足跡はかき消して

解説

「ウィンターズ・ボーン」のデブラ・グラニク監督が、ピーター・ロックの小説「My Abandonment」を映画化したヒューマンドラマ。PTSDに苦しむ退役軍人ウィルは、13歳の娘トムとともにオレゴン州ポートランドの森の中で人目を避けるように暮らしていた。ところがある日、散歩していたトムがジョギング中の男性に見つかり通報されてしまう。福祉局の監視下に置かれることになった父娘は、強制的に社会復帰支援を受けることになるが……。ウィル役に「最後の追跡」のベン・フォスター。

2018年製作/アメリカ
原題:Leave No Trace

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映画レビュー

4.5トーマシン・マッケンジーの原点として今後語り継がれるであろう名作

2020年3月28日
PCから投稿

ジェニファー・ローレンスの出世作となった『ウィンターズ・ボーン』のデブラ・グラニック監督の最新作が配信のみというのは残念だが、主人公親子を演じた2人の俳優の、日本での知名度を考えると劇場未公開になったことも仕方ないのかも知れない。と、そう思おうとしてみたが、本作で脚光を浴びたトーマシン・マッケンジーはその後出世街道を駆け上っていて、『ジョジョ・ラビット』のユダヤ人少女役が記憶に刻みつけられた人も多いはず。ただ、彼女の原石の輝きと、新人離れした力量が楽しめるのは間違いなくこの映画だ。

PTSDに苦しむ元軍人の父親と、世間から隔絶されて父親と二人きりで育てられた娘が、強制的に外の社会に連れ出される。喪失感から逃れられない父親と、新しい世界に好奇心を募らせる娘。どう考えても2人の道は離れていくばかりだが、親子は本当にお互いを思い遣っている。なんとも切ない物語だが、感傷に陥ることなく、ただなるように進んでいく様が、なんとも美しい。その危ういバランスを体現しているトーマシンとベン・フォスターの繊細な演技を堪能した。

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村山章

3.0主役はトーマシン・マッケンジー

2024年1月7日
iPhoneアプリから投稿

知的

本作の主役はベン・フォスターだが、娘役のトーマシン・マッケンジーの演技が圧倒的だと思います。

実にピュアで優しさに溢れた娘を見事に演じきっており、トーマシンがその後活躍するのは当然とも思える
本作での演技でした。

本作は『ノマドランド』とも近しい雰囲気を持っていますが、
父親がPTSDで悩むがゆえの、森での生活という背景があり、
ただ、多感な少女にはどうしても受け入れ難くなっていく様が、実にうまく描かれていると思いました。

トーマシンが出ているからこそ観た作品ではありますが、上質で素晴らしい映画だと思います。

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ひでちゃぴん

0.5空気読めず、我道を行く米国社会に対する皮肉の所なの?

2023年12月21日
スマートフォンから投稿

笑える

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マサシ

5.0親と子

2022年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

いつも守ってあげてるつもりが、いつの間にか守ってもらっていた。
ただそれだけなんだけど、涙が出てくるほど美しい作品だった。

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mar
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