町田くんの世界のレビュー・感想・評価
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初々しい2人を(生)温かく見守る映画
原作未読。
正直どうかと思うところ(町田くんの走り方は生理的に受け付けない)もある。終盤の展開は前振りがあったのでギリギリセーフと捉えているが、もう少しやりようはなかったのかなとも思う。
主演2人の一生懸命な魅力は(とうのたった)訳知り顔の大人には沁みる。わかんないと悩むことをやめてわかったふりしている大人には余計沁みる。
それと役自体の良さもあるものの、前田敦子がこんなにいい演技するとは思わなかったので、ちょっとビックリ。出てくるだけで何言うかワクワクする。お気に入りの富田望生ちゃんも出てきてテンションアップ。
原作が俄然気になってくる。
みんなに「ありがとう」って言いたくなる映画です。
「どいつもこいつも知ったかぶりやがって
特に大人な
誰も恋のことなんか理解できてないくせに」
あっちゃんのセリフが胸に刺さる。
好きな気持ちが
ちょっとしたきっかけで
爆発するみたいに
魔法みたいに恋になる。
「でも、どんなことがきっかけになるんだろう」
そんなこと言われてもわかんないよ。
好きって何。わからないけど わかるよ。
そんなこと言ったって、わかんないよ。
だから一生懸命なんだ。
好きってそういうこと?
いや、やっぱりわかんないな。
難しいけど でも想像しないと。
「君は自分の気持ちを考えないから
人の気持ちを考えられないんだ」
って その一生懸命な眼差しで言って欲しい。
わからないことがあるから この世界は楽しい
わからないことがあるから この世界は美しい
わからないからこそ しっかり向き合わないといけない
自分の胸にちゃんと聞け
そして
みっともなくても一生懸命やってやろう
そうやって 自分の世界 変えてやろう
この映画はキャスティングが素晴らしく、
「なんでこうなるの」っていう展開が満載で、
もうなんだかさっぱりわからない。
そして僕はすっかりこの映画のことを好きになっている。
風船
Amazon primeで見ました。
始まってすぐ主人公以外の出演者が豪華すぎてビックリでした。これは面白いのか?と期待して見続けると...
クスクス笑いがちょいちょいあって、前田敦子が高校生?ってどうなん?...とか
でもすごい展開があるわけでもなく、いいひと町田くんが恋に目覚めるお話でした。
ただあの風船はなんなのか?
急にファンタジーになったでーって叫びそうになりました笑笑
原作あるみたいですけど、風船出てくるんですか?
妄想やろーと思いきや現実になってるし、おばさんには意味分かりませんでしたが、ハッピーエンドで良かったですね。
これを見て「いいひと」っていう漫画のこと思い出しました。
Amazon primeの『興味の有りそうな』で、出たので
見てみました。
正直な感想としては、『なんだ、こりゃ?』
って感じでした。
でも、見終わったとき、ほのぼのとした気持ちになれました。
『誰かに推薦するか?』と聞かれたら微妙ですが。(笑)
好きって何ですか。
町田君の走り方が変わっているけど。考え方も少し変?(純粋)好きという感情が一人の人に向けたものじゃなくて男、女に関わらず万人に対しても優しい。だから女性からは勘違いされ告白されてしまう。でも猪原さんの困った顔を見て悲しませてしまったことで…。猪原さんの好きな気持ちが。 やっと分かった。
気づかなかっだけで初めて会った時から。
風船🎈に飛ばされている町田君。これってコメディだったの。後で見たら漫画が原作でした。主演級の俳優達が脇役で勢揃い。豪華ですね。
おもしろい町田くんの世界でした。
惜しい。
女子高校生の恋愛のイライラはよく理解できますが、イライラの原因である町田君の行動が一般人でも理解できる範囲ならよかったのに。あれじゃ発達障害者。女性の気持ちを全く理解できない男子高校生ぐらいにしとくべきだった。町田君の行動に全然共感できないな。ラストも風船で飛んでいくとかありえない。ファンタジーなら最初から最後まで大嘘で通さないと。現実社会に少し嘘(ファンタジー要素)を混ぜてもしらけるだけ。
世界に少しの優しさを振りまく男
自分より人のために、行動する高校生町田くんと人を避けて来た女子高生猪原さんのボーイ・ミーツ・ガール物。少女漫画の原作だが未読。
恋に朴念仁の町田くんにやきもきするヒロイン役の関水渚のもどかしさを体現した、変顔も辞さない好演。
前田敦子の女子高生は、最初微妙だが流石の貫禄で、狂言回しを的役を好演。
ささくれた、世界に少しの優しさを振りまく姿に初めては違和感があったが、対比する大人や同級生を配置する事で、相対化されて行く。
日本映画では、近年珍しいコダックのフィルム撮影で結構凝っている。
もちろんアメリカ映画ほどのクオリティは予算の関係で無理だが。
肥満体型の男女カップルに対する均一的な露悪描写と表現が気になるのと、家族の描き方に食い足りなさを感じるが、良作。
予告編を見てずっと気になっていた作品をやっと鑑賞。思っていたのとは...
予告編を見てずっと気になっていた作品をやっと鑑賞。思っていたのとは違う。だがかなり◎
癒しと青春と笑いとシュールが絶妙に混ざりあった、すごーくリアルな寓話って感じ。
あ、空飛ぶシーンは若干ホラーも入ってる。笑
主役2人がほぼ新人だけど自然で、周りを固める役者さんたちも素晴らしい。そのおかげか、わりとぶっ飛んだ展開にも関わらずそれほど違和感なく見られた。
たぶん原作も良作なのだと思う。読んでみたい。
途中までは良かったのに……
やたらイケメンにモテたりどっちかが不治の病というありがちなパターンと違い、本当にいそうなピュアな2人の初恋ものとして好感が持てた、途中までは…。終盤の突然のファンタジーぶりに唖然。やっぱり大人はこういう映画見ちゃイカンのかねぇ。
笑えて泣ける、そんな映画
不意打ちで面白かった。
全く期待せずDVD視聴にも関わらず、一人で部屋でゲラゲラ笑いながら泣いてた。
30代後半のオッサンが言うのもキモイがレンタル部門邦楽では、今年1位出た可能性すらある。
映画の面白さ、つまんなさって要するに
心に響くかどうか。だと思う。ガッツリ刺さった。ガッツリ響いた。
新人二人をW主演にした挑戦作
原作未読だが町田くんの真っ直ぐさに感銘を受けた。町田くんの真っ直ぐさは全く汚れのない白いキャンバスのよう。石井裕也監督は主役に新人二人を抜擢した。その二人が予想以上のできばえ。脇役はこれでもかと豪華に固めた。新しい青春映画の誕生です。
”善意”に翻弄される人々
脇役を主役級の俳優で固めて、主役が無名とは斬新だなあと、思っていたが
なるほど、こうでなきゃいけない理由があったのか。
町田くんの存在は、この映画では”善意”そのものとして描かれている。とにかく悪意のない存在。
そんな彼と、悪意に満ちた社会を知り過ぎてしまった周囲の人間との触れ合い。
彼に触れた人間たちは社会への希望を見出しだす。
だからこそ、彼は無名であり、裏では主である脇役こそが、主役級でなければいけなかったのかもしれない。
それぞれのキャラクターも良かった。
特に、汚れ切った池松壮亮がもうらしくてらしくて好き。
そして猪原さんが猪原さん過ぎてもう、どんどん可愛くなってくからそこも見どころ。
あと、がんちゃんが町田君と出会ったことによって、”想像力”を学んだのは素敵だったなあ。
ベタなセリフも「青春」をいい意味で感じられるし、ちょうどそれを俯瞰でみてくれる前田敦子の存在があったし、違和感なく見ることができた。
思い出したのは槇原敬之の「GREEN DAYS」(作者が何をしたとか関係なく超名曲)。
ザ青春な曲だけど、この映画と同じように、一度世界の悪い部分を十分に知ってしまったけど、それでも僕らは青春するぞって感じがダブりました。
(↓一部歌詞抜粋
"よかった この世界はサイテーだと誤解したままで
今日いちにちが終わらずにすんだよ 君といたからだ”)
うん、最高。腐りかけてる若者にこそ観ていただきたい映画。
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