決算!忠臣蔵のレビュー・感想・評価
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なかなかにオモロかった
忠臣蔵作品は数多けれど、この視点は初めてではないか。討ち入りシーンもないし。大石内蔵助はもともと金持ちで、多少は義士たちに援助したろうけど、義士たちは内職や内偵と称して店勤めなどでお金を稼いで時期を待っていたと、漠然と勝手に思っていたが、確かに武具調達なども考えれば大変だよね。
今はそうでもないかもしれないけど、勤めていた会社でもその昔は、営業や花形研究の部門では後先考えずに予算を使い果たし、間接部門が苦労しながらお金を捻出してたもんな。いつでも同じってことだな笑笑。
吉良はどこへ行った
吉本興業が製作のコメディ時代劇、のはずでしたが、出演した芸人さんたちが思いのほか真面目で熱心に取り組んでいるため、当初の狙いからはズレているようで…本業の芸人さんたちより、堤真一さんや濱田岳さんがお笑い部分を受け持っているという、ある意味奇跡な、笑いにくいコメディ。
また、W主演の岡村さんの出番が少なめ(渋くて味のある脇役です)で、むしろこちらをメインにした銭勘定中心のストーリーのほうを見たかった気がします。
討ち入りシーンについては、最近の歴史的評価が「組織的犯罪」とか「集団テロ」とかに変わりつつありますし、これで良かったのかも、と思います(コメディですからね)。
W主演とは
片方が中盤頃に退場するし、魅せ場も特に無い。
キャラクタとしては好きな部類だし、演技にも特に文句は無い。
ただ、主演とするならもう少し大石との仲を掘り下げる描写や、死後に与えた影響みたいなものを組み込むべきだと思うのだが…。
作品としては全体的に単調で、時代劇としてもコメディとしても中途半端。上映時間も長すぎる。
算盤担当以外が徹底的に無能に描かれており、全く成長もしない。登場人物の八割超が怒濤のクズで終始イライラする。
金勘定を軸に忠臣蔵を描くと言うコンセプトは良いのだが、活かし切れていない。終盤に登場する財源表示を最初からやれば、もう少しはマシになったのでは?
比較として『引っ越し大名』や『武士の家計簿』などを観ていると評価が凄まじく下がる。
よしもとお遊戯会という揶揄もあるが、頑張っている人も居るし、大声を張り上げるだけのお遊戯会の人もいる。玉石混淆だが、押し並べて評するにやや低質。
好きな芸人なら微笑ましいが、嫌いな芸人なら台無しにする毒に映るだろう。
総評として、映画館で観るほどではないが地上波放送は怪しいし、レンタルで観る事は無いだろう。
キャストはよかった
堤真一に岡村隆史、石原さとみ等キャストだけでも、非常に興味をひく作品です。
タイトルにある通り、忠臣蔵のお金に関する物語です。
いきなり藩主を失い、お取り潰しに対して、籠城し抵抗、仇討ちするか、
開城して御家再興を目指すかというところから始まります。
浪士となってしまうため、
退職金の話になり、籠城するか開城するかで額がぜんぜん違い、
藩主への忠義を果たすため、仇討一色になっていた一同も心が揺らぎます。
また藩主の親戚からの意向もあり、
御家再興も立派な戦だと、開城してしまいます。
城や屋敷を明け渡し、財務整理をやっていくこととなります。
役方(事務)と番方(侍)で分かれていて、
番方の大石内蔵助はお金の使い方を知りません。
先を見越して、節制し運営していく考えもできなかった。
番方は、お金のことを考えずに行動します。
飲み食いや風俗で豪遊、変な屋敷を買ったり、無駄な旅費・・・
岡村隆史演じる矢頭長助をはじめとする役方がうまくやり繰りをし、余金をつくっても、
すぐ使われてしまい、どんどんお金が減っていく状況が続きます。
リーダーの大石は、矢頭にお金のことについて指摘されますが、
変化ありません。😢
また、御家再興のために協力者に投資をしますが、騙されお金だけ取られる始末。
塩で儲かる赤穂という土地を、お上が易々手放すわけがなく、
そもそも御家再興は無理な話だったと大石内蔵助が理解するまでに時間がかかりすぎており、
討ち入りを決定しても、それまでの間の無駄遣いが多すぎたために、
討ち入るためのお金がありません。お金がないため、江戸まで全員つれていくこともできません。
討ち入りメンバーのリストラが始まります。
人数をしぼってもお金はたらず、決行日の藩主の命日までの衣食住も厳しい状況です。
困っていたところ、ターゲットの吉良は屋敷をよく留守にしていますが、お茶会の時だけ、屋敷に戻ってくるという情報が入ってきます。
そのお茶会は今月で、今月ならお金的にも討ち入れるということで、討ち入り決行、エンディングへ。
大石は、情報収集能力がなさすぎて、すべて後手に回り、完全にただのでくの坊と化しています。
周りの人も、知らないことを良いことに利用しまくっています。
問題は多々ありましたが、決算は完了して、元藩主の妻、瑤泉院へお金を返金できたことは、少し感動しました。ただ無駄遣いしすぎですが。
現代価格でいくらと表示してくれているので、わかりやすいです。
お金の話と、ギャグ中心のため
刀での戦闘シーンはほとんどありません。
吉良を打ち取ってるところもありません。
キャスト、配役はとても良かったですが、
ギャグも微妙で、お金の話がずっと続くので、起伏も少なくダレてきます。
また、忠臣蔵、赤穂浪士の物語を知らない人は、わかりにくい部分もあります。
忠臣蔵の物語を少しでもチェックしてから、映画を見ることをおすすめします。
どこまで史実通りなのかわかりませんが、忠臣蔵の物語をお金の側面で展開していくのは、
すごいなと思いました。
忠臣蔵をお金の流れを切り口に描いた作品。戦闘シーンはほとんどないけど面白い。
忠臣蔵をお金の流れを切り口に描いた作品です。
江戸城松の廊下の刃傷沙汰はチョットだけありますが、肝心の吉良邸討ち入りは全くありません。ある意味、いさぎよいといえます。
戦闘シーンはほとんどないので、そちらを重視する方にはお勧めできませんが、お笑いの吉本がかなり関与していて、物語としてはとても面白い。
あと、生じた費用を現在のお金に換算し明示しながら進行を図るのは、観客の理解を図る上でなかなか上手だなと思いました(江戸時代は、金、銀、銭の3種類の通貨があり、計算では4進法も使われていたとか)。
コメディタッチの時代劇とはいえ中には難しい言葉もありますが、難しい言葉には注釈がついていますので時代劇に詳しくない方も十分楽しめる作品かと。
ちなみに、脇の濱田岳の演技がとても上手でした。
新幹線が出来て良かった
コツコツ、ナイナイ、ヨシヨシ・・・
1992年、BS放送が始まってまもなくの頃でした。吉本オールスター大行進 爆笑!大忠臣蔵が放映されていたのをぼんやり観ていた。忠臣蔵に興味を持ったのはこの放送を観てからなので、未だに泣き笑いを存分に楽しむのが忠臣蔵の真髄だと思っています。大石内蔵助が桂三枝、堀部親子がオール阪神・巨人だったこと以外は、ほとんどキャスティングを忘れています。VHSビデオがあるみたいですが、オークション価格で19800円とか・・・高いです。
そんなお金にまつわるエトセトラ的な、赤穂藩の財政を中心とした風変わりな忠臣蔵が本作品です。かつての忠臣蔵は有名俳優、歌舞伎役者を使って、オールスターと銘打つという作品(映画、年末ドラマなど)がほとんでしたが、90年代に入ってからは従来とは異なる手法で描かれるものが増えてきました。
例えば、『四十七人の刺客』(1994)では大幅なカットと時系列入れ替え、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(1994)では参加できなかった浪士と四谷怪談の融合、『最後の忠臣蔵』(2010)では死ななかった47人目の浪士・寺坂吉右衛門にスポットを当てた作品となっているのです。もう大河ドラマ的な赤穂事件では売れないとわかってるんですね。
今後はどんな忠臣蔵が観られるのでしょうか?サラリーマンとか犬の物語はすでにあるので、『四十七人宇宙の旅』とか『時空を超えた大石内蔵助』とか『戦隊47レンジャー』と、思いっきりジャンルを飛び越えるのかもしれません。
さて、この映画は予算を中心にいかに難局を乗り越えることができるのかという一点のみ。そば一杯が現在480円、江戸時代が一六文だったことから現代の金額に直してくれるという親切設定もうれしいところ。刀がいくら、鎖帷子がいくらだとかわかりやすくて良かったです。赤穂から江戸まで36万円かかるというのも大変な額。現代のタクシーの方がお得です。600キロなのでざっと計算しても18万円+高速代。4人で乗ったとしたら一人あたり5万円くらいで行けます。またJRならば15000円ほど。36万がいかに高いかわかります。だから、戻ってきた荒川良々に大爆笑できました!てか、なんで安兵衛がヨシヨシなんだか・・・
個人的に受けたのがタイトル通り、西川きよしが「コツコツ」を連発した直後に、岡村が登場して「ナイナイ」を連発。さすがにナイナイで笑ってた観客は1人だけでした・・・すみません。ダブル主演などとも言われてますが、それほど目立ってはいなかった矢頭長介。歴代忠臣蔵でも若手美青年俳優が演じるため、息子である右衛門七(えもしち)の方が人気ありますよね。
役方と番方という言葉、リストラ、イメージトレーニングなど、斬新なところは多いし、衣装が火消しの衣装だったなんて今まで気づかなかった(多分俺だけ?)。財政面に関しては、森村誠一著の「忠臣蔵」に詳しく載っていたため違和感は感じませんでしたが、逆に“藩札”については一切触れられていなかったのが残念。
赤穂から江戸まで、36万円!
そこそこ、普通。どこまで史実なんだろう?
蔵之介が、昼行灯と言われていたが、
どこまで演技か、本心はどうだったか?は
もう知る由もないから、思いたいように思えば良い。
ただ、年収が6000万ぐらいと知り、でビックリした。
なんでもやり放題なんじゃないの?
吉原の貸し切りが、1000万半ばぐらいだった。
普通に行くと、いくらぐらいだっかは、見落としたか、
出なかった。
人の移動には、日数とそれに伴い金額もかかるんだな。
65万とかで関西から江戸までか。
江戸時代の武士は、いくさなんてしてないけど、
その準備は常にしてたのかな?
だとしてら、凄い。
200年あるんだよ。
いま、戦後70年ちょっとだけど、平和ボケとか言われてるのに。日本も、自衛隊あるけど、
内部は、危機感あるのか、あって欲しい。
だけど、一般人は平和ボケだよなぁ。
教育の問題だよ。
楽しいけれど、うーん・・・
全体を通して、笑いと取るポイントがそれなりに多く有って、楽しい映画ではあるけれど、
登場人物が多過ぎて、収集がついておらず雑駁な仕上がりになっているのが残念でした。
岡村隆史は、かなりのはまり役で、良い演技をしていました。私の印象ではこの映画で最も良いキャラクタであったと思いますが、途中で亡くなってしまい、映画の終盤には登場機会が無かった事、これもコメディとしてはマイナス点ですね。
その他の主要な登場人物にも、お笑い芸人や、色物俳優が使われていましたが、そういうメンバーはコメディをやっても至極普通な感じであって、
実力派の俳優がコメディを演じる映画を観たかったです。
基本的に悲劇的な出来事を喜劇として扱うので、ハッピーエンドには出来ないというジレンマをどう乗り越えるかが監督の手腕だったわけですが、成功したとは言えないでしょう。
吉本が金満で作ったんです、というのが豪華キャストでちらりと見え隠れ...
えっ!?岡村さんW主演ってほどじゃないやん^^;;;;;
堤さんと岡村さんW主演って事でしたが・・・
岡村さんの出番の少なさが、えっマジ!?って感じに唖然!(◎_◎;)
どちらかと言うと濱田岳くんが助演でした。。。(^◇^;)
有名な話しの裏話は、ある意味リアルで面白いですが・・・・
本筋とコメディ要素のバランスが悪すぎるような気がする。
笑えて 楽しかった!
討ち入るべきかやめとくべきか
「忠臣蔵の決算書」預置候金銀 請払帳が原作だという。監督脚本は中村義洋。
結果的には、戯曲化され小説や映画のネタにされ、後世に残る義士伝となったのだから、討ち入りをして大正解だったということだ。
主君は切腹させられ、家は取り潰し。
相手はお咎めなし。のうのうと賄賂をむさぼっている。
吉良を撃つか撃たずに済ませるか。武家としての面目は保たれるのか。
けっこう最後の最後まで吉良の首を取るべきか否かについて主人公たちが悩んでいたように描かれている。
短期的経済的側面からだけを問題にすれば、吉良をうつことには、損失のみで、よいことはなにもない。
始まりから終わりまでは約二年間。世間の動向を大いに気にしながら、吉良に悟られぬように、ついに本懐を果たす!
あまり重くならないよう、コメディ風味も加味しながら、この事件の首謀者となった大石内蔵助に密着。
関ジャニ∞横山裕が、不破数右衛門。
大石内蔵助に堤真一。濱田岳、妻夫木聡、荒川良々、西村まさ彦、鈴木福、石原さとみ、竹内結子、阿部サダヲなど豪華な面々。
岡村隆史、西川きよし、桂文珍、板尾創路、木村祐一ほか吉本キャストも多数。
面白かったです。
あまり笑えなかったです(´ω`)
演技に定評のある堤真一さん、いい味出してる岡村隆史さん、ダブル主演で結構期待して臨んだんですが…ちょっと肩透かしって感じです。なぜかな〜?
吉本芸人の皆さんが随所随所に出られて小ネタ的には笑えるのですが、なんだかそこに頼ってしまい全体の流れとして映画そのものの面白さを阻害してしまった感があるようにさえ思いました。
ストーリーとは関係ありませんが全体的に暗い画面が多いのとテンポが今ひとつに感じて「時代劇やっぱり苦手かも⁈」が復活してしまったようでちょっと残念です。(「引越し大名」で克服できたと思ったのになぁ)
何回も書いてますが「出演者がジャニーズだから、アイドルだから」とうがった見方は決してしないようにしているので同じように「吉本だから」みたいな偏見はしないようにしたいと思いますが少し残尿感の残る後味でした。
「SP」「クライマーズハイ」強いて言うなら「本能寺ホテル」でさえ全力感のある堤真一さんに会いたいです!
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