劇場公開日 2020年1月10日

  • 予告編を見る

パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価

全1358件中、61~80件目を表示

3.0偶然がすぎる

2023年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

数ある映画レビューでも共通して書いてあることは、「ネタバレだから言えないんですけど、とにかく驚きの展開で最後は想像もしないことになるんですよね」って、たいていの映画はそうだろう。

アカデミー作品賞を獲得し、完全に後乗りで見に行った。すでに見た人は、自分の見識の高さにさぞ鼻が高いことだろう。夕方の回だというのに、そこそこ席が埋まっていた。これからロングランでヒットするんじゃないかと思う。それで見終わった感想は「正直どうしてこの映画がアカデミー賞で評価されたのかぜんぜんわからない」というものだ。

出来るだけネタバレを避けて感想を綴る。

劇映画のカタルシスは例えば敵対する二人が最後に決着をつけるといったストーリーの中にある。それは必然の流れであり、多少無理があったとしても観客もそれを望んでいるのだからそうなるように話を持っていく。

それでこの映画、偶然が3つも4つも重なってストーリーが進行していく。それがどうにも歯痒い。

例え話なのでストーリーにはぜんぜん関係のないことにはなるが、校長先生が誰にも内緒で裏金を作り、その事は誰にも発覚しないままある日いきなりクビになったとしたら、その金を学校に残しておくだろうか?

これがひとつ目の偶然。

後釜の校長にも、実は後ろ暗い背景があり、校長同士が本音で話しの出来ない関係のままでいる。ある日、学校行事で先生生徒が留守の中、校長室で家族と派手にピザパーティーを繰り広げている最中、前任の校長が突然訪ねて来たら、校長室に入れるだろうか?あわててピザを片付けながら。家族をロッカーに閉じこめながら。

これが2つ目の偶然。

そして初めて金庫の中の裏金に気付き、前任の校長が洗いざらいぶちまけ、土下座しながら「見逃して下さい。お金が必要なんです」と、情に訴えて来た時に、タイミング悪くロッカーの中の家族が倒れこみ、仕事そっちのけではしゃいでいたのが前校長にバレたとして、そのことをネタにゆすられたとしたら、相手の言いなりになるだろうか?よく考えたら、相手の方が不利だ。そんなことにも気付かずに、校長室を散らかした罪悪感に苛まれるのだろうか?

これが3つ目。

以後、なし崩し的に話が転がっていき、裏金は発覚しないまま次の校長もクビになったら、次の校長はなんとかして裏金を取りに戻るだろうか?

こんな調子で話が転がって行ったら、途中でアホらしくなって見る気を失うだろう。

偶然が過ぎる。

でもネタバレ禁止だから書けない。奥歯に物が挟まったような物言いになる。好意的なレビューの正体はこれだ。

格差社会を痛切に皮肉った内容で、『万引き家族』『アス』などに通じる。とか、アカデミー礼賛の書き込みが今後続くことが予想出来る。願わくば誰も何も知らない状態で、予備知識なしで見たかった。

アカデミー会員の忖度をうまく利用した韓国エンタメ産業のロビイストたちの勝利だと、半分以上本気で思う。日本映画界には逆立ちしたって出来ない芸当だ。

最後に、行政の失策を棚に上げて、こんな格差社会にあぐらをかいている大統領が、祝福のコメントを発表したのはギャグを通り越して背筋が寒くなった。

誇りに思うだって?
恥を知るの間違いだろ!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
うそつきカモメ

4.5全編通して只々面白い!ポン・ジュノのクセを抜いて上手さが強調される...

2023年6月4日
iPhoneアプリから投稿

全編通して只々面白い!ポン・ジュノのクセを抜いて上手さが強調されるつくりなのと、類似テーマの既往作品が幾つもヒットした後なので衝撃はあまりなかった。それでも無駄な場面が殆ど無い構成・伏線とその回収・演技・音楽・鑑賞後の味わいなど文句なしの出来でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
omoro

4.0逃走中見てる感じだった。ずっと追いかけっこしてるみたいでハラハラド...

2023年5月11日
iPhoneアプリから投稿

逃走中見てる感じだった。ずっと追いかけっこしてるみたいでハラハラドキドキ面白かった。高低差を利用した表現が多く用いられていてそれぞれのシーンの意味を考えるとより面白かった。ただ、前半部分ちょっと全てにおいて上手く行きすぎだろ。笑 現実味に少し欠ける感じはあった。
まあでもテンポも良いしどんでん返し?もあるし見ていてワクワクする作品だった。金持ちの家の女の子がかわいい!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
桜餅

3.5やっと見られた

2023年3月30日
PCから投稿

一度、ちょっとのれず挫折して、やっと見られた。
前半のコメディタッチと、後半のジワジワくる感じの落差が激しい。
結局階級の壁は越えられないということか。
無意識の差別の残酷さか。
見る人によっていろんな視点がありそうな映画。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
UNEmi

4.0韓国の格差社会を始め、人間の表裏を上手く表現している

2023年2月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

今回鑑賞2回目です。
初めて見た時はあまり良いとは思わなかったのですが、今回再び見て、色々と考えさせられる作品でした。

まず、作品全体を通して見ることで、韓国の学歴社会、格差社会がとてもよく分かります。
また、家族の会話からも、韓国の文化を感じられる点がいくつかあり、新鮮な感覚がありました。

ネタバレに触れそうなので、あらすじは省略しますが、
単純かと思いきや話が複雑に進み、最終的には上手く完結されている、見やすい作品だと思います。
そして、コメディタッチな部分があり、内容的には重く作ることもできそうなのに、重くならないテンポになっています。

主人公一家が起こす出来事は、良くないと思われることが多々あるのですが、憎みきれない、同情してしまう部分があり、
逆に寄生される側の家族は、悪い事をしているわけではないが、なんとなく好きになれない要素があったりと、
ほんとにうまく作られています。

人間のキレイな部分と汚い部分がよく表現されています。

最後の最後まで楽しめました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
りりか

5.0まるで、ジェットコースターのよう!

2023年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

ゆっくりと楽しくのぼり、一気に急降下!幾度となく振り回されて、最後はゆっくりとエンディングを迎える。

前半は、ある半地下に住む貧乏家族全員で、ある金持ち家族に寄生していく。これは、楽しく見れた。そこから一転!元家政婦が訪れた辺りから、急展開を迎える!なんとこの家には、驚愕の秘密が隠されていた!そして、エンディングもクスリと笑えるジョークあり!

普段、怖いのでサスペンスは見ないのだが、一気に引き込まれてしまった!私の心にも寄生したか!恐るべし、パラサイト!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
うさぎ

5.0完璧な映画。コメディ秀逸。

2023年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
Λibo.uryyy0

4.5格差社会を

2023年1月18日
iPhoneアプリから投稿

見事な切り口で表現。
貧しい者が富めるものを騙し、豪邸のなかへと家族ごと取り入っていくのだが、男の子が、半地下家族に、共通する、染みついた匂いに気がつくあたりが秀逸。
金を持った大人や甘やかされた高校生の女の子はわからないが、むくな男の子には、根源的な人間の貧しさが感じられたのかな。
ハラハラさせる設定も随所にあり、見応えがあった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
トッキー

3.5まさに寄生

2023年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

前半がタイトルを物語っていたと思います。
家族もろともなんて。
前半はほんとなんやねんって感じで面白かった。
後半に入ってから、さらなる強者が出てきたところまではよかったが、ラストの展開は私的に好きではなく評価がさがりました。

やはりいくら厳しくても、犯罪や人を欺く行為は、ゆくゆく我が身を滅ぼしかねないと感じた映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
たけお

5.0わたしも馴染めない派だ

2023年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

いつか見ねば、と思いつつ、偶然のTV放送にてようやく鑑賞。
長男が、ガーデンパーティを前に自分はここに馴染んでいるか、
と問いかけるシーンが全てを象徴しているように感じた。

出自が拭ってもとれぬニオイとなり、
しみついて逃れられぬ不条理には「共食い」を思い出し、
持つ者と持たざる者の間で起きた事件に、
昨今の無差別連続殺人事件犯人が抱く動機のようなものを重ねて鑑賞する。
本作はそこへさらに同階層同士、生存をかけたつぶし合い、足の引っ張り合いがあり
このひとひねりにきれいごとではなく、今を生きる事に追い詰められた人のリアルを感じてしまった。

格差はどの地域でも深刻なのだと思わずにおれない。
でなければ賞を取るほども、話題になるほども興味を持たれないだろうから。
面白可笑しく、やがてグロ恐ろしく悲し気な結末が突飛と思えないのは、
自身にもしみついたニオイがあると自覚するからだろう。
あの媚びた笑みと、羨ましいからこそ憎くて仕方なくなる瞬間に、ドキリとさせられる。
やけっぱちの「リスペクト」へも、確かにその通り、と頭で理解しつつ戦慄しっぱなしだった。
もちろん社長一家は一家で自分たちの人生を生きているだけで、何ら悪い事はしていない。

だからこそどうすべき、どうあるべきだったのか。
テンポよくサクっと見られて、最後にずしり、考えあぐねる良作だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
N.river

3.0なるほど

2023年1月2日
Androidアプリから投稿

半地下ってサブタイトルが強烈だったので、韓国の貧困層を描いた映画なんだと、誤解しながら見始めてしまった。
なるほど、パラサイトなのね。
臭いに対する表現がリアルで、臭いだけは取れなくて、最後にそこで自分の立場を思い知らされて、自制が効かなくなってという落とし方は面白かった。まあ、ストーリー展開はかなり強引だけど、それでもしっかり見せるのはうまい証拠なんだろうね

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Yoichiro

4.5埋まらない経済格差

2022年12月30日
スマートフォンから投稿

あれほどまでに評価された理由がやっとわかった。韓国の内情を風刺的に、面白く落とし込めていて、かつ、韓国映画特有の誰も予想できない展開には本当に驚かされた。おい!やりすぎたろ!って思うところもそれまた面白い。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ジャガランディー

3.5人格や品格と結び付かない貧富の差

2022年12月2日
スマートフォンから投稿

悲しい

映画としての完成度はさほど高くないが、考えさせられるストーリーだった。

色々となあなあで片付けられた部分も多く、あれはどうなったの?とモヤモヤが残る。重いテーマを扱う作品ではきちんと罪と罰まで清算してほしいところだ。

さて、本作では富裕層の登場人物たちも嫌味がなく個人的には好感が持てるキャラクターだったが、賢かろうが愚かだろうが、魅力があろうがなかろうが、稼げる人間と稼げない人間の間には埋められない溝がある。

どんなに金銭欲が強くても金に縁がない人間もいれば、特に何も考えず生きてもお金が舞い込んでくる人間もいる。

しかし富とは、不思議なものだ。
カラーテレビ、洗濯機、携帯電話、パソコン、米

時代が時代なら お金持ち と称される生活を、今の時代では 貧困 と言われている人たちも、ほとんどが享受している。

大画面、高画質、ドラム式洗濯機、洗剤自動投入、AI搭載、最新機種、薄型、ハイスペック

富の象徴は変化していく。
結局、我々が欲しいものはなんなのだろうか。

周りと比べて裕福な暮らし
なのか
必要なものが揃っている暮らし
なのか
惨めじゃない暮らし
なのか。

ラストの主人公家族の父親の選択は、とても胸が痛くなるものだった。
諦観していて、欲を持ちながらも卑屈さが無い好人物。
だが、朗らかで温厚な彼がなぜあのような選択をしたのか、充分に理解できる。
彼がどうしても受け入れられなかったもの。
身勝手だと分かっていても、衝動に駆り立てられるほどの、奥に秘めたもの。
行動や思想や、発言などではなく、自覚すら難しい。けれど明確に、あちらとこちらを区分されてしまうもの。
まるで細胞の隅々まで否定されるような気分だ。

少しずつ少しずつ感情が奥で増大していく役者さんの表情がなんとも巧みで、下手な役者であれば え!? となりそうな展開でも見事に辻褄を合わせていた。

仲の良い家族がいて、それなりに笑って生活できていれば幸せなんじゃないか。
彼らは貪欲だったのだろうか?
そうでもない。

何があれば、自分たちを幸せだと思うことを、世間は認めてくれるのだろうか。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
とくこ

5.0幸せ少し頂きます

2022年11月14日
iPhoneアプリから投稿

強烈
他の映画では濁すようなところもしっかりと描き切っている

登場人物は
富裕層と、半地下+地下の貧困層
ギウの一家が家庭教師を皮切りにパラサイトとなっていく様はテンポも良くコメディチック

しかしパク家を前家政婦が訪ねてきたところから雲行きが怪しくなり、、
所得格差による差別が根底にあり不穏な展開になっていく

臭いによる無意識な差別、着々とキムの心に闇を落としていき
地下の住民の凶行をきっかけに決壊する
キムは家を出た時に自分がどこへ行くべきか分かったと言う
結果新たな地下の住民となり寄生は繰り返される

家を買い戻す流れが想像で終わる救いのなさ

下手なホラーより怖い

金はシワを伸ばすアイロン
水石は罪悪感、楔
計画への依存、失敗しない無計画
匂いで表現される生活の格差

ギウのセリフ
「自分はここに馴染んでいるか?」
知識や性格、人となりでは何ら変わりのない
ただし確かに差別は存在する
その違いは何なのか

コメントする (0件)
共感した! 0件)
23

2.5白黒つけるのは簡単

2022年11月12日
iPhoneアプリから投稿

演出はうまい。
中身は思ったより浅かった

コメントする (0件)
共感した! 0件)
映画すき女子大生

5.0何度も見たい

2022年10月24日
スマートフォンから投稿

怖い

興奮

難しい

一度見て、他人のレビューや考察を読んでまた何度でも見返してみたくなる。
そんな映画。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
た

4.0韓国の意外な現実

2022年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

第72回カンヌ国際映画祭(2019年)ではパルム・ドール、第92回アカデミー賞(2020年)では、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞した作品。特にアカデミーでは、外国長編映画賞だけではなく、メインの作品賞を受賞しているところが凄いです。

コロナ禍に入る直前に日本公開になっていましたが、その時は見ていませんでした。Amazon Primeで見つけたので、みて見ました。

“面白い”です。Funnyという面白いではなく、interestの方の面白いです。半地下の住居って、日本ではどうなんでしょう?ホームレスとかはいますが、家はあるけど劣悪という半地下住居が日本にあるイメージはありません。

そして、パク家の方。典型的なお金持ちですね。こちらは日本でもイメージしやすいです。日本にも、こういう高級住宅街ありますしね。

それと、チュンスクに追い出される形になってしまった前任家政婦のムングァン。彼女にも、人に明かせない裏があるというなんとも・・・。

交わるはずの無かったキム家とパク家が交わると『混ぜるな危険』の状態になってしまうんですね。

結末に至る過程がなんとも悲しいというか。一体どうなって終わるのかと思っていましたが、あんな凄惨な事件に至るとは思いませんでした。なるほどな。単純にウソがばれて、追い出されるだけではインパクトに欠けるので、劇映画としては、ああいうシーンは必要だったかもしれませんね。

いや、面白かったです。カンヌのパルム・ドール、アカデミーの作品賞。どちらも納得です。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
勝手に評論家

4.0喜劇か悲劇か、惨劇か

2022年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
加藤プリン

4.5引き込まれる異国の世界。アンダーワールド。

2022年8月24日
iPhoneアプリから投稿

とにかく引き込まれる。
自分が経験したことのない世界であり、こんな世界があるのかという驚きと共に。

富裕層からの仕事の受け方も秀逸で確かにそんな流れなのかなという納得感。

仕事を受けてからもある程度はできても、結局は匂いははごまかせない。

地下からのスペシャルゲストには驚いた笑
色んな意味で。

夢も希望もない世界。
向上心はないのか?

それがパラサイト?

最終最後、人は自分の本来の匂いは消せない。
その匂いを臭いと呼ばれたら殺人まで?

残されたバカ嫁、2人の息子が心配。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
km
PR U-NEXTで本編を観る