シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢のレビュー・感想・評価
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冴えない中年男たちのシンクロ奮闘記
冴えない中年男性たちが、シンクロナイズド・スイミングをやるというアイデアだけでわりと勝利しているというか、興味は惹かれる。男のシンクロというと、日本の『ウォーターボーイズ』を思い出すが、あっちは青春映画だが、こちらは人生の落伍者たちの再起の物語にしている。中年男性には見栄もプライドもあるが、そんな彼らが「女っぽい」競技に挑んで、人生の輝きを取り戻す。「男らしさ」の呪縛から解き放たれ、男たちは自由になり、人生の素晴らしさを取り戻すのだ。 マチュー・アマルリックが冴えない中年男を演じるというのは、聞いた時は違和感があったが、実際に見てみたらさすがに上手い役者なので、見事に冴えない男を演じきっていた。メンバー全員のエピソードが描かれないのは残念だが(仏語をしゃべれない肌の黒い移民の男性はなぜシンクロをやろうと思ったの?)、生きづらさを抱える人の背中を押すような作品だ。
中年男へ
中年男は何か心底打ち込めることと損得勘定抜きの仲間を作った方が絶対に良いですね。日本でも鬱々とした顔の中年男のクレーマー率とヤフコメ率が高そうですもん。何故にシンクロって思いましたが、何となく楽しそうで華やかに見えるからですかね?コーチが熱血漢の女性というのも良かったです。
おっさん頑張る
家庭や仕事、さらには人生に悩みを抱えた中年男子の頑張る姿に力をもらえる作品です。 じぶんじしんの年齢がマッチするから余計にそう感じさせます。 ラストの結果だけは、なっとくはいってませんが。 どこからどこまでが実話なのか気になるところです。
80s Pop
カラフルな照明と撥ねる水面が躍動してドラマティック充填。ラストの方の夜明けのシーンなど、時折取ってつけたような壮大な自然の絵が挿し込まれる。映像的な強弱で盛り上げてくる。 個性派役者陣に不満はないが、それぞれのキャラクター設定・描写が弱く、どれが誰か混乱する前半。最後には、感情移入不足を自覚しながら会場に連れて行かれる。あと、複数に焦点を当てながらも、扱いが明らかに薄いメンバーもいたりするのはどうかと思う。チーム一丸になりきれない。
感動!
大好きなフランス映画。イギリス版も見たけど、こちらの完成度の方がずっと高い。 なんとなく落ち込んでる時、気が進まないことが多い時、見ると元気になれる映画。 登場人物のキャラクターが揃いも揃って良い。笑えるし、泣けるし、感動する。 個人的には売れないバンドマンのお父さんが好き。 みんな、なんとなく、人生がうまくいってない…そんな世代。 順風満帆な人なんていないけど、なんとなくうまくいかなくなっている人たちが集まって、、いつのまにか一つの目標に向かっている。 心が一つになる瞬間て、いくつになってもやっぱり一番盛り上がる。 さあ、これからの人生も楽しもう!って思える。あとは、リルケの詩。深く心に響いた。
ウォーター・ボーイズ中年版 in France
昨日観た『シンクロ・ダンディーズ!』と同じく、スウェーデンでの実話をもとにした作品。同じ公開年ということは競作?配給もキノフィルムズだし・・・と、イギリス版との比較しながら観てしまいました。 ダンディーズでのマイナス点は、まず終盤における世界選手権での結果発表。順位なんて関係ないと思っていたのに、下位から順に発表するあたりはコメディだからしょうがないにしても盛り上がらなかった。その点、このフランス版では、どうなったの?と思わせぶりなところを見せるし、結果なんてどうでもよくなる自然さがいい。 タイトルが表しているように、沈みかけた人生の再起をかけたおっさんたち。うつ病の主人公、自閉症気味の息子を持つロラン、売れないミュージシャンのシモンとその娘、童貞扱いされているティエリ、破産寸前のプール会社社長マルキュスといったメンバーのそれぞれの苦悩の表現がフランスらしさとも言えようか。この点でもダンディーズよりも優れていた。映像の面白さはイギリス版が上ですけどね・・・ そんな中でもシモンのキャンピングカー暮らしが印象に残るし、好きなことを続けて夢を追いかけてるところがいい。CDを17枚も出しているのに全く売れてないところも・・・。 音楽の使い方、オリビア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」とか、試合で使ったフィリップ・ベイリー、フィル・コリンズの「イージー・ラバー」が冴えていた。80年代の音楽が好きな人はかなりはまりそう。 そして女性コーチのデルフィーヌも悩みを抱えている。禁酒会に参加するのも、かつてはシンクロナイズド・スイミングの選手だったのに相棒を失い、酒と男に溺れてしまったため。そんなこんなで車いすのアマンダという鬼コーチが彼ら8人を指導するといった具合だ。 とにかく、中年以降の男性が勇気をもらえる映画。ダンディーズで足りなかった部分を、キャラこそ違うがそれぞれの輝きを見せるところが素敵だった。ただし、選手権での結果は照明効果に影響されてた気がしないでもない・・・
タイトルなし
其々が様々な問題を抱える さえない中年男性たちが シンクロナイズドスイミングで 人生を再スタートさせる . スウェーデンで実際にあった話を基に 描いたヒューマンドラマ フランスコメディに マチュー・アマルリックやギョーム・カネが出演 グダグダしててもいい😌 . 望む心さえあれば────
中高年向け「ウォーターボーイズ」
フランス映画にしては珍しく単純明快なコメディ。一言で言えば、「ウォーターボーイズ」の中年オヤジ版。うつ病で失業中のベルトランはじめ、よくこれだけ集めたと思える冴えない中年オヤジたちが、男子シンクロナイズドスイミングの世界選手権を目指す。コーチのデルフィーヌは、こんなおっさんたちを相手にするとは思えないバリバリ元女子シンクロのエース選手だが、これまた挫折を抱えている。ぼくは、こう見えて実は、こういうスポーツ根性ものが大好きだ。本作が「カラテキッド」「ロッキー」のような王道スポ根ものと異なるのは、厳しい練習過程にストイックさが乏しく、笑わずにいられないことだ。特に、おっさんたちが主人公であることの破壊力がすさまじい。「ウォーターボーイズ」なら美少年たちの引き締まった体だったところが、すべて中年オヤジのぶよぶよした体なのだ。気持ち悪い(笑)。PG12指定なのは、この正視に堪えないおっさんの裸のために違いない(笑)。もう一人の女性コーチ、アマンダのキャラクターもインパクトがある。今は車椅子生活ながら、かつてはエース選手。口が悪く、厳しい。若く美しいアマンダが、新兵をしごく鬼軍曹のようにおっさんたちを鞭打つさまが、なにやら怪しく快い。それに対し、おっさんたちがいい年をして「あいつ殺してやる」と陰でぶつぶつこぼすだけの女々しさがこれまた笑える。梅雨時の沈みがちな気分を、本作が明るくしてくれた。
おっさんのシンクロナイズドスイミング
主人公はうつ病で会社を辞め、家でごろごろしていたが、突然、シンクロナイズドスイミングにはまる。 おっさんだけのチームを編成、指導者は女性、各自問題を抱えながらも、オスロでの世界大会に出場する。 面白いのだがちょっと長いのが残念。
見えない所で、もがき続ける
一言「おじさんだって、もがいている」。 悩めるおじさん(中年って意味)たちの、フランス映画でシンクロ?!。 何この掛け合わせ。と思って見始めました。 ◎よかった点◎ ・最初の40分弱は、正直パッとしなかったんです。 おじさんたちの顔の区別がつかず、各エピソードがごっちゃになって。 だけど気にせず見ていったら、段々分かりました。 ・「練習後のサウナとビール」が目当てで、盛り上がるのは休憩室。 私にも経験あるけど、そのレベルでいるうちは強くなれない。 そんなおじさんズと、元ナショナル選手の女性コーチ。 水面下でドタバタもがいている姿が、それぞれの人間模様に重なるところあり。 ・80年代音楽も、ちょっと粋な挿入。 ティアーズ・フォー・ティアーズや、オリビア・ニュートン=ジョン。他にもあったかも?。 ・実話が元だそうで、でも私はそれを知らず。 試合に出れるのか、また結果は?。ワクワクドキドキ。 △いまいちな点△ PG12ですが、どこだろう?もしかして水着姿か笑。 ⭐️今日のマーカーワード⭐️ 「やっと息ができた」。当たり前なようでいて、時に気付くその大切さ。なるほど。
実話なのか、^_^元気がもらえる
キラキラしてないですよ。 でも私は好きです、こういう普通の人が頑張る映画。共感できるし、笑えます。嘲笑じゃないですよ。ダメンズでも、他人があれこれ言おうとも、馬鹿にされようとも、悔しさにまみれて挑戦してみるという。滑稽なんだけど、笑えば笑え。人として、素敵と思う。だから元気になる。 こういう風に生きていけたら。最高ですね。 妬みや嫌味ばかりの世の中にウンザリするけれど、これが実話なら、まだ生きていこうと思えます。
全体的にはハートウォーミングというか、くすっと笑えるところあり、ち...
全体的にはハートウォーミングというか、くすっと笑えるところあり、ちょっとスカッとするところあり後味良さめでそれなりに楽しめる。しかしちょいちょい投下されるブラックユーモアが個人的に笑えず不謹慎やん、、って引いてしまったのでちょっとだけマイナス評価に。
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