「いっそ戸田恵梨香にもセーラー服着せてくれ。」町田くんの世界 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
いっそ戸田恵梨香にもセーラー服着せてくれ。
松嶋菜々子さんも良いけど…
制服コスプレ大会にたじろぎ、撮影の酷さにうんざり、唐突な展開に困惑し。でも地味に豪華な役者さんを揃えただけのことはあり、演技に救われた感じ。
想像力がないから共感できないとか、愛する人の為に誰かを傷つけても良いの?とか、時々心に引っ掛かるモノはあるけれど…
風変わりな男の子に恋した女の子が主役のラブコメは、お伽話と解するしかないクライマックスに振り落とされる人、続出なんじゃないかと思う。俺、正視出来ませんでした。
撮影が映画レベルじゃないがな。明るさ、画質の変化が酷い。連続した30分、連続した1時間に見えないのはいただけません。それが一番気になった。後は、前半部の音楽もかっこよくない、今時にしては
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6/18追記
レトロな演出があざとくて好きになれなかった。校舎内をぐるぐる追っかけっこするカット割り、川沿いの草むらで二人がぐるぐる回る姿を引いて上から撮ってた場面、音楽に使ったのがディキシーランド、などなど。昔の映画を彷彿とさせる演出やなぁ、と思いながら見てましたが、惜しむらくは、一つ一つが恐ろしく雑。
フーセン飛行は「絵本か童話の世界」だけど、これも演出が雑。撮影、照明、とにかく雑なやっつけ感が残念な映画だったと思います。
総じて言うと、「やっつけ撮影でコンセプト台無しにしてしまった残念映画」だったぁ!
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6/25 追記
撮影の件について。
①一番良かったと思った事。
河原の小公園を使った、「二人だけの小さな世界」を感じさせる構図の作り方。ロケーションの妙もあると思いますが、移ろう少女の心理を合わせて、あの小さな公園を使って様々な「景色」を作り出しているのは、巧いなぁって思いました。
②嫌いな点。
「雑な時間感」。これにつきます。
冒頭に近いところで、校舎の中を歩き回る場面があったと思います。7,8個のカットを短時間でつないでレトロを感じさせる演出。
仮に、あれが「午後三時、天候晴れの日の学校」という設定だったとるすると、使われる複数のカットが、「同じ時間」。もしくは「連続した時間」であることを感じさせてくれるものであって欲しいのですが、ちょっと..... 「午後三時晴れ」-->「曇り」-->「晴れ」-->「晴れ」-->「雨でも降りそうな曇天」 みたいな画。
2人の人物が向き合って会話している場面でも。最初のひき画は「ほぼ真上からの光線で晴天」。人物Aは顔に光が違う方向から。人物Bのセリフ場面では暗くなり、人物Aのセリフ場面ではもっと暗くなっている。会話中の主役少女の背景が、いきなり暗くなっている場面もありました。待ちぼうけで夜になった場面、じゃなくって。
スケジュールの問題なのか、後処理しようと思ってたけどできませんでした、なのか。カットは良いけど、そこに「写っている画」も雑だし、「ツナギ」には全く緻密さが感じられなくて、かなりガッカリでした。
最近のアジア映画、画にはものすごくこだわっていると思います。「黒澤の子孫」であるはずの日本の映画が、こんなことで良いんか?ってのは、強く感じる。だから、文句言いたいです。
撮影監督の柳田裕男さんは、最近よく目にする名前ですね。
売れっ子な感じですが、今回は製作の都合に振り回されましたかね。
ま、優れた監督や撮影監督でも、必ず高いクオリティーを発揮でにるとは限らないですからね。
勉強になりました。
なるほど、私は気付きませんでしたが、かなり玄人目線で観てらっしゃいますね。
最近はデジタル撮影が当たり前で、レフ版すら使わずに撮影したりってこともあるみたいですね。
石井監督がそんな雑な撮影を許すとは思えませんが、まぁ色々しがらみもあるでしょうから、流されたのですかね。
と言っても、石井監督は光よりもアングルにこだわるタイプですよね。
背景とか光による時間表現には気を使ってないのかもしれません。
そりゃダメですね。
良かった点は全く同感で、ホッとしました。
戸田恵梨香も制服イケルかもしれませんね。
そんなに撮影ひどかったですかね?
引きのアングルとか、隙間から覗いている前田敦子を抜くカット割りとかは、好きですけどね。
風船メリーポピンズは辛かったですが。
すっかり高校生気分になってしまいました!
自分的にはいきなり肩車されたチラシ貼りの兄ちゃん目線
借りを返すってより、
何とか彼にも幸せになってもらいたいと
ついつい応援してしまいました。
応援上映があってもいいくらい(おおげさか)