柄本家のゴドー

劇場公開日:

柄本家のゴドー

解説

俳優の柄本佑と柄本時生の兄弟が、父の柄本明を演出に迎えて挑んだ舞台の稽古場に密着したドキュメンタリー。ともに映画、テレビと幅広く活躍する佑と時生の柄本兄弟は「ET×2」という演劇ユニットを組んでおり、2014年にはサミュエル・ベケットによる不条理劇「ゴドーを待ちながら」を上演。そして17年、今度は父である名優・柄本明を演出に迎え、再び「ゴドーを待ちながら」の公演に挑んだ。数々のドキュメンタリーや是枝裕和監督作品などで撮影を手がけてきた名手・山崎裕が、その稽古場にカメラを入れ、演出家と俳優の関係を超えた父から子への芸の伝承や、厳しさと温かさにあふれた時間を記録した。

2017年製作/64分/日本
配給:ドキュメンタリージャパン
劇場公開日:2019年4月20日

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映画レビュー

3.5「ゴドーを待ちながら」

2023年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

柄本明の2人の息子。
長男の柄本佑。
次男の柄本時生。
その2人が父親柄本明の演出で「ゴドーを待ちながら」の舞台に立った。
それは2017年の事。
(かなり古いのが残念である)
「ゴドーを待ちながら」は、
1954年に出版されたサミュエル・ベケットの戯曲。
不条理劇の代表とされている。
意外と新しい作品なので、ある意味で驚いた。

たった2日間の物語で、
浮浪者の2人(柄本佑と柄本時生)が一本の木のある、一本道で、
ゴドーを終日待つている。
日の暮れた頃、子供の伝令が来る。
「ゴドーは今日は来ない。明日来る」
そして翌日もゴドーは来ずに、浮浪者の2人は自殺する。
しかし未遂に終わる・・・
ざっとこんなストーリー。
この伝令の子供の役を13歳の時、柄本時生が舞台初出演で
演じているそうだ。
(2011年の新国立劇場で、橋爪功と石倉三郎が主演だ)

「ゴドーを待ちながら」は柄本明も石橋蓮司と演じている。

柄本明と言えば劇団東京乾電池の座長として有名。
この映画を観ると、柄本明の確かな演技力と演出力を
まざまざと見ることができる。
柄本佑もまだまだ未熟だったなぁー、などと思ってしまう。
柄本兄弟が「ゴドーを一生かけて演じて行きたい」
そう言うほど、奥が深い作品なのだろう。

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琥珀糖

3.5親の偉大さ

2021年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

たすくもときおも好きだが、稽古を見ていても、何もかもがやはりお父さんには及ばない。作品の真理が、はっきりと見えているかの違い。キャストはやはりもう少し年齢が上の人がいいのだろう。かつての柄本明の舞台は確かに素晴らしい。ただしこの兄弟がゴドーという作品に運命的なものを感じているなら、何年もかけて真理を見つけ、良いものになっていくのだろう。10年後、20年後のこの2人のゴドーが見たい。

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いつこ

2.5役者とはどういう仕事か

2021年7月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

内容はそこまで深く切り込んだものではない。
ただ稽古中の節々の言葉から、柄本明の芝居に対する姿勢が垣間見られる。

「役者はセリフを言うことが仕事ではない(物語や感情を伝えるのが仕事)」と言われるなかで、回り回って「書かれていることを言うだけ」と言う。
いかにしてその文字たちを具体化し、身体にフィットさせ、自分の言葉として発せられるか。それが芝居の基本ですべてであると言っているようである。

その頭のなかを芝居を極めてない者が稚拙な言葉で語ることはできないが、芝居の世界の奥深さを感じさせてくれるドキュメンタリー。

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もの語りたがり屋

3.5柄本家

2021年4月18日
iPhoneアプリから投稿

凄い親子だわ

印象的だったのは、
田舎道、一本の木を3人に描かせる場面。
三者三様の捉え方が良かったなあ。

ゴドーを待ちながら
さっそく原作を買ったけど
読むのに苦労しそうです

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JYARI
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