イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価
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「忍耐と信仰」。アブレラが選んだ場所はここ
21099.バネッサがデザインに利用したウエス。溢れる様々なジャンルの音楽。人種や価値感を超えた世界を象徴する
青春‼︎ではなかった
勝手な思い込みで観始めたので。現代では昔のように
夢を叶える!恋をする!挫折するけど立ち直る!という話は作られないんだろうなと。アブレラのシーンがあってこその映画でした。話を進行させるのに使われた歌という感じで「楽曲」として独り立ちするものはなかったのが残念。サントラ聞かなきゃ‼︎と思わせてくれないとミュージカルとしては物足りない。
移民の国アメリカでもマイノリティーの中米移民の現実をラティーノの音楽・ダンス・情熱で人間讃歌に昇華させている。特に後半二場面の群舞は素晴らしい!
①正直前半二場面の群舞シーンはどこか既視感があり前評判ほどには乗れなかった。登場人物達の相関関係を理解するのにもやや時間が係る。②しかし、ラティーノミュージック&ダンスが全面に出てきたクラブでのダンスシーンから一気に盛り上がる。アパートの中庭での群舞シーンもそれに負けず劣らず素晴らしい。③ベニー役の俳優は自分で歌っているのだとしたら声が大変よろしい。アブエラ役の女優さんの独唱シーンは『サウンド・オブ・ミュージック』の修道院長さんの独唱に負けない名唱と言えるだろう。④両親や祖父母、またその上の世代、貧しさから逃れ仕事と豊かになる夢を求め移住して来た世代、未だに残る生活苦、マイノリティー移民に対する根強い偏見・差別を感じながらも親の世代とは違う新しい夢を追いはじめた若い世代。現実は辛く苦しいがラティーノ特有の明るさが全編に溢れて暗さを吹き飛ばす。その中で若い世代の夢がやがて確固とした形をとり始め映画の夢と同化して高揚して行く。⑥現代の『ウェスト・サイド物語』か。少なくとも『シカゴ』以来最も成功した舞台ミュージカルの映画化と言えるだろう。
見るべき映画
ラテン系とラップでノリノリで始まったのに
終盤、気づいたら涙が止まらず、めっちゃ泣いてしまいました。
アメリカンドリームの裏にあるとてもデリケートな社会的問題を、ミュージカルにした監督はすごいし、そういった環境にある人々の心を明るく強く訴える姿勢は、どんな人にでも、人生生きてく中で心にささる映画です。
寅さんの恋愛模様を彷彿とさせる
大人数のラテン系ダンスは見事!
それだけで見応えがあるから、3人の人生の描き方が軽めでも気にならなかった。寅さんみたいな態度は若干イラッとしたけど。
それよりも気になるのは、土地柄もあって強めに描かれている移民問題。
以前なら遠い国の事、なんて思っていたが、先日観た「東京クルド」の前で関係無いなんて言えない。
コミュニティの団結力と陽気なダンス、気質もあってパワフルに突き進む移民達の訴えは凄い迫力だった。
騒がしい音楽に感じ辛かった。
歌や躍りのレベルが高いのは凄いと思うが、好みでないリズムの騒がしい音楽で歌い踊られるシーンが多く辛かった。
テーマは差別への抵抗と希望を捨てずに進むこと?だと思うが騒がしい音楽が邪魔になったことと掘り下げかたも浅い気がした。
灼熱の暑さのなか、、、
アスファルトの地面に、噴水のような水が弾けて、歌とダンスを堪能できるミュージカルでした。題材となっているのは、
移民でした。
挫折を経験しながら、夢を切り開く姿、
主人公の男性が、海辺で子供たちに
優しく語る姿、故郷や家族を慕う気持ちが伝わってきました。
ダンスは抵抗
「イン・ザ・ハイツ」ニューヨークのラテン系移民たちの差別、格差とそれを増長する社会との苦闘を描いたミュージカル映画。尊厳を保つための“少しのこと”を掴むために立ち上がる市井の人たちの佇まいに感動。そしてラテンミュージックとラップが交錯するダンスシーンは圧巻。やはりダンスは抵抗。
面白かった。
3月以降中々映画館に足が向かなくて、見るつもりだった映画を何本も見逃しました。2021年8月は東京でスポーツの祭典やりながら四度目の緊急事態宣言中というアンビバレントな状況。私の住む京都も明日からまん延防止なんちゃらが始まります。
さて、そんなぷちディストピアをひととき忘れたくて、楽しみにしていたインザハイツを、八朔の日に見てきました。
ニューヨークに住むカリブ系?ヒスパニック系?の移民コミュニティの若者の夢と挫折の物語です。リンマニュエルミランダが書いたミュージカルの映画化です。
リンマニュエルミランダは見てないけどディズニーのモアナの作曲した人で、メリーポピンズリターンズ(これは見た)でガス灯つける人?やって歌って踊ってた人で、メリーポピンズでのパフォーマンスがいたく気に入りまして、インザハイツをとても楽しみにしていたのです。
リンは街角のかき氷売り役だったのですが、ハリのあるお声でよろしゅうございました。
ラテンのリズムと、ヒップホップのリズムと、ミュージカル的なリズムとが、ごちゃ混ぜながら心地よく、大変楽しめました。
わたしはニーナのパートで泣いてました。あとアグエロの過去の話の歌。
ウスナビがどうしてもナスビによめて困りました。
歌や踊りは良かったが…
ミュージカルはほとんど見ないがたまには良いかなと思い鑑賞。
ほぼ全編歌って踊って話が進むため長い時間の割にだれずに見れたが、描かれている悩みや問題に納得出来ない気持ちが出来てしまい後半はあまり楽しめなかった。
預金も充分な収入も保証もないが自分の望む場所の部屋を借りたい。町中を落書きしたりコンビニ窃盗する同胞を描いてる一方、窃盗犯に疑われ尊厳を傷付けられた事を嘆く。儲かってるチェーン店の人が勝ち誇った顔をしたくらいで車や商品を買った客に嫌がらせをする。特別なスキルもない英語も話せないのにずっと掃除仕事であることや時間通りに仕事に来ないこと英語を話せるようになることを言われたのが酷いことと考える。不法移民の子供が権利をもとめデモをする。等々の行いや考え方をする移民達を見るとちょっと素直な気持ちでは見れない。
いいはなしだなー
感想は以上w
いや、歌とか自体はいいんだけど、その歌が同じノリに近くて、話にメリハリがあまり無い。
ヒット作のミュージカル映画はまあまあ見てる、程度ですが、その中でも一番中途半端な感じがしたな。
歌とか演技は文句無いんだけどね。
ミュージカルというSF
見どころとされているダンスシーンなのだが、とにかく見づらい。
カメラのカット数が多く、歌のワンフレーズ毎にカメラがぶつ切りに変わって忙しなく、ダンスが見にくい。ダンサーは一流なのに、その表現力を見せる為のカメラワークでは無く残念。
ダンサーが全員カメラ目線で踊っていることは、恐らく元の舞台へのオマージュなのかも知れないけれども、それが映画としての表現の邪魔をしており、作品としての工夫が足りない。
ミュージカルとはSFだと思う。
現実には起こり得ない「みんなが急に歌って踊る」という非日常を表現しているからだ。
そんな非日常を成立させるには、それを正当化させるだけの強い感情と動機がなければならない。
今作「イン・ザ・ハイツ」には、登場人物達の歌って踊らずにはいられない程の強い動機が感じられない。
シナリオの内容が薄いという指摘もあるが、その通りだと感じる。作中の歌とダンスは明るさを讃えてはいるものの、その明るさを発するだけの反作用としての負の感情、いわば「やるせなさ」が全く足りない。そのためカタルシスとして成立しておらず、登場人物達の中で何かが起こっているとは思えない。
派手に歌って踊っていれば満足する手合いには良いと思うが、私にはとても退屈な作品だった。
王道のハッピーエンド!
南米からの米国移民を描くミュージカル映画がやってきた!
最初から最後まで、ノンストップ!ラブストーリーではあるが、余計な描写もなく、すべて歌と踊りで押し切ってしまうところが心地いい!
結果も王道のハッピーエンド!よくありがちな、“不幸だからこそ芸術”的なひねりも一切ない!
基本的には、ラップですね!
尺は長いけど、中だるみもなく、怒涛のミュージカルが展開されます!
これは、何も考えず、劇場で見るべし!これだけ、歌って踊られると、もう、文句ないでしょう!
私は知らないですが、原作のミュージカルを知っていたり、観ていたりすると、もっと楽しめるんでしょうね!
熱い映画で、この暑い夏を乗りきろう!
そこにあかりを灯すのは誰か
真夏の停電を通して、NY移民の生きづらさにあかりを灯す物語。
シリアスにも描けそうなストーリーが、ラテン・ミュージカルで軽やかに流れる。
街角のコンビニオーナーも、
デザイナーの卵も、
スタンフォード生も、
かき氷売りも、
それぞれの場所で、居場所とアイデンティティに悩み闘う。
Powerlessに思える状況から抜け出すために必要なのは、「小さな尊厳」。
夢の実現は、遠くにあるどこかや受け入れてくれる誰かではなく、今ここから自分で踏み出す一歩がスタート地点なのだと教えてくれる、感動と共に元気をもらえる映画でした。
ミュージカルのレベルも高く、143分の長尺を忘れます!でもこの作品を代表する曲がないことは残念。かき氷売りの売り文句の方が耳に残ってしまう。
それでも、苦しいときに歌って踊れる祖国のダンスがあることが、羨ましく思えました。
日本だと、盆踊り…?ソーラン節…?
ザ・ミュージカル。
日本は移民問題をあまり身近に感じないから米国とは見方が違うんだろーなー、とは思うけど…それでもザ・ミュージカルなつくりで見応え十分だった。つらい人生の中で幸せな道を見付けることの大変さよ。歌も躍りも満足満足。
何気ない日常が輝いて見えるとき‼️❓
久々の素晴らしいミュージカル。
グレイテスト・ショーマン以来でしょうか。
取り立てて、良いエピソードがあるわけで無し、劇的な展開が有るわけで無し。
それなのに、2時間半が夢心地。
みんな普通なのに、輝いている、活き活きしてる。
歌も上手い、キャストが魅了的、映像も綺麗。
良い気分で、ラストまで。
ああー、映画大好き❤😘😘
エンドロールは最後まで
パワーが凄い!!
移民問題、貧困など暗重なテーマだが、圧巻のミュージカルシーン!
ラテンとラップの相性抜群でアガる😆
つまづきながらも夢を追う4人の物語となっているけど、皆の歌に込めた夢や希望、負けずに立ち向かう強さは迫力満点。
個人的にはプールのシーンとみんなのお母さんアブエラの歌のシーンが好きです。
ほぼ全編歌っているので歌詞を追うのに苦労しますが観て良かったと思う作品です!
『竜とそばかすの姫』の5000万分の1の群衆が奏でる50億倍鮮やかに現代社会の病巣を炙り出す、灼熱の社会派ラテンミュージカル
ドミニカ共和国の美しいビーチにある小さなバー、エル・スエニート(小さな夢)。ウスナヴィが子供達にせがまれて語り始めたのは、父から譲り受けた食料品店を従兄弟のソニーと二人で切り盛りするウスナヴィ、ヘアサロンに勤めるネイリストのヴァネッサ、地区屈指の秀才でスタンフォード大学に進学したニーナ、ニーナの父ケヴィンが経営するタクシー会社の従業員ベニー、そして彼らの母親的存在の“おばあちゃん(アブエラ)”ことクラウディア・・・ハドソン川を渡るジョージ・ワシントン橋の東側にあるワシントン・ハイツ地区に暮らすラテン系住民の物語。周囲の住民の期待を一手に背負ったニーナが夏季休暇で帰郷しにわかに賑やかになるハイツ。実はニーナはある決意を抱えて帰ってきたが、なかなか周囲にそれを話すことができない。それはハイツの誰もが今経験していることと無関係ではなく、一見のどかなハイツにも少しずつ変化が訪れていた。
猛烈にエモーショナルなモブシーンで幕を開けるミュージカルですが、物語の核となっているのは今まさに全米の移民達が苛まれている社会問題。収入は上がらないのに地価も物価も高騰し真綿で首を絞められるような状況に追い込まれているのは日本国民とて同じこと。夜が来るのが百万年先のようだという嘆きも聞こえる街で、移民達はお互いに励まし合い団結し、ウスナヴィとヴァネッサ、ベニーとニーナの恋の行方を誰もが優しく見守り、忍耐と信仰を胸に生きている。しかしそんな彼らにもどうしようもない波が大停電というかりそめの姿で一瞬で彼らを飲み込む。143分の長尺を全く感じさせない人間ドラマを彩るのは圧倒的な熱量を放つソウルフルな歌声とダンス、そしてワイドレンジで鳴り響くラテンサウンド。人生の20%をラテン世界で暮らした身にとってはその躍動は郷愁に満ちていて、打楽器の一打が心臓の鼓動とシンクロする。強烈な音圧が一斉に鳴りを潜めると登場人物達の葛藤がグッと浮き彫りになり、耳が痛くなるほどの静寂もまた慟哭のように頭蓋を揺さぶる。そしてアブエラの口癖がハイツを包み込む闇にささやかな光をもたらす。
ピクサーの傑作アニメ『リメンバー・ミー』が切り拓いた道を盛大なアレゴリアが凱旋するかのような圧倒的なミュージカル。さりげない単語や人名、地名に字幕に表現出来ない細かいニュアンスが込められているので少しでもスペイン語の覚えがあればさらに深く物語を堪能出来ます。当然ですが少しでも大きいスクリーン、サウンドシステムで楽しむのが吉。尻尾の先までドラマが詰まっているのでエンドロール途中での退場は厳禁です。個人的にはヴァネッサを演じたメリッサ・バレラの美しさに息を呑んだまま死ぬかと思いました。
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