天気の子のレビュー・感想・評価
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ジブリみたいになれるのか?
「言の葉の庭」以外の新海誠作品を視聴しています。
「君の名は」以降、ウジウジ感がなく、
楽しくテンポよくみられるようになった気がします。
新海作品の好きなところは、背景の空気感と色彩の豊かさ。
本作でも、雲の切れ間から光が差す場面の空気感の描写、雲の上の世界が目前に広がる場面の豊かな色彩(雨が続く暗い世界との明白な差)に感動しました。
さて、「天気の子」は、スタジオジブリのように、5年後・10年後に繰り返し見られるのか…
5年後、10年後の視聴者が、少年・少女の心理に共感できるか、設定を楽しめるかが重要と思います。例えば「魔女の宅急便」のキキの心理には、いまだに共感できます。
アラサーの私は、「天気の子」の主人公たちの出会いや居候生活、最後の捕り物などに荒唐無稽さを感じ、少し鼻白んでしまいました。
ヒロインが中学生だったという展開も、びっくり以上に、「え?そんなキャラクター設定無茶苦茶じゃない?」と混乱してしまいました。
繰り返し見て楽しめるか、というと私は「うーん」というところです。
皆さんはいかがでしょうか。
人生に影響を与える次回作を期待
ボーイミーツガールなジャンルの作品として非常に楽しめた。作画・音楽・脚本・演出・演技など素人目には悪い点を挙げることができない。
しかし鑑賞後何も残らない。鑑賞した人間の生き方に働きかけるような強い意志は感じられず、名作と評価するには足りないものがあるように思う。
・罪を犯してでも大切な人を救え=野生回帰?
・多数の利益よりも、一人の大切な少女を救う
・主人公とヒロインは「君の名は」を彷彿とさせるゼロ年代テイスト
個人的にポイントと思われるものを列挙したが、新規性もなく、メッセージ性も薄い。
世間が求めるものが「君の名は」であり、少年と少女が結ばれる感動を観たいと言われればそれまでであるが、それは娯楽として消費されるものであって作品としてのアイデンティティを見失う。
深海監督であれば大衆人気とメッセージ性を両立したもうワンランク上の作品が可能であると思うので、次回作を期待したい。
呪いの言葉
「大人になれよ、少年」
帆高を観ていて、私も須賀と同じ事を思いました。だけど、そんな事を思った大人の私は、ラストで誤魔化しの自分と向き合う事になるのです。私は「大人だから」という呪いの言葉でどれだけ大きな代償を払ってきたのか。私は「大人だから」という呪いの言葉によって、天候が狂いディストピアを作っていた事にも今まで気づく事が出来なかったのか。
今、日本を支配しているのは「○○だから」という呪いの言葉。それが現代日本の閉塞感を作り出しているのだと思います。誰もが均一的な社会の中で、晴れ女は異物の存在で、排除の対象になる存在です。晴れ女を助ける人間もまた、この世界では排除の対象になります。
だけど、晴れ女という異形を救おうとする帆高の様な人間は、ずっと昔から昔話でも文学でも映画でも漫画でも普遍的に描かれてきました。誰かを助ける人は、昔からとても尊敬されてきた人間です。それに、異形を排除することは、ファシズムにも繋がります。排除ばかりする社会にいるから生きるのが苦しいんだという当たり前の事を「天気の子」は、思い出させてくれました。
感性や感情を使う表現者は、大衆の気持ちも異形の気持ちも想像できてしまう才能の持ち主です。いわば、晴れ女と同じなのではないでしょうか。そのせいか、アマゾンに住む異形を描いた「シェイプ・オブ・ウオーター」から聞こえてきた祈りと同じ様な祈りが、「天気の子」からも聞こえた気がしました。
何気に感動?
美しい映像!!
馬鹿が見るためのアニメ映画
本当に見ている間退屈で、
つまらなかった、終始主人公
が、犯罪をやりまくるのが
頭が悪すぎて苛立ちを覚える。
もうちょっとキャラクターの心情
を掘り下げ、なんでこのキャラ
は、こうゆうことをするのか
ちゃんと説明し、分かりやすい
ようにした方がいいと思います。
後スポンサーに気を使いすぎてい
て、重要なシーンがないので、
話しが繋がらない部分が多く
あります。
圧倒的な期待が、この映画にとってのゆういつの欠点だったのかもしれな...
花火がきれい
全体的に世界観が暗すぎる。 観終わった後も、モヤッとする。 ラスト...
こういう設定はこれきりにすべきかな
君の名は。を見てないので比べようがないのだけど、普通に感動しました。
ただストーリーがなんとも寓話的というかご都合主義というか、わらしべ長者じゃないんだからとツッコミ入れたくなってしまった。
最近家出人を監禁する事件が流行ってるのに、この安易なストーリーはちょっとダメでしょ。
ヒロインの少女の境遇に比べて、多分主人公の少年はそれ程悲惨な理由も無く家出したのでは?と想像できる。
そもそもなんで少年を家出人にしたのかも、理解不能。別に元々東京に住んでて行き場を失ってる少年でも、充分説得力はあったはず。
家出した未成年が良い人に巡り会えて人生が開けるって、昔でも宝くじ当てるより難しくなかったか?
自分の長年生きてきた経験値として、家出を繰り返してた放蕩娘が、その後どんな悲惨な末路を辿ったかも知っている。
これ程有名な映画だと影響力も大きいので、安易にマネする未成年が増えない事を、老婆心ながら祈るのみです。
作品自体は悪くないので、今後はこういう絵に描いた餅みたいな設定にしないで欲しいと願います。
今の日本の現状を投影した映画
劇場で観てきました。
「君の名は。」からの注目を浴びて、前回のような恋愛ストーリーを
想像していましたが、今回の作風は少し違いました。
この映画は、今の日本、おおきく言えば世界で起こっている異常気象を
日本の童話と絡めて描いた作品だと感じています。
その中に、あくまでも恋愛的なストーリーは、おまけ的要素で
描いているように、私には感じました。
ただ、主人公の陽菜が、自分の想いや運命を受け入れて
言えずに時がたつのは、グッとくるものがあります。
この「天気の子」、兎にも角にも雨が降り続けます。
とても異常な気象ですが、これはまさに今の日本で起こっています。
夏で言えば、異常な暑さ!
秋を通り過ぎての急な冬と、日本の四季が崩れています。
ただ、これを真面目に描くとドキュメンタリ-となってしまいます。
注目するセリフや背景には
1人の子の命より、大勢の人の幸せを選択する言葉が今の時代背景だと感じました。
何が正しいより、自分の正解を信じるしかありません。
異常気象の正常化には、実は自分達の知らないところで
若い少女の命が、ささげられているという、自分たちの何気ない生活の裏には
知らない誰かのストーリーがあることを描いています。
当たり前と思っていることの背景には、そうではないことがあると!!
そして、雨がやまないことは、
将来の地球が描かれていると共に、こうなることはわかっていて
そうなっても人は生きられることも描いている気がします。
ここは、希望ですね。
今と異なる状況になったとしても人は適応できるものだし、今のままだと異常気象は止められないものだと。
企業も色々と、その観点に関しては、考える時代となっているはずです。
投資家や起業家だけでなく、私たちも考えていかなければならない時代、いや、取り返しのつかない段階まで来ているとの警告な気もします。
ここに注目してみてみると、見え方が大きく異なると思います。
私としては、純粋に見ていただきたいので、ストーリーの裏側の構成として、参考になればと考えています。
世界がどんなことになろうとも、自分の大切な人だけは守りたい!
これは、素敵な想いで共感できます。
もう一人の主人公、帆高の大勢でなく、1人を守り通り想いも描かれているので、
あなたならどうするのかを含めてみてみたら、いかがでしょうか。
エンタメ性は「君の名は」に劣る。けれど何かが引っかかった
最初に鑑賞した時は正直、つまらないだけの映画だと思いましたが、二度、三度と回数を重ねるうちに、心の中に何かが引っかかっているのを感じました。自分の中では「君の名は」の方が面白いことは明らか(二度ほど観直しました)で、「天気の子」の何がそんなに引っかかっているのかがよくわからなかったのですが、四度目の鑑賞でようやく原因らしきものを分析できました。
その原因は「新規性」、つまり、既存の作品には無い要素をどれだけ含んでいるか、ということなのかなと思います。
「君の名は」はエンタメとしては非常に良く出来ていましたが、その一方、作品の構成要素には一見して新規性を感じられるものはなかったように感じました(それが悪いことだとは思っていません)。しかしながら、「天気の子」。この作品の中で最もフィーチャーされている「犯罪を犯してでも愛する人に会いたいという帆高の強い衝動」に、多分僕は衝撃を受けて、そこに強い引っ掛かりを感じたのだと思います。
主人公が愛のために走る作品は星の数ほどあれど、「天気の子」ほど懸命であと先を考えないものは今までにありませんでした。少なくとも僕の観た作品の中では、ですが。この作品の新規性の全てはここに凝縮されていると思います。
少年が警察と敵対し、線路に侵入し、邪魔者に銃口を向ける。やりすぎとも思えるほどに少年を追い込み、そして少年がそれらの障害に必死に立ち向かっていく姿を描く。その全てが帆高少年の見たこともないほどに強い衝動を描くための過程であり、それを描くことこそが、新開監督がこの作品でやりたかったことなんじゃないか、というあたりで考察を終えました。
結論。「君の名は」の方がエンタメ性は優れているが、「天気の子」の方が新規性がある。そこに僕は引っ掛かりを覚えました、ということです。
個人的には、エンタメ性よりも新規性の方を重視しているので、星4.5としたいと思います。
「巻き込まれ型物語」&「サービス多い」
たぶん通常上映込で4回目です。4DXが今週で終わるようなので駆け込...
幸せになっていいんだよ
やっと!やっと観に行きました。
なかなか行くチャンスがなく、
賛否両論だし、レンタルにしようと
思ってましたが、
観に行ってよかったです。
「君の名は」で分かっていたものの、
挿入歌の使い方、
最初は過剰演出だなぁなんて
心のどっかで思ってましたが、
途中から映画の中に引き込まれました。
田舎住まいの私には、
帆高の東京は、
私が若い頃抱いていたイメージそのまま
「東京こえー」笑
帆高のドキドキ、
3人での逃避行、
不安や恐れ、やっとホテル入った時の
はしゃぎ具合やら、
会いたい気持ち、、、
アラフィフのおばちゃんですが、
主人公たちと一緒に
きゅんきゅんしました(≧∀≦)
須賀さんのあの打算的なシーンも
大人になった今だからこそ
共感できるのかな。
ビルシーンは
あの鳥居に行かせてやれよ!!
そのために来たんじゃないのか!!
とは思ったけど(笑)
ラスト、あれでよかった。
あれがよかった。
何を犠牲にしても。
うん。
いいんだよ、幸せになっていいんだよ。
須賀さんもしっかりした事務所持ってて
よかった。
あなたも幸せにおなりなさい(←上から目線笑)
気になったのは2点。
毎度思う、
声優を使ってください。
有名な俳優さんを使うと、
その人の顔が浮かぶんです。
ほんとやめてほしいと思うのは
わたしだけじゃないはず。
今回一番気になったのは老刑事の平泉さん。
素晴らしい俳優さんだと思いますが、
顔がチラついてチラついて。
やめて欲しかった。
小栗旬、
あまり知らないから気にならなかったけど、
知らなくてほんとよかった。
もう一つは
帆高、なんで島を出たのかな。
絶対帰りたくない理由の
種明かしがあるのかと思ったら
なかったな。
若い頃にありがちな何か?みたいな?
その2点気になったけど、
星減らすほどじゃないかな。
映像も美しかったし、
映画館で観てよかった。
心が動く幸せな映画時間でした。
あなたの望むように生きなさい
「世界のために、みんなのために」と自己犠牲へと向かう主人公の物語は悲しくも感動を呼ぶが、この映画の主人公はそれを選ばない。
そこに、この映画のメッセージが込められているように思います。
主人公の選択を自己中心的な若者の決断と見てしまってはこの映画のメッセージに気付けないのではないでしょうか。
直接的に映画の中で描かれてはいないため、わかりにくくなっているが、須賀さんと穂高の対比から伝えようと試みているのだろう。
自身が望むものが周りを犠牲にしたり、不幸にしたりする選択であったとしても、それを選択したいと思うことは悪いことではない。
個人的には新海監督から、わたしたち大人に「世界のため、みんなのためとか自分たちに都合のいい武器を振りかざして、まず若者に犠牲を強いるなよ」と注意しているような気がした。
現代の若者は少子高齢化の影響もあり、これからも少数派である。
多数派の大人から「みんなのために」という強力な論理の武器を振りかざされることが多いのだろう。
新海監督は現代社会からそんな要素を感じ取り、全体主義傾向の強い大人たちへの警鐘と若者に自分が望むように生きることへの勇気を与えようとしているのではないかと思いました。
また、このごろは何かあったときに、子供のころのように「きっと大丈夫」と強く信じて生きていくことができなくなってきているなと振り返りました。
それは大人になるにつれて「世の中に絶対なんてことはない」ということを学んだからだと思いますが、少しの寂しさを同時に感じました。
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