町田くんの世界のレビュー・感想・評価
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初々しい2人を(生)温かく見守る映画
みんなに「ありがとう」って言いたくなる映画です。
「どいつもこいつも知ったかぶりやがって
特に大人な
誰も恋のことなんか理解できてないくせに」
あっちゃんのセリフが胸に刺さる。
好きな気持ちが
ちょっとしたきっかけで
爆発するみたいに
魔法みたいに恋になる。
「でも、どんなことがきっかけになるんだろう」
そんなこと言われてもわかんないよ。
好きって何。わからないけど わかるよ。
そんなこと言ったって、わかんないよ。
だから一生懸命なんだ。
好きってそういうこと?
いや、やっぱりわかんないな。
難しいけど でも想像しないと。
「君は自分の気持ちを考えないから
人の気持ちを考えられないんだ」
って その一生懸命な眼差しで言って欲しい。
わからないことがあるから この世界は楽しい
わからないことがあるから この世界は美しい
わからないからこそ しっかり向き合わないといけない
自分の胸にちゃんと聞け
そして
みっともなくても一生懸命やってやろう
そうやって 自分の世界 変えてやろう
この映画はキャスティングが素晴らしく、
「なんでこうなるの」っていう展開が満載で、
もうなんだかさっぱりわからない。
そして僕はすっかりこの映画のことを好きになっている。
風船
好きって何ですか。
惜しい。
世界に少しの優しさを振りまく男
自分より人のために、行動する高校生町田くんと人を避けて来た女子高生猪原さんのボーイ・ミーツ・ガール物。少女漫画の原作だが未読。
恋に朴念仁の町田くんにやきもきするヒロイン役の関水渚のもどかしさを体現した、変顔も辞さない好演。
前田敦子の女子高生は、最初微妙だが流石の貫禄で、狂言回しを的役を好演。
ささくれた、世界に少しの優しさを振りまく姿に初めては違和感があったが、対比する大人や同級生を配置する事で、相対化されて行く。
日本映画では、近年珍しいコダックのフィルム撮影で結構凝っている。
もちろんアメリカ映画ほどのクオリティは予算の関係で無理だが。
肥満体型の男女カップルに対する均一的な露悪描写と表現が気になるのと、家族の描き方に食い足りなさを感じるが、良作。
予告編を見てずっと気になっていた作品をやっと鑑賞。思っていたのとは...
途中までは良かったのに……
笑えて泣ける、そんな映画
新人二人をW主演にした挑戦作
”善意”に翻弄される人々
脇役を主役級の俳優で固めて、主役が無名とは斬新だなあと、思っていたが
なるほど、こうでなきゃいけない理由があったのか。
町田くんの存在は、この映画では”善意”そのものとして描かれている。とにかく悪意のない存在。
そんな彼と、悪意に満ちた社会を知り過ぎてしまった周囲の人間との触れ合い。
彼に触れた人間たちは社会への希望を見出しだす。
だからこそ、彼は無名であり、裏では主である脇役こそが、主役級でなければいけなかったのかもしれない。
それぞれのキャラクターも良かった。
特に、汚れ切った池松壮亮がもうらしくてらしくて好き。
そして猪原さんが猪原さん過ぎてもう、どんどん可愛くなってくからそこも見どころ。
あと、がんちゃんが町田君と出会ったことによって、”想像力”を学んだのは素敵だったなあ。
ベタなセリフも「青春」をいい意味で感じられるし、ちょうどそれを俯瞰でみてくれる前田敦子の存在があったし、違和感なく見ることができた。
思い出したのは槇原敬之の「GREEN DAYS」(作者が何をしたとか関係なく超名曲)。
ザ青春な曲だけど、この映画と同じように、一度世界の悪い部分を十分に知ってしまったけど、それでも僕らは青春するぞって感じがダブりました。
(↓一部歌詞抜粋
"よかった この世界はサイテーだと誤解したままで
今日いちにちが終わらずにすんだよ 君といたからだ”)
うん、最高。腐りかけてる若者にこそ観ていただきたい映画。
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