パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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なぜだか不完全燃焼感が大きいんですよね。
半地下に住んでいる貧しい4人家族が、高台の大豪邸に住む大富豪の家に一人一人と浸透して行くというお話で、たしかにパラサイトという原題の示す通りです。
韓国の現代の状況を知る意味では価値がありましたし、最後のほうのサスペンスも予想外ではあったものの、それでも「スケッチ感」は免れず、ハリウッドでリメークでもしてくれれば、ずっと面白い話になるのではと思いました。
そもそも、あの方法で外部にメッセージを伝えることができるとしても、内部に向けてのメッセージを伝える方法がないじゃないかと、ヘソ曲がりな私はストーリーの穴に違和感を感じる始末です。
大雨の後の、地上に住む人と半地下に住む人の状況の違いが、格差社会に...
大雨の後の、地上に住む人と半地下に住む人の状況の違いが、格差社会におけるそれぞれの層を端的に表している。
はじめは地上、つまりセレブのお宅にうまいことパラサイトできて楽しんでいた半地下の家族だが、やがて地上の住人からの無意識な蔑視に晒され敵意が芽生える。
一応地上に属している半地下というありようが、彼らの経済的な立ち位置とプライドといったものをすごくよく表現できるモチーフだと思った。
コメディチックからの急展開にゾッとする
人生最高とは言い難いが、そんじょそこらの映画では味わえない満足感が得られる。
当時からめちゃくちゃ気になってたけど見られない事情があり、レンタル開始して満を辞して視聴しました。
当然アカデミー賞を受賞したという前評判ありきで見るわけだから、必然期待値は高まる。
しかし、高すぎたハードルのせいで見劣りしてしまったジョーカーの例があるので、なるべく過度な期待はしないよう心掛けました、
さて、映画はかなりテンポがよく、飽きがこない。2時間強の長さだが、まったく気にならない。
相手の家族にうまく取り入り家庭教師として潜り込む。それができたら、別の兄妹もうまいこと潜り込ませる。
そんか家族の作戦がスルスルとハマっていくのが気持ちいいし、軽妙な会話が面白い。
あまりにもうまくいくのが不自然で、どう考えてもこの後なんらかの不具合が生じることが目に見える。
そんな感じでいよいよ中盤。
あからさまに調子に乗りすぎた展開になり、いよいよ一波乱起きるぞと思いきや、一気にホラーチックでゾッとさせ、惹きつけられていく。
クライマックスは、怖さと、どこか切なさが混じるラスト。ちゃっかり伏線も回収。
アカデミー賞受賞と納得してせざるを得ない完成度でした。
ただ、満点を上げ損なった理由を1つあげるとするならば、自分が深読みしすぎて、最後、もう一発どんでん返しがあると期待してしまったから。
映画は素直に見ないとダメだね。それが今回の教訓。
半地下から地下へ
物理的、視覚的、そして意味的に地下に拘り描いている。寄生の仕方も家庭教師、家政婦、運転手と一時的な立場であり、子供二人は2階にまで上がる、母親は上下の行き来だが、家族からゴキブリのようにとまで表現され、実際に運転手として地べたを這いずりまわり、最終的に1人完全な地下へ潜り込む父親が主人公なのだと思う。
半地下の家族というサブタイトルは、
日本だけのサブタイトルらしい。
このサブタイトルのおかげでストーリーのイメージがしやすかった。
主人公家族は、まさに半地下に住む、貧困層の4人家族。
そんな中、ひょんなことからIT会社社長の金持ちの家に全員身分を偽って働くことになる。
この家族4人分の収入源はすべて社長の家から出ているものとなり、まさに金持ち家族にパラサイトする物語だ。
貧困家族の4人は、家庭教師、心理療法士(兼家庭教師)、運転手、家政婦として潜り込むのだが、全員能力がある。半地下の貧困層とは思えないふるまいや言動が嘘でも事前のリサーチなどで準備できる。
逆に金持ち家族の方は簡単にだまされるし、美人でかわいいけど家事もなにもできないちょっと抜けてるお母さんだし、大丈夫?という感じ。
能力があっても、お金がないと結局は上にあがれないという韓国の厳しい社会をあらわしているのか。
よく貧困層と富裕層の対比を表した作品として、万引き家族とパラサイトが比べられているが、どちらも、貧困家族の方がつながりがあって愛を感じる気がする。
うまいことだまして、生活していたある日、金持ち家族が、息子の誕生日のため、キャンプに出かけるという。
その日貧困家族は、金持ち家族の家で高い酒をあけ、広い風呂に入り、庭園を見渡せるリビングで、どんちゃん騒ぎをする。
もう、そんなに汚して急に帰ってきたらどうするの!
とほんとあせるw
この時点で、わたしはとっくにこの家族にどっぷりつかって感情移入をしてることに気づく。
どうか、バレませんように!
外は大雨で、案の定深夜になるインターホン。
やばい!!!
だが、帰ってきたのは社長一家ではなく、自分たちが追い出した元家政婦さん。
ここからストーリーは一転。
元家政婦さんは、地下倉庫に忘れ物をしたから取りに行きたいと。
地下倉庫に降りるとなんとそこには、その人の旦那がいたのだ。
すでにパラサイトしている人物が完全地下にいた。
主人公一家は自分たち半地下よりももっと下がいることを認識する。
ここで、元家政婦夫婦に主人公一家が偽物だとばれてしまい、脅されてしまう。
そのまま元家政婦家族とさらに協力してだましていくのかと思ったらそんな明るい?ストーリーにはならず、乱闘になり、しかもそのタイミングで社長一家は雨のせいで帰ってきてしまう。
急いで家を片付ける。
急いで!と見ている側はハラハラ。でもあの地下の2人どうなるの?とハラハラ。
そして社長一家帰宅。
すぐ寝ればいいのに、息子がキャンプの続きを庭園ではじめ、両親は、息子の監視のためリビングで待機することに。
そのとき、主人公家族はリビングのテーブルの下に隠れていた。ギリギリの距離。
すると、社長夫婦はリビングで、セックスをはじめてしまう。テーブルの下でその状況がすぎるのをまつ主人公家族。せつない。リビングのソファーの上で愛し合う夫婦とテーブルの下で息をひそめる家族。
まさに社会の上下関係を表しているようで息がつまる。
この映画では上下関係を表すために、こういう描写がふんだんに使われているらしい。
主人公一家は、家の半地下から、やけに階段をのぼるし、ベットの下に隠れる描写や、リビングのテーブルもそう、地下倉庫もそう、自然と住む世界が違うことをインプットされる。
このニアミス事件を乗り越え、なんとか脱出し、主人公一家は家政婦役のお母さん以外は半地下の家へと帰る。
すると雨の影響で家は水没していたのだ。
そして、体育館での避難生活を余儀なくされる。
そんな中なにごともなかった小高い地域にある社長一家は翌日ホームパーティをするということで、主人公一家も招待をする。
前日の脱出から、家の水没から避難生活のあとの疲れ切った状態でのホームパーティへの参加だった。
前日リビングのテーブルの下に隠れているときに、社長夫婦が主人公一家の運転手役お父さんの話をしていた。
そのときに、貧乏くさい匂いがするというような話をしていたのだが、このパーティの準備のため夫人と買い物しているときも、夫人が匂いを嫌そうに窓をあけるのだった。
またパーティ会場でも、社長に夫人のことを話せば、プライベートな話はするな、わたしとおまえは住む世界が違うのだ、的な空気を出してくる、社長。
そこからじんわり嫌な予感がしてくる。
案の定、地下から、元家政婦の夫がパーティーに乗り込んできて、主人公一家の娘の胸をナイフで一突きにする。それを見た社長の息子はショックで倒れてしまう。
主人公一家の父は娘が刺されたショックで動揺し、社長が車を出せといっても動けない。なのでキーを投げるのだが、その車のキーが揉み合っている元家政婦の夫の体の下に入り込んでしまう。
そのキーを社長が取り上げようとした、そのとき、あからさまに、鼻をつまみ、臭そうにするのだ。
それをみた主人公一家の父、は、なにかがプツンと切れたように、落ちていたナイフを広い、社長をさしてしまう。
映画では伝わりづらい匂いという描写で、また、富裕層と貧困層を表現していたのだ。
このあとのストーリーは、主人公一家の母生還、息子生還だが、身分を偽った罪で裁判へ、ただし、執行猶予がつく。娘は死亡。父は逃亡。
父が逃亡しいなくなってずいぶんときがたったとき、息子があの家を双眼鏡で覗いてみると、リビングの電気がチカチカ不規則に点滅していた。
あの元家政婦の夫が地下に住んでいたときやっていた、モールス信号だ。
あの元家政婦の夫は4年間信号を送っていたが社長一家には気づかれなかった。
主人公の息子は父のモールス信号に気づいたのだ。父はあの家の地下にいることを。
結局助けあえるのも、同じ階層に住む人間なのだ。
富裕層が貧困層のヘルプには気づかない。そんなメッセージに感じた。
最初はコンフィデンスマンを見てるような痛快詐欺ストーリーなのかと思いきや途中から怒涛のサスペンス。
もっといろんなメッセージが含まれていると思うのでみなさんの考察をたくさん読みたい!
異文化過ぎて共感出来ない
前半のコミカルタッチな展開はテンポも良く楽しめた。後半からの急展開は、非現実的過ぎて全く入り込めなかった。
私は韓流作品をまともに見たのは初めてだが、偉大な賞を獲得したこの作品に大きな期待を寄せていただけに、設定や描写、表現に強烈な違和感だけが、見終わった後に残りました。
これらの感覚の原因は何なのか、後々良く考えてみるに、やはり最も近い隣国にして、最も相容れない価値観、道徳観、倫理観の国の人が作る作品故の、理解不能な異文化映像がもたらした作用なんだと思います。
期待しすぎないで鑑賞してみるのが○
アカデミー賞取って期待値が上がりすぎ、逆に損している感が。私はそこまで大衆的知名度が高くない段階で鑑賞したので素直に良くできた映画だと思いました。もっと面白い、奥が深い、ショッキングな、素晴らしい韓国映画はたくさんありますので韓国映画ファンからすると「良い映画だけど、アカデミー賞レベルかな?」という疑問はあるものの、今まで積み上げてきた評価がここで花開いた感じなのかと思います。前半と後半で雰囲気が変わり、前半のほのぼのとした笑いが後半は得意のグロテスクな笑いへ変わる感じ。俳優陣も豪華で構成はさすが。オススメ。
映画の底力
近年の日本映画は韓国映画の影響を受けている──と思う。
それが表明されたことはなく、表立った潮流をつくってもいないが、なんとなく──、時には瞭然と、そう思う。
影響を受けたのはノワール的空気感で、ここ数年のあいだにみるみる李相日風な映画が増えた。
底辺の暮らしやバイオレンスの描写にかつて日本映画が持っていなかった鬱蒼としたリアリティがある。
影響されたかどうかはともかくとしても、観る側としては、それらは韓国映画で知った空気なのだ。
それを知ってか知らずか、近年の韓国映画はノワール的空気感を抜け出し始めている──ように思える。
韓国らしい非情な空気感はあるけれど、ひとひねり入ってくる。
神と共に/ミッドナイトランナー/The Witch/悪女/バーニングなど、どこがそれだと具体的に指し示すことができるわけではないが、とても新しさを感じる韓国映画だった。ようするにブラッシュアップされていた。
かんがみると、新手や刷新の頻度や出現率は、日本映画界の何倍ものスピードがある。もちろんその速さは漠然とした感じにすぎないが、おそらく新陳代謝もはげしく起こっているはずである。
・・・いや、正直なところ、日本映画界に新手や刷新はない。スピード云々以前に、無風、ぜんぜん動いていない。
ちなみに日本映画界は昭和ポルノを出発点とした映画人が多くいたゆえんで、団鬼六風世界観が脈々と生き残っているのだが、韓国でそのテの美学が生き残れるとは思えない。日本は動員率とは無関係に、美学があるらしきクリエイターには甘い──と思う。
パラサイトも、ノワールの一歩先を感じる映画だった。
刃物をいったん研ぎ置いて、人物をすこし丸くして、方向性を明るめにして──なんとなく、そんな気配がある。ものすごく新しい。
ここに描かれている寄生と乗っ取りの方法は、謂わば常套手口で、似たようなことが現実にあるらしい。ところが、その噴飯な人々がたくみなキャラクタライズによって、もはやかわいい人々に見えてしまっている。
一般にドラマや映画に出てくる悪人は、いうなれば真っ直ぐな悪人であって、粗暴/非情/短気/冷酷/強引/二面性などの人格で表現されている。彼らはけっして、謙譲/自虐/道化/柔和/質素などの資質を持たない。もちろん外見も然るようになっている。
言うまでもないが、観るひとに対して悪人であることが解るようにする目的がある。わたしたちは、毎度同じような人物像から、善悪の配置を知る。
もし彼らが、いつもの人物像でなければ、それは妙味だ。
ばあいによっては、毎年おなじ忠臣蔵を見たい向きには、妙味があだになって──世の中には変わっていることが嫌いな観衆もいるゆえ──しまうが、それはクリエイターならば仕掛けていいところだ。
この詐欺一家は、一見、奇抜なキャラクタライズが為されているわけではない。ただし、もし意識的に彼らを顧みるなら、一人一人、類型におさまらない人物像が創られていることが解る。キテクもヨンキョも穏健な父母である。ギウは気弱な兄で、ギジョンは淑やかな妹である。そして全員が賢い。
ふつう、この配置なら、キテクは粗暴な親父だが恐妻で、ヨンキョはずぼらな鬼嫁で、ギウは頼れる切れ者な兄で、ギジョンは勝気な妹=ヒロイン──といった体ではなかろうか。
人物像を類型から外しているだけでも映画はじゅうぶんに新しい。
が、当然、類型から外しただけ、ではない。
格を押し上げているのは撮影でもある。
ごみごみと重なり合う半地下のかれらの住まいも、高級邸宅も、近接した表情もスタイリッシュな意匠がある。おそろしくVividな撮影だった。Columbus(2017)という映画を思わせた。
そして、汚穢まみれの底辺世界と整然とした上流世界が、きれいなコントラストを描いている。
このコントラストは、必然的に人物へつながっている。
美しい住居の金持ちであっても、人を見抜けないお人好し──に対して、半地下に住んでいても、人を丸め込む聡明がある。ただし、そんな単純なコントラストへドラマを落としている──わけではない。
映画はブラックコメディと括ってしまうと、笑えるところはすくない。やはり新しいノワールだと思う。なんて言うか、形容が難しく──新しいとしか言えない。総てが瞠目だった。これほど疑いの余地のない、相対のない、パルムドールはかつてなかったと思う。
共感し過ぎて悲しくなりました。
まだ私が子供の頃の貧しかった その頃を思い出して悲しくなりました。後思ったのは 人は着るものと髪型でどんな人にもなれるんだなと でも匂いだけは そこが引き金に悲劇が起こるなんて、ラストは 妄想を現実にして欲しいと願うばかりでした。
全地下と違うと思いたいが…
生まれた家柄が裕福か貧しいかで人が分けられるのではない
ただ、その生活に慣れてしまい当たり前だと思うと体に匂いが染みつきだすのではなかろうか
裕福な家柄であれば子供達もそのように育ち振る舞いそれが身についてゆく
そうでない家庭も同じこと
不運にも転落してしまい貧乏になる人もいれば頑張ってチャンスをモノにして上の生活を手に入れる人もいるでしょう
あまり多くはないでしょうけどね
前者と後者では価値観も考え方も言葉も何もかもが違う
ホントに分かり合える事はかなり稀でしょうね
生まれなのか運なのか努力なのか神が決めた事なのか
そんな事は分からない
一つだけ言えるのは(このセリフ、よく聞くけど一つかどうかは分からないよね)なので
気がついた事は(に言い換えて)先のことは分からない
計画しても仕方がないとは言いません が、無計画でもあまり良くはないんじゃないかな
未来のイメージくらいはあったほうがね
流されるのではなく、出来るだけ自分の頭で考る事が大切じゃないのかな
結果が同じでも意味が違うでしょ
最初はコレでアカデミー取ったの〜と不安になったけど深い映画でした万引き家族くらいにね
でわでわ
期待よりはイマイチ
無職の一家が裕福な家庭に寄生して人生の逆転をもくろむが、ある出来事から事態は思わぬ方向へ。。。
前半の潜入部分がちょっと上手くいきすぎて、ご都合主義っぽく感じて、この家族に感情移入できないままだった。
息子も娘も結構アタマがいいし、機転が効く。こういう人たちでも韓国では就職できないということなのか?
匂い、の使い方だが、直接表現するよりも、画面から匂ってくるような、見ているほうも不快になるような描写だったら、ラストのカタルシスももうちょっとあったかなあと。
なにせ、ソンガンホ一家が貧乏くさくみえないんだよなあ。
よく知らないけど、ポンジュノ自身が育ちが良いのか?全体的にスタイリッシュで小綺麗だから、パラサイト自体にスリリングがない
パラサイトならイーライロスのノックノックの方が100倍怖い。
とはいえ、
もう一回観たいと思うので、出来のいい映画であるのは間違いない
賞レース意識してソツがない作品になってるのかもね。
キム・ギドクの嘆きのピエタなんかは荒削りだけど、心に残るもんね。
これでもかと攻める展開
予想を超えてくる展開の凄まじさ、濃すぎる内容に圧倒された。
臭いが伝わってきそうな絵作り、貧富の差を象徴する様々な演出、貧乏人がのし上がってゆくスリルと、あの結末へ至った何とも言えない苦々しさ。単なる懲悪モノで片付けていない深い哀しみを考えさせられた。
今の格差社会を捉え云々…と評価される事の多い今作だが、韓国の格差社会は今に始まったものでもなく、貧富を題材にした作品も過去に多々ある。
監督が今の時代を意識したのではなく、今の時代だから世界の人々の目に留まり共感を得やすかったのではないか。
吠える観覧者は
コロナで映画館に行くのも億劫だったので
渋々、レンタルブルーレイで鑑賞。
結論から言うと、とても面白い。
ラスト前なんて少しずつ溜まった感情が
吐き出す最高の描写。脳が震えました。
ソンガンホよくやった!!笑
社会的高低差を映像、演出で丁寧に魅せてくれたなあって思います。
ポンジュノ監督の昔っぽい映画な気がしました。
この映画を観て面白くないって吠える観覧者は
お金持ちで何不自由ない、人生の勝ち組なのかな。
最後の落とし込み
最後の落とし込みがちょっと荒く雑に思ってしまった
それまではハラハラドキドキどうなるどうなる!?とまんまと惹き寄せられた
最後ただただ人を殺していって、、
ちょっと展開が急に雑になったように感じた
父の「計画がある」
その計画はなに?
「無計画だよ、計画することをしない、という事だ、だいたい計画を立てると計画通りに行かないのだ、だから無計画が一番なんだ」
、、ちょっとわろてもうた
こんな父、、嫌だわあ、、尊敬するところがない、、と思いたい息子だけどこの事件は息子がひきよせたのもあるから息子は何も言えずただただ父さんごめん俺のせいで、、と。
最後疑問なのが
チカチカ電気で合図を送っていた父、
それを解読した息子、
息子が働いて稼いで、父が事件のあの日からずっとそこに住み続けているその家を買った、
で引っ越しの日に父さんは地下から出てきて下さい、と息子が父へ伝えた、で息子と母が引っ越しした日に父が地下から出てきた、、
のだが、息子のメッセージをどうやって知ったの?
息子が引っ越してくるってどうやってわかったの?
父は地下にずっといたからそんなメッセージなんか受け取れる手段ないわけで、、、
そこだけナゾだった
いや、私が映画から読み取れなかっただけ
金はシワを伸ばすアイロンだ
映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)から。
貧富の格差を実感するシーンが溢れていた。
「奥様は本当に純粋で優しい、金持ちなのに」と夫が言えば、
「『金持ちなのに』じゃなくて『金持ちだから』だよ、
わかってんの?」と言い返す。
「金はシワを伸ばすアイロンだ。ひねくれたシワをビシッと」
この表現が面白くて、選んでみた。
「第92回アカデミー賞の作品賞」を始め、世界的に注目を集めた、
そんな前提知識がいけなかったのか、入り込めなかった。
日本映画「万引き家族」のが落ち着いて観れた気がする。
とにかく、暴力あり、エッチシーンあり、殺人あり・・と、
慌ただしく時が過ぎ、なんでもありの韓国映画らしさ満載で、
どこにスポットが当たっているのか、わからないくらい。
それでも、多くの賞を受賞したのだから、
私の映画鑑賞能力が低いとしか言えない。
「絶対失敗しない計画は何だと思う?」と問い掛け、
「無計画だ、無計画、ノープラン」と言い切るシーンがあるが、
この映画、意外と「ノープラン」だったりして・・(汗)
韓国のコメディー映画と思いきや格差のお話
半地下の住民と言う建物形式は日本ではあまり聞き慣れない貧困を抱えた家族と超富裕層家族の話。
日本では海外で言うスラムのような場所は有りませんしね。
西成のあいりん地区が有名ですが、目を合わさなければそんなに危ない場所でも無いですしね。
仕事を選ばずに本気を出せば、日本は何かと働き口が有りますからね。
このパラサイトを観ていると、やっぱり海外のこういう地下に落ちてる方は大変なんだろうなと思いました。
映画の方は、前半は貧困一家全員が失業中で貧乏ながらも楽しそうに暮らしていて、ひょんな所からスーパーリッチな家の家庭教師を頼まれて、姉、父、母と仲間に取り込んでいくコメディー。軽快で観ていて楽しかったです。
何かとみんな才能があるなと思いました(笑)
現実はなかなか一家全員がこういう才能がある事は無いなとは思いましたが、そこにリアルを追求してはいけない。
後半は、半地下の住民が地下住民と出会い困惑していく様子と、超富裕層の人が、無意識の内に半地下の住民や、地下の住民を人間的に下に見ている様子が描かれています。
地下住民の面々は何やかんやと心根が優しく、地下住民の方や、自分たちのせいで仕事を失った人達がちゃんと職についてるか心配したりしていて、人間味がある話でした。
富裕層の方も特に悪い人じゃなく優しい人達なのですが、どこか無意識に差別している様が見れます。
それを臭いで現しているのですが、その時は半地下の住民って知りませんので気を遣ってますが、知っていればどうゆう態度で接するのでしょうか。
その最終局面で鼻を抑えて鍵を取ったりする所がそういう所なのかなと思いました。
そして、それが許せなかった父親の行動。
最期は真面目にお金を稼ぐ計画を立てて、あの家を買い取る妄想シーンと、未だ抜けれずにいる半地下で暮らす現実のシーンでラストを迎えます。
ここが、現実っぽくて、あぁ-やっぱり…頑張れーー!!って思いますよね。
それは、そんなに金を持ってない自分を見て慰めてるような感覚に近いなと思いました。
お金持ちになって家を買い取るシーンで終わってたなら、それはそれで映画というエンターテインメントを観る上でスッキリしたのでしょうが、そんなの有りえんしって言うんだと思います。
後半から話が暗くなりますが、コメディーからの現実的な格差社会の話や、自分自身をどう変えていくかって言うメッセージが込められた素晴らしい映画だったと思います。
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