フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
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弱者が強者を? 成金が伝統を破る物語
レースとモノづくりに懸ける2人の思いは熱い。
ただ「下町ロケット」に例えるのは、違和感が。
何故なら、Fordはレース界では弱者であっても、量産車で大儲けしている大企業。
「下町ロケット」で言えば、帝国重工そのまんま。
そのFordが金にものを言わせて召集した Shelby-America も、前年に既にル・マンを制したチーム。
対する Ferrari はレース界では巨人でも、企業の規模ははるかに小さい。
成り上がった米国からすると、伝統のある欧州を倒すのは痛快なのかもしれないが、企業規模からすると、大企業が中企業をやり込めた物語。
なので「下町ロケット」的な痛快さは皆無だった。
バディ
胸が熱くなる。
絶対王者のフェラーリに挑んだフォードの話しかと思ったら全然違った。
才能と情熱を携え野心を漲らせてた2人の男の物語だった。
物語の緩急もさることながら、クリスチャン・ベールにやられまくる。
分かりやすい革命家でもなく、憤る反逆児でもなく。無謀な挑戦者でも狂人と紙一重の天才でもない。
彼はしっかり地に足のついた男だった。家族を愛し家族に愛され、家族の為にレースを諦めようとする。彼は求道者のようだった。
0.1秒を削るため、莫大な時間を費やす事を厭わない男だった。
その隣りでグッと肩を抱いていた男。自らが炎に包まれようとまだ走ると豪語する。
彼らの友情がいつから始まってたのかは分からないが、お互いがお互いをリスペクトしてるのは痛い程分かる。「他のヤツには分からないだろうがお前なら」…俺はこおいうのに弱い!
彼らの関係性はとても羨ましいし、作品の中でも何度も笑わせてくれた。
いいオッサンが、子供に戻る時間が微笑ましいのである。
俺はレースに詳しくはないのが、おそらくならレース史に残る快挙を起こしたル・マンでの話で、フォードが3台同時にゴールしたレースが物語の終盤に描かれる。
盛り上がる。
彼らの敵はフェラーリだけじゃなくフォードを運営する権力者たちでもあった。3台同時にゴールなんて、なんて馬鹿げた提案だと見てるコッチまで怒り心頭。そんな茶番…全てのレーサーに対する冒涜ではないのかと思う。そんな結末を迎える為に走ってたわけじゃない。
彼は挑む。まるで、殺されてたまるかと言わんばかりだ。付き合ってられるかと覚悟を決めたのだと思う。ただアクセルを踏んでれば優勝だ…だが、それを捨てた。
満身創痍のマシーンを駆りコースレコードを叩き出した。
そして、彼はその条件を呑んだ。
その時のクリスチャン・ベールの表情ったら…まさに台詞通りだった「レースが終わるまでは彼の車だ」全て自らの裁量で決断した潔さがあった。当事者ではないやつらの騒音なんかに耳を傾ける必要もない。
結局彼らは政治的な策略に陥れられ優勝の栄光を逃す。でも、彼らも観客も分かってる。誰が勝者かという事を。
肩を抱き喧騒に背を向け更なる可能性を話す彼らに胸がすく想いだ。
と、ここで幕引きならば痛快な大逆転劇で終わった。でも物語にはまだ続きがある。
まるで祭りの後のように、覚めない夢はないといわんばかりに、冷徹なクールダウンが待っていた。
結局彼らのチームはフォードに雪辱を果たす事はなかった。だが、伝説となった。
クリスチャン・ベールはさすがに曲者で…彼のテンションが上がるのは運転してる時だけなのだ。普段はボンヤリとは言わないが静かな男を演じてる。喋る口調もなんだかおっとりだ。目に力がこもる事もない。
他の事に執着が沸かないのだろう。
あのスピードの中、そこでこそ息が吸える。ここ、コレ、今!あのスピードの中にしか彼の生きる意味はなかったかのようだった。
…さすがの役作りに脱帽する。
マシーンのエキゾーストノイズと、唇を固く結び200キロオーバーで疾走する世界の、その先を真っ直ぐ見詰めるクリスチャン・ベールが脳裏から離れていかない。
記録は残せる
コーナーでのギアチェンジ、振り切りそうになりながら針がレッドゾーンを指している車内。
視野いっぱいドライバー目線でエンジン音と、焼けたタイヤや、オイルの匂いにつつまれそうな男くさいけど音の快感好きにはたまらない作品。
#フォードvsフェラーリ
#たまらないエンジン音
#快感 #家族愛もたっぷり
車好きにはたまらない❗
ここ1年で、自分的に1番の評価です。2時間半あっという間よ。
スピードの向こう側に行けたマイルズ、カッコいいよ、ホンマ。
マイルズ、めっちゃカッコいいパパ。モリーはめっちゃタイプな顔立ちで、息子は父ちゃんにとても理解ある。
フェラーリはエロチックで官能的、GT40もいいけど、個性がないなぁ。
フォードのやり方は…とこの映画にはいろいろ語りたいことあるけど、それはいつか車好きの息子と語り合いたいなぁ。
マジで名作です。車好きにはですが。
激アツ作品じゃね〜か。
この映画は”夢にかける2人の男のドラマ”であり、その男を支える家族の愛を描いた、激アツ作品だったと思う。
<フォードがル・マン24時間耐久レースで宿敵フェラーリに挑戦状を叩きつける!>という実話を題材にしているそうだが、随分脚色された部分も多かったようだ。
主人公はフォードのカーデザイナー、シェルビーと破天荒なドライバー、ケン・マイルズの2人。
この2人は違った価値観を持ちながらも、車に対する愛情は尋常でないという共通点があったように思う。
日々ぶつかりながらも、いい車をつくりだそうという情熱が2人の友情を深めてく。そんな展開がたまらなく心地よい。
また、ケン・マイルズの妻モリーは彼の最大の理解者であり、夫婦の愛情溢れる関係や子供とのやりとりもみていて気持ちがよかった。
シェルビーとマイルズはいわば自分たちのクライアントであるフォードとも、たびたび衝突する。
いろいろな障害を乗りこえながら、自由奔放に、ワイルドに、諦めない不屈の精神で挑戦を続ける主人公2人に共感しながら勇気をもらえる。
そんな映画だと思った。
カーアクションも迫力があり、ドライバー目線のカメラワークはマイルズの心情をうまく引き立てる効果があった。
全体的にただのアクションシーンではなく、うまく主人公たちの挑戦を盛り上げる材料になっていた。
エンドロールで流れるBGM、James burton “Polk Salad Annie”もなかなかよかった。破天荒な2人のドラマの締め合っていた。
「フォードvフェラーリ」!!!
車のことはサッパリわからんけど面白かった!
「金は出すけど口出すな」が一番よね。レースの時にフェラーリチームにいろんな小賢しい嫌がらせをするのが良かった!なんとしても勝ちたい気持ちのわかりやすい現れ!そして、この映画は「フォードvsフェラーリ」ではなくて原題のまま「フォードvフェラーリ」にすべきだった!意味全然ちがう!この映画はまさに「フォードvictoryフェラーリ」の話だ!
フォードVSフェラーリを見て
フォードVSフェラーリを見ました。二時間半くらいの長さですが、長さを一切感じることなく楽しく観賞できました。あまりレースには興味がないのですが、手に汗もので良かったです。もちろん主演の二人は素晴らしかったです。
10点満点中8〜9って感じかな!
車とかレースには全く興味がないけど
面白かった!
まず主演の2人が好きってのもあるかな?
すっごい寝不足だったにも関わらず
前のめりで見てる自分がいました!
それ位、興奮して集中しちゃった映画って事かな?
最後クリスチャンベールが死んじゃうのが悲しかったな。
もっと2人でがんばって欲しかった。
おっさんずチキチキマシーン
正直、なんの予備知識も期待もなく、空き時間にハマったのでたまたま観賞。
企業モノとしても楽しめます。
あまりモータースポーツ詳しくない人は、あらかじめwikiであらすじやらルマンやら読んどくといいかも。
クリスチャン・ベールが良すぎ。
バット・モービルよりこっちの方がかっこよく見える。
マット・デイモンも苦手だったけど、これは大丈夫だった。
コブラ欲しくなった。
マツダ787版も観たいなあ。
フォード vs フェラーリ
正にハリウッドムービーですね。アメリカの空気感満載の映画です。元々車大好き人間ですがそれでなくてもビジネス優先で物事を考える巨人Fordと夢を追いかけるキャロルシェルビーとケンマイルズ、いやいや最近のSFXやCGを駆使した映画とは異なる昔こういう光景だったんだろうなぁと言うのをリアルに再現している。素晴らしい。
ぜひIMAXで爆音体験を!
免許もなし、車が全く分からないのに、マット・デイモン出て面白そうというだけで観たけれど、いやぁ面白かった!
クリスチャン・ベイルはどうも鳥もも焼きみたいな茶色い皺っぽい顔が苦手で、バットマンもイマイチな印象だったけど、この映画のベイルは表情豊か、とてもラブリーで、息子との愛も伝わってくるし、奥さんといる時なんて子グマちゃんのよう。もちろん熱いレース中の姿はカッコよくて、歴代ベイルナンバーワンの映画と言っても過言ではないと思う。
ドライバー、車を作る人、売る人、企業を背負う人、それぞれのプライドと思いが火花を散らし、より良いものを作っていく。
すべてが思う通りにはいかないけれど、人生どこで頑張るか。
そしてなによりも迫力のレースシーン!CGを使わず実写にこだわった映像が素晴らしい。
車シロウトの私が「車ってカッコいい、レース見に行こうかな」と思ってしまうほど。
人間ドラマとハラハラドキドキでThat's movie!な王道映画、損はさせません!
ぜひ大きなスクリーンで、しかも音の良いIMAXで観て車の音を体で感じてください。
映画館(大スクリーン)で観るべき一本!
フォードもフェラーリも高級外車?という知識しかなくての観賞。
物語の舞台は1966年。フォードは、ル・マン24時間耐久レースにおいて当時絶対王者とされていたフェラーリを打倒すべく、すべてをかけてカーレースに挑戦する。
本作の最大の魅力は、大迫力の映像と大迫真のエンジン音で臨場感あふれるカーレースシーンはもちろんだが、そのあとの鮮烈な大逆転劇が展開されることだ。
そして、それだけじゃない、映画としてのストーリーに様々な思惑が交錯する企業ドラマがあり、真の友情と深まる絆の物語があり、家族の絆の物語がある。
映し出された男たちの意地とロマンに感動して胸が熱くなり、すべてが心に突き刺さってしまった。
これが実話とは、すごい映画だ。
実話だからこそ持つ重みと、衝撃のラストに最後まで目頭が熱くなった。
これは、劇場での観賞をお勧めします!
面白い!! だけで終わらない面白さ
カーレースの醍醐味をギュッと詰め込み纏め上げた、至極の一品。無知な私がその魅力に取り憑かれた。
挿入歌が大げさでなく作品を軽やかに進めていて印象的。
このスピード感のままに何度でも観に行きたい!
スピード感満載
自動車メーカーの実話の様ですが、面白いです。
アメリカの映画なのでフェラーリ及びイタリアンの描き方が雑、というかアメリカ人は自国以外を蔑んで描きますね。
日本人や中国人、イタリア人は特にそんな感じがするな〜
しかしそんな演出は特別この映画だけではないので気にならない。
とことん自動車レースが好きでNo. 1になる事を夢見たナイスガイ2人の物語である。
2時間半は飽きるのでは?と思っていたがジェットコースターに乗っている様に時間が過ぎ去る様な映画でした。
カーレースは熱い!
ル・マン、めっちゃ熱い!
けど俺の心もカーレースのように熱くなりたかった...
今年の映画鑑賞初めはこちらの映画になります!
確かに面白かったです!
ただ、周りがこの映画に絶賛しています中で個人的には絶賛とまでいきませんでした。
フランスで行われる24時間の耐久レース、「ル・マン」にアメリカの自動車メーカー「フォード」が挑む60年代の実話を描いた物語。
まずは好きだった点からです。
カーレースを題材にしているだけあって、カーレースのシーンは物凄いです!!
去年観た邦画の「Over drive」は音響は良かったものの、カメラワークに拘って無かったので物足りなかったのですが、この映画は違いました!
もうレーシングカーを猛スピードで追いかける視点だけじゃなく、レーサーの視点でのショットもあります。その迫力に圧倒されると同時にリアル過ぎて怖かったです(笑)
特にル・マンでの夜の雨のレースシーンは前が見えづらいなか走っていたので怖かったし、レーサーのクリスチャン・ベールも凄いなぁと感心しました。
そして、レーシングカーのクラッシュシーンもCGではなく実写で再現しているのでそこも凄いですし、殆ど実写撮影に拘ったところを非常に評価したいです。
キャラクターで一番好きなのはクリスチャン・ベール演じるケン・マイルズです。
実在のレーサーらしいのですが、この映画において一番登場人物として愛着もありましたし、演技も素晴らしいです。
彼の車の欠陥などを見事に指摘しながら口が悪く容赦ないところもありつつ、レーサーとして素晴らしい実力を持つ上に家族思いな姿に惹かれました。
そして、彼の実力が素晴らしいというのは劇中でマット・デイモン含めた殆どの人が言っていますが、それをレースシーンでもそれを証明する場面も多いので、「本当に彼は素晴らしいレーサーなんだ」とちゃんと確認することが出来ました。
その他、音響も素晴らしいし、マット・デイモン含めた俳優の演技も比較的良かったです。
...ただ、自分はこの映画に素直に絶賛出来ません。
完成度が高い映画なのにどこかノイズを感じてしまいました。
恐らく、この映画のタイトルにある「フォードvsフェラーリ」にあります。
実際、フォードとフェラーリはル・マンで激突するのですが、それは終盤のみです。
そもそもこの映画の始まりはフォードがフェラーリに買収をしようとするも、フォードは乗用車だけしか作れないとバカにされたことがきっかけでレーシングカーに投資するのですが、その後はライバル企業であるフェラーリはル・マンしか出てきません。
もっとフェラーリとの対立が描かれるのかと思っていたのですが...
自分が史実を知らないままこの映画を観賞したことが原因だと思うのですが、フォードとフェラーリの対決を期待してしまった自分は物足りなく感じてしまいました。
また、この映画は2時間半を費やしてフォードのサクセスストーリーを描いていくのですが、この上映時間にしてはあんまり愛着を持てる登場人物がいませんでした。
マット・デイモン演じるキャロル・シェルビーというカーデザイナーも実在の人物というのは理解しましたが、何かこう彼の車に対する情熱だったり彼がどういう人物なのかがいまいち解らないまま映画が終わってしまいました。
あと、この映画の結末に関してです。
とある人物のかなり重要なイベントが発生するのですが、そこの描きかたがあっさりし過ぎてそこもガッカリした点です。
感想をまとめると、総じて面白いけど違和感のある部分が多かったために絶賛するほどでは無かったです。
個人的には観る前はこの映画を「傑作です!」と声を上げて豪語する予定だったのですが、現実はそう上手くいかないものですね(^_^;)
ヒューマンドラマ&ロードムービー
たんなるアクション的なレーシング映画ではないです。命がけでレースに挑む人間たちのヒューマンドラマであり、レース界の頂を極めようとする軌跡を描いたロードムービーでもあります。彼らの真の栄光は7000回転のレッドゾーンにのみ存在するのでしょう。
音響効果と相まって手に汗握るレース映像はモーターファンはもちろん、そうでない方にもハラハラドキドキの臨場感が味わえます。絶対に映画館で見るべき映画です。
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