劇場公開日 2021年7月30日

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イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価

全229件中、121~140件目を表示

3.5けっこうよかった

2021年8月6日
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吉泉知彦

5.0ミュージカル最高

2021年8月6日
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ストーリーも歌も踊りも凄く良い!出演者も全て魅力的な素敵なミュージカル。幸せな気分になっちゃう。映画館の人には悪いけど、前にも両横にも全く人がいないのって最高!スクリーン独り占め!。ミュージカルは観れば観るほど良くなる事多いから、あと2回は観に行きたいな。

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ダリア

3.5暗いテーマと明るいミュージカル。

2021年8月5日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

久しぶりにミュージカル映画を観たいなぁと予告につられての鑑賞でしたが、
しっかりとミュージカル観たい欲を満たしてくれる良い作品でした。

ミュージカルには、歌と踊りを魅せるために物語が停滞するタイプと
歌と踊りの中で物語を進めるタイプの2種類があるものと勝手に思っているのですが、
本作品は後者でテンポ良くストーリーが進むため退屈しません。

ミュージカルシーンも規模の大きなものから一人にスポットを当てたものまであり、
それらが休む暇もなく畳みかけてくるため、ここもまた観ていて飽きない作りとなっております。
あとは物語の構成も中々Good。最後のシーンはふぁーー!となりました。

逆に気になった点というか、個人的にちょっと苦手だった部分はストーリーのテーマ。
あまり良くない状況の中でも明るく元気に頑張る人たちがテーマとなっているため、
全体的に闇を感じるというか、かなり暗めなテーマとなっております。
また、ミュージカルの歌詞自体で会話する様なシーンも多いのでそこは好き嫌いあるかも。

暗い状況をラテン風で明るい音楽と踊りで乗り切っていく人たちのミュージカル。
ミュージカル映画を観たい方、おすすめです。

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小幸

4.0ラテン・ミュージカルの台頭

2021年8月5日
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dmi

5.0胸躍る!

2021年8月5日
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猫柴

4.0RENTラテンアレンジはハミルトン前夜か

2021年8月5日
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リン=マニュエル・ミランダさんファンとして、期待モリモリで鑑賞。

圧巻の歌唱力、映画だからこそ出来る群舞、ちょっとした遊びのCGも気が利いていて良い作品。
西洋の歌唱は声がウルウルしていて、包まれるだけで幸せ❤️

だとは思ったけれど、
群像劇は感情移入する先が迷子になるせいか、
移民のバックグランドをいまいち飲み込めないせいなのか、
これはRENTかな!?ときづいてからミミでエンジェルでなどと考えてしまったせいなのが、
感涙まではいかず不完全燃焼。

終わった後にサントラ落とそうと思える曲もなかった。

ラップでミュージカルをつくったのは、ラテン系演出だったと思われるが、それが良かったから名作ミュージカルのハミルトンに続いたと思うと偉大な一歩の作品なのかも。

舞台初演はリンさんが主役も勤めてたんですね。
動画漁りにいってきます。

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ジャム太

3.5心の居場所を求める物語

2021年8月5日
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鑑賞方法:映画館

アメリカにたどり着いた移民たちが歳を重ね、そこで生まれ育った若者たちの心の居場所(故郷)を求める物語。

彼らの感情を音楽に乗せることで、その思いのパワーを上手く表現しています。ただ誰しもの心を鷲掴みするほどの曲がないことが悔やまれます。

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ムービー好き

4.0ラテン系超最高。

2021年8月5日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

NYの移民が集まる街ワシントンハイツでそれぞれの故郷や夢や未来について悩む4人の若者たちのミュージカル。
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出演者がほぼラテン系の人達で、音楽も美術も今まであまり触れてこなかった文化が全面に出てて新鮮だった。というかラテン系のこの情熱はアジアにはないからただただ圧倒された。
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その反面、終盤のベニーとニーナがアパートの壁が床になって踊る幻想的なシーン、『ラ・ラ・ランド』っぽくてすごく良かった。
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登場人物たちは、色んな国の人、故郷がワシントンハイツだと思う人もいれば祖国だと思う人もいるし、見切りをつけて街を出てく人もいれば留まる人もいる。親世代がアメリカンドリームで来たけれど、子供たちはアメリカが日常。移民もアメリカも変わりゆく描写が良い。
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サブストーリーとして真夏に大停電が起こる日へと進んでいくんだが、3日間停電してエアコンが使えなくも、暑くてダラダラしてるぐらいなの日本じゃありえなさ過ぎて、いやそんな踊って歌ったら死んじゃうよって思って見てた(笑).
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ちょうど今家のエアコンの調子が悪くて修理までに1週間持つかヒヤヒヤしている私は本当にこれは他人事じゃない。日本で3日停電したらコロナ以上に死者出るだろうなぁ。
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せつこん

4.5リアル社会問題とファンタジーのバランスが良い!!

2021年8月5日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

日本で有名な映画スターが出ている訳ではないので
注目度が低いのですが、アメリカの舞台芸術の最高峰
トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を
受賞した「イン・ザ・ハイツ」を映画化。
これ観ておかないと駄目なヤツです!!
ミュージカル大好きな私としては数年前の
「ラ・ラ・ランド」並みの注目度で観に行きましたよ!

南アメリカ(ドミニカ、プエルトリコ、チリ等)
から移民としてアメリカにやって来て人々が
ニューヨークの一番の端っこの
ワシントン・ハイツと呼ばれる移民街で
支えあって生きている姿を描いた今作。

明るく陽気な人々の楽しい音楽とダンス!
その間に挟みこまれるアメリカのリアルな人種差別問題。

デザイナーを目指す女の子は移民出身と言うだけで
ニューヨークの真ん中で部屋を借りれない、とか
勉強が出来て遠くの有名大学に進学した女の子は
パーティーで配膳係のウエイトレスと間違われたり
寮で盗みを疑われたり、
白人で無い事で差別や誤解を受ける生活に絶望して
生まれた町に帰ってきてしまう。

でも、その町もだんだんと家賃が上がってしまい
営業できないために一軒また一軒と
町を離れて寂しくなって行く。

移民社会の現実とそれでも諦めずに逞しく生きる
人々のパワーが画面いっぱいに溢れています。

で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては

いつもこの手のミュージカルを観ると思い知らされるのは
踊れる人材層の厚さよね~。
爺さん婆さんはもちろん、腹の出っ張った親父や
でっかいヒップのおば様までみんなきっちり踊れる!!
普通に見える人たちが町の中いっぱいに踊って溢れる!
その迫力が凄い!!

ミュージカルはセリフから急に唄い出すのが嫌だ!
と言う人が観たらどう感じるかな?
ミュージカルと言っても
今どきの最新作なので歌がほとんど
ラップ調で始まるのです!!

二人のセリフの掛け合いがザクッと
ラップになっていきます。
曲調もヒップホップっぽいものが多くて新しい。

現実社会の問題を取り込みながらも
最後はファンタジーらしい終わり方になっている。
このさじ加減が先日観た
「竜と○○○○の姫」と違って飲み込みやすい。
映画やアニメや舞台の結末は多少、安易と感じる結末でも
良いのじゃないかと思ってます。
ファンタジーなのだから~~
折角盛り込んだものを中途半端に放り出されるよりは
よっぽど気持ち良いです。

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星のナターシャnova

4.0ラテンのパッション

2021年8月5日
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鑑賞方法:映画館

ブロードウェイでも高い評価を受けた、ミュージカル作品の映画化。

これまでの美しさや華麗さを売り物にしたミュージカルとはひと味違う、ラテンの情熱がほとばしり、熱いパッションが息づく新感覚のミュージカル・ムービー。

個人的には、ミュージカルは苦手な分野であるが、今回の作品は違和感なく受け入れることができた。ミュージカル独特なやたらと歌い上げる感じではなく、ラップのリズムに乗った歌詞が、そのままの台詞として、耳障りなく入ってくるので、構えることなく、自然体で鑑賞することができた。

もちろん、ラップだけでなく、レゲエ、サンバ、フラメンコ、タンゴ等の、ラテンの熱い音楽とダンスが、次々と繰り広げられ、自分も観ていて思わず、足先や指先で、リズムを刻んでしまい、作品の中に引き込まれていた。

本作では、現代のアメリカの非常に根深い問題である、移民問題をテーマとして取り上げているところにも、大きな意義もあり、強いメッセージ性も感じた。今回は、移民側の視点から描かれてはいるが、移民を受け入れる側においても、それぞれ言い分はあり、両者の問題は、なかなか歩み寄ることはできない壁があるのだろう。私達日本も、これから益々グローバル化が進んでいく中では、直面する問題となるのかもしれない。

ストーリーとしては、先が読めるし、それほどのサプライズは感じず、ミュージカルらしい、ハッピーエンドだった。人種の坩堝とも言えるニューヨークで、紆余曲折をしながらも、故国に誇りを持ちながら、ラテン移民の人々の、明るさとポジティブさ、そして逞しさが、軽快なリズムと共に描かれている。

主演のアンソニー・ラモスは、ハリウッド作品にも、数多く出演しているが、女優陣のニーナ役のレスリー・グレイスとバネッサ役のメリッサ・バレラについては、初の映画出演らしい。しかし、とても歌唱力もあり、魅力ある演技で、女優として、これから注目したい2人と言える。

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bunmei21

3.5ラテンのアツさと勢いに圧倒される2時間半

2021年8月5日
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鑑賞方法:映画館

 いや、アツいですね。
 端的に言えば、移民の悲哀と小さな夢の大切さと地元愛の話。ラップを多用したラテンのノリで、とにかくテンションが高い。ペーソス漂うシーンもあるが、歌と踊りの力強さが全てを救ってゆく。
 誰が歌っても歌唱力折り紙付きなのはもちろん、ファンタジックな場面がキャッチーで美しい。繰り返し現れる群舞のシークエンスはどれもキレッキレでド迫力。後ろのモブさんまですごいパフォーマンス。音響のいい映画館で、指先にビリビリ振動を感じながら見るのがお勧め。

 この作品の批評で、「ミュージカル映画に苦手意識がある人でも、ラップがミュージカル特有の不自然さを大きく緩和するから大丈夫」という評価を読んだ。ラップの導入がミュージカルの革新だというのだ。
 英語圏の人はそうかも知れない。でも私のような字幕に頼る人間は字幕読みがペースアップしただけで、ラップだから自然だなあとはならなかった。
 冒頭のアバンは完全に歌のみで、ラップに乗せて主人公の設定やら主要登場人物の説明が矢継ぎ早に語られる。音楽聴いて、入れ替わり立ち替わり出てくるメンツを把握し、説明を逃さぬよう字幕を見る。
 朗々と感情を訴えるようなミュージカルナンバーと違い、いきなり忙しい。もしかして全編このペースなのかと不安がよぎった頃にタイトルが登場して一息つく。設定を把握すればラップは気にならなくなるけど、最初はそんな感じだった。
 物語部分は極めてオーソドックスで結末も大体想像通り、ほぼダンスと歌の勢いで2時間23分をぶっちぎる作品なので、ミュージカル苦手層にとっては正直苦手レベルは変わらないのでは?という気はした。その辺はもう好み次第というしかない。

 「らしい」ミュージカル映画を受け止める構えで見れば、これほどクオリティに満足出来る作品はそうない。心臓マッサージのように力尽くで元気を叩き込まれる感じで気分が上がる。ウスナビ役のアンソニー・ラモス、奥田民生系の愛嬌顔で親近感を持ちやすかった。
 困難があっても夢と希望を大切にするプエルトリカン魂の感触が、音とリズムから伝わってきた。自分自身の小さな夢と希望を、もう一度振り返りたくなる作品。
 エンドロールの後に、原作者リン=マニュエル・ミランダ演じるかき氷屋さんの後日談のおまけつき。

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ニコ

5.02021年最高のエンターテイメント!

2021年8月5日
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鑑賞方法:試写会

私自身、試写で2回観て、公開後にも観に行く予定をしている2021年最高のエンターテイメント作品。

本来であれば、2020年に公開される予定の作品でありながら、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、延期ほ余儀なくされたため、2021年以降に劇場公開が予定されていた映画版『ハミルトン』が前倒しでDisney+で配信スルーとなったこともあって、アメリカではHBO Maxでの同時配信という想定外なことも加わったといっても、何とか公開できたことを喜びたい。

ニューヨーク市マンハッタンの最北の居住区・155丁目を起点とした約40ブロックの「ワシントン・ハイツ」

原作者であり、今回は出演もしていて、製作にも関わっているリン=マニュエル・ミランダの故郷であり、脚本のキアラ・アレグリア・ヒューディーズは、今も住んでいるコミュニティ「ワシントン・ハイツ」は、近年はラテン系が多くなったが1980年代はドミニカ人が多く、それからイタリア、アイルランド、ユダヤ系なども加わり、多種多彩なコミニュティへと成長していった。

距離として、都心にすぐ近くでありながら、「近くて遠い」

アメリカとうのは、移民の国であるいうのに、その移民の中でも、差別感情や格差が生まれてしまう。得に都心部では社会的なマウントに耐えられず、似通った者たちでコミニティを作り、そこで集まった者たちとの心地良い居場所に執着してしまうもあるが、不法移民など、 社会から追いやられて、そこでしか生きられなかったワケありな人達も加わることで、コミニティ自体が一括りなイメージで見られてしまうと、そこで育った若い世代は、なかなかそこから抜け出せなくなってしまうという、生まれた頃から逆境に立っているというような負のサイクルが発生してしまうのだ

劇中の「96000」という曲は、原作の舞台においても人気の高い楽曲で、10年ほど前にもアリアナ・グランデのアカペラ動画が話題になったりもした曲だが、この「96000」というタイトルは、宝くじの当選金額のことである。「ワシントン・ハイツ」の住人たちが、「自分が当たっていれば…」という夢や希望が歌として表現されているのだが、逆に言えば、宝くじでも当たらない限り、なかなか夢が叶い難い環境ということを表している。

そんな負のサイクルを断ち切ろうとする「ワシントン・ハイツ」の住人たちの中でも、特に若者世代、ウスナビ、ベニー、バネッサ、ニーナからなる、4人の視点にスポットを当てて描かれ、そこに関わってくるサブキャラクターの視点や別の世代の視点も加わるとで、とても濃厚な群像劇に仕上げていながら、何とかそこから抜け出したいという希望が歌として表現されていることで、どの曲も力強いものばかりとなっている。

「ワシントン・ハイツ」の住人でなくても、自分の置かれている環境から抜け出せなくなっている者というのは、多くの異なった人種が暮らすアメリカという国なら、どこにでも共通するものであり、どこの国でも、今の自分に満足できていない者であれば、共感しないではいられないのだ。

アンソニー・ラモス演じるウスナビは、「ワシントン・ハイツ」で、食料雑貨店(字幕ではコンビニとあったが、コンビニというより、アメリカでは昔からあるミニスーパー、食料雑貨店と言った方が正しいと思う)の雇われ店長をしながら、故郷のドミニカに戻りたいと計画をたてている。

アンソニー・ラモスという俳優は、2012年から舞台版にも出演していて、当時はウスナビの従弟で映画版も登場するソニーを演じていて、2018年からは、今回と同じくウスナビ役を演じている。その他にも『ハミルトン』でジョン・ローレンスとフィリップ・ハミルトンを演じていることもあって、リン=マニュエル・ミランダの作品では常連であり、なくてはならない存在。

映画としては、『アリー/スター誕生』では、レディーガガ演じるアニーの友人役として出演するものの、歌うシーンはなかった。同じくミュージカル・アニメである『トロールズ ミュージック★パワー』では歌うシーンはあったものの、声を加工されているキャラクターを演じていたため、本格的なアンソニーの歌声を聴ける劇映画は、今作が初と言ってもいいだろう。

そんなアンソニーが、キャラクター達を紹介していく冒頭の曲「イン・ザ・ハイツ」から、いきなり心を鷲掴みにされてしまって、こんなハイスピードで突っ走って、「映画的なバランスは大丈夫なのか?」と思ってしまうが、そんな不安もすぐに吹っ飛んでしまう。逆に中だるみがなく、テンポ良く進み過ぎてしまう分、143分という上映時間を全く感じさせず、もっと観ていたいという欲求から、何度でも観たくなる「中毒感」が余韻として残るほどだ。

ファッション・デザイナーを目指しているメリッサ・バレラ演じるバネッサは、自分の夢に向かって、前向きに進もうとしているが、ラテン系、「ワシントン・ハイツ」の住人というイメージが邪魔をして、社会的信用を得られないことから、スタート時点から足を挫かれてしまっている。

一方、レスリー・グレイスが演じるニーナは、タクシー会社を経営する父のもとで育ち、大学に進出するために「ワシントン・ハイツ」を出ていった、憧れの存在として描かれる。ニーナは唯一の成功事例として、希望の象徴のようにも思われているが、実は社会からの扱いに耐えられなくなり、戻ってきてしまった。

希望を持つ者、挫折した者、挑戦すること自体が難しい者…あらゆる苦悩を抱えた若者たちを、良い意味で上手くキャラクターとして分別していることで、かなり観やすく、そしてシンプルでもある。

そこに厚みを増すのが、「ワシントン・ハイツ」の母のような存在であるアブエラの存在である。アブエラを演じているのは、2007-2008年のブロードウェイ、オフブロードウェイ時代に舞台版でも同じ役を演じたオルガ・メレディスということもあって、安定感がある。

移民としてアメリカにやってきたルーツを知ってる人物であり、社会からの偏見を最も肌に感じてきていながら、次の世代には負のイメージよりも、希望を持たせるように導いてきたからこそ、「ワシントン・ハイツ」の住人たちは、逆境にも耐え抜ける信念を持ったものが多いという部分に紐づけることができているのだ。

自分のしてきたことが間違っていなかったことを感じながら、次の世代に橋渡しをしていく描写も悲しくもあるが、どこか前向きに「時代は変わる」ということを表現しており、そこで使用されている楽曲「Paciencia y Fe」も非常に味わい深いものとなっている。

ミュージカルというものは、歌って踊るハッピーな現実逃避と偏った見られたをしてしまうのだが、実はミュージカルというのは、戦争、公民権運動、人種差別、LGBTQといった、社会問題を反映した題材のものが多く、比較的ライトな視点から立ち返って、改めて観ることで、複雑化していたものが解ける作用も持っていると私は信じているだけに、ミュージカルを語ると熱くなってしまう…

今作で監督を務めたジョン・M・チュウは『ジェム&ホログラムス』『ステップ・アップ2:ザ・ストリート』などの音楽映画を多く手掛けていることでも知られている人物であるが、近年においては、アメリカ映画でありながら、オールアジア系キャストで挑んだ『クレイジー・リッチ!』の功績が大きい。

この監督の特徴として大きいのは、「色彩感覚の豊かさ」である。これは、今まで手掛けてきた映画の中でも確認することができるのだが、『クレイジー・リッチ!』では、よりその長所が強調されていたのだが、残念なのが、そこまでの色彩感覚をもってして、『クレイジー・リッチ!』がミュージカルではないことだった。

満を持してというべきだろうか、そんなジョン・M・チュウのセンスが抜群に発揮され、オリジナル舞台の世界観と融合することで、舞台版では表現が難しかった奥行き感というのを全面に出すことに成功している。

映画ならではのフォトジェニックなシーンも多くあって、舞台の本質からは全くズレることはなく、再現度を維持しつつ、独自の色彩センスを加えて、全く新しい『イン・ザ・ハイツ』を作り出してしまった!!

これは完璧と言っても過言ではなく、同じく舞台の映画化である『ウィケッド』のオファーがきたことも納得がいくし、まだまだミュージカル映画のオファーが殺到するのではないだろうか。

今年は、新型コロナで延期が続いていたものが繰り越して、今年公開になったことで、ミュージカル映画が渋滞になっている。

スティーヴン・スピルバーグの手によってリメイクされた『ウエスト・サイド・ストーリー』やアレサ・フランクリンの半生を描いた『リスペクト』も今年公開されるが、おもしろいという表現が適切かはわからないが、 35歳という若さでこの世を去った『レント』で知られる劇作家ジョナサン・ラーソンの自伝的作品をNetflix映画『Tick, Tick… Boom!』も今年公開されるということ。

『Tick, Tick… Boom!』の監督を務めたのが、 リン=マニュエル・ミランダということだ。アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞の作品賞や監督賞で今作と『Tick, Tick… Boom!』がノミネートされれば、同じ人物の原作作品と監督作品がぶつかるという構図ができるだけに、気が早いかもしれないが、今作は間違いなく賞レースにおいては、何かしらヒットしてくることは間違いないだけに、今からノミネート作品の発表が待ち遠しい。

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バフィー吉川(Buffys Movie)

4.5社会問題がラテンというエッセンスでメチャ明るい

2021年8月5日
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ミツバチば~や

5.0良質なミュージカル映画

2021年8月5日
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楽しい

ミュージカル、ラテン系音楽に抵抗がない方には、おすすめです。シンプルでありながら悲喜交交のストーリー、ミュージカル映画らしいダイナミックな歌とダンスのみせ方、それぞれに魅力的で応援したくなるような登場人物、心情をパワフルに時に繊細に物語る音楽など、個人的にはとても楽しめました。いい箱で見られる方が羨ましい。
コロナ禍で海外には行きにくくなってしまったので、少し、自分もニューヨークの街角にいるような気分になれるところも、楽しかったです。逆に、外国の文化や社会問題にまったく関心が湧かないという方には、向かないのかもしれません。アメリカの移民社会の中からみたストーリーなので、ある程度の事前知識はあった方が堪能できると思います。

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TinaMS

4.5なんてパワフル!

2021年8月5日
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かなり話題になってた作品なので楽しみにしてました。
いざ拝見!
ところが序盤からアップテンポの曲が続き、字幕を追うのが忙しすぎて目が回る勢いで、映像観たいけど字幕無視したら内容分からなくなるわでひょっとしたら私ギブアップしちゃうかも、、と思いましたが、なんとかなんとか追いついて観れました。あー英語が分かればってつくづく思いました!
全体の8割ぐらいは歌って踊ってるんじゃないでしょうか。ストーリー自体も良くある作りですがとにかく役者さんの歌声が素晴らしい!ソロパートも皆さん個性が溢れ出ていて感動しました。ダンスも激しくてたまりません!全員が素敵な生き生きとした笑顔で踊っていて観てる側に沢山のハッピーを分けてくれました。

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コチョ

3.5テーマは移民×故郷だと感じた。 なんだけどなかなか移民っていう感覚...

2021年8月4日
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泣ける

笑える

幸せ

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UPtwHmNNLjBjFuAF

3.0タイトルの意味が分かった瞬間に震えた!

2021年8月4日
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楽しい

幸せ

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リオウリオウ

3.0キラーソング、プリーズ!

2021年8月4日
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bloodtrail

3.0ミュージカルはやっぱり歌かと

2021年8月4日
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映画comの特集記事が良くて鑑賞。ミュージカルは苦手としていましたが、グレイテストショーマンはとても楽しく鑑賞しました。これもそうなのかな?と思ったのですが・・・

話の流れは悪くないものの、セリフがほぼ全て歌になっており、グレイテストショーマンのようなヒット曲にはなりえないかな・・・やっぱりミュージカルは歌で勝負ではないかと。

観ていて退屈はしなかった、主人公と彼女のキャラクターも好感。なので★3つ。

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buros777

4.0#64 字幕見ずに楽しむべき!

2021年8月4日
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ミュージカルは突然歌い出すから苦手なんだけど、本作はセリフよりもずっと歌なら良いのにと思わせる作品。

字幕を見てると踊りが観れないから、意味がわからずともせめて歌の部分は映像のみ見るべき。

と言いつつも脚韻とか楽しみたいから歌詞を聴いてると、ところどころスペイン語が混ざってるから英語だけわかる人でも多分理解出来ないと思う。

例えば"What are you cantando?"とか、なんでsingのところだけcantarになるんじゃ〜い⁉️

狭いカリブ系コミュニティで生きる人たちがアメリカ社会で悩みをかかえながらも皆んなで助け合って生きていく姿が良い。

途中からオチが読めたけど、それでもハッピーエンドになるのは嬉しいものです😊

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chicarica