デッド・ドント・ダイのレビュー・感想・評価
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コーヒー&シガレッツのようにキャスティングの妙が楽しい映画でした。...
コーヒー&シガレッツのようにキャスティングの妙が楽しい映画でした。ゾンビゾンビした映画を期待して観ちゃうと物足りないかもしれません。
ヤケクソ&開き直りを感じるジャームッシュ作品
ゾンビ映画の始祖であるジョージ・A・ロメロは、自作に必ず何らかの皮肉を込めたメッセージを入れる。
『ゾンビ』では、大量消費社会に群がる人々をゾンビに投影していたが、本作でのジム・ジャームッシュが、“モノ”に依存する人々を皮肉ったゾンビ映画を作ったあたり、ロメロへのオマージュを感じる。
ジャームッシュらしいオフビートな展開は、期待を裏切らないというか。
ただラストの展開は、なんだかヤケクソ気味な開き直りを感じる、予想だにしないオチに。カンヌで賛否両論だったというのも納得。
もっともジャームッシュ映画は、結構な頻度で観客を置いてけぼりにしがちだけど、そういう意味でも期待を裏切らないといえるかも。
あと、レイティングが「R15+」となっているも、グロ描写は緩いので、「ジャームッシュは好きだけどゾンビ映画は…」という方も多分大丈夫かと。
ジャームッシュ作は未見もあるが、観た中では一番つまらん。ちと「プラ...
ジャームッシュ作は未見もあるが、観た中では一番つまらん。ちと「プラン9・フロム・アウタースペース」意識してるのか?と思うところはあった。
いろんなオマージュ
これほどゆる〜いゾンビ映画も珍しい。
確かに、批判もあると思うけど、ハイテクの革新が続く映画業界にあって、ジム・ジャームッシュの想いが込められたオマージュ作品なんだと思う。
以下、参考になるかもしれないけど、結構ネタバレあります。
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ジョージ・A・ロメロは言うまでもない。
ゾンビは夜にまたぞろ、墓下から湧いて出てくるのだ。
このパターンは久々に見た気がする。
それに、このゾンビ達は、最近のゾンビと違って、走らない。
フロドに、自作のノスフェラトゥのシャツ。
若者とクラッシックなアメ車はアメリカングラフィティ風(かも)。今時の女子は、あんなTシャツは着ない。
クリフ(ビル・マーレイ)はゴースト・バスターズを思わせるような動きだし、ロニー(アダム・ドライバー)はミレニアム・ファルコンのキーホルダーを持ち…、あっ、でも、これはコンビでやっぱりゴースト・バスターズを意識してるのかとかとか。
ティルダはまさにキルビル風で、日本刀でゾンビをバッサバッサと斬りまくる。
おまけに、UFOは未知との遭遇か。
俳優人も、ジム・ジャームッシュのだけじゃなく、僕達の好きな作品を飾った面々だし、それに、なんと言っても、コーヒーゾンビがイギー・ポップで、瞬きしないで確認もしてみた。
地球の軸が傾いたってのも、実はまだ何かにヒントがあったのかもしれない。
そんなことをグルグル考えながら観てるとあっというまにエンディングのバトルシーンになって…。
人は一度死んでゾンビになっても生前の…(いや、生き返ったら死んでないのか?)好きだったことを忘れてないって演出は、なんかジム・ジャームッシュらしくて笑っちゃう。
良い思い出とだけ生きていけるのだったら、きっと幸せに違いない。
会話も楽しい。
そして、もし何か教訓を…無理やり考えるなら、今のコロナ禍にあって特に、ゾンビの切り口から吹き出る灰のようなサラサラは、ご遺体は火葬にしなくちゃなんないよってことを示唆してるのかもしれない(相当なこじつけ)。
スカスカの劇場にあっても、笑い声が絶えず、けっこう楽しめました。
"Samuel Michael Fuller"
現代を舞台に特殊メイクなどSF的な描写がリアルな割に基本、古典的なゾンビ映画をシュールにオフビートな笑いで包む、相変わらずなジャームッシュ節を披露した期待通りでもある反面、掴み所のない本作!?
"ゾンビ"ってジャンル映画を、一向に物語が進まない序盤からトボけた表情のビル・マーレイは「ゾンビランド」では本人役?でゾンビになっちゃうし、アダム・ドライバーは終始冷静で「スター・ウォーズ」ネタで笑わせたり、森の住人で毛むくじゃらなトム・ウェイツは可愛さのない"ウィケット"みたいだし、いよいよ登場のイギー・ポップは「コーヒー&シガレッツ」まんまな姿のゾンビみたいで、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のあの娘が!?ってなサプライズも。
他のキャスト陣も含めたジャームッシュ同窓会的でもある中、ダニー・グローヴァーは「さらば愛しきアウトロー」でもT・ウェイツと、生きていたらアントン・イェルチンだった気もするケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、セレーナ・ゴメスの無駄遣いとあのイケメンはプレスリー役を演る奴かぁ。
ダイナーで起こった最初の現場を三人それぞれが見るシーン、御丁寧に三度しっかり描写する訳で、観ているコッチが飽きもせず笑いがジワジワと込み上がり。
起きているのだけれど何も起きていない、劇的な展開は排除され、テンションが変わらない物語から突拍子も付かない方向性へ、ティム・バートンの「マーズ・アタック!」的に火星人襲来か?ホドロフスキーの「ホーリー・マウンテン」が如きオチが待っているのか!??
物語の展開よりもジャームッシュが仕掛ける演出描写にハラハラ、ドキドキしながら鑑賞後はやっぱり好きだなぁ、ジャームッシュがぁ、と。
"This is all gonna end badly." まず...
"This is all gonna end badly." まずい結末になる? ロメロ流元祖ゾンビ映画 & ジャームッシュ流オフビートな笑い。世紀のムダ遣いをゆるりと堪能しよう! --- "ムダ"とも取れそうなやり取りは多いし、もっと編集でいくらでも摘めそうだけど、そうした一種の不毛さがファンからするとコレコレと言いたくなるようなクスクスと笑える独特なテンポを生み出している。やっぱり間(ま)が絶妙。それをモノすごい面子でしちゃうからより一層最高、みんな肩の力抜けて余暇モード。そう、去年から今年トップレベルに見たかったジャームッシュ組(旧友/常連)超豪華キャスト大集結な新作を遂に見た! 正直、彼の素晴らしいフィルモグラフィーにおいてベストな作品ではないけど普通に楽しめるしクセになる、ハマる人はハマりそう。主人公に当たるセンターヴィル警察のメガネ3人組はじめ適材適所で、例えば高身長なアダム・ドライバーが乗る小さなスマートカーのミスマッチさに容赦ないスターウォーズ・ネタとレン君ばりのナタさばき。そして相変わらず最高に変なティルダ・スウィントンの役名はゼルダ・ウィンストンという酷似っぷり、というかラストネームはアナグラム。そしてジャームッシュもまた自身すらメタにしてしまう一種の保険をかける反則技。たまに身内ネタすれすれなのだけど、それもまたいい味。日本語の意味合いで言ういわゆるシュール路線で、ヒップスターも肩透かし? ヤック!
"A REAL NICE PLACE" 頭を殺れ --- 台本を読んだ。 "キャラクター" なんて有って無いようなもの! 本作をオフビートと形容したけど、ローファイな感じではなく、インディーっぽさはあるものも、彼の作品にしては珍しいコテコテVFXも堪能。キャラクター自体はなんら本筋に関わらなければ印象にも残らない(←こんなヤツばっかり! ex. RZA)けどセレーナ・ゴメス演じる若者たちのロメロはじめゾンビ映画お馴染みのいかにも殺られそうな存在感や、ガソリンスタンド&雑貨店営むフロドことボビーのキャラ設定など、オタク心もくすぐってくれる。趣味がこうじて製作したように、ゾンビものというジャンルの彼らしく味付けできる部分と、何でもかんでもアップデートすれば良いというわけじゃないという部分を映画ファン&映画人として心得ているみたい。語弊を恐れずに言えばとんでもない無駄遣いだけど、それが愛しい。個人的にはビル・マーレイとアダム・ドライバーが大好きなので、冒頭からこの二人のかわいらしいやり取りに並んだ画が見られるだけで結構ひいき目に満足でもある。これはね嫌いになれないやつだ、ゾンビ映画に込められた実社会へのメタファー・アンチテーゼをそのまま盟友トム・ウェイツに意識的かつ露骨に語らせちゃう最後までメチャクチャ自由。エンドロール始まったときの置いてかれっぷりよ。オエッ!
WELCOME TO
CENTERVILLE
"A REAL NICE PLACE"
"This is all gonna end badly."
"Yuck!!" オエッ! "Wild animals? Several wild animals?"
"Kill the head." 頭を殺れ
台本を読んだ
今年有料鑑賞26本目
ジャームッシュ・ラブズ・ロメロゾンビ
しがないアメリカの田舎町センターヴィル。
極北でなにやら大掛かりな開発事業をやっている影響かどうかしらないが、日によってなかなか太陽が沈まなかったり、あっという間に沈んだりしている。
ま、それはこの田舎町に限ってのことではないけれど。
さて、森に暮らすホームレスが鶏を盗んで逃げたという通報を受けた警察官ふたり(ビル・マーレイとアダム・ドライヴァー)。
事件は、まあいつものちょっとしたお騒がせだったが、翌朝、町に一件しかないダイナーの女主人とウェイトレスの内臓が食い破られるという事件が発生する。
「ろくな結末にならない」とつぶやく警官ロニーのいうとおり、町に死人がよみがえり始めた・・・
といったところからはじまる物語で、ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画へオマージュを捧げたコメディ映画。
かつてのテレビドラマ『ペイトンプレイス物語』の田舎町にゾンビが現れるようなもので(って例が古すぎるな。『ツイン・ピークス』にゾンビが現れるようなものか)、このミスマッチ的なあたりはジャームッシュ監督の狙いだろうが、そういえばロメロのゾンビも大都会に現れたわけではないので、やっぱりオマージュだろう。
ウィルスによるゾンビ発生でもなく、ゾンビたちはものすごく走ったりもしない。
また、噛まれたからといって、それだけではゾンビ化しない。
つまり、後年、ビデオゲームやなんやでいろいろ加筆されたゾンビとは違うわけで、そこいらあたりがまず面白い。
で、ロメロ映画へのオマージュとなれば、やはり、ろくな結末にはならない。
人間が勝つなんてことはありえないわけで、日本刀でゾンビたちの首をばっさばっさと斬っていた謎の女性(ティルダ・スウィントン)の正体などは、なんじゃぁそりゃ的でもある。
その上、後半は楽屋落ちも連発、さらには、「ゾンビは消費社会、欲望の権化・・・」みたいなナレーションも被り、うーむ、完全にロメロの『ゾンビ』そのままじゃん。
ってことなので、コアな映画ファン向け映画で、一般的にはお勧めできないが、コアな映画ファンなら、ははは、ぎゃはは、うふふふ、ははぁんと、ときどき声を出しながら観れるかもしれません。
うーん(+_+)
最後がそんな感じなのね。
と、少し後味が悪かった。
今の世界に起こっている、ウィルスとリンクしてしまったのは私だけでしょうか。
もっと、コメディなのかと思ったのですが、笑えるシーンがまったくなかったです。
全く大したことないけど意外とバランスよし
予告見てもっと楽しめるゾンビコメディだと思って鑑賞したので期待はずれ。
前半の立ち上げに本編の1/4もかかるので、ここを寝ずに乗り切るのが苦労した。
ただ、見終わったらまあいいか、という感じ。
物質主義悪みたいなのは全くカタルシスないけど。おもしろいくらい首が斬殺され、「キル・ザ・ヘッド」ってその度言うのは笑えた!
ライトセーバーと同様にナタの方が扱いもお上手。
悪趣味
予告やポスターには「ゾンビコメディ」とセールスされているが、正直コメディにすらなってない。
基本は過去ゾンビ映画のオマージュ・パロディ・パスティーシュ。
メタ構造を「あえて下手に」入れたりして、完全に「ゾンビ映画ってこうだよね」って、嫌味や当てつけレベルに茶化す意図すら感じる、悪趣味でやけっぱちな展開でした。
ところどころにスターウォーズネタがぶち込んであるし。
同じ監督と主演コンビだった『パターソン』みたいに、「飄々と変わらない毎日から、何か【ちょっとしたこと】で変わる」雰囲気はあったんだけど……
あまりに日常描写が長いわ、たるいわ。
【ちょっとしたこと】が、「ゾンビが生まれた」な、『パターソン』とも言えるけど。
なんでコレ撮ったんだろう?
意味不明。
そうだね。さっき流れてたね。
アメリカのどこか、センターヴィルという田舎町を舞台に、突如出現したゾンビと対峙する警察官達の話。
局地の工事で地軸がズレて天変地異が起こりゾンビが出現したという設定のもと、町で唯一のダイナーで何者かに食い散らかされた従業員の遺体と割られたコーヒーポットが見つかり巻き起こって行くストーリー。
ことが起こる前から、作中の空気感から浮いて一歩引いた視点に立っている様な、何だかズレている様なスカしている様な空気感の主人公2人。
そこに帽子からクソなフランクだったり、映画好き兄ちゃんだったり、不思議なポーズの大仏を崇める日本刀女だったりの町の住民を交えつつみせていく。
ダイナーでの件でいきなりゾンビがどうとか言い出して、いや、確かにそうだけどw
ストーリーという程のストーリーはなく、警察官達を軸にしつつ町の住民達がゾンビと対峙する様子をみせたり、謎のキャラ「ゼルダ」の行動を、間を外した様な笑いを交えつつ淡々とみせていくばかり。
なんだそりゃ!?なぶっ壊しというか、お約束をかまされてからの、ラストの空気感は良かったし、笑えるところもあるし、つまらなくはないけれど、面白かったとは言い難いかな。
なんか独特なゾンビもの。
ゾンビ、ネタがつきないなー。しかし、よくぞここまで豪華メンバーで作れたこと。みな、楽しい。
オーソドックスなゾンビものだけど心地よいゆったりな展開。真面目な顔してすっとぼけた会話してるのが笑える。コネタ満載だし。
中でもティルダが面白い。グロシーンもしっかり見せてくれます。ビックリ落ちもあって不思議なゾンビものでした。
シュールなコメディ作品
予告の段階でコメディ要素が強めなのは伝わってはいたが、シュールかつ地味でコメディシーンを逃してしまうと淡々と話が進んでしまい退屈さを感じてしまった。
まあアダムの出番は多くSW弄りや、カイロレンの時とはキャラが全く違い、加えて年明けに公開したドン・キホーテの時とは違ったシュールコメディシーンが多いので彼のファンなら十分楽しめると思う。
一応ゾンビの首切ったり、切った首を見せつけたりぶん投げたりするのでそういうシーンが苦手な人は要注意。
ただこの作品のゾンビは切り裂いた後に血が吹き出るのではなく灰となり消え去るので、そこまでグロテスクではない。
個人的な感想としては映画館でじっくり鑑賞というより、家で寝転がりながら楽に見るスタイル作品だなぁと感じた。
キャリアイニシエーション
映画作家として<ゾンビ>ものもコミットしたよ。という自己確認、アリバイ、キャリアイニシエーション。まあヴァンパイアもモノにしているしね。でも、ジャームッシュのインディなポジションには似合わない気がする。「パターソン」のほうが似合っている気がする。
Was it a wild animal? Or several wild animals?
この映画の舞台となる片田舎の設定は、フランク・ザッパの1971年のアメリカ - イギリス音楽シュール・レアリスト映画「200 Motels」の架空の街をインスパイアした通称:”センタービル”。実際には、アメリカのいくつかの州では存在している。
この映画は、不可解な内容もさることながら、2人の俳優の会話中心のシナリオに伴い、ビル・マーレイとアダム・ドライバーの動きが少なく、立ち尽くして会話をしている無表情そのもので、あたかも演技と言う言葉を失っているように見える。
They gravitate towards things(コーヒー、WIFI、SIRI、Bluetoothゾンビの
合言葉)
they did when they were alive.
reanimated
So very ravenous, yet well past your expiration date.
シナリオもダイナーの2人の女性従業員が何者かに惨殺されているのに表情も変えずにいる保安官とその助手。終いにはゾンビが町中を徘徊し、人々を襲い始めるのが、映画が始まって1時間後というなんても言えない間合いに、さてどうしたものかと観る者に考えさせている。
I'm saying that you seem so oddly controlled. I mean shit.
-Well, I'm just, you know, dealing with it in my own way.
-But I've been telling you this is all gonna end badly.
May I ask you a question?
You have been saying that this is all gonna end badly,
from the very beginning...........................over and over.
So, what made you so fucking sure of that?
How did you know everything in advance?
-Do you really want to know? ..................... Yes!
I want to know. I really want to know!
....................................................................... What a dick.
この映画をただの"クソ映画"と揶揄をしただけで、お前は"裸の王様"だ!と過去の監督の作品をを知らない蒙昧者め! なんて言われることさえウザくなる映画。amazon.comではすでにレンタル配信されていて、☆1が45%となっている。興行収入は約14億円。今のところ....知らんけど。
FilmWeek (KPCC - NPR Los Angeles)
地域全体で運営されているメンバーがサポートする公共メディアネットワークで、サンタバーバラからロサンゼルス、オレンジ郡、そしてコーチェラバレーまで届き、 また、Webサイト、 モバイルおよびソーシャルメディアチャンネル、 ライブイベントを通じてコミュニティに情報を提供し、交流している南カリフォルニア公共ラジオ(SCPR)の番組の1つ 。
「私が一年中見た中で最も怒った映画。これは、ジムジャームッシュがゾンビ映画の核心に非常に強い環境保護のスタンスを置いていることです。」
AV Club
映画、音楽、テレビ、書籍、ゲーム、その他のポップカルチャーメディアの要素を検討するレビュー、インタビュー、その他の記事を掲載したオンラインの新聞およびエンターテイメントWebサイト
「ジム・ジャームッシュの映画は常に簡潔であるが、この映画は古くからの友人の集まりのように感じられず、古くからの友人たちが律儀にも彼らの1人に乗り気じゃないのに盛り上げているように見えた。」
Cliff and little Ronnie.
Warriors.
Among the dead.Zombies.
Remnants of the materialist people.
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