劇場公開日 2019年9月13日

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ある船頭の話のレビュー・感想・評価

全35件中、21~35件目を表示

3.0初監督作はこんなものと云うべきか、言いたいことはわかるが映画として昇華させるには力不足と云うべきか、どちらにせよ期待していただけに残念でした…

2019年10月6日
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鑑賞方法:映画館

映像は美しい(それだけが取り柄と言っていいくらい)。しかし人物たちもキレイ過ぎてリアリティがない。セリフも全て標準語にしたのも違和感を増すだけで首を傾げざるを得ない。監督の人脈かそうそうたる顔ぶれが登場するが殆どゲスト出演の域を出ない。セリフも説明的。父親を山に葬るエピソードを永瀬正敏のナレーションで説明するのではなく映像で語って欲しかった。川の精のエピソードも結局中途半端。必要なかったのでは。言いたかったことはわかるのでもっと映像で語る努力をして欲しかったな。

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もーさん

4.0ビッグデータから導かれたAI作品みたい。

2019年10月2日
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オダギリジョー監督『ある船頭の話』古き佳き日本映画への賛美がクリストファー・ドイル撮影で実現出来た作品。新潟阿賀町の自然の情景が息を呑む素晴らしさで描かれてるのだけど、その絵作りや展開が、ビッグデータから抽出されたAIの賜物…みたい。脚本や台詞回しも直截的で含みがない。それでいて編集がやたらと駆使されたシーンがあったりして、借り物感否めず。小栗康平監督の揺るぎない世界観に比すると、器用さだけで仕立てた印象。それでもドイルの手腕あってこそ。現代ではこの作品が精一杯か。そんな諦観も感じた。

#photobybozzo

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bozzo

2.5中途半端、あるいは分裂気味

2019年9月29日
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オダギリジョーと柄本明の組み合わせということで見ましたが、うーん。テーマもありきたりな感じで、ラストの先をどーしていく!ということが問題のこの時代に、そこ止まりなのかぁ、なんだかなあ。そんな感じばかりが残りました。

「誰かのために俺も生きたい」こんなセリフが出て来ますけれど、えー?そーなの?オダギリジョーってこうなの???びっくり。
○○のために生きるって、その○○の中身が何かによって白くも黒くもなるってのに、誰かのために生きたーい、ってことなの?って、ここで、ドン引き。もう私の中ではテンションが完全に切れました。

映像美、あります。そして撮影は大変だったと思いますが、特筆すべきものとは思えない。

ラストシーンを見て、これはひょっとして、タルコフスキーのサクリファイスへのオマージュなのか?と思いました。

幻想風の味付けで、テーマそのものはセリフで表現される。けれど、いろんなことが語られたり、映されたりして、それも日本的というか叙情的だから水っぽくなって、それがために絶望度の抉られ方が練られている気がしません。理屈っぽいけど、中途半端。

近代化される過程で古いものが失われていくという、おんなじようなテーマのキルギス映画「馬を放つ」を見ました。これから近代化されるっていう国ならともかく、もうとっくに近代化で山河をボロボロにした挙句の果ての、その先頭で原発が爆発して、さらに修復不能な事態になりながら、まだ原発で儲けたい奴らがのうのうと生きているこの国で、今この映画か、という点で足がすくみます。批判なのかどうかもはっきりしない感じの詠嘆的批判(そんなのあるのか)。映画に限らず、これが今の日本の姿なのかなと思います。

主人公は字が読めない風なんだけれども、なぜか「ふう」が、「風(かぜ)」でもあることを知っているってところも、あーあ、なのでした。
映画って難しいですね。

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waiwai

3.0音楽と映像が素晴らしい

2019年9月25日
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鑑賞方法:映画館

が故に余計に眠い。
観る前から予想はついていたけど、終盤まではとにかく淡々と進む。美しい川のせせらぎとピアノの音、山の緑の風景がヒーリング効果ありすぎて、どのシーンだったかは忘れましたがセリフをリフレインで聞かせるところはもう催眠術かと思うレベルで瞼が閉じるのとの必死の戦いでした。

オダジョーのお仲間大集結という感じで、次から次へと豪華な面々が渡し舟に乗ってきます。
変わりゆく世間から取り残された船頭と、流れ着いた謎の少女。監督の言いたかったであろう部分は伝わるし、つまらなかったとは言わないけど、3時間弱は長かったなあ。

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くまさん

5.0映画館で見ないと、あとで必ず後悔する名作!

2019年9月23日
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鑑賞方法:映画館

子供の頃、学校の先生がチャップリン作品を全作貸してくれた事がキッカケで、古い映画を特に好んで見る映画ファンになりました。
日本映画では、黒澤明監督や溝口健二監督や寺山修司監督など、ありとあらゆるジャンルの新旧映画に今まで出会い、多くの刺激をいただいてきました。
そして久しぶりに、私が望む全てが詰まった映画にようやく出会うことが出来ました!
ある船頭の話 すばらしいです。

映像美、音楽の優美さ、絶妙なキャスティング、衣装の芸術性、古い日本映画のようなカッコよさ、そして純文学のような美しい脚本に魂が震えるほど感動し、嫌なモヤモヤが全く無く、私はあまりの素晴らしさに驚きました。

映画を見る前は「10年前にすでに脚本が練られていたのなら…もっと早く世に出してほしかったな」とも思ってしまいましたが、鑑賞中「こんなに凄まじい映画…きっと今のオダギリ監督のキャリアでないと成し遂げることが出来ない程の…奇跡のスタッフが集結している…」とすぐに納得しました。
オダギリ監督の脚本に、クリス撮影監督、ワダエミさんの衣装、ティグランハマシアンの繊細な音楽、こんな贅沢な映画にはもう出会えないかもしれないとさえ思いました。
イタリアの映画作家の方達が、今作をヴェネチア国際映画祭で選ばれたのも当然です。

ただ一つ、
この作品は人によって全く違う感想をお持ちになる 相当二極化する作品だと感じました。
でも誰もが感動して涙する作品だったとしたら、こんなにも素晴らしさに震える気持ちには私は絶対になれなかったと強く思います。

とにかく映画館で多くの映画ファンに体感していただきたい!
そして映画ファンの皆さんが各々どう感じられるか劇場で感じてほしいです。
日本で見れるうちに見ておかないと本当に勿体ないです。
DVD化を待つ作品では絶対ないです。

ネタバレには繋がらないシーンで、私がかなり好きなカットを一つだけ言わせてください。
乗船されている時の草笛光子さんの着物の裾のあのカット。グッときました。

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Yuk

4.0映像美 研ぎ澄まされた音響

2019年9月22日
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鑑賞方法:映画館

風景
ライティング
とにかく映しだす映像全てが美しい

演者の声
舟を漕ぐ音
雨音
川の流れ
蝉の声
一つひとつの音にもこだわりを感じる

柄本さんはほんとうに素晴らしい演者さんであることをこの映画で改めて思い知らされ、また、若い川島さんの表情の変化もみどころである。

正直、予想をこえたクオリティでした。

オダギリ監督の次回作が待ち遠しい

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まる

2.0風景は綺麗だか…

2019年9月18日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

う〜む、人生、深く考えさせられる映画かと、宣伝チラシに誘われて観たが、評価できるのは阿賀野川の美しい景色ぐらいでした。
ストーリーは何を言いたいのか、私には全く伝わって来ないし、下品な暴行殺戮シーンに呆れました。
オダギリの、名だけで客呼ぶ映画です。残念でした。

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旅人間

4.0映像美。

2019年9月18日
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圧倒的に美しい映像。

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はりねずみ。

3.5便利のために失ったものを見つめる

2019年9月17日
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鑑賞方法:映画館

俳優陣といい「自然」の映像美といい、実に贅沢な作品である。その中で訴えかけてくる、便利さと引き換えに失われていく心の豊かさと自然の大切さ。まだまだ、立ち止まって考えていいテーマをオダギリジョーらしく提示した作品である。

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こばりん

3.5そこには失ってしまった大切なものがあった

2019年9月16日
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鑑賞方法:映画館

オダギリジョーの監督作ということで、彼の志向が気になり観賞した。

これは山間の川岸で暮らす船頭トイチの物語。橋がない時代は渡し舟で川を渡るのが常だったが、橋の建設がトイチの人生を変えようとしていた。

変わっていく自然や生活の中で本当に大切なものは何かを問うシリアスな作品。終始美しい自然を映し出す瑞々しい映像があった。素直に感動した。

トイチを演じた柄本明のオープニングの眼差しが忘れられない。「火口のふたり」の佑と親子で主演男優賞を争いそうだ。

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エロくそチキン

3.0渡し船

2019年9月15日
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鑑賞方法:映画館

だったんですね。もっと大きな船の船頭かなと思っていました。
猟師の親の死を弔う息子のシーンがよかったです。

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かん

2.0映像は美しい

2019年9月14日
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映像が美しく、画面の隅々まで見逃せない。

だが、話が退屈で137分がかなり長く感じた。
心の声が何度もエコーされたり、唐突な水中のシーンは特に違和感があった。一部説明過多だったり、しつこくイメージが挿入されて、うるさく感じた。

死後の肉体など興味深い話もあったが、全体を通じて印象が薄まった。

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yuyu

2.0何もない人間

2019年9月14日
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悲しい

寝られる

村外れの川辺の小屋に独りで暮らす渡し船の船頭の話。

橋の建設が始まり仕事の終焉が見えてくる中で、流されてきた大ケガを負った少女を助け共に暮らす様になっていくストーリー。

主人公と仲の良い青年源三との描写がアクセントになってはいるけれど、村人や橋の工事関係者等、様々な人を渡しながら少しの会話を交わす日常が深掘りされるでもなくまったりたっぷり続いて行く…名前の由来の件では、トイチといえば奈良漬けだななんて脱線した思考が頭に浮かんだ程のまったり感。
その割にやけにサスペンスフルな少女の噂話が背後に流されているというね…。

世情を受けて変わって行く人と変わらない人の機微がどうのというには少女の件はエキセントリック過ぎるし、それをやるにはまったりがたっぷり過ぎて怠いし、と鑑賞している最中から感じてしまった。

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Bacchus

2.0ある意味「贅沢」な映画

2019年9月4日
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鑑賞方法:試写会

本作はオダギリジョー監督と仲間たちで創りあげた映画です。昔のセゾン系配給作品を思い出します。日本を代表する俳優たちがオダギリジョー監督のために手弁当で出演したとしか思えない脚本と演出は、的が定まらず不鮮明で少し詰め込み過ぎだったかもしれません。(※監督が伝えたいことは映画を見て理解できます)が、ああ~勿体ないなぁ…と思ったのは、猟師役の細野晴臣さんの遺言を息子が叶える葬儀のシーン。この話しだけで一本映画が撮れます。しかも本作の中で一番良い話しなんです。好き勝手なことを書いて申し訳ありません。オダギリジョー監督の次回作に期待します。

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映写技師

4.5オダギリ監督作品!

2019年8月22日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

初っ端、タイトルがスクリーンに映し出された時の不穏な雰囲気に怖気づく
これは映像美だけがウリの作品じゃないぞ!と覚悟を決めて鑑賞🎞
人は便利さを求める生き物
環境は絶えず変化していくが、人の心はどうだろう?
変わる人と変わらない人…

風の音、川の流れる音、雨音、鳥のさえずり、蝉の鳴き声、そして橋を作る音、様々な音が印象的
そこに神秘的な音楽が加わり想像力をかきたてる
人間の優しさと卑しさが詰まっている

こんなふうに書くと小難しい作品だと思うかなぁ?
単純に楽しめたんだよ、いや楽しむっていう言い方は適切じゃないのかも
映像も音楽も素晴らしいんだけどストーリーが秀逸!
ぜひぜひ劇場で♪

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みっくるん