パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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地下で、自分の今までを猛省すればいい。
なにかの番組で斎藤工が大絶賛してて、映画好きの俳優さんがそんなにおすすめするなら見てみようと思い観賞しましたが、面白くなかったです。本当にお金の無駄でした。
格差社会を描きたかったのでしょうが、終わったあとに特になにもメッセージが心に残りませんでした。
主人公の父親に刺された家主(社長)がかわいそう。家主だって裕福な暮らしを手に入れるまでに、手にいれたあとも努力したはずです。
大して努力もしてないのに、半地下の臭いがするとばかにされたら怒る?うすら寒いですね、主人公の父親は。地下で自分の人生を猛省しながら死ぬのが良いと思います。
賞を取ってハードルが上がってたのがよくなかったのかもしれません。韓国ではこれが流行るのでしょうか・・・。
うーん
パルムドールとオスカーダブル受賞、しかも初のアジア映画という事で見てみたが…。
貧困層の心理も理解はできるが、裕福層の人達だってちゃんと働いて今の地位を維持している訳で。裕福層の無意識の差別が良くないのもわかるが、彼らの幸せを破壊する権利はないと思うのだが…。
子持ちの身としては、あの後の社長の子ども達の心の傷の方が心配だ。
なんとなくもやもやが残ってしまった。
私がそこそこ普通の生活を送れている人間だからたろうか?
高評価の理由が
見えない壁の可視化
大学受験に失敗し続けているキム・ギウは、
家族と一緒に暮らしており、両親にパラサイトしていた。
両親も定職には就けず、一家は半地下で暮らし、
貧困生活を送っていた。
ある日、ギウの友人が海外留学するため、
留学している間、IT企業の社長令嬢パク・ダヘの家庭教師を
代わって欲しい、と依頼してきた。
ギウは家庭教師となり、
やがてダヘ一家にうまく入り込み、
ダヘの弟の家庭教師をギウの妹に
ダヘの父の運転手をギウの父に
家政婦をギウの母に就かせることに成功した。
ギウ一家が丸ごとダヘ一家にパラサイトし始めた。
パラサイトするまでは成功続きだったが、
パラサイトし始めると、徐々にボロが出てきて・・・。
なぜ、本作品がとても評価されたのか。
貧富の差が現代風に効果的にアレンジされて表現されているからか。
ダヘ一家は建築家が作った高台の家で暮らし、
豪華な家具に囲まれ、
日当たりも素晴らしい。
一方で、ギウ一家は半地下で暮らし、
汚れた家具を使い、
日当たりは悪くて家の中は常に暗い。
見事なコントラストが描かれている。
しかし、それだけではないだろう。
ギウはダヘの一家と関わるうち、ダヘ一家とその友人達が振りまく
優雅さ、世間知らずでいられる特権的な立場、人生に対する余裕さ
などに気付く。
ギウが自分とダヘ一家との間の見えない壁に直面することを通じて、
見えない壁を観客に見せている。
服のにおいが象徴的だが、
単に物質的な貧富の差を見せるにとどまらず、
この見えない壁の可視化の成功こそが、
本作品の魅力だろう。
素晴らしい作品だ。
韓国の格差社会
貧困のたくましさ。そして金持ちの残酷さ。
主人公の家族が全員最初無職だったことにまず驚いた。食費を稼ぐために巧みな言葉遣いで職を見つけようとする主人公(長男)の頭の良さにものすごく感心した。そして、ひょんなことから主人公の友人がパワーのありそうな天然石(風水的に仕事運が良くなる)を主人公の家族にプレゼントしに来たとともに友人がアルバイトで行っている上層家庭の英語の家庭教師の代行というもう一つのプレゼントを主人公に渡しに来た。そこからは主人公の頭の回転の速さで上層家庭の奥さんの心をつかみ自分の家族を他人とだまし次々に上層家庭に寄生していく。主人公の家族は、貧乏というだけで皆才能が豊かであり頭の回転がとてつもなく速い。あと、天然石を置いて仕事運がよくなったのを示唆する描写はとても東洋的で面白かった。
ラストシーンは、金持ちの残酷さ、貧乏人をごみのように見る視線などが描写されており主人公の父親(貧乏人)が怒るのも仕方ないと思う。使うときは使うだけ使って用がなくなったら汚物のようにポイッ!なんかリアルだった。結局は貧乏人のことを自分らと同じ人間だなんて思っていないんだな…。そういうものが伝わってきた。
この映画を通して、どんな環境に置かれていても冷静に対処し生き延びるたくましい半地下に住む人々(貧乏人)。
すぐに何でも信じて疑うことを知らない自分たちが世界の中心と考えている地上に住む人々(金持ち)。社会的な立場だけではなく住む場所、物理的な立場(半地下と地上)で対比されているのにも監督の卓越したセンスを感じました!!!ぜひ、一回は見てほしい作品です。
面白かった
タイトルなし(ネタバレ)
テンポ・展開が良く、最後まで見入ってしまった。エンターテイメントとして評価できる。無いものねだりをすると、個人情報や不動産情報を折角手に入れたので、知能犯としてのパラサイトを徹底して欲しかった。主人公の4人にはそれぞれに強味があるので、それを生かそうとしてもそうならなかった社会環境の描写があると良いかも。半地下以下の地下住人の発想は良かったが、ストーリーとしてその後の「出口」が見つからなかった感あり。
ハラハラドキドキ 面白い!
半地下で生活しているザ・貧乏な4人家族の長男が、高給住宅街(日本でいう白金かな?)に住むザ・お金持ちな4人家族に家庭教師として雇われて潜り込む。そこから蟻の一穴、芋づる式に貧乏一家4人とも運転手や家政婦として雇われて潜り込んでしまう。つまり寄生するのですね。
序盤の寄生するまでの過程がずる賢くて手際よく、スパイ映画のような痛快さがあり、
また、中盤の金持ち一家留守中のドタバタ劇はコミカルで、ハラハラドキドキして楽しく、終盤は人の狂気とスリルで「怖えぇ」と思ってるうちに一気に盛り上がります。
始めから最後まですごく面白い映画でした。
この映画の考察は他の方や他のサイトに譲るとして(というか僕にはできないし考察サイトなどがかなり深く面白いので是非検索してみて下さい。)僕の好きなシーンをいくつか紹介します。
映画の始めの方で消毒の人が半地下に近づいてきて、ギジョン(娘)が窓を閉めてと言うのですが父親はタダで家の消毒と便所コオロギの駆除が一片にできるといって窓を開けたまま煙たい中、無心でピザ屋の箱作りの内職をします。この一家のスタイルというか生き様が詰まっているシーンで好きです。貧乏臭い合理主義を貫いてたくましく生活していることがわかり、この後のごく自然に自分を偽り人を騙すふてぶてしさに説得力が出てますよね。
もう一つは水浸しになった半地下のトイレの上でタバコを吸うギジョン(娘)のシーン。単純にカッコいいシーンだから好きです。黒い汚水が逆流して吹き上がるトイレの蓋の上にあぐらをかいて、これまでの緊張からくる疲労、この状況への諦めから放心して一息つきたくて思考停止気味にタバコを吹かす、まじでカッコいいですよね。僕的にはこの映画で一番好きなシーンです。
最後にギジョン役のパク・ソダムが理知的でクールでカワイイ!、パク・ダヘ役のチョン・ジソが妹的で甘えん坊でカワイイ!僕もダヘから「ウパ〜」って呼ばれたい。
初めての中国映画
ジワジワからのラストがすごい。
最初、パラサイトって何て意味だったっけ。って軽い気持ちで見始めた。
物語中盤、突然意味を理解する。
答えの単語が映画に出るわけではない。
突然頭に浮かんだ。
あっ、日本語の意味は…!
雰囲気が常に不穏。常に何か起こりそう。
色んな人が言っているが、私も万引き家族を想像した。生活感溢れる部屋、家族が生きていくための映画。
臭い、汚い、そんなのクソ食らえ映画。
ジワジワ、地味に。心にブァァ…と広がる。
悪いのは、こっちなのに。
こっちの家族を応援しちゃう。
ハラハラヒヤヒヤがすごい。
ラストはそうくる?っていう。
あのおっさんの役の人、狂気感すごすぎ。
サスペンス好きは見てほしい。
おもしろいです。
ジワ…ジワ…ドン!ってくる映画です。
手が滑って・・・
なぜだか不完全燃焼感が大きいんですよね。
大雨の後の、地上に住む人と半地下に住む人の状況の違いが、格差社会に...
コメディチックからの急展開にゾッとする
人生最高とは言い難いが、そんじょそこらの映画では味わえない満足感が得られる。
当時からめちゃくちゃ気になってたけど見られない事情があり、レンタル開始して満を辞して視聴しました。
当然アカデミー賞を受賞したという前評判ありきで見るわけだから、必然期待値は高まる。
しかし、高すぎたハードルのせいで見劣りしてしまったジョーカーの例があるので、なるべく過度な期待はしないよう心掛けました、
さて、映画はかなりテンポがよく、飽きがこない。2時間強の長さだが、まったく気にならない。
相手の家族にうまく取り入り家庭教師として潜り込む。それができたら、別の兄妹もうまいこと潜り込ませる。
そんか家族の作戦がスルスルとハマっていくのが気持ちいいし、軽妙な会話が面白い。
あまりにもうまくいくのが不自然で、どう考えてもこの後なんらかの不具合が生じることが目に見える。
そんな感じでいよいよ中盤。
あからさまに調子に乗りすぎた展開になり、いよいよ一波乱起きるぞと思いきや、一気にホラーチックでゾッとさせ、惹きつけられていく。
クライマックスは、怖さと、どこか切なさが混じるラスト。ちゃっかり伏線も回収。
アカデミー賞受賞と納得してせざるを得ない完成度でした。
ただ、満点を上げ損なった理由を1つあげるとするならば、自分が深読みしすぎて、最後、もう一発どんでん返しがあると期待してしまったから。
映画は素直に見ないとダメだね。それが今回の教訓。
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