ハウス・ジャック・ビルトのレビュー・感想・評価
全140件中、41~60件目を表示
リアルイズベスト
実際、アメリカにはいるからね。
人口分布や国民性など、諸事情から、こんな犯罪者が殺しを継続することを可能にしている、数百人を数十年に渡って殺し続けた奴が、いるから。
この映画は、綱渡りに見せてるのは、若干の演出ですが。
相当グロいが、良く出来た映画。
相当にグロい、ところどころ観ているのが辛い映画だったが良く出来たホラー。ところどころコメディタッチのシーンに救われる。タイトルの意味が分かるのは最後だが、その後宗教色のある(ファウストを題材にした)美しいシーンが続くがこの長さが必要かどうか議論の分かれる所だろう。潔癖症で理系、そして強迫性障害のシリアルキラーという設定だったが妙にリアリティーがある。
ダンテの小舟で殺人を叫ぶ
個人評価:4.0
ニンフォマニアックで強い性的欲求を掘り下げ、次は殺人の欲を掘り下げ追求する。
残酷な殺人を繰り返すジャックの内面も同時に描き、芸術の域まで殺人を引き揚げようとした行動を肯定的に描いている。
神曲を書き上げたダンテかの様に、殺人によって素材を採取し、亡者で家を築きあげる。
最後に作り上げた自ら採取した死体の家。まさにダンテの小舟で亡者にしがみつかれる様子を描き、そのまま地獄に堕ちていく。
殺人を芸術と捉え、肯定的に描き、最後にはナチスの効率よく銃殺できる方式まで取り入れ、人が人を殺す行為が、ある種 罪ではない時代を引き合い出す事で、理由ある殺人と人間の罪を描いているとも感じ、最後のダンテを引き合いに地獄に堕ちるジャックの罪と罰も描いている。
人間の欲の末端を描くラース・トリアー節が存分に味わえる作品。
地獄への案内人は…
数々の役者が"アドルフ・ヒトラー"を演じて来たが、中でも「ヒトラー最後の12日間」で実物に一番近いと言われたブルーノ・ガンツが地獄への案内人役だったのは、つまりこの案内人は地獄に落ちた"ヒトラー本人"なのであろう。
「私以前はこの橋も繋がっていた…」
このセリフの意味は、ヒトラーの登場により、神が人間に絶望し、神の慈悲だった"地獄から抜け出す橋"を破壊したのだろう、そしてヒトラーに地獄への案内人を任命し、"数々の鬼畜の諸行に立ち会わせる"という罰を与えたのではないか。
深い、深い作品だ…
マット
ディロンやブルーノガンツをこんなSHITで浪費しないで欲しい。ドグマかなんか知らないけど、idiotsの時は何ものかであった手持ちカメラは、もはや単に酔うだけだから辞めて欲しい。ファンクロックがちょっと良いかんじだけど、全然罰当たりじゃないし、怖くないし、シリアルキラーに何の興味もなさそうだから、なんで撮るのかよく分からん。期待を裏切る安全な感じ。
なんというか.....
なんと言ったら良い映画なのかという感じです。
ただただ救いの無い殺人、殺人、殺人、で、最後は地獄に落ちて「もう帰って来るなよ」と歌われてしまうというオチ。
日本だと園子温なのかな。
それに気づいたら、これは「愛なき森で叫べ」だと分かりました。
どっちも駄作だけど、駄作と言い切れないような.....
それでも何故か怖いもの見たさ故に、150分を観てしまうのですが、何か残るかと言われると、何も残らない話だと思いました。
トリアーファンとしては
この監督の作品は個人的に本当に好きで、観る前から星は5点なんですが、観てやはり5点でした。
とにかくこんな胸くそ悪いストーリーを、こいつら何一生懸命作ってんだよ笑
ってなる感じがたまらんのです。
中盤のファミリーのエピソードは、本当に辛くて、観るのをやめたかったです。
最後の方のやたら凝ったVFXもいいですし、ブドウの発酵の解説がやたら丁寧なのも笑えていいです。
結果的にはトリアー作品の中でもかなり好きな一作になりました。
せっかくなので、誰もやらないであろうトリアー作品の個人的ベスト5でもやってみます。
5位 奇跡の海
4位 ハウスジャックビルド
3位 マンダレイ
2位 ドッグヴィル
1位 メランコリア
オススメはできないけれども
2時間半、とても長い映画でした。でもつまらない訳ではない。
想像してたよりグロくはなかったかなーという感じ。マジックで線引いたところはこれはまさか!怖っ!痛い~と覚悟した(笑)
この映画はなんだか上級者向けのような、なんとか映画祭に出展されるような小難しい映画、というような印象でした。
あまり人にはオススメできないかなぁと。好き嫌いすごく別れそうだし。
ジャックはすぐキレて急ぐところがちょっと面白くて、最後の方は早くしないと!ほらほら!となぜか応援?するような目線になってしまいました。なんかコミカルというか2時間も見てるとジャックという人物が可愛くみえるというか、なんというか。なかなか感想難しい映画です(笑)
★を何個つけていいのやら...
第一の殺人から気分が悪くなったけれど、マット・ディロンがサイコ野郎をどこまで演じきるかが観たくて3倍速で鑑賞。
理性と狂気が共存しているとは言え、狂った殺人者に他ならない。
地獄へ落ちて正解。
嫌々ながら鑑賞したとは言え、残念ながらシリアルキラーを描いた映画としては優秀な作品だと思ってしまった。
ここまで本質に迫った狂気な映画をあまり知らない。
それをマット・ディロンが演じてくれて多少救われた感。
これ、若いころのデ・ニーロだったら、やばいと思った。
前々から監督自体が狂ってる
とは思ったが、冒頭の女には「ええ加減にせぇよ」と言いたい(笑)
殺されなくても山ン中に放り出されても仕方ない言動だ(実際に言ったかはわからないが…)
実際に強迫性障害がある人は本当にあんな感じで繰り返し同じ事をする。それが無意味に見え、無用の確認だとしても確認しないと気が済まないのだ。止めたりしても押し退けられるくらいに確認する。
だが、殺人を境にモヤモヤを晴らせる事を覚えてからは止まらない。
夜道を歩く老婆すら跳ね殺す。
子連れのシングルマザーを狩猟の的にして撃ち殺すなどは言葉もない。
身体の健康な精神異常の人物がブレーキもなく好きなことをするとこうなるのか?
残念ながら一定数こんな人間がいるのは間違いない。
しかし終盤、殺人を芸術に置き換えて色々言い出すと一気に気持ちが萎えた。
ラストもすでに死んでいるだろうに、地下水が流れる洞窟を抜けて、絵画的表現を経て、ラストの壁のぼり…なんだこれは?
しっかり警官たちに殺られる所が見たかったが、あのラストは好きになれない。
待望の鑑賞
問題作が多い、しかもマジ上映禁止的なのを平気で撮るトリアー監督の新作。アンチクライスト含め彼の作品を私的に嫌いじゃない故に、本作を公開前から観たかったが、近場での上映予定が無く諦めていた。が、少し遅れて近場の上映してる事にたまたま気がついて、慌てて飛び込んだ。で、やられた....良い意味で。やっぱこの監督は狂ってる、良い意味で。
噂通り、ある意味想像以上のエゲツないグロさだった。いやいやそこまでやるのかと。モラルも常識もぶっ飛ぶ、観る者を選ぶかなり覚悟がいる映画としておこう。R18どころか、精神的病いを抱えてる方とか、ディズニーしか見ないような人は鑑賞を止めるべきだろう。
シリアルキラーの真実、心理状態って実際こういうもんなんだろうなぁと妙に納得。それほどまでに細かく丁寧に描いてた。時折差し込まれる色んなドキュメンタル映像やイメージ映像、芸術作品が、その出し方がエグいし巧い。撮影方法は多様だし、セットや小道具にも凝ってる。いやあ、この映画にやられた。胸糞映画と名作映画、その境を行く本作に、私的にはグッと来た絶賛作品だった。(パンフレットも買っちまったしw)
評価5にしても良いかとも思ったが、私自身が色々疑われそう故に4.5にしときますw
マットディロンのデビューの頃(アウトサイダー等)が懐かしい。彼はあの頃から眼つきが気持ち悪かったが、今作はまさにハマり役。もうシリアルキラーにしか見えないw
疲れてる時は見てはいけない
長いのでかなりネタバレかもです。
「本作があなたの人生を…」というキャッチコピーは大袈裟ではないかも。出だし、ぐずぐずしていながらも見ている方はどうなる?とハラハラ。特にCMも見ていなかったので登場人物どちらが手を出すの?と思いました。
一度行動に移すと歯止めがなく、出て来た殺人シーンより多く殺しています。ショッキングな場面は多々ありましたが、私は乳房を生体で切るのに目を背けたけど、それより付き合っている(?)親子とピクニックに訪れ楽しいひとときのような(子供一人は嫌がっている)場面からハンティングに発展。子供なぜ逃げる!?頭と脳みそ吹っ飛びその後の死者とのランチタイム、さらに進むと造形。疲れてるいる時、特に心が弱っている時には見るべきではない映画。
作品的にはさすがだと思うので☆4付けましたが見なければわからなかった今も見て後悔も半分の感想。ないけどR25位にしていいのでは?
最後の描写は宗教的なのもあるのかちょっと謎。開かずの扉が何故か(どうしても開けたければ開けられただろう)開けられ、今まで何故やらなかったのか自分の納得の行く建造物(?)作品の下に穴が、は想像からなのか(?)警官に打たれ、既にここから最後の審判が始まっているのか?
殺人鬼がフルメタルの弾丸を取りに行った時、軍人の彼は皆を逃がせられると期待が裏切られたのもショックだけれど結果オーライ。
見ている最中から気になっていたのは倉庫を譲ってくれた持ち主の行方。本当に倉庫は購入した物なのか。見逃してたらごめんなさい。実行の前の心理戦に嫌なドキドキをさせられました。
見る人、それ以上に「見ていい人」がかなり限定される作品だと思う。
始終気になっていたのはマット・ディロンてこんな人だったっけと古い記憶でした。アメリカの銃規制がされますように。
日本人であることの幸せ
カンヌ映画祭から追い出された映画!
絶賛と批判、賛否両論!
アメリカでは大幅カットで上映!
と中々の宣伝文句。
何と日本ではノーカット版での上映で意外とゆるい映倫に感謝した。
我が町は田舎故、やっとの上映らしいが、観る2時間前に存在を知って何となく面白そうかなと観てみたが、感が当たってたようだ。
第3章辺りまではテンポ良く話の先も期待してたが、最終章は精神論的というか哲学的な感じで個人的には残念なオチだった。
ユマ・サーマンの扱いが凄いが、それも含めて主役マット・デュロンのシリアルキラーぶりの異常さが際立って良かった。
人には勧めないが面白かった。
吐き気がします
グロい場面が多くて、観ていて疲れと気持ち悪さが出てしまいます。
ダンサー・イン・ザ・ダークやドックヴィルのように受け付けない人もいると思う。
どこか、リンチのような意味があるのか無いのか分からないところが難しい
痛烈でした
この映画を作ってる人大丈夫か?と心配になるほど痛烈でした。これが鬼才ってことですかね。それほど気持ち悪い映像はないですが、絵のような映像があったり、ハンドカメラの映像があったりで不安な感じです。ストーリーのつじつまが明らかではないところなどもあり奇怪な雰囲気が続きます。
結末が、もうちょっと普通に解りやすいと落ち着いてセールス的にはよかったのかもしれない。まあ、それはやりたくないでしょうけどね。鬼才ですから。
全140件中、41~60件目を表示