僕たちのラストステージ

劇場公開日:

僕たちのラストステージ

解説

ハリウッドの映画創成期を支えたアメリカの伝説的お笑いコンビ「ローレル&ハーディ」の晩年を、「ナイト ミュージアム」シリーズのスティーブ・クーガンと「シカゴ」のジョン・C・ライリーのW主演で描いた伝記ドラマ。2人組コメディアンのパイオニアとして100本以上の作品に出演し、共に人生を歩んできた2人が、人生の晩年に差し掛かって改めて互いへの愛や演じることの大切さに気づいていく姿を描き出す。「フィルス」のジョン・S・ベアードが監督を務め、「あなたを抱きしめる日まで」のジェフ・ポープが脚本を担当。

2018年製作/98分/G/イギリス・カナダ・アメリカ合作
原題または英題:Stan & Ollie
配給:HIGH BROW CINEMA
劇場公開日:2019年4月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジョン・C・ライリー
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(C)eOne Features (S&O) Limited, British Broadcasting Corporation 2018

映画レビュー

3.5そのラストには、ずっと浸っていたくなる優しさと温もりがあった

2019年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

とりたてて秀でた見せ方があるわけではない。むしろそれらは泥臭いくらいの飾り気のなさで、良くも悪くも一時代を築き上げたお笑いコンビの友情を真正面から描き切る。しかも描かれるのは彼らがキラキラと輝いていた全盛期ではなく、旬から遠ざかった衰退期であり困窮期なのだ。

とはいえ、スタッフとキャストは結果的にこの素材の味をそのまま生かし切り、人生の枯れたこの部分を「もっとも人間的な味わいが出た時期」として見事に結実させて見せるのである。

二人の間で何百回も、何千回も繰り返されてきたネタを劇中でも愚直に繰り返して見せることには意味があったのだ。それはルーティーンなどではなく、一回一回が命がけのステージであり、一挙手一投足が友情の結晶。そのことが自ずと伝わってくる脚本は、逆説的に言って、最高に洗練されたつくりであったことに痛いほど気づかされる。この優しい時間と余韻にずっとずっと浸っていたいと思えた。

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牛津厚信

4.0スティーブ&ジョン・Cの最高のステージ

2025年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

実在のコメディコンビの晩年を描いたドラマで、主演の二人、スティーブ・クーガンとジョン・C・ライリーはほとんど特殊メイクで共に最高の演技をみせたと言える。
シリアスな場面はもちろんだが、コミカルな場面、特にステージでのコントシーンは本当に笑えるし、コメディアンとしての能力を見せつけた。

スタンとオリーの二人は、休日を共に過ごすような友人関係ではなかった。ただ長年コンビを組んできただけかもしれない。しかしそれは、普通の友情を越えた、夫婦のような関係だったように思う。
スタンは女優を妻にし、オリーは脚本家を妻にした。それぞれスタンからみたオリー、オリーからみたスタンのような存在で、ある意味、二人がお互いを強く意識し必要だと思っている、絆の深さを感じさせた。

他にもいくつかいいセリフがあった。
ステージ上で何度か言った「僕たちは楽しかった」は、お客さんを笑わせるよりも先に、自分たちが最高のパートナーと楽しんだということだし、最後の船の上での会話で、「なぜ演技の練習を?」の問いに「他に何をする?」と答えるのは、自分にはスタンとオリーのコントしかないという表れだった。

スタンは常にオリーの演じるシーンの脚本を書き、君はこうする、君はああする、君はこう言う、と、さっきまで沈んだ雰囲気だったとしても急に楽しそうにオリーに語り、オリーはそれを至上の喜びであるかの如く聞く。

険悪だったりケンカしたりする場面もあるが、そういうことも含めて、全編を通した笑いと、二人の友情を越えた何かが混ざりあって、最後のステージでは感動してしまうのだ。

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つとみ

3.0淡々としていてベタだけど泣ける…

2022年3月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ベタな展開なのだけれど、全体が淡々としていて御涙頂戴じゃないぶん涙を誘う。
長い時間を共有してきたのだというのを感じさせる2人。喧嘩の時にはスタンに怠け者と言われていたけれど、オーリーは最後まで2人で舞台に立つことを選んだ。
後半、スタンの目がずっと涙ぐんでいるように私には見えた。

それにしてもオーケストラボックス付きの喜劇の舞台とは。豪華で羨ましい。

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カメレオン

4.0いつの時代も笑いは大切

2022年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

映画がまだポピュラーでない時代の話。
二人の喜劇は今で言うコントみたいな感じだが今でも十分通用する。
というより言葉がない分、ハートフルで新鮮だ。
チャップリンを思い出した。

主人公二人の絆が素晴らしいし、隠し事をしていたことを謝ったら「知ってたよ」と返しそのときの二人の表情が最高だ。
最初はがら空きの劇場も最後は大きな劇場が満員に。
ちょっとヒヤヒヤの最期の舞台も無事に終了。
色々あった二人の物語もハッピーエンドかな?

生涯最後の舞台となったとエンディングで紹介されたが、本当に二人は仲が良かったのか、悪かったのか?
漫才師のおぼん・こぼんの二人が頭をよぎったわ。

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♪エルトン シン