パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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韓国の意外な現実
第72回カンヌ国際映画祭(2019年)ではパルム・ドール、第92回アカデミー賞(2020年)では、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞した作品。特にアカデミーでは、外国長編映画賞だけではなく、メインの作品賞を受賞しているところが凄いです。
コロナ禍に入る直前に日本公開になっていましたが、その時は見ていませんでした。Amazon Primeで見つけたので、みて見ました。
“面白い”です。Funnyという面白いではなく、interestの方の面白いです。半地下の住居って、日本ではどうなんでしょう?ホームレスとかはいますが、家はあるけど劣悪という半地下住居が日本にあるイメージはありません。
そして、パク家の方。典型的なお金持ちですね。こちらは日本でもイメージしやすいです。日本にも、こういう高級住宅街ありますしね。
それと、チュンスクに追い出される形になってしまった前任家政婦のムングァン。彼女にも、人に明かせない裏があるというなんとも・・・。
交わるはずの無かったキム家とパク家が交わると『混ぜるな危険』の状態になってしまうんですね。
結末に至る過程がなんとも悲しいというか。一体どうなって終わるのかと思っていましたが、あんな凄惨な事件に至るとは思いませんでした。なるほどな。単純にウソがばれて、追い出されるだけではインパクトに欠けるので、劇映画としては、ああいうシーンは必要だったかもしれませんね。
いや、面白かったです。カンヌのパルム・ドール、アカデミーの作品賞。どちらも納得です。
喜劇か悲劇か、惨劇か
映画としてのフィクションが過ぎるかのようで、妙なリアリティを感じて、思わず見入ってしまう。
半地下というのがミソで、いわばグレーゾーンから濃淡をつけた
白と黒の見事なコントラスト、見事な混沌ぷりを描いている。
その混ざり合ったグレーは、雨によって更に混ざり合い、混沌を深めたのち、
洗い流され、本来の姿を、くっきりと浮かび上がらせます。
ところで、この映画は喜劇ですか? 悲劇ですか? 惨劇に見えますか。
この映画は、非常に狡猾で素晴らしい、意地の悪い仕組みになっていて、
見る人それぞれの立ち位置により、評価や感想がガラリと変わる仕組みになっているのですね。
(まるで古くは、チェホフ「桜の園」のようですね)
一見コミカル調に描かれている前半戦ですら、パラサイトされる側に所属されているご家庭では
たまったもんじゃない、やめてくれと、被害者目線に感じるでしょうし、
痛快と見られた方は、実は自分自身の中にある、パラサイト側の目線を
嫌なほど思い知ることになります。笑っているうちに、映画の術中に嵌っているのです。
そして更に、地下に住む本当のパラサイト側の客層は、また違う、熱い、なにかがこみあげてくることでしょう。
後半戦は如何でしょうか。
あの惨劇は、痛快でしたか。それとも、見るも無残な凄惨な事件でしたか。
眼をそむけたくなるのは、何故でしょう。目を見開いて見入ってしまうのは、何故でしょう。
正解はありません。それぞれが、どのような感想を抱いたか。
それが答えとなっていて、ブーメランのように跳ね返って、深く、突き刺さります。
あの事件でいちばん興味深いのは、
憎しみは、自分にとって、近しい存在に抱かれるということですね。
近しさのない存在には「リスペクト」すら生まれるのです。(本物の尊敬か、自身により捏造されたものかはわかりませんが)
しかし、自分とそう変わらないじゃないかと思う存在には、憎しみが生まれるようです。
人間って面白いですよね。
尊敬も憎しみも、そして愛も、自分のなかの自尊心に由来するのですね。
青年はほんとうに、少女を愛していたのでしょうか。
あの父親は。あの母親は。ほんとうに互いを愛していたのでしょうか。
そしてそれらは、経済的、社会的な立ち位置とは、必ずしも、一致しないような気がしますね。
ラストで、自ら、地下に堕ちることを選んだ父親からは、いまはきっと、
世界のすべてが光り輝き、愛おしく見えることでしょう。
さて、、パラサイトしているのは、実は、あの家族ではありませんよね。
貴方の中にパラサイトしているものの正体は、、、貴方自身がいちばんご存じですよね。
引き込まれる異国の世界。アンダーワールド。
人に奨めたくなる作品
映像から臭いを感じ取れる稀に見る傑作
選択できない人生の上で我々は生きていくしかないのだと思い出される
金持ち家族の奥様のキャラクターが印象的
出てくる俳優全てが素晴らしい
終わり方もよくて、いつかまた観たい
ブラックユーモア炸裂
映像から匂いを感じた
ただのパラサイト(寄生)が驚愕のミステリーとして雪崩れ込む。
2019年(韓国)監督:ポン・ジュノ。
この映画は韓国の富裕層と半地下に住む
貧しい一家の貧富の格差をブラックに描いた
映画です。
コメディであり、サスペンスであり、ホラー映画でもある。
あるシーンでは爆笑してお腹を抱え、
あるシーンでは恐怖に凍り付く。
面白くて怖くて過剰なほど、四重五重に仕組まれた罠に
騙されます。
(ネタバレ厳禁でストーリーに触れてみます)
キム一家とパク一家。
対照的な2家族が主人公です。
キム一家は半分くらい地下に埋まったジメジメして、
窓からは歩く人の足元が見える家に住む下層家族。
道には放尿する人さえ居るのだ。
そして家族(父、母、兄、妹)は、全員が失業中。
対するパク一家。
有名建築家の建てた高台の豪邸に優雅に暮らしている。
IT企業社長の父親とその妻と高2の娘と小学生の息子の
4人家族。
プラス家政婦さん。
そのパク一家にキム一家の長男が娘の家庭教師に
入り込んだことにより、
父親はパク社長の運転手、
母親は家政婦を追い出して後釜に座り、
長女は小学生の息子の世話係となるのだ。
第二幕
キム一家が泊まりがけで家を空けたその日、
パク家の4人は羽目を外して、
ワインを開け、冷蔵庫の食べ物を勝手に食べて、
宴会に興じている。
そこに《ピンポーン》が鳴り響く。
それはパク家の陰謀で解雇された家政婦が、
現れたのだった。
ここからは予測の全く付かない怒涛の展開となります。
この家はただの4人家族の家ではなかったのです。
パク一家の誰一人も気付がなかった家政婦さんの秘密。
家政婦は度肝を抜かれる秘密を抱えていた!!
ともかく面白い!
次から次へと急展開して、
息もつけない!!
殺し合いアリ。
幽霊を見た・・・アリ。
ただのパラサイト(寄生)が驚愕のミステリーへ!!
このラスト。
誰にも予想が付かない!!
ポン・ジュノ監督の力技にアカデミー賞も、
平伏しました。
「におい」が キーでもある。
特に前半が面白い
主人公一家が頭良すぎるし、寄生して行くまでがめちゃくちゃ面白い。
その上、貧困層と裕福層の格差社会がわかりやすく描かれています。
主人公一家はあんなに頭が良くて演技も出来るのに働けない…というか働き手がないというのがまた格差ですね。そこがまた上手いところです。
あと寄生されてる側の奥様は多分箱入り娘なんでしょうね。常識を知らないというかアホの子すぎるのがまた面白いです。
逆に言えば、「奥様や旦那様は人を疑うことを知らない=裏切られるような所に居ない=社会的地位が上」ということを表しているのでしょう。
個人的に前半の寄生していくのが面白く、何度も見返しています。
後半はなんとなく精神的にしんどくなってきてしまいます。
家族愛がテーマなのか格差社会がテーマなのかよくわからなかった。
面白いけれど、後半部分は韓国映画らしさが出過ぎてちょっと嫌に
ストーリー展開が面白かったけれど
肝心の格差問題は正直、あまり伝わってこなくて
はて、何が言いたい映画なの?と、見終わって思ってしまっった
その原因は、後半の凄惨な展開にあるように思う
目を背けてしまい、ストーリーは追えなくなりました
韓国の格差社会の中、半地下の家に住むある家族。 息子が大富豪の家で...
よくできてる作品だけど…
バカめの私には高尚すぎる映画だったかな?面白さがよくわかんないよ。
正直ね、この映画は観るのを避けていたんですよ。
『鬼滅』や『プペル』みたいに「観たら負け!」みたいな偏った理由じゃなくて。
『カンヌ映画祭』で数々の賞を総なめにして、めっちゃ評価の高い映画って、きっと退屈なんだろうな…
なにしろ『カンヌ』なんだもんな…と。
そんな高尚な映画をバカの私が観ても楽しめるはずがないよな…と。
とそんなふうに考えていた時期が私にもありました。
でもね、ここ最近『トップガン:マーベリック』という超例外を除いてはハズレばかり引いているんですね。
なら、素直に世間の評価を素直にアテにしてみようかと思い。視聴ONです。
最初の英語家庭教師の件からね「そんなに物事が簡単に巧く行く?」って思っちゃったのね。
でも、ハードル競技のアスリートが如く、難関を次々と飛び越えて成功させて行く様は観ていて痛快でした。
ドミノ倒しみたいな?運のピタゴラスイッチみたいな?
ただ、家政婦のおばさんが気の毒過ぎでマジ涙目になっちゃった。あそこまでやる?ふつー。
でも、面白かったのはこのあたりまで。
地下室の一件はどこでバレちゃうのかな…とヒヤヒヤで観てたんですね。
元家政婦さん死んでないよね?とか、まさかこの最悪のタイミングでバレちゃうの?とか。
大雨降って、きっとそうなるだろうと思っていたら、案の定ですわ。
このあたりの陰鬱な描写からは、やっぱり苦手な展開でした。
でも、体育館の床で寝っ転がるお父さんの口から含蓄のある名言が発せらたのは、ちょっと心に刺さったです。
「失敗しない計画があるとしたら何だと思う…無計画、無計画、ノープランだよ」
「何故か、計画を立てても、必ず人生は計画通りにはいかない」
「元々計画を立ててないんだから、間違うこともない」
「それに…最初から何の計画もなければ、例え何が起きたって関係ないだろう」
「人を殺したとしても、国を売ったっとしても、そんなこと知ったこっちゃないで済む」
ここの名言の吐露はよかったかな。
無計画…ノープラン…これね…私ですわ…( ´•д•`; )
ところがどっこい!
無計画に生きてりゃね、失敗の連続ですわ。人生間違えてばっかりですわ。
計画大事!予行演習何度も繰り返すくらい計画大事!
本当に何故よ!無計画に生きてきて、性別の垣根こじらせて女装趣味になんてハマって散財してしまったり(笑)
ノープランこわい。
みなさんは失敗しないでね。
で、怒涛の展開でラストのパーティー会場のエピソードです。
ここね、思わず蛭子能収さん不条理系のバイオレンス漫画を連想しちゃったです、はい。
あとは特に…
面白かったのは、やっぱり前半パートの計画が上手く運んでいたコメディータッチなあたりまでかな…(困)
して、悩んだのがこの映画のテーマですよ。
やっぱりスッカスカの脳みその私ではよく理解できなかったのね。
やっぱり私如きが鑑賞すべき作品じゃなかったわ…
きっと、お父さんの“無計画”の件の台詞やら、タイトルにある“半地下”住居での暮らしだとか、地下室の件だとか、貧しさと豊かさの対比だとか、そういうものをメタファーとして、何かを伝えようとしてるっぽいってこと?
“メタファー”なんじゃそりゃ?
七難しいこと言う映画評論家がこぞって口にする“メタファー”なんじゃそりゃ?
どいつもこいつもメタファーメタファー言いやがって!
そう言えば何もかも解決する伝家の宝刀とでも思ってるの?
じゃあ、私もそうするね!
半地下の住居というメタファーを借りて格差社会の闇を抉り取った傑作で一本とられちゃいました。←イヤなヤツ!
あとね…奥様がクソガキの誕生日パーティーの準備に際して、テントを指さして言った「そう、鶴翼の陣。テントを日本の軍艦に見立てて…」の件はナショナリストではない私でも、ちょっと“ムカっ”ときました。
さぁ、また困った!アマプラ漁りはもういいかな?
今度こそはなんかスカっとする傑作のDVDか、あるいは私にしか刺さらなかった怪作のDVDか、どちらかを観よう!
『パシフィックリム』とか『グミ・チョコレート・パイン』だとか。
して、またクソレビューを書こう!←もう、いいし!
まとまってるなぁ
共感性羞恥がやばい。入り込んでる感じ。みんな演技上手。
パクソダムすごくよかった。
ハッピーエンドじゃない感じもすごくいい。
伏線回収はもうちょっと期待しちゃった。
貧乏な家族の生き様と感情
貧乏家族が上手くお金持ち家族との関係を持っていく様はとても面白い。どんどん展開していくのが気持ちよく、どんどん映画にのめり込まれ、時間を忘れてしまう。
貧乏家族とお金持ち家族の両者2つの地下は、地上では見えてこない、裏の全く別の世界。
そして、最後に待ち受けるのは地獄絵。貧乏家族は貧乏なところで生きていくのが一番幸せなのかもしれない。
貧乏家族の中でただ一人、自分を客観的にみれているように感じる息子。
最後の最後には、貧乏から脱却してお父さんを救いたいという決意が身に染みる。
貧富の才
悪趣味
そこまでは、
個人的な意見としては、途中までがおもしろかった、かな。
終盤、人が刺されまくるひっちゃかめっちゃかな展開は、もうなんでもアリみたいなかんじになって、ちょっと残念だっかなあ。
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