リマスター サム・クック
解説
Netflixで2019年2月8日から配信。
2019年製作/74分/アメリカ
原題または英題:ReMastered: The Two Killings of Sam Cooke
スタッフ・キャスト
- 監督
- ケリー・デュエイン
- 製作
- マックス・ランデス
- 製作総指揮
- アービング・エイゾフ
- ステュー・シュライバーグ
- ベン・コトナー
- アダム・デル・デオ
- リサ・ニシムラ
- マイケル・ジンバリスト
- ジェフ・ジンバリスト
- 撮影
- ガイ・リブネ
-
サム・クック
Netflixで2019年2月8日から配信。
2019年製作/74分/アメリカ
原題または英題:ReMastered: The Two Killings of Sam Cooke
サム・クック
リマスターみても泣いてしまった。彼の歌は心を揺する。 歌しか知らなかったとき感動するけどサム・クックがどういう人間だっかのかは不明で謎だった。 どう行動したのか=生きざま 勉強やスポーツの秀でた能力よりもどう行動したのかの方が感動する 喋る内容ではなく行動だ その人の考えが行動に出てくる サム・クックの場合は考えが歌い方に出たのだろうか 彼の歌ってすごく心に入ってくるのだけど熱い思い願い熱量がそうさせていたのか 熱さは人を感動させる 泣いてしまう 私の思い描いたサム・クック像はスマートで熱い人物 歌い方に関してもこうあって欲しいと聞く側が想像する通りにしてくれる 父親が牧師ということもあるのか聴衆の心を掴む技術とそれ獲得する知性があるのだと思う 「あの夜、マイアミで」はマルコムXがかっこよくてサム・クックは残念な感じだったけど。 この「リマスター」をみて良かった。 女たらしで自信満々、商才あふれた若者向かうところ敵なしといった風 作曲の才能も有り読書をし公民権運動にも関心がある黒人の代表的な存在 そんな彼がなぜあんな場末のホテルで突然死んでしまったのか なぜ売春婦をあのホテルに連れ込み無理やりレイプしようとしたのか 彼には隠していた性癖があったのか 実は横暴な人間で…とか 彼の生前を下世話な気持ちで探求したいという気持ちでこの「リマスター」を視聴した。そしたら泣いた。アメリカ国内でも彼の死は謎なのだ。 敵になる存在は色々いる。マネージャーのアラン・クライン(契約書の問題)や、公民権運動に関してFBI、もしくは目立ちすぎる黒人を嫌が権益をもつ音楽業界の白人?など。恵まれた彼だからこそ同じ黒人からの強盗的犯罪も。過激な黒人イスラム教は? 彼の死は「あの夜、マイアミで」から一年後とのこと。 ※ボブ・ディランはユダヤ人として生まれた アレサ・フランクリンの父は高名な牧師
サム・クックは有名でゴージャスだったが、私は彼の歴史や曲に全く興味がなく、彼の曲を聞いても、右の耳から左の耳へ通り抜けてしまっていたと思う。こういうタイプの曲にも歌詞にも興味がなかった。 でも、1963年、マイアミのハーレムスクエアークラブでのコンサートは良さそうだ。 音源が載っているからここに。 Sam Cooke - Live At The Harlem Square Club 1001 Albums Journey 2 / 10 (10曲全部聴ける) それに、このドキュメンタリーで『A Change Is Gonna Come』を初めてきいて、歌詞が心に沁みた。 I was born by the river, in a little tent Oh, and just like the river I've been running ever since It's been a long A long time coming But I know a change gonna come Oh, yes it will It's been too hard living But I'm afraid to die 'Cause I don't know what's up there Beyond the sky It's been a long A long time coming But I know a change gonna come Oh, yes it will . . . ボブディランの風に吹かれての曲に答えた曲だと。ここで、サムの人権意識の高い曲が生まれた、彼自身が変わっていった。でも、当時は発売されなかったが、ただの(当時の言葉で)白人を喜ばす歌手ではなくなった。 マルコメ エックス、私の好きなカシアス・クレイ(モハメッド・アリ)、そして、ブットボールのジム・ブラウン。 これらの人々と交流を持つようになって現状に対する批判的思考がより芽生えて、公民権運動に入ったわけだ。 ハンプトンハウスで集まって、その時の会話が映画になったのがあるので観てみたい。 1964年、12月11日、ロサンジェルスでの小汚い(seedy) ハシエンダ・モテル(9137 South Figuerda st. LA)dで、この娼婦の女性の証言で、サムがシャワールームにいる間、この人は自分の洋服と間違ってサムの洋服を持って逃げたとか。。。。。彼の死だが、なぜ、女性をレイプしなければならないの?これは性癖だから、既に何人かレイプしている? 白人の彼のプロヂューサー・エンジニアのアル・シュミットでさえ、この事件を訝しがっている。確かに女好きだったようだが、こんなにモテモテなのに。女性はいくらでもついてくる。それより、女性の方が追ってくる。なぜ、こんな物騒な場所のモテルに女を連れていったの? それに、ホテルの受付女がピストルを出してサムを3発で殺した。それを自己防衛だと。サムは洋服を取られて、ジャケットだけで、ピストルも持っていないんだよ。単純に考えても不思議。FBIはどこまで捜査をしたのか。時代が時代だし、モブのような妬みのある奴がバックにいるね。 ある教授の発言のように、『ただ一人の黒人の死』『黒人の命は問題じゃない』と片づけられたと思う。 ゴスペル音楽から離れて、新しい歌い方やスタイルを見つけ出したサム・クックに対する誹謗や中傷が多かったのには驚いた。教会の音楽、伝統的なバブティスト教会の牧師の子供、それなのに伝統を打ち破るサムクックの勇気に感激。と言うより、ジムクロウ法の中で自分のやりたいことをする勇気に感激。
一時間ちょっとで描くには、S・クックの人生は濃すぎる訳で。 一番は不可解な死の真相がわからず仕舞いで、真実となる可能性や裏にある事柄など複雑。 カシアス・クレイ、モハメド・アリとの友情やマルコムXとの関係性、小説家のジェイムズ・ボールドウィンと知りたい事は数知れず。 興味深いインタビューから、当時の映像やデビュー前の生い立ち、デビュー後の活動、人種差別問題と向き合う姿など巧く纏められてはいるが、やはりS・クックの人生を描くには時間が少なさ過ぎる。
リマスター ソロモン・リンダ
2018年リマスター ロバート・ジョンソン
2018年リマスター マイアミ・ショウバンド
2019年リマスター サム・クック
2019年リマスター ビクトル・ハラ
2019年リマスター ジョニー・キャッシュ
2018年リマスター ボブ・マーリー
2018年