罪の声のレビュー・感想・評価
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見て良かった作品でした。まずストーリーがおもしろかったです。声の主...
見て良かった作品でした。まずストーリーがおもしろかったです。声の主達はどんな人生を歩んだか、それを含め時効の事件を明らかにすることは正しいことなのか、マスコミの意義とは何なのか。小栗旬演じるの冴えない記者の言葉にも、色々と考えさせられました。
真相を追求するシリアスな流れと、合間に入る古舘寛治、松重豊の安心感。普段、シリアス物は観ないのですが、テンポも良く十分楽しめました。
ホントのグリコ森永事件を見ているようだった
グリコ森永事件。当時私は19歳で、就職して間もない頃でした。若かったから社会というより自分のことで精いっぱいだったように記憶してます。
社会を震撼させたあれだけの事件が、結局犯人グループは検挙されずに時効を迎えている。
もちろんフィクションとしてあるが、真相はこうだったのではないかと思えるほどに真に迫ったストーリーと迫力でした。
事件を追うストーリーもさることながら、犯人と家族や巻き込まれた今を生きる人たち・・・そんな人間模様にも感涙しました。
あのテープのせいで一生台無しや
2020年映画館鑑賞116作品目
原作未読
漫画未読
脚本は『俺物語』『アイアムアヒーロー』の野木さん
監督は『いま会いにゆきます』『ビリギャル』の土井さん
新聞記者という仕事というのは地道な取材の積み重ねで成り立っている
それが眠気を誘う
グリコ・森永事件知らない世代はあらかじめネットで調べておいた方がいいと思う
生島総一郎役の宇野祥平の芝居がとにかく素晴らしかった
普段なら飄々としたハゲおやじであまり目立たない存在だが今回は違う
東京あたりに住んでいる人でもし宇野祥平を見かけたら「罪の声の芝居最高でしたよ」と褒めてあげて欲しい
のぞみちゃんはただただ可哀想だった
なぜテーラーと生島きょうだいでこんなに差が開いてしまったのかよくわからない
関西人じゃないこともあり関西弁は全く気にならなかった
一部関西人はプライドが高すぎで保守的で閉鎖的なせいか東日本出身の役者に対して厳しすぎる
関ヶ原の戦いで石田三成が勝っていたら関西弁が標準語になってるとか寝ぼけたこと抜かしてるしアホか
日本の左翼はろくなことしないなと感じた
この映画を作ったのはTBSと講談社だけど
梶芽衣子とか浅茅陽子とか宮下順子とか桜木健一とか佐川満男とか佐藤蛾次郎とかなぜか懐かしい俳優さんが多く出演していた作品でした
うーん。
元になってる事件を知ってたらもっと楽しめたのかなぁ?
実はリアルタイムであんまり知らなくて
とはいえ有名なのでうっすら知ってるから
中途半端にな知識が逆に問題で。
途中途中で「現実はどうだったんだろ?同じだったのかな?」と頭をかすめてしまって集中出来なかった感と、
登場人物がいっぱい出過ぎて(しかもありきたり名前ばかりで)あたまパンパン。
時々専門用語的なのが出てきて時々ハテナ。
株とか麻雀とか。
話としては面白いかなー
野木さんのファンで見に行く。パンフは買わず、ということは、そこまで...
野木さんのファンで見に行く。パンフは買わず、ということは、そこまで面白くなかったということ。でも、脇の俳優群も良かったし、星野君のファンで、抑えた演技だけど、とても良かった。星野君が抱えた苦悩と真実へ向かっていく姿を彼の底深い演技で表現していた。大阪弁がパーフェクトじゃないのは、どうしても気にかかる。あとは、学生運動の描き方がステレオタイプだし、あんな風に、過激派の犯罪をただ排除するなら、野木さんの世界は狭い。
グリ森事件の真実に迫る?
綾野剛と星野源の共演ドラマを見てた勢いもあり、半分興味本位で映画館へ。
昭和の犯罪史上最も有名な脅迫事件グリ森事件。
当時の記憶は曖昧ながらキツネ目の似顔絵は鮮明に覚えてた。子供の声の話もうっすら覚えてたけど、その子がどうなったかとかまでは考えたこともなかった。
冒頭、数分遅刻して見逃したのは痛かった。ちゃんと最初から見ればよかったと後悔した。
星野源が自分の声のテープを見つけ、そこから少しずつ真実に迫るのと平行して、小栗旬は新聞記者として当時の記録を辿り調査を進めて行く。
やがて二人は出会い…
となるわけだけれど、話に大きな盛り上がりがない割に最後まで集中して見ることが出来た。登場人物が多く、最初少し混乱しながらも、話の筋がわかればちゃんと区別がつく。ここは脚本家の丁寧な作りがものを言ってると思う。やっぱり映画は原作も大事だけど、それを2時間と言う尺に収める脚本が映画の出来に左右するんだなあ。
犯人が指定の場所に来なかったり、突然脅迫をやめたり、当時全く謎だった理由も(フィクションとは言え)なるほどそうだったか、と思わせる。
現実では事件は謎のままだけど、この世界では真相の解明ができており、しかも登場人物それぞれに落とし前をつけてくれているため、モヤモヤを残さずスッキリして映画館を出ることができる。
役者陣も大変良い働きをした。なんと言っても、宇野祥平さんの聡一郎。あまり役者さんを知らないので名前を初めて見たが、とても印象的な演技で最後は泣かされた。
もちろん誠実な仕立て屋星野源、見てもない映画評をテキトーに書くエンタメ部記者の小栗旬。二人の演技力も素晴らしかった。
最初はネットで「方言指導の先生も絶賛」と称賛されてるのが腹立たしいほどイラっとする似非関西弁で「役者ありきのキャスティングなら、いっそ事件そのものを関東で起きたことに架空設定すればええやん」とか「似非関西弁すら途中で諦めてるやん」とか「いっそ東京で育った関西人設定にせえや」とかファンが激怒するようなことをずっと考えていたが、物語中盤あたりからどうでも良くなってきた。ここはお二人の力量を素直に褒めるべきであろう。
他にも、素人がそんな簡単にあちこち取材できるものなのか?とか板前さんも先生も、なんやかんやで口軽すぎちがう?とか多少ご都合主義的な展開もあったけれど、最後が良かったため、問題なしとする。
あと、これも個人的に思うこと。全共闘世代って独善的で自己中な人が多いわ。加齢による衰えとは関係なく。
話はそれたけど、本作は見逃した冒頭、初見で理解できなかった細部を確認するためもう一度見に行こうと思う。コロナ禍以降、久しぶりに見た秀作だった。
罪の声を背負った人の人生
有名なグリコ・森永事件をモデルにした映画で、テーラーの主人・曽根(星野源)が脅迫に使われた声が自分の子供の時の声だと気づくところから物語は始まる。この映画では事件の真相が明かされる。ただ正直に言わせてもらえば、かなりフィクションくさくて、多分、真実は違うだろうという感想。もちろん事件の真相は物語として面白いのだが、そのことよりも否応なく事件に関連させられた脅迫の声の主である少年・少女およびその周囲の人間の人生に焦点をあてているところが、人間ドラマとして興味深い。事件のことを知っていると、より楽しめる作品だと思う。
事件の真実感
子供の頃にリアルで体験していた事件の記憶はとっくに薄れ、キツネ目の男の似顔絵だけが記憶に残っていたグリコ事件
子供の声が使われていた件も覚えてなかったですが、事件の裏話は本当にこんな理由だったのだろうと思える作品でした
証拠が無ければ起訴もできないゆえの迷宮入りの裏で警察が掴んでいた事実を元に映画にしたのかもしれませんね
原作を読んでみたいものです
巻き込まれて翻弄された子供達は確実に存在していただろうし、株価が目的なのも、なるほどな!と思います
そして何より凄いのはキツネ目の男のそっくりかげん!
よく見つけましたね
戦後のツケか
グリコ森永事件は
結局は戦後の歪んだ学生運動の成れの果てなのか?
日本人は歪んだ資本主義、民主主義を取り入れて自分たちで首を絞めてるのか。
金持ちと貧困層をいかに取り持つのが政治の仕事なのだが、この国に政治家はいない。
政治ゴッコをしている空っぽ2世議員がいるだけ。
観てよかった
なんとなく観に行って引きこまれた。宇野祥平さんの演技はそのビジュアルを見るだけで、映画のあの場面場面が想起されて、涙ぐむほど。もちろんその他の方々もですけど、思い返すと宇野さんだったと思う。
釣られた!
有名なグリコ森永事件に題材をとった作品。誘拐と脅迫は身代金目的ではなかった、とする解釈は新鮮で、唸らされた。だけど、全体的には消化不良だった。おそらく、原作のボリュームが映画の尺に収まっていないのでは? 登場人物が次から次へと出てくるが、ほとんど描き込みが足りず薄っぺらい。「こういう役回りの人なんだな」という印象を受けてしまう。量産型2時間サスペンスを観ているみたいな予定調和感。ラスボスたる人物が劇場型犯罪を仕掛けた動機というのも、さんざん使い古されたやつで、「結局これかい!」と思った。ハリウッド映画でナチスが悪役になるように、犯人の動機に「これ」を持ってくると、作品全体がステロタイプで安っぽく見えてしまう。もちろん、架空の話なんだから、文句を言える筋合いではないのかもしれない。でも「グリコ森永事件の謎に迫る!」みたいに匂わせてハードルを上げておいて、着地点がここでした、となると「釣られた!」という思いが強い。
こうだったら?
まるでドキュメントを観てるような?
そして過去の事件の謎解きの様な?
とても見応えのある映画だと思います
まずは見て欲しい
とても良く出来ていて飽きさせない作り
視聴料は無駄にはならないと思います
製作者が伝えたかったのは'罪の声'
罪の声
グリコ・森永事件の当時は
まだ生まれておらず
Wikipediaで予習した上で臨んだこちら
報道ってなんだろうか
思想信条ってなんだろうか
犯罪者ってなんだろうか
人の境遇って、運命ってなんだろうか
この事件には直接的な被害者がいないからこそ
背景に集中してそのあたりを考えられる
見てよかったと思える映画だった
実際のグリコ・森永事件では
直接的な被害者は一応いないものの、
捜査に関わった警察官が自殺している
それが理由でこの事件は終わっているわけだが
この映画はグリコ・森永事件の振り返りなどではない
伝えたかったのはやはり
'罪の声'といったところか…
負の遺産
「子育て」とは
躾けるとか
塾に行かせるとか
習い事をさせるとか
良い学校に入れるとか
「子育て」に一番大事なのは
『負の遺産』を残さないこと
『負の連鎖』を親が止めること
そして何より
『子供が幸せに暮らせること』
それが親が幸せを感じられることだ。
親が子供を愛することだ。
自分さえ良ければ良いと思う親のもとに生まれることは
とても不幸なこと。
本人が努力する、そして周りが支える。
支えることは愛すること。
それがひと時でも、少しの繋がりであっても、
人を愛することができる人は『幸せ』
「貴方はどんな人生をおくられてきたのですか?」この一言に映画の全てが含まれている。
最近よくある「史実ぽく誤解させるようなウソ映画」ではなく、本作の「史実に忠実なフィクション映画である立ち位置」こそが、映画の真髄なのである。
派手さこそないが、鑑賞者をストーリーにのめり込ませるのに十分な厚みある大河ドラマとして成立させた原作・脚本が素晴らしい。
映画では適材適所のキャスティングが完ぺきであり、その演出も素晴らしかった。
撮影・証明・音響は無難に熟して、鑑賞しやすく
例えば、電話のシーンでは受話器を近づけるにしたがい、相手方の音を大きくしたりする等すばらしい音響演出があったり
シーンを手際よく端的に切り替えたり、逆にあえて長回しにしたりと
観る人を意識した構成力と脚本を高く評価したい。
無理やり欠点をあげれば
5歳と8歳の子役の声に伸びがないので、リハーサルをもっと行い
日を改めて、撮影したりすれば、もう少し良い演技をしたのだと思う。
また、事件に巻き込まれた人々のそれぞれの人生の対比やそこに壮絶さもあったが、
悲惨な人生を表現する為に、首つりシーンは原作がそうなっていたとしても
タイミング的に
もっと違えた表現方法を考える冪だったと思う。
この映画を観た後は社会派映画である山崎豊子さん原作「華麗なる一族」をまた観たいと思った。
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