ジョーカーのレビュー・感想・評価
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社会の闇に飲まれた男
U-NEXTで久々に鑑賞。
舞台は1980年代になっていますが、貧富の差や少数派による暴動など、現代にも通じる社会問題が数多く描かれていました。そのため、恐ろしい事件を目の当たりにしているようで怖かったです。
どんな心優しい人でも、狂った社会の中で生き続けると悪に染まってしまう可能性があることも実感しました。特に、アーサーがマレーの番組に出演したときは、貧困層や弱者の扱いに対する怒りをぶつけているのが伝わってきました。
他にも、現実と妄想を行ったり来たりする場面では、どっちが本当の出来事なのか区別つかないぐらい混乱しました。
暗くて精神的にきついですが、観れば観るほど奥深い内容になっていました。
ジョーカーではなくアーサーの物語
新作を見る前に復習。
しかし、あれ、ジョーカーってこんな感じだったっけ?
どうやら私の記憶はダークナイトのヒースレジャージョーカーの印象が色濃く残り、こちらのジョーカーの記憶はそこまで残っていなかったもよう。
可哀想なアーサーよりも、サイコパスなジョーカーの恐ろしさの方が、印象深かったからかもしれない。
きっと最初に見た時も思ったかもしれないけれど、ダークナイトのジョーカーとこちらのジョーカーは別物だ。
思いつく世の中の不幸をかき集めて、ぶつけられたかのような生い立ちと毎日を過ごしていたアーサー。
抜け出したくても抜け出せない日々で、もがき続ける彼の姿を演じるホアキンが壮絶すぎた。表情や目線ひとつで、彼の不安定な心を見事に表していたし、彼が心から面白いと思って笑う笑いと、笑いたくもないのに笑う笑いの演じ分けがすごくて、だんだんホアキンはこの撮影中病まなかった心配になってしまうレベル。
最後のシーンは、ヴィランが誕生したにもかかわらず、神々しくどこか自由で、今彼はこの世に生まれ落ちたかのような演出はとても好きだった。
ほぼ作中の8割は暗く惨めで、気分が落ちている時に見ると持っていかれそうになる人もいると思う。
ダークナイトのジョーカーを期待していると、こんな過去なら知りたくなかったと思う人もいるはず。
私は猛烈にダークナイトを見直したくなった。
ダークヒーローの誕生秘話
四の五の云っても、人殺しなのでジョーカーは悪い人です。そして悪は許すな、悪と戦え、悪は叩きのめして構わない、勧善懲悪の日本ではそう教えられて育ってきた。ならば、何故、ジョーカーはヒーローなのか。何故、ジョーカーは讃えられたのか。それは、有る意味でゴッサムシティーに巣くう悪と戦った、紛れもない英雄であるのだから。
とはいえ、人は殺しちゃいけません。犯罪ダメ、ゼッタイ。
作者ジョーカー、ということで。おっさん、以上。
「ハウス・ジャック・ビルト」から5か月ですか。娘っ子が大きくなるにつれ、映画鑑賞の予算も時間もがっつり削り、鑑賞してもレビュー書く時間がもったいない、とまで生活が激変した。
ああ、「ハウス・ジャック・ビルト」みたいな変態映画が(いろんな意味で)観れた、あの頃が本当に遠く感じる。
「ジョーカー」。お客さん、入ってるな。
賛否両論のようで。あらまあ、ほんと「ジョーカー」だな。観る前から、なんだか「思った通りの」映画になってるんじゃないの?という期待を胸に。
「ジョーカー」
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作者「ジョーカー」
監督トッド・フィリップスのことであり、ホアキンのことであり、製作陣のことであり、ひょっとしたら、最近マーヴェル映画をこき下ろしたニュースのマーティン・スコセッシもそうかもしれない。
本作を「ダークナイト」のジョーカーでない、「ジョーカーの誕生譚」とまで「何故か言い切ってしまう連中」。
あらまあ、見事に引っかかっている。
まあ、だいたいのことはこの膨大なレビュー数を見ればわかることだが、映画リテラシーが高いつもりでいる常連レビュアーが思いっきり勘違いしていることでも、本作は大成功なのではないか。ほんと。
いつからだって?最初からである。
追記
本作に登場するアルフレッドのキャラがゲスなのも「楽しい」。
負の感情が辿り着く先。
私は本作の「狂気」という宣伝文句に少し安心しながら見始めていた。「狂気」の表現は大概、自分自身とは無縁といっていい表現であるし、物語を通して「狂気」にふれるとき、一種の怖いもの見たさのような、安全な場所から危険な様子を見て好奇心をくすぐられるような感情を楽しんでいた節がある。
ただ、実際のところ本作は「狂気」の物語ではなかった。むしろ日常にある負の感情や自身の中だけで凝り固まっていく感情が少しずつ膨張していって、「社会の中の自分」という外郭を破って出てきた自己主義的な主観風景が前に出てきてしまった、というように感じた。そうなってしまうキッカケは誰にでもあって、主人公・アーサーは運悪くそのキッカケに出会いすぎてしまった、というような感覚を抱いた。上映が始まる前の安心感みたいなものは、すぐに無くなってしまった。
この感覚を抱いてしまったのはきっと、アーサーの日常風景がすごくありきたりなものに見えたからだと思う。母と噛み合っているのかいないのかわからないような会話をしたり、テレビの向こう側の華やかな世界を見て自分もその中で選ばれた人間になれたらと妄想したり、良いことがなくて背中を丸めながら階段を登ったり…どれもアーサーの生活の一部であり、そして誰にでもあるすごくありきたりな風景だ。しかしそれは誰にも見られたくない負の感情を抱えていて、その負の感情をあそこまで生活臭のする空気感で描かれると、ジョーカーが突き進む先は私の世界と無縁の「狂気」だ、と言えなくなる。
この作品で見せつけられた結末は「狂気」という非日常の異常性ではなく、日常の中で積もっていく負の感情が辿り着いた先なのだ。そのリアリティが「狂気」とは違うゾッとするような恐怖を生み出し、本作の魅力になっているのだと思う。
ジョーカーを名乗った空虚な男の妄想劇
どこまでが(劇中における)現実でどこまでが妄想なのか、と追求することはしない。作り手が解釈に委ねて明かす気はないと名言しているというだけでなく、それでは答え合わせに過ぎないから。ただ、はっきりと言えるのは、本作のジョーカーは「ジョーカーを名乗っている」というだけで、別にジョーカーではない、ということ。終盤の展開が本当なのか妄想なのかはともかく、ジョーカーを名乗った空虚な男に、大衆が自分たちの不満や怒りを託そうとする。その社会性がこの映画の肝であり、このひしゃげたご時世に爆発的に受け入れられた理由なんじゃなかろうか。
映画的には撮影、演技ともにみごとだが、気にかかるのはあからさまに『キング・オブ・コメディ』『タクシー・ドライバー』とハッキリ名指しできるスコセッシ映画をモチーフにしていること。アメコミ映画に新しいアングルからアプローチすることで、従来のジャンル映画の壁を破ろうという試みが、限りなく先達の作ったもの(スコセッシ映画)に近づいていく、といのはやはり懐古趣味ではないか。スコセッシ御大が今でも常に攻めているからこそ、目指す天井が見えてしまっている感じが気になった。
わかりやすい動機という落とし穴
ジョーカーという男はこんなにもわかりやすかったのか、と驚いた。バットマンシリーズはそれぞれ独立した世界なので、今回のジョーカーはこういう解釈なのだと言われてしまえばそれまでだが、本作はノーランの『ダークナイト』に近いリアル路線の世界観だったので、ノーラン版の印象をそのまま引きずって観ていたので驚いたのだ。
本作のジョーカーの世間を憎む動機はとてもわかりやすい。ノーラン版では、そのようなわかりやすい動機は示されなかった。ノーラン版は、なんというか、「混沌」そのものを愛してるような印象だった。口が裂けている理由がいつも違うのも、動機なんざどうでもいい、俺は混沌自体が好きなんだという風に見て取れた。その底知れなさに魅力だった。今回のジョーカーは、ある意味底が知れている。共感可能な理由も描かれる。実際共感を覚える人もたくさんいるようだ。
しかし、ちょっと待てと思う。その共感できるストーリーそのものが嘘かもしれない。本作が上手いのはここだ。映画全体を嘘かもしれないと提示することで、観客を混沌に落とし込む。この映画のそんな振る舞い方そのものがジョーカーっぽい。
絶望の果てにあるあっけらかんとした心の荒野
レトロな色調で映し出されるゴッサムシティの根底で生きる大道芸人、アーサーの、まるで人の不幸をまとめて請け負ったような日常に、まず惹きつけられる。誰しも、彼ほどではないにしろ、嫌なことが連続して起きることはあるし、そんな時、悲しむよりむしろ笑ってしまうことだってある。ついてない現実から逃避するため、愉快な妄想の中で思いっきり自分を解放してみたくもなる。トッド・フィリップス×ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」は、観客の心の足を鷲掴みにして、物凄い力で地獄へと引き込もうとする。かつて、コミックス上のヴィランにこれほどシンパシーを感じたことがあっただろうか?そうして、これまで誰も描かなかった「なぜ」に踏み込んだ本作は、絶望の果てにある妙にあっけらかんとした心の荒野を大都会のど真ん中に設定して、人の世の悲喜劇を新たな形で提示する。今年一番の強烈な映画体験。そろそろ始まるアワードシーズンを間違いなく牽引する1作だ。
映画を見ながらこれほど身震いしたのは初めて
映画を見ながらこんなに身震いしたのは初めてだ。これはDCコミックの超有名ヴィランの誕生秘話の域を超えて、現代社会の喉元にナイフを食い込ませるかのような狂気と絶望に満ちた作品だ。ホアキン・フェニックスのあの肉体からしてどうだ。幾度も映し出される半裸の姿は、痩せているのになぜか肩のあたりが異様に隆起し、たったそれだけで彼の精神面での変動が透けて見えてくるかのよう。同じ半裸の男と拳銃の文脈でいうとスコセッシの「タクシードライバー」が脳裏に浮かぶが、もう一つ忘れてはいけないのがその対をなす「キング・オブ・コメディ」の存在だろう。ぶっ飛んだコメディを手がけてきたトッド・フィリップス監督がこれほどスコセッシとデ・ニーロを引き合いに「ジョーカー」を奏でるとは。やはり我々の暮らす今日の現代社会は混沌としたあの頃へ逆戻りしているのか。日常を侵食するこの感覚が僕らを狂わせる。誰しもの心の中にジョーカーはいる。
ジョーカーの喜劇的妄想が現実を侵食する恐怖と悲哀
「ハングオーバー」3部作のトッド・フィリップス、喜劇畑の職人監督という認識だったが、アメコミのヴィランを題材に、これほど深い人間洞察と確かな時代性とトリッキーな作劇を融合させた心理サスペンスを完成させるとは!
精神障害を持つ無名コメディアンが、ゴッサム市を恐怖と混乱に陥れるジョーカーになるまでを描く。彼が憧れる喜劇人役にロバート・デ・ニーロ。監督は「タクシードライバー」「キング・オブ・コメディ」の影響を公言しており、2作を鑑賞済みなら気づく点も多い。実在の連続殺人犯ジョン・ゲイシー(幼少から障害に苦しみ、成人後に道化師の装いで大勢を殺害)の影響も。
序盤でアーサーの妄想癖が提示される。最初は明示的だが、次第に妄想と現実が曖昧に。その過程はまるで彼の狂気が映画の現実(と観客)を侵食していくかのよう。終盤の暴動は格差社会で虐げられた人々の下剋上であり、トランプの時代に重なって映る。
喜劇いや悲劇
四方八方に虐げられ生きてたアーサーはこの世に対する屈辱感と裏腹に笑いにしていた。銃を手に入れたら不快感とトラウマが引き金で人を殺すが、これは人の負の心の鏡となり多くの人はピエロの変装をして殺人を起こすことなどたくさんした。同時に彼の悲観的な芸風がブームになり初めて売れ人として認められた気になる(アパートの女性との妄想もそう)。ただ彼は自分の起こした事件が引き金で多くの人の負の心や政治運動に繋がったことも長らく実感してなかったが、負の心の象徴になったことへ怒りの感情を抱いたのだと思う。こうして人々の象徴になり、ピエロになった。大衆がしてほしいことが変わっただけで、彼が恨んだ上流社会階級や政治家、母の元カレを初めとしたお笑い芸人と裏腹に低社会階級の人々は反政府と人を取り合えず殺すことを求めていて、それが嫌だったんだと思う
余談だが作中に出てくる女性は母親以外基本肌が黒い人だが、黒人の女性なら言うことを聞いてくれると思い込んでいるのだろうか。このことも彼自身が低流階級をコンプレックスに思ってることの象徴ではないだろうか?要するに低階層の自分自身にもスティグマを内包しているから無意識的なレイシズムも持つことで、安心しているんだと思われるし、彼の人生は悲劇ばかりの喜劇だった
悪の始まりって…
バットマンのジョーカーは知らないけど、人にすすめられてみたが、悲しいストーリーだった。
人を殺したら悪いよね。しかもいっぱい殺せば凶悪だよね。それはわかるが、ジョーカーの誕生経緯がわかると悲しいというか…。悪の始まりってなんだろうかと。人を殺し始めたことが悪の始まりなのか、はたまたジョーカーを誕生させてしまった諸々が悪の始まりなのか…。そしてそれが与える影響と乗っかる人々は悪ではないのか?
心臓をえぐられるストーリーだった。
選挙の後に見ると
新作を見る前に、前作を見てなかったので、映画館でやっているのを見つけて見てきました。
本人が特に何をした訳でもなく、悲惨な状況の一員となっていて、ちょっとしたミスなのに、そればかりが目立って、更に状況は悪くなっていき、それに耐えきれなくなって爆発してしまう主人公。そして、彼が起こしたことをキッカケに、耐え切れなくなっている他の人達も爆発していくという流れ。下記の通り、40年ぐらい前の設定だと思いますが、アメリカだとその頃からグローバル化が進み、主に製造業が影響を受け、ラストベルトと言われる地域が顕著になってきていた時期ですね。被害に遭った3人組は、大企業の証券マンという設定も、当時から現在に至るまでの貧富の格差を象徴している感じ。
10/27の衆議院選挙の後に、その結果を踏まえて見ると、いろいろ思うことがありますね。収入が上がらないのに、天引きされる分ばかりが増えて、手取りが減っていることを不満に思っている中、そういうことを決めている人達の中に、よく分からないお金を使えている人がいるというのが、今回の選挙で話題になっていました。この映画で起こる暴動までのことはは起きないものの、選挙という手段を使って反発した人が多いのかなと。
見たスクリーンでは、その後に新作が上映されるスケジュールでしたけど、続けて見るまでの気力は残っていませんでしたね。
私がジョーカーというキャラを最初に見たのは、今から50年以上前のテレビシリーズ。作品の時代設定は、その時々で変わるんでしょうね。アーサーの家には、ピアノの鍵盤みたいな操作ボタンのビデオデッキがありましたね。フロントローディングじゃなく、カセットはデッキの上からガチャンと入れる、40年以上前の初期型の家庭用ビデオで、30万円ぐらいはしたでしょう。生活苦の家なので、中古で買ったとしても、40年近く前の設定でしょうか。その頃にブルース・ウェインが小学校高学年ぐらいということは、、、、なんてことを考えてしまいました。私が子供の時に見たテレビシリーズでは、もうバットマンはかなりの大人でしたし、執事のアルフレッドは、おじいさんでしたけどね。子供のブルースが、庭の遊具の棒を伝って、昔の消防士のように下に降りるシーンは、バットマンの秘密基地を連想しました。
やはり傑作
2を鑑賞した上で再度鑑賞。
やはり傑作ですね。
悪のカリスマ…いや、弱者のカリスマ誕生譚としてはこれ以上のものは無いのではないでしょうか。
皆少なからず持っている鬱憤の結晶を具現化したような偶像なのでファンが付いてしまう理由もよくわかります。
右手はアーサー、左手はジョーカーというのを最近見ましたが本当にそうなっていて驚きました。
こんな仕掛けまであったんですね。
いやー、おもしろかった。
理不尽な世の中だからこそ、手を取り助け会おう!
ジョーカー久しぶりに観ました!
この映画から学ぶことは多い。
アーサーは、助けを求めても見て見ぬふりをされ、社会から排除されそうになる。
極限まで精神を追い込まれた人間は、解放を求めるようになる。
そして、アーサーはジョーカーとなってしまった…
現実世界でもアーサーのように同じような苦しみを抱えている人がいると思う。
私自身も苦しみがある。
苦しみをみんなで分かち合い、手を取り助け合える社会にしていきたいと思った。
重苦しい
恵まれずに育ってきたことがただただ可哀想になる。周りの人間が冷たい、報われない。私には重くてまた観たいとは思わなかった。ジョーカーはスーサイドスクワッドでしか見ていなかったため、ハーレイクインが出てこなくて少し残念に思ってました笑笑
ホアキン・フェニックスの背中
入院中の子供達にダンスを披露するアーサー、歌に合わせて体を動かす子供達。皆に注目され喜ばれるピエロとして至福の時、そんな時に転がり落ちる銃。
同僚がアーサーに銃を渡しさえしなければ…。母から預かった手紙を盗み見しなければ…。そんな事を思ったが、それはきっと意味がない。彼は転がり落ちたのではなく、自ら踊りながら堕ちていったのだから。
ホアキン・フェニックスの骨ばった背中がとても印象に残る。とてもみすぼらしく、しかし何処となく色気を感じさせる。
(続編を見る前に、配信で復習)
カラフルな喜劇?
ジョーカーを観た事がないままフォリアドゥを観て
個人的にはかなり刺さる作品だったため、
帰宅後配信にてこちらも鑑賞。
家庭内でも社会でも居場所を見出せなかったアーサーが
衝動的な出来事をきっかけに「ジョーカー」として崇められていく。
終盤、自らの血でピエロの口を描くシーンは鳥肌が立った。
ジョーカーの標的となっていった人間達は、
当然の報いと感じてしまったのは、
私の中にも狂気があるのだろうか。
決して犯罪を許す訳ではないが、
人間の奥底に誰しもあるドロドロの部分を
ジョーカーが体現してくれたことが、
日々の生活や社会の闇の部分とも重なり評価を得たと感じた。
音楽も素晴らしく、カラフルな色彩に惹き込まれる映画だった。
2を観てから観返してみて(考察入り)
映画館で観たんですが、2の違和感というかモヤモヤを晴らしたいと思い、アマプラで観返しました。
やはりこちらはシナリオ、演技、アドリブ、映像表現どれも素晴らしいです。内容は初っ端からすごく不条理でやるせないのに、観終わった後の不快感や嫌な感じはありません。たぶん、最後までアーサーが生き生きしてるからだと思います。
そして2への伏線というか、細かく引き継がれた設定もたくさんあることに気づきました。
2を観た後だと、このジョーカーがバットマンと戦えるのか?ゴッサムシティを混乱させて地獄とするのか?そこまでの力や知能や統率力ある?別人なのでは?って思いました。
この映画で、ブルース・ウェインの両親をクラウンの仮面をかぶった暴動参加者が射殺するのですが、その時の仮面野郎のセリフが、2でアーサーを刺したサイコパスのセリフと同じような気がするんですよね。同一人物なのでは?バットマンの真の敵はこいつでは?と思ってます。
虐げられた人がキレると恐い
劇場でも観たんだけど久しぶりにまた観てみた。ホアキンフェニックス扮する道化師アーサーフレックは今日もピエロとして街に出ていたが子供たちにコケにされ蹴倒されていた。
狂っているのは僕か世間か? 辛いのはたくさんだった。しかし笑いが止まらない病気なんてあるのかな。日頃から虐げられた人がキレると恐いよ。
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