画音楽畑の方だそうだが、これからも映画監督をやられるならば、脚本はプロに任せた方が良い。
妻夫木聡、豊川悦司のお二人はこの作品に出演して、どう思っているのだろう?と思ってしまった作品。
相性が悪かったようです
勢いは感じたのですが、1回見たきりでは何を示したかったのかがわからなかったです。
かといってもう一度見たいかといわれると。。。もういいかな?って感じ。
時々の映像は美しくてどきりとしたのですが、物語は余白が大きいというか。。大きすぎるというか考えようにもわかりませんでした。
相性が悪かったようです。
疑問点もあるが、それ以上に人物を丁寧に描くことに徹した感。
裏社会で生きる日本人2人が台湾で逃げながらも台湾女子に出会い、そこで女子の優しさや無垢に触れて感情の変化をもたらす。
疑問点
・豪邸に住む女子はなぜ殺される必要があった?似ていたから?
・加藤の付き人がなぜ台湾女子を殺したのか。
・裏社会のそれぞれのポジションが不明確。
パーティで自分のミスで死んでしまった子を引きずりながら、寡黙に闇を抱える島と
そのパーティで居合わせ、その子の死のきっかけを作ってしまったという負い目を抱えながらも軽いタッチで人に接する牧野。
2人ともホントに対立すべきが誰なのか自身もよく分からないまま、お互いに探っていく迷いが全体のトーンを包み込む。
こういう説明を極力省いた抽象的な作品、嫌いではない。
うーん2
112本目。
帰ろうと思ったけど、ピータールーで消化不良だったから観賞。
この監督作品、結構観てるなと後で分かったんど、うーん。
サスペンスなのかが良く分からないし、観てて何の感情すら湧かず、目の前のスクリーンを眺めてて、気付くと終わった。
そんな感じ。
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