罪の声のレビュー・感想・評価
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点と点が線で繋がり複雑に絡み合った野木脚本
野木さんの脚本は本当にあれよあれよとこことそこが結びつき、あっこっちも繋がった!って伏線だらけで転がるが如く、ストーリーが展開していくので、食いつくように見入っちゃいました。
これフィクションなんですね。実際のグリコ森永事件の真相なのかと思いました。それぐらい細かい設定までもリアリティ感が半端なかったです。
本当に作品全てにおいて意味のない出来事はなくて、かならず原因と結果がある。こんなに最後すっきりとした結末を迎えた作品も珍しいですよね。
そして、悲しく終わらないとこがまたいいとこです。また、それぞれがこの事件を乗り越えて、新しい生活に戻っていく…離れ離れの親子も再び会うことができ、もう聞けないと思っていた声も皮肉ながら、罪の声として残っていた声を聞くことができるという。
しかしながら、正義は人を幸せにするための行動によってのみ、意義をなすのです。正義を貫くのなら、誰も犠牲者は出してはならないのです。
とても良くできた作品ですね🈵
単なるサスペンス映画かと思いきや、なかなか内容の濃い、奥の深いヒューマン映画でした‼️
昭和を揺るがした未解決事件の真相を追うという設定から、犯人捜しだけでなく、事件の本質に迫る人間ドラマが見事に描かれていたと思います😂
こんな大事件も、一つ一つ紐解いていくと、善意の一般人を自らの罪を隠すために犯罪者に仕立てた警察官、そのために自殺に追いやられた父、そのために権力闘争に向かった娘、そのために犯罪協力をせざるを得なかった母…と小さな事件から大きな事件に繋がっていくんですね😅
いずれにせよ、とても見応えのあるいい映画でした🙆
まさか宇野祥平にやられるとは でもなんか嬉しくてたまらない
あの事件がこんな映画になるとは。
原作の小説すごいですね。
脚本の野木亜紀子さんの味付けがいいんだと思います(素人の想像ですけど)。『重版出来!』で東京ドラマアウォード2016にて脚本賞を受賞した野木さん。最近はオリジナル脚本をたくさん出している。私はテレ東の深夜ドラマも好きで、コタキ兄弟の四苦八苦も毎週見てました。古舘寛治。最近みた映画ですと甘いお酒で乾杯、宮本から君へ。ドラマではレンタルなんもしない人のISSUE配りのおじさん。古舘寛治でちょっと和むみたいなアクセントが好きです。ちょっとした中毒ですね。
それにしても、宇野祥平です。
生島家の壮絶場面がやはり映画の山場ですから。
梶芽衣子。最近、徹子の部屋に出てたときも、若くて、パワフルで驚きましたが、今回もびっくりしました。病院のベッドの場面、全然死んでませんでしたよね。まだ、野良猫ロックシリーズ、女囚さそりシリーズいけると思いました🤩
そのほかのキャスティングもびっくり。庄司照江、宮下順子、火野正平、佐川満男、佐藤蛾次郎、浅芽陽子、塩見三省、宇崎竜童 ら
皆さん、お元気で、たまげました。
阿部純子の投石娘に胸キュンでした。
阿部純子と山崎紘菜がしばしば見分けられない私ですけど。
でも、卑怯で卑劣な事件ですね。許せない。怒りがこみ上げて来ました。これは映画の力ですね。
グリコのオマケのフィギュアが懐かしい。昭和シリーズ。ウルトラマンシリーズ。
予めプログラムで把握してたほうが入りやすいかも
グリコ・森永事件、全ての時効が成立完了して久しい昭和の完全犯罪の推理小説。殺人も強盗も結果、現金奪取もなかったファンタジーと子供ながらに犯人をどこか応援していた。しかしオモテに反して明るみにされないウラの人間ドラマにフォーカスした点というのが面白い。ただキャストと人間関係が追い辛いので予めプログラムで把握してたほうが入りやすいかも
罪とは
原作読了して翌日に映画を鑑賞
映画ではストーリーを適宜省略し順番も入れ替えて、より分かりやすい構成となっています。
反対に阿久津と曽根が仲を深めていくシーンや生島家族の救いようのないシーンや達雄の告白のシーンは丁寧に描かれており、感情移入しやすい作りとなっています。
ただ個人的には、原作と異なり最初のテープと手帳の発見が、母親の意図したものではなく偶然的なものであり、母親も余命半年程度ということで、母親も達夫側の悪役のように感じました。
「奮い立った」という理解できない大人の考え方で、傷つけられたという子供たちを描きたかったのでしょう。
あとは最後に阿久津がいった「深淵の淵の声をすくいあげる(届ける?)」という言葉が印象に残ってます。
罪の声で聡一郎達が望を思い出す演出も良かったです。
登場人物が今後前を向いて進んでいければいいなと思う作品でした。
35年経った今、この映画がある意味
初日舞台挨拶中継の回に鑑賞してきました。
原作読んでます。本はよく読みますが普段あまり読まないジャンルでかなり苦戦しました。
私は望ちゃん世代なのですが何となくしか覚えていなくて…どこまでが事実でどこからがフィクションなのか気になって調べながら読みました。読後、寄り添えないスッキリしない気持ちから中々抜け出せなかった。
映画鑑賞後も似たような気持ちで、35年経った今この作品がある意味を確認したくてもう一度観ようと思っています。
未解決に終わった事件の犯人を追う事から、その事件に声が使われた三人の子供、その人生に主観が変わっていくのを感じました。
望ちゃんが可哀想すぎて辛い。そして弟の聡一郎君はずっと生きてきた。暗闇の中で。彼を演じた宇野祥平さんにやられました。原作ではここまでの壮絶さを丁寧に描いているんだけど、映画ではそこがなく…でもその様が映し出された瞬間、削られたはずの物語が見えた気がしました。
俊也に、「曽根さんはどんな人生でしたか?」と聞くシーン。「保険証ないので」の言葉…凄く残りました。
俊也が見付けたテープと手帳…その真相を尋ねる終盤のシーンも良かった。あれが、ずっと捨てられずにあったのは、原作の言葉を借りればその罪の判断を俊也に委ねたかったのか…一番寄り添えない部分だけど、自分が傷付くのを恐れながらもそっと問い正すあの台詞はとてつもなく切なかった。星野源さん素晴らしかったです。
阿久津が新聞記者として成長していく様も見所だと思うんだけど、小栗旬さんは出過ぎず、うるさくもならず、しっかりした存在感で原作より魅力的でした。
どの場面だったか阿久津を見ていたら知らないうちに涙が出ていて…そこも確認しよう。
二人のバディ感は暗くなりがちな物語の中の光の一つかなと。終わり方凄く好きです。
塩田武士さんの細やかで計算されたストーリー、野木亜紀子さんの脚本の面白さと仕掛け、見落としがありそうなのでしっかり拾おうと思います。
ギンガのオマケ…テープと一緒に入っていたロケットみたいなの…そんな皮肉も。
一度だけでは満足出来ない凄い映画だと思いました。
予告がっかりではなく安心
犯罪やテロに正義やら崇高やら、そんなものはないなぁと。
身近なものを大切にする人が増えれば平和になる、ただそれだけですね。
映画はこれ系でありがちな予告がっかりではなかったのでホッとしました。
少し間延び感はあるもののさすがの野木脚本でした、深みのある映画でした。
予想以上に重厚な作品でした。
深いというよりも色々なもの、それぞれに置かれた立場だったり、感情だったりが何重にもなって厚さができてる。実際にあった事件をモチーフにということだったので、もっと淡々としてるのかな〜なんて勝手に予想してたけど、観てよかった。
後味のいい終わり方でよかった。
事件を追いかける本人と記者が出会うまでがとにかくたるい。事件の概要...
事件を追いかける本人と記者が出会うまでがとにかくたるい。事件の概要がわかるまでに1時間以上…
記者の方は単に語り部であり、最後まで大したドラマがないんだこら、そこは都合よく説明させてさっさと確信へ向かってくれ。(よく小栗旬が受けたな、といった役)
苦痛の1時間を過ぎて、のぞみちゃんの謎あたりから面白くなる。これは原作の力。
しかしその後も脚本も演出もダラダラしてケレン味もなく、お涙頂戴シーンはやたら冗長で、エンタメにも振り切れず、現代へのメッセージもなく、この映画の伝えたかったことは結局なんなの?
おもしろかった!
不穏な音楽とともに緊迫感を持ち続けながらの鑑賞で、少々疲れてしまったけれど、おもしろかった。登場人物が多いにも関わらず、それぞれの関係が把握しやすく、ピースがはまっていくように進行していく展開が素晴らしかった。
宇野祥平さん演じる総一郎の初登場シーンが圧倒的で驚いたけれど、総一郎については「王様のブランチ」での特集を事前に見てしまい、多少のネタバレ情報を入れてしまったことを反省……それでも十分楽しめたけれど。
若かりし頃の梶芽衣子さんの役を阿部純子さんが演じているのが、説得力があって妙によかった。
脚本が素晴らしい!
原作も読了済。グリコ森永事件を題材に事件の真相に迫る物語。
基本ラインは原作の通りなのだが、あの分量をよく140分ほどの脚本にまとめてくれた。緻密に事件を追いかけていた原作と、人間ドラマに比重を置いた映画という印象。しかもその面白さは損なわれていない。素晴らしい脚本だと思う。
今さら昔の事件をほじくりだして、何の意味がある?という問いかけに対して真摯に向き合っていた阿久津記者が印象的だ。被害者の悲しみをかき回すような報道が少しでも減ってほしいと願う。
そして脅迫に声を使われた子どもたちのその後の人生の違いだ。幸せに過ごしていた曽根が罪の意識を感じてしまうのもわかる。もちろん阿久津が言った通りなんだが、生島姉弟のその後があまりにも壮絶すぎる。最後は少し希望のある終わり方でよかった(原作読んでるくせに)。
星野源だけじゃなくて、松重さんや市川さん、古舘さんといった野木亜紀子組的な人がたくさん出ていたのも印象的だった。いい人選!
原作を忠実に再現している。
私にしては珍しく、発売当初に原作を読んでいた。
読みながら時系列や登場人物を整理するのに何回か頭がごちゃごちゃになったけど、映画で見事に解決してくれていた。これが真実なんじゃないかって思えてくるくらい。
知らずに罪に加担していた人達の運命は、なんとも過酷で背負っていくものが大きいくある意味被害者である。巻き込んだ方も何かしらあるけれどそれは覚悟の上であって、巻き込まれた側の比でもない。
観るか迷っているなら、観てほし作品です。
真相が明らかになるにつれて
実際の事件をモチーフにしただけあって、話がすっと入って来る感じ良かったです。最初の方は興味本位で調べている感じで、本気で事実を確認したいの?って思う時間帯もあって正直眠くなりましたが、小栗旬と星野源が出会った以降、特に声の女の子の幼なじみが出るあたりからは話に引き込まれました。重い話ながら、最後はハッピーエンドなのもGood、個人的には某空前の大ヒット作よりもこっちの方が面白かったです。
橋本じゅんさんが最高の癒しキーパーソン
小栗旬×星野源のダッグに脚本が野木亜紀子さんの化学反応は素晴らしく、鑑賞後は語り尽くしたいと思わせる社会派エンタメ作品でした。
未解決事件を追う文化部の記者視点と、自分が恐ろしい事件の加害者かもしれないという視点での、両者が磁石のように必然的に出会ったシーンが特に印象的でした。
確かにミステリー要素ながらもヒューマンストーリーに重点を置いた、心揺さぶられる物語で、前半から後半までのパズルのピースを埋めながら真実に近付いていく展開は高揚しました。
ただ、過去と未来を行ったり来たり、将又日本全国及びイギリスまでの場面転換は、頭の中で整理しながら観ていたので、鑑賞後は気力が消耗しました。
また、最初から犯人が分かってしまうような残念な話軸で多少勿体ない気もしました。
良き良き(*´꒳`*)
普通に面白かったです!
ストーリーがしっかりしていて、最後まで集中して見れました。
最後の方にはポロッとくるところもありました。
事件の方が、人が多かったり、内容が難しくて理解するのに精一杯だったので、ある程度内容を調べといた方が見やすいかも(*´꒳`*)
主題歌とっても綺麗でした‼︎
テレビでもう一回みたいなって感じです。
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