無双の鉄拳

　マ・ドンソクが魅力たっぷりで、子分の二人もとてもかわいい。悪者は人身売買をしているのだけど、人妻がどんな美人でも高値が付くかは疑問なのだけど、ストーリーも面白い。悪者の金払いのよさには驚く。あんなふうに人々の顔を札びらで叩くのは気持ちがよさそうだ。オレはケチなのでどんなにお金があってもああはできない。

全体的に見やすく面白かった。構成がわかりやすいので難しいことを考えることなく見ることができる。

個人的に印象的だったのは敵ボスである。その背景の雰囲気もさることながら、衣装や演技までダークナイトのジョーカーを感じた。セットも古びた植物園が出てきたり、廃墟の病院などとても凝っていた。

またその筋力はないけど絶対的な悪。そして主人公の筋力重視の構図がとてもバットマンを感じた。ハリウッドではなくともいい映画は作れるのだなと感じた。そこまで予算もかからなそうな感じなので、邦画のアクション映画も見習うべきところは多い気がした。

気になったところは銃が出てこないというところだが、やはり雄牛の強さを際立たせるため演出として排除したのだろうなと思った。

たまにこう言うシンプルなモノを観たくなる。
マドンソク満喫。

幾度となく詐欺に騙されるお人好しのドンチョルは妻が何者かに誘拐されたことで封印していた暴力性を解放し…。
マ・ドンソク主演作。良く出来たセガール映画みたいな雰囲気で、ノワール映画の暗い雰囲気があまりにも強いマブリーによって中和されている見やすい作品でした。