町田くんの世界のレビュー・感想・評価
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石井裕也の世界
原作未読
映画館で観たかった
自主制作時代から石井監督のファン
商業になってから自主制作時代の良さがちょっと薄くなったような気がするが今回の作品はあの頃の石井作品に近い気がする
ただあきらかに違うのは脇役が豪華で桂都んぼが出ていないことくらい
無知で申し訳ないが主人公の男の子とヒロインは全く知らない
新人なのか
だとしたら悪くはなかった
ヒロインは自然な演技だが主人公は不自然
特に走り方がおかしい
原作に寄せているのかな
不自然だがそういうキャラならいいだろう
2人は無名に近いが脇役は贅沢
高畑充希前田敦子池松壮亮戸田恵梨香佐藤浩市松嶋菜々子北村有起哉土屋アンナなどなど
保険かけすぎ
あのキャラに前田敦子はよく似合っていた
やっぱり高畑充希はうまいね
太賀が2人より年下というのが信じられないくらい老けている
僕は高校生役が20代後半の役者でも全く苦にせず受け入れることができる
それができない人はかわいそう
だいたい映画ってそういうこと多いんだけど日本はもちろん海外も普通
メリーポピンズじゃあるまいし風船で空を飛ぶのはちょっと・・・
あとあの高さからプールに落ちたら絶対に死ぬよ水を張っていても
でも石井作品なら許せる
こういう映画でも楽しめると幸せな人生だし楽しめないと普段の顔つきも悪くなるし不幸だと思う
タイトルなし(ネタバレ)
世のため人のために人助けに精を出す町田君
しかしその親切さゆえに誤解をする女の子も出てきてしまい
全く罪作りな町田君
その町田くんパワーが周りを巻き込み
みんなが響きあう様は観ていて心が温かい
クライマックスはありえないでしょみたいな
ファンタジーの世界へ誘われて
笑いありのハラハラドキドキありーのでした
今回池松壮亮君は学生役ではなく
悩めるゴシップ記者の役で
彼もいよいよ大人の役にステップアップしたんだなと
これからも益々期待度アップです
(あと岩ちゃんも好きです♪)
ほんまにもう…町田く~ん
五人兄弟の町田君なのに人間関係に弱いのは不思議。
博愛的な町田君に幸せを感じる時もあるが、猪原さんの気持ちわからんトコとか「ええかげんにせいよ!」とか思うが、マンガの映像化故にオーバーな表現もまあ良しとしよう。
高校生やるのがギリギリな前田敦子や高畑充希とか変な勢いがあって面白い。
貧乏揺すりしたり、フラフラと揺れたりとか、不安な高校生らしさが伝わってくる。
高畑充希が制服がピチピチでキツそうだったのは個人的に良かった。
町田君がモテるのは分かる。良いやつだ。
木村くんはモテる意味が分からない。自分から選んだモデルの世界でうだつが上がらないから、学校では偉そうとかモテそうにないのに…なのに町田くんの熱に当てられて変わっていく様は観ていて楽しい。
芸能記者とかのエピソードは何だか気分悪いが、世界は悪意に満ちているのは間違いない。
町田くんの善行が町田くんを救っていく様は臭い青春ドラマそのものだが、だがそれが良い(笑)
久々にこんな気分に浸らせてもらった。
町田くんというファンタジー。
薬物中毒者が夢見る世界
最後で急に冷めた
純情な優しさ
憎みたいけど憎めない、誰にでも優しい、しかし恋愛感情を知らない町田くんの高校生活ストーリー。
町田くんの行動が異性には何故か突き刺さり、女ったらしと言われてもしょうがない。
同性には一歩間違えれば仲間外れにされるパターンだが、何故か皆んな許して接する。
「何故か」と言われれば日常生活以上に純情な優しさが町田くんに詰まっているから。
そんな優しさを面白おかしく、時には日常と対比的、欲望的に映し出されており、少女漫画が原作らしいが原作を読みたくなるくらい優しさに特化した脚本としては優秀である。(ファンタジー的演出は逆に原作を見たくなる。)
出演俳優陣も豪華。サブ的ポジションに主役を張れる人間が多数。ってかNHK朝ドラ主役何人出てんやw
逆に映像的には残念な部分あり。
(優しさに溢れる作品ではあるが、)この優しさは万人に届けばいいなって思うけど、自分への心の安らぎ程度で留めて欲しい。(行動するな。とか言っている訳ではない。)
この優しさは刺さらない人には刺さらないし、厳しい優しさも無し。美男美女だから成り立つ所もある。
また、人間は見返りを求めがるものだから。
分からない事ばかりだからこそ、町田くんの世界は素敵だ
石井裕也監督がよりによって少女漫画実写化を手掛ける。
が、原作もありふれた代物ではなく、今や日本映画界を代表する若き名匠に掛かれば、コミックの実写化も一風変わった魅力の好編に。
高校生の町田くん。
勉強もイマイチ、運動もダメ。ボウリングでは奇跡的な連続ガーター。
画に描いたようなのび太くんタイプの冴えないメガネ男子だが、唯一の取り柄が一つ。
人間愛に溢れ、誰にも優しいピュア過ぎるくん。
困ってる人が居ると助けずには居られず、滑稽な走り方で猪突猛進、一生懸命。遅いけど。
助けると、助けられた人には風が吹く。…いや、マジで。
町田くんにとっては、家族、クラスメイト、周り、皆、それどころか人類全員が“大切な人”。
聖人君子。“キリスト”なんてあだ名さえも。
愛し、愛され、愛すべき男の子だが、それはイコール、周囲からは“変わり者”。
そんな町田くんの世界が変わる出来事が…!
クラスメイトの猪原さん。
美人だが、クラスの誰とも話さない…と言うか、近寄るなオーラ全開。いつも不機嫌。
町田くんとは真逆の、人嫌いの女の子。
ある日、町田くんは猪原さんに親切にする。
いつもと同じく人に親切にしただけの筈なのに、不思議な感情が。
分からない。何なんだろう、コレ…?
町田くん、それはね、誰もが経験するアレなんだよ。特別なアレという感情。
人好きの男の子と人嫌いの女の子の恋。
…と単に言ってしまうとそんな設定だが、もうちょい一捻り。
次第に猪原さんは町田くんが気になり始める。
人嫌いだった女の子が人好きの男の子にアプローチし始めるが、相手はそれが“恋”とは知らず。
と言うか、そもそもが分からない。
“好き”ってのは分かる。家族が好き、人が好き。
でも、それとは違う“好き”。その“好き”って何…? “恋”って何…?
鈍感?…いえいえ、ピュア過ぎて分からないピュア男子の波乱いっぱいの初恋物語。
二人の初恋ストーリーが、笑えて、やきもきいじらしく、ほっこり微笑ましく愛らしい。
町田くんも町田くんで初めての感情に右往左往するが、猪原さんも猪原さんで町田くんへの恋に感情がハイ&ロー。
にしても、町田くん…。
猪原さんに言い寄る男子に協力。結果、猪原さんを怒らせ、悲しませてしまう。
その優しさから他の女子から好意も持たれ…。
時々KY。いや、いつもKYか。
もう何と言うか…、何て言ったらいいか分からない!
寅さん、この不器用な高校生二人に恋の指南して!
傑作コミック、人気監督、豪華キャストのメジャー話題作。
その主演を演じる二人は、売れ始めの若手注目株ではなく、オーディションで選ばれたそれこそまっさらでピュアな新人二人。
細田佳央太と関水渚。
本作の魅力は、この新人二人の魅力と言ってもいいだろう。
よくよく見るとイケメンだが、いい意味で平凡で素朴なメガネ男子を好演した細田くん。
そして、新川優愛似のキュートで美人な渚ちゃんに萌え~。(私は男なので、彼女には今後大注目!)
演技も悪くなく、魅力的で瑞々しくて、こりゃ二人共、年末の映画賞で新人賞を圧巻するだろう。
この二人を見守るかのように、周りが主役級の豪華キャスト。
二人に合わせて(?)、前田敦子、岩田剛典、高畑充希、太賀は高校生役。高畑に至っては、後輩!
見もしないでこういう作品を茶化す輩にはあーだこーだ言われそうだが、各々心得た役回り。
岩ちゃんはちとヤな奴、高畑は年下小悪魔に徹し、中でも前田敦子!
姉御口調で冷めたツッコミ役ながら、印象抜群! マジかヤベェなくらい、登場すると作品が面白くなる。
町田くんの両親役に松嶋菜々子と北村有起哉、ある雑誌記者役に池松壮亮、その妻に戸田恵梨香、編集長に佐藤浩市…。
サブキャラやサブエピソードなのに、一本の大作映画が撮れるくらい豪華過ぎでしょ!
このキャスティングも石井裕也監督だからこそだろう。
美しい映像で、瑞々しい初恋青春ストーリー。
切なかったり、もどかしかったり。
かと思うと、ドタバタなコメディ。
そしてラストは、意表を突くファンタジー…!?
確かにラストはちとありえねー!だけど、初恋や青春はこれくらいファンタジー!なのだ。
このユニークな作風/演出は飽きさせはしない。
サブエピソードもこの初恋物語を応援。
善意など無い悪意に満ちたこの世の中に不満や苛立ち募る雑誌記者。そんな彼が、町田くんと出会って…。
町田くんの優しさに触れた同級生たち。そんな彼らがラスト、町田くんの大ピンチに…。いいね、こういうの。
町田くんだけじゃなく、彼らの世界も変わっていく。
海外へ生物の撮影に行ってる町田パパの台詞が良かった。
「分からない事があるから、この世界は楽しい。素晴らしい」
そして最後は一生懸命、ファンタスティックながらハートフルに。
本当にピュアな初恋ストーリー!
善意や優しさ、恋や好きが、世界を変える。
周りも、自分自身も。
あたふたするだろう。分からない事ばかりだろう。
でも、新しく知ったその世界は…
とても素敵だ。
ええもんみた。町田くんそのままでいて欲しい。
誰にでもやさしい町田くん。走るのが遅くって、勉強も苦手らしい町田くん。
はじめは町田くんとは妖精さんなのかなと思って見ていました。
出会ったらそっとやさしさをくれる妖精、天使、人ではない清らかななにか。
だけど町田くんは人間で、猪原さんに出会って、誰にでもやさしいができなくなりました。たった一人を特別にいとおしむことは、差別的で自己中心的で、とても人間らしいことだと私は思っています。
猪原さんもよかった。不機嫌顔で左の口角を歪ませてるのが、悲しげで泣いた。
脇役の芸達者たちも、良かった。太賀、前田敦子、高畑充希、エグザイルの人(ごめん名前わからん)、池松壮亮に戸田恵梨香!
前田敦子と一緒に唐揚げ棒食ってた同級生もいい味出しててよかった。役者の名前知らんけど。
まえだまえだのお兄ちゃんと、ソロモンの偽証の松子ちゃん役の子もでてた。つか、まえだまえだのお兄ちゃんもソロモンの偽証にでてたな。
人がすきのすきと、恋のすきが分からないと何度も町田くんはいいました。
37さいのわたしもよくわかりません。
恋かもとか、愛かもとか、思ったことはあるけれど、そんなきれいなことばからは、およそはみだした気持ちだったようにおもいます。
そのことを科学的に説明できる人がどれだけいるでしょう。
よくわからないまま、好きと感じる人と、自分を見つめて、二人の場合の正解をおそるおそる手探りでたぐり寄せる。そういう経験を重ねてやっていくしかありません。
多分、やぶれかぶれな大人の方がこの映画は刺さるでしょう。
後半のファンタジー設定は、映画的な飛躍として、わたしはアリ!と思いましたが、これはなかなか、映画いろいろ見てもっとどえらい飛躍に慣れてないと、バカにされたとかんじるかもです。
なので、高校生向きじゃないですね。
池松くんの立場の大人がみて、きらきらしたワカモノの魅力にクラクラする映画だと思います。
猪原さん、角度によって広瀬すずに似てる!って思いました。
町田くんの父母はもうちょっと町田くんの家事負担を減らすべきかと思います。なんぼ町田くんが自主的にやってたとしても、あかんで。
優しさの哲学
もしも僕が 優しい人だったら
困ってる人は 全員助ける
見て見ぬ振りで素通りして
惨めな気持ちになるのは、もう嫌だ
もしも僕が 神様だったなら
喜怒哀楽の 怒と哀を無くす
喜と楽だけで 笑って生きていて
それはきっと 贅沢な事じゃない
amazarashi /『たられば』より ~
町田くんをみていると、
自分のなかの良心が、揺らぐ…
揺らぐべき心がある事が
ヒトとして大切な事だと思いました。
それだけでも意義のある作品なのだと…
新人俳優と、若手実力派俳優を配したのは…
一生懸命、自分の道を進む者
それを見て自分をごまかすのをやめた者
他人に自分の存在意義を見出だす者
…の、対比を意識したことだと
わたしは解釈しました。
そしてその三様の、
どれが正しいなんて誰にもわからない
ぶつかってみなければ、見えてこないことがある
ヒトは他者を知らないからこそ、興味が湧いたり
また、勝手にいぶかしく思ったりもする…
“人”が生きてく“間”、他者と接触しぶつかってこそ
はじめて自分の存在を実感できる。
それが“人間”ってことなんですよね!
石井裕也 監督ならでは!の
さりげない技巧的な演出が光る!
あとはラストの「ファンタジー要素」を
許容できるか否かが
本作『町田くんの世界』の評価が別れる
大きなポイントなのでしょうが、わたしは…
ですが啓発モノとしては十二分!
ヒトにオススメしたくなる良い作品です♪
──※──※──※──※──※──※──※──
もしも僕が 生まれ変われるなら
もう一度だけ 僕をやってみる
失敗も後悔もしないように
でも果たして それは僕なんだろうか…
町田くんのご両親が立派、特に父親
お釈迦さんが修行した過程にも、女を始め、さまざまな邪魔が入りました。───PHP研究所『心配するな、なんとかなる』
世の中にはそもそも「結婚」という形態に向いていない男というのが存在する。───セブン&アイ出版『女子の兵法』
「アンベードカルは二度結婚しましたよね」──山際素男氏───光文社『アンベードカルの生涯』
「あの方は、僧ではなかったし、サズゥでもなかった。世俗人として生き、苦悩する同胞を解放するためこの世に送られてきた “菩薩” だったのだよ。形にこだわることはないと思う。そういう姿で全身全霊をもって生き抜いた人なんだ。結婚していようといまいと、仏教は男も女もそういう人間を “菩薩” と呼んできたのじゃないのかな」───仏教指導者アーナンダ・デオ師(元盗賊首領)───光文社『アンベードカルの生涯』
私たちの信念は、自らの行動の正当化や、所属するグループの支持のために、事後に考え出された解釈であることが多い。───紀伊國屋書店『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』
空気を読み、的確な論評を加え、炎上の着地点を予測する "賢者" もいます。───祥伝社『「炎上」と「拡散」の考現学――なぜネット空間で情報は変容するのか』
手放すことと担ぐことが表裏一体の関係(中略) 趙州は逆に「担ぎなさい」といいます。(中略) 捨てられぬ荷なら担ぐいさぎよさ───サンガ『裸の坊様』
まとめますと、担ぐのなら、オキシトンという戦争や差別を簡単に引き起こすホルモンの作用に十分に気をつけて日々過ごして頂きたいと思います。動物(特にメス)を凶暴化させるホルモンがオキシトンというホルモン。愛(大事にする)=執着であり煩悩での一番大きいもの。大事にしているから守ろうとする、周りが見えなくなる、ということです。
観て良かったと思えた映画
人を好きになるってどういうことか?問われると簡単には答えられないと思った。人を好きになると、嬉しくなったり、悲しくなったり、むしゃくしゃしたり、複雑な感情が絡み合うことは確かだと改めて思った。その感情の変化を、猪原さん役が、非常に上手く表現していて引き込まれた。それに対して淡々とした栄さんの言葉が、スパイスとなり面白かった。全体的に、こういう子いたなと思える役があり、それぞれの役がどういうタイプかがわかりやすく、終始身近に感じた。
最後のシーンに近づき、それまで町田くん、猪原さんの自分自身でもよくわからなかった気持ちが明らかになり、最後にはその気持ちをお互いに伝えあえた。風船で飛ぶシーンは、楽しくもあり、幸せな気持ちになった。プールに落ちてのシーンは、まず綺麗だなと感じ、その後に感動と幸せな気持ちになった。観て本当に良かったと思えた映画だった。
ぶっ飛んだ世界観
全201件中、61~80件目を表示