パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
全1348件中、981~1000件目を表示
面白いけど「万引き家族」の方が好き
チェ・ジウ主演の「真実」という金持ち一家とそこの地下に住む貧乏家族のテレビドラマを思い出す。韓国ドラマには確かに坂道の住宅街がよく出てくるが、韓国では地下の家というのが結構あるのだろうか(北朝鮮からの攻撃に備えたシェルターという説には納得)。
貧富の差を描いているといってもエンターテインメント性も強く、人気になるのも当然か。金持ちパク家の主人イ・ソンギュンの声が渋くて素敵、あんな声の日本人はそういない。社会性という意味では「万引き家族」の方が上。
パラサイト
面白かったー!
途中からミニョクが突然帰ってきて家族でやってるのがバレてゴタゴタになる展開を予想してたのに、まさか前の家政婦の旦那が地下にいるとは予想してなかった!
富豪層と貧民層の考え方の違いが最後お父さんがパク社長を刺しちゃったんだろうなー
バッドエンドのようなああなるしかなかったような。
オメラスのような構造
―オメラス―
この映画を観て、それを思い浮かべました。
オメラスとは、「オメラスから歩み去る人々」という物語に出てくる街であり、豊かで楽しい、平和なユートピアと呼ばれていた。
しかし、その街の地下には一人の子供が鎖で繋がれた状態で放置されている。
すなわち、その街は縛りつけられた子供が犠牲から成り立っている街。
…しかし、街の人々はそれを知らない、目もくれない。
この映画における富裕層側の登場人物は、そんなオメラスのように下層に暮らす人々(すなわち貧困層)に目もくれずに生きているように感じました。
下層の人々を知ろうともしない。
気づきもしない。
関心も持たない。
故にあの家族には気付かぬうちに「寄生虫(つまりはパラサイト)」が入り込んでしまう…
さて前置きによる考察が長くなりましたが、心から素晴らしいと言える映画を観てきました!
フォードvsフェラーリに続いてアカデミー賞作品になりましたが、これは自信をもって傑作と言えます!
さすが、カンヌ映画祭でパルムドール賞といったところです。
恐らくポン・ジュノ作品としては「殺人の追憶」以来の素晴らしい作品と言えるでしょう。
半地下で暮らす失業中の家族は、家族全員に仕事を与えるために富裕層の家族に"寄生虫"のように付け入って働く話。
ソン・ガンホ演じる父の息子が最初、娘の家庭教師として付け入るのですが、この息子がキレ者!
話が物凄く達者で、どんどん自分の家族を雇わせる力はなかなかのものです。
家庭教師に入った時からそれを感じることが出来て、「こいつはプロの詐欺師になれる」と感じました。
そこからはもう話が二歩、三歩先を読むかのように伏線を敷かれて予想出来ない展開をさせる脚本は本当に素晴らしいです!
また、この映画は貧困層の家族を扱った作品なので一見地味に思われがちですが、「万引き家族」や「ジョーカー」よりも比較的娯楽要素が強いです。
と言うのも、意外とコメディ色が強いです。
自分の家族を雇わせるためにいくつも策を仕掛けたり、半地下での場面も結構笑えます。
また、ハラハラ感も強いです。
良い意味で常に予想の斜めいく展開があるので、そういったハラハラ感も堪能出来ました。
ただ常に予想出来ない展開であったのですが、終盤の展開に関してはある程度予想が出来てしまいました。
宣伝に「ネタバレ注意!」と書かれてたので衝撃的な感じになるのかと思ったら、さほど衝撃的でも無かったです。
なので、正直少し肩透かしを食らいました。
その他にも突っ込みどころはあると言えばあるのですが、完成度は非常に高いです。
撮影もカメラワークがハリウッド映画のように拘りがされていて、半地下の汚くさせてる美術も本当に素晴らしいです。
また、ソン・ガンホも名俳優だけあって今回も冴えない汚ならしい感じの役を見事に熱演していました。
彼はまさに、韓国の役所広司です!
今年早くもベスト級の映画が来ました!
本当に観れて良かったです。
この映画はあまり日本では儲かってないので、観てない方は是非観に行ってほしいです!
貧富格差の表現力、ストーリーの展開力
私はあまり好きなタイプの映画ではなかった。
韓国映画はそもそもあまり好きではないんだけど、知人が韓国ドラマとか映画が面白いって言ってたのと、前回のエクストリームジョブのリベンジと、評価も高かった為、冒険で見てみる事にしました。
結果、すんごい微妙〜〜〜
つまらないって訳じゃないんだけど…
韓国映画ってグロいというか、エグいっていうのをスッカリ忘れてた💦
なんか内容もぶっ飛びだし、ちょっと度が過ぎてるというか…
そんなに上手くいく???ってのもあるし。
なんとも言い難い映画でした。
匂いがする
ビジュアルが好き!
期待が大きかった分観終わった後はあっけない感じもしたけど、うんやっぱり面白かったです。
全体を通してビジュアルが好き!♡
お金持ちのお家、素敵すぎるでしょ。
住みたい住みたい🤎⭐︎
対して半地下の方は…
対比がすごいですね。
ストーリーもはじめから引き込まれてずーっと熱中して見れます。
まさかの事態がどんどん起こって、あれよあれよと。
くすっとくるシーンもあるけど最後の方はハラハラの連続。
終わり方は個人的にもっと期待しちゃってたけど…
一言、おもしろいです!
終わってからポスター見てゾッとするのわかります。
格差社会よ
「ジョーカー」とちょっとテイストが似てる。
貧困層を描いてそれに共感する人に訴えかけるのが世界の潮流なのか?
日本より色々と深刻な社会的な問題が進行している韓国。
初めてちゃんと韓国映画をみました。(韓流ドラマは見てましたが。)
日本人は隣の国の高品質なエンタメを反感抜きでもっと見るべき。
最後は「まあこうなるよね…」という終わり方。
障がい者になった息子があの豪邸を買い上げるなんて夢のまた夢(あるサイトでは8億と見積もられていた)、だとしたらお父さんがあそこにいるのを知りながら、なにもできずに一生暮らしていくなんて、ホラーすぎる。
怖すぎる。
でも脱出したとしても犯罪者&賠償金?がえげつないだろうし。
半地下から半地下への移住が最適解なのかもしれない…と思うと陰鬱。
一つ不思議だったのが、男の子はなんでモールス信号をスルーしたんだろ??
あのシーンはなんの意味があったのかな?
2020/2/11追記。
アカデミー賞作品賞をとった!とラジオのパーソナリティーの男性が話してた。
で、続く言葉が
「日本にも可能性があるってことですよね!」ってコメント……。
は?なにいってんだ。
100年かかっても日本には無理じゃね?って思う。
アシスタントの女性が「そう、ですね……」って引いてたのが印象的。
時間がたってからじわじわ心を侵食してくるある意味トラウマ映画。
格差社会を感じ始めると笑ってみてられなくなる
ゾクゾクした
シンプルに凄い映画でした。一歩先はなんとなく分かるけど、それより先が全く予想がつかない感じです。
話の本筋はとても理解しやすいとおもいます。しかし細かいディテールや心理描写などがとても多く(それらが余りにハイレベルです)色々なことを鑑賞中にずっと考えてしまいます。鑑賞者が怯むようなパンチのある映像が延々と続きます。これ以上はもう嫌な、悲惨な状況にならないだろう、ならないで欲しいという鑑賞者の希望を嘲笑うかのようにジワジワと登場人物達がめちゃくちゃになっていきます。
演技も映像も(金持ち描写が引くほどリアルです)ストーリーも音楽も全てが素晴らしかったとおもいます。
私の鑑賞し感じたところの主題は、やはり格差がもたらす歪んだ人間性と貧者のプライドだと思います。
おすすめの一本
貧富の差
期待が大きかった分だけ落胆も大きかった!
ガンホさんが主演ということで本当にすごく楽しみにしたが、映像も内容もグロテスクで、後味の悪い映画だった。客観的に格差を描いただけのような気がした。比較されていた万引き家族には、血縁のない家族という設定でしたが、とても愛らしく描かれていて、不器用だけど家族一人一人がいつくしんでいる空気が流れていた。ストレートな言葉はなかったけれど、ばらばらになったエンディングでもそれが余韻として残り、本当に素晴らしかった。
ハイレベルハイブリッドエンターテイメント
下町の半地下に暮らす失業者家族と、高台のお屋敷に暮らす富裕層。韓国社会の経済格差への問題提起作という見方もあるようだが、それが主題かと言うと、 うーん、と首を捻ってしまう、『ジョーカー』を見た時のような感触が…。
説教臭いお題目よりは、ほーら、人間って恐いだろ、と、解り易い破滅を可視化してくる、お化け屋敷のような作品。
富裕層の世間知らずや傲慢を嘲笑い、つけ込んで寄生した家族が、もっと足下の存在に脅かされていく構図。加害者と被害者、見下す側とされる側が入れ替わりし、先の見えないスビード展開、衝撃の結末。地上と地下、高台と下町など、目に見える比喩を駆使し、色や臭いを強烈に印象付ける感覚的表現。リアルと幻想が境を無くしていくような不安感。
どれもが素晴らしく、絵・音・物語の全てで観客を揺り動かす『映画』というコンテンツとして、これが一つの理想形かもなぁという完成度の高さ。
流れる雨と共に滑り落ちるように階段を駆け下り、最下層の溢れる下水に浸った我が家で呆然と途方に暮れるシーンは、感嘆の一言。
コメディともホラーともサスペンスともヒューマンドラマとも分類し難く、笑い、泣き、ドキドキし、恐がり、感情変化さえも盛りだくさんに、あれこれと堪能できる。
一級のエンターテイメント作品なのは間違いなく、特に前半は笑い所も多く気軽に楽しめるのだが、人の弱さ、悪意、欲、傲慢、欺瞞、妬み、蔑み、暴力などの負の感情が強烈に描かれ、しかもそれが極めて感覚的に叩き付けられてくるので、思考停止で遣り過ごす事もできず、どんどん恐さや嫌悪感の方が上回って、肩に力が入り、観賞後にはぐったり疲れ切ってしまった。
恐がりさん、暴力苦手な方は少々ご注意を。
全1348件中、981~1000件目を表示